直通運転

JR東日本の路線へ直通運転する東武鉄道「100系特急電車スペーシア」(右)
阪神電気鉄道尼崎駅での3社の鉄道車両が並ぶ光景。左から山陽5000系近鉄9020系阪神8000系が並んでいる。

鉄道における直通運転(ちょくつううんてん)とは、複数の路線・区間や鉄道事業者にまたがって旅客列車運転することである。列車の乗り入れと表現されることもある。英語ではtrackage rightsまたはthrough serviceと表現する。

概要[編集]

日本では、大都市の地下鉄が郊外への私鉄路線と直通運転するものや、JR国鉄から経営分離された第三セクターがJRと直通運転するものなどが代表的である。その形態は一様でなく、事実上一体的に運行されているが運営事業者が異なるために直通運転と表現されるもの[注 1] から、特急などの限られた列車のみが乗り入れているものまでさまざまである。

ヨーロッパやアジアにおいては複数の国にまたがって国際列車が運行されている。一方で、日本で見られるような地下鉄と郊外鉄道との直通運転は行われていない都市も多く、あるいは地下鉄と郊外鉄道が一体的に運営されている例もある。

貨物列車に対して使われることもあるが、貨物列車は通常複数の路線にまたがって広域的に運行されることから、旅客列車の場合と比較すると一般的な用法ではない。なお、1960年代までの車扱貨物による鉄道貨物輸送が主流の時代、私鉄が所有する貨車が国鉄の貨物列車に連結されて、国鉄線上を運行したケースも多く、「直通貨車」と呼ばれた[1]。→貨車#所有者別の分類を参照

同一路線内であっても、通常乗り換えが必要な区間を通して運転することを指して使われる例もある。

日本においては、ほとんどの鉄道事業者が施設・車両の保有と列車の運行の両方を担っていることから、事業者間の直通運転で用いられる車両を保有する事業者の違いを区別して表現することがあり、相互の事業者の車両を用いるものを相互乗り入れ相互直通運転双方向直通運転)、片方の事業者の車両が一方的に他方の事業者の路線へ乗り入れて運行するもの、自社の路線の車両は乗り入れないが、他社の車両が自社の路線に乗り入れることを片乗り入れ片方向直通運転一方向直通運転)という。また、3事業者以上の鉄道事業者が直通運転を実施するものの、例えば事業者A・事業者B・事業者Cの3事業者による直通運転で、事業者Aと事業者Cの所有車両を使用せずに事業者Bの所有車両のみの乗り入れをする場合は、事業者Aと事業者C間では相互乗り入れや片乗り入れにはならないことから、この場合は変則乗り入れ変則直通運転変則的直通運転)とも称す。なお、3事業者以上の鉄道事業者が直通運転に絡む場合は、相互乗り入れと片乗り入れ、また場合によっては変則乗り入れとを組み合わせる事例もあり、日本の首都圏での実施例を挙げると、京成電鉄では都営地下鉄浅草線や京急、芝山鉄道および北総鉄道との間では相互乗り入れの形態であるが、新京成電鉄とは片乗り入れとなっている。また、相鉄ではJR東日本と東急との間では相互乗り入れであるが、都営地下鉄三田線や東京メトロ南北線・副都心線および埼玉高速鉄道とは、当面の間は自社車両のみの片乗り入れとなっている。また、東武東上本線との直通運転を実施するが、相鉄と東武との間では両者車両の相互および東京メトロの車両による直通は実施されず、その間にある東急の車両のみが両路線間を跨って運転する変則乗り入れの状態である。

効果[編集]

例として2013年3月16日に開始された東急東横線東京メトロ副都心線の直通運転を挙げる。この直通運転では、従前より行われていた直通運転とあわせ、横浜高速鉄道みなとみらい線東武東上線西武有楽町線西武池袋線の各線が結ばれた。東武東上線沿線の川越市を訪れた観光客は630万人を超え、これは川越を舞台にしたNHK連続テレビ小説つばさ」が放送された2009年を上回る過去最高のものである。川越市の観光課によると、2013年4月から12月は神奈川県からの観光客が全体の約13%を占め、前年比で約6ポイント増えたという。一方で横浜市への観光客も増加し、横浜高速鉄道によると、2013年4月から2014年2月までのみなとみらい線内の6駅の利用者数は前年比で約9.4%増加の約6370万人となり、沿線に大型商業施設を抱えるみなとみらい駅は約20%、元町・中華街駅は約7.6%増加した。みなとみらい線沿線のホテル宿泊者や横浜駅周辺の百貨店利用者も増加した。これに加え、沿線の私立学校の受験者の増加や、比較的割安だった東上線沿線の不動産価格の上昇も伴い、埼玉西部や神奈川で沿線の商業面にプラスの効果を生み出した[2]

直通運転の要件[編集]

直通運転にあたっては、単に線路を接続させるだけでなく、地上設備や車両などの規格の統一や、運転業務・営業の取り扱いにおける事業者間の取り決めが必要となる。

地上設備[編集]

直通運転にあたっては、実施する両路線の軌間電化方式などの規格を揃えるのが通常である。しかし、現に営業している路線においてこれらを変更するには多大なコストがかかるため、車両の側で複数の方式に対応できるようにすることで、地上設備の大規模な改修を避ける例も多く見られる。

直通運転を実施する路線の軌間が異なる場合は、軌間をどちらか一方に合わせて改軌する(京成電鉄など)か、両方の車両が走行できるように三線軌化(箱根登山線など)が行われる。車両側で対応する例としては、スペインフランス国境のタルゴのように軌間可変車両を導入したり、中国ロシアモンゴルの国境のように台車の交換により直通を実施するものがある。この場合、接続部にはそのための地上設備が設けられる。

電化方式が異なる場合には、電化方式を一方に合わせて変更するか、複数の異なる電化方式でも走行できる設備を備えた車両(複電圧車交流直流両用車両等)を導入して対応する。また、非電化区間へは電車はそのままでは乗り入れられないが、電車を機関車で牽引することによって直通運転を実施する例がある。この場合、車内照明や空調等のサービス電源をまかなうため、発電機の搭載や電源車の連結が行われる。

また、直通運転する区間では案内表示の交換・新設がなされるほか、直通路線間の接続駅では、線路配線や信号設備の変更、ホームの新設などが行われる。直通運転により乗り入れてくる車両の規格に対応させるために路線全体の地上設備(直々セクションの設置など)を改修する場合もある。運用の変更に伴い車両基地の改修・新設・移転などを実施する場合もある。

車両[編集]

直通運転に使用される車両は、乗り入れ先路線の設備や運行形態に対応したものが必要である。具体的には、車両限界の要請による車両の大きさや、扉の数や位置、加減速度や最高速度など車両の性能などが挙げられるほか、軌間や電化方式の違いを車両側で対応するための装置などもある。また、当該の事業者間の取り決めにより、車両の操作方法[注 2] など、これら以外のさまざまな点についても一定の定めを設ける[注 3]

しかし、車両規格については相手の路線へ乗り入れられることが最低限の条件であって、完全な統一が必須というわけではなく、異なる車両規格で相互乗り入れを行うこともあり、日本では阪神電気鉄道と近畿日本鉄道との間、福井鉄道とえちぜん鉄道との間、他路線を介して乗り入れする例としては東京急行電鉄(東急電鉄)東横線と東京メトロ日比谷線を介して東武鉄道伊勢崎線との間(東急東横線は当時18m級車両、東武伊勢崎線は20m級車両での運行、東横線の20m級車両は1969年の東急8000系が最初)での事例が挙げられる。ただし、東横線と日比谷線との直通運転は2013年3月15日を以て終了している[3]

また、信号方式や保安装置ATSATC等)、列車無線の通信方式などが異なる場合、すべての事業者に対応できるよう同じ機能を異なる方式で複数搭載する必要が発生する。場合によっては、これらの設備を直通事業者間で統一した上で直通運転を行うこともある[注 4]

非常時の救援に備え、連結器も各者で共通化することが理想ではあるが、困難な場合は異なる連結器同士をつなぐための中間連結器を車両側および地上側に常備するが、あるいは専用の牽引用車両を用意することもある。

なお、一部の車両のみを直通運転に対応させ、残りの車両は直通運転させず自社線内のみを運行させるという方法も採られている[注 5]

業務の取り扱い[編集]

直通運転においては、乗務員や駅員などの係員の業務の取り扱いも定める必要がある。

乗務員(運転士車掌等)の列車への乗務は大きく2つの方法に分けられ、具体的には、それぞれの事業者の乗務員が自事業者の管轄する区間のみを乗務し境界駅交代する方式と、それぞれの事業者の乗務員が自事業者の車両に乗務し、相手方の路線まで通して運行する方式とである。前者の方式では、各乗務員が相手の事業者の車両の操作に習熟することと、境界駅での乗務の引き継ぎの方式を定めることとが必要となる。後者の方式では、各乗務員が相手の事業者の区間の路線の特徴や取り扱い方式などに習熟することが必要となる。日本においては、両方の方式が用いられてきたが、後者の方式をとった路線において阪急神戸線六甲駅列車衝突事故および信楽高原鐵道列車衝突事故といった重大事故が発生したことから、多くの路線において前者の方式へ切り替えられた。境界駅はそのまま通り越して、相手方の駅で交代する方式もある。阪神なんば線近鉄奈良線(阪神単独駅の桜川駅で交代)や、北陸新幹線(JR東日本単独駅の長野駅で交代)などが挙げられる。

また、運転指令においては直通事業者同士で緊密な連携が必要となるほか、境界駅での駅業務の管轄、各駅での連絡乗車券類の発売、乗り入れ先での拾得物取扱いなどについても定められる[注 6]

車両使用料・線路使用料[編集]

直通運転では、複数の事業者(会社)がそれぞれの区間を互いの車両によって運行するため、何らかの方法で経費の精算または相殺を行う必要がある。日本においては、ほとんどの場合線路などの施設の保有・車両の保有と列車の運行のすべてを区間ごとに一つの事業者が担う形態で運営されていることから、各事業者が直通相手の事業者に車両を貸し出して運行するという形を取っており、この際に車両使用料を収受することになる。実際には、双方の支払うべき車両使用料が同じになるよう調整し、支払いを相殺することがよく行われる[4]。このため、時として相手方の路線内だけを往復する運用や運用の持ち替えが見られる。かつては走行キロの貸し借りで精算をしていたが、税務上物々交換は適切でないとのことで、現在は1車1キロ走行あたりの車両使用料を算出するようになり、毎月の走行距離の車両使用料に消費税額を加えたものを相手会社に支払うことで、会社間で料金のやり取りをしている[5]

一方、施設を保有している会社と車両を保有し列車を運行する会社が異なる場合には、運行会社が保有会社に対して線路使用料を支払う形になる。

線路使用権[編集]

日本国外においては、列車を運行する会社が他社の鉄道路線を走行する契約を線路使用権(せんろしようけん)ということがある。この契約では、前者が後者のどの区間で運行し、営業を行うかが子細に定められる。前者は後者の路線を走行するが、貨客を問わず営業はしない契約形態もあり、それをオーバーヘッド・トラッケージ・ライト (Overhead trackage rights) またはインシデンシャル・トラッケージ・ライト (Incidental trackage rights) という。時には、後者は自社での運行を取りやめ、前者の列車のみが運行されることがある。これは、路線の一部をリースさせているのと同義となる。

線路使用権は、必要に応じて一時的な契約であったり、長期に及ぶ場合もある。一時的に線路使用権を設定するときの例としては、災害により自社路線が被災した場合に、被災していない平行他社路線を使用して列車を運行する、というものがある。長期契約の例としては、他社路線を使用したほうが利益が高くなる場合や、他社路線を使用すると短絡できる場合がある。

日本における直通運転[編集]

日本における直通運転は、大都市の地下鉄が郊外への私鉄路線と直通運転するものや、JR国鉄から経営分離された第三セクターがJRと直通運転するものなどが代表的である。大都市においては、運輸大臣の諮問機関である運輸政策審議会(現在の国土交通大臣の諮問機関交通政策審議会に相当)の答申により、路線建設時には直通運転を前提として計画がなされる。

日本において特徴的な直通運転の形態としては、都心部にターミナル駅を持つ私鉄と地下鉄とが直通する際に、ターミナル駅そのものではなく、数駅郊外側の駅で地下鉄の路線と接続して直通しているというものがあり、東京や大阪などで例が見られる。

また、同一事業者内ではあるが、東京や大阪のJRでは複数の路線間で直通運転を行っており、都心部をまたいだ一体的な列車運行や、広域的な中距離列車の運行がなされている。代表的な例としては東京の中央・総武緩行線上野東京ライン、大阪のJR東西線学研都市線などが挙げられる。

日本における直通運転の歴史[編集]

直通運転の歴史は明治時代に遡る。1950年代以前にも奈良電気鉄道(→近鉄京都線)と近畿日本鉄道奈良線橿原線、および奈良電と京阪神急行電鉄京阪線(→京阪電気鉄道)などの異事業者での直通運転はあったが、本格的に異事業者間で直通運転開始をしたのは高度経済成長期全盛の1960年代に入ってからである。

民鉄と地下鉄との相互乗り入れ黎明期は営団地下鉄日比谷線のように各駅停車による直通運転を原則としていた。地下鉄に民鉄の優等列車が定期列車で初めて乗り入れたのは京成電鉄1964年10月1日ダイヤ改正で都営地下鉄浅草線に通勤準急(現在廃止)を乗り入れさせたのが最初である[6]

ただし、かつては同一会社の路線が別会社に分割されて新たに直通運転となった例や、これとは逆に、かつては別会社同士の直通運転だったものが、同一会社の路線となり直通運転でなくなった例も存在する[注 7]。この他にも、一旦は直通運転を廃止したものの、運営形態の変更により営業上および書類上は再び直通運転となった例もあり[注 8] また、車両の譲渡などの理由により、それまで片乗り入れだったものが相互乗り入れに変更された例もある[注 9]

日本における直通運転の年表[編集]

日本における直通運転の事例[編集]

日本において、定期列車で行われている事業者間の直通運転の実施路線を示す。

JR同士[編集]

  • 下表のほかに、寝台特急「サンライズ瀬戸」がJR東日本(東海道本線) - JR東海(東海道本線) - JR西日本(東海道本線・山陽本線・宇野線・本四備讃線) - JR四国(本四備讃線・予讃線)の4社を、「サンライズ出雲」が上記にある東日本・東海・西日本3社の東海道・山陽本線のほかにJR西日本の伯備線・山陰本線へ直通運転を行っている。
事業者名 路線名 境界駅 事業者名 路線名 備考
JR東日本 東北新幹線 新青森駅 JR北海道 北海道新幹線
JR東日本 東海道本線 熱海駅 JR東海 - 伊豆箱根鉄道 東海道本線 - 駿豆線 JR東日本の車両のみ[* 1]
JR東日本 信越本線 - )篠ノ井線 - 中央本線(中央東線) 辰野駅 JR東海 飯田線 [* 2]
JR東日本 (信越本線 - )篠ノ井線 塩尻駅 JR東海 中央本線(中央西線) [* 3]
JR東日本 北陸新幹線 上越妙高駅 JR西日本 北陸新幹線
JR東海 東海道本線 - 高山本線 猪谷駅 JR西日本 高山本線 JR東海の車両による特急「ひだ」のみ。
JR東海 東海道本線 米原駅 JR西日本 東海道本線(琵琶湖線 - JR京都線 [* 4]
北陸本線
伊勢鉄道 - JR東海 関西本線 - 伊勢線 - 紀勢本線 新宮駅 JR西日本 紀勢本線(きのくに線) JR東海の車両による特急「南紀」のみ
JR東海 東海道新幹線 新大阪駅 JR西日本 山陽新幹線 16両編成の「のぞみ」「ひかり」のみ。
JR西日本 宇野線 - 本四備讃線 児島駅 JR四国 本四備讃線 - 予讃線( - 土讃線/高徳線 [* 5]
JR西日本 山陽新幹線 博多駅 JR九州 九州新幹線 8両編成の「さくら」「みずほ」「つばめ」のみ。
  1. ^ 伊豆箱根鉄道への乗り入れは特急「踊り子」のみ。
  2. ^
    • 「篠ノ井線 - 塩尻駅 - 中央本線 - 岡谷駅 - 中央本線(辰野支線) - 辰野駅 - 飯田線」という形態で運行。
    • 信越本線への乗り入れはJR東日本の車両のみ。
  3. ^ 信越本線への乗り入れはJR東海の車両による特急「しなの」のみ。
  4. ^ JR東海の車両による特急「ひだ」およびJR西日本の車両による特急「しらさぎ」のみ。
  5. ^ 瀬戸大橋線。JR西日本の車両による乗り入れは快速「マリンライナー」のみ。土讃線方面へは特急「南風」、高徳線方面へは特急「うずしお」のみ。

JRと私鉄・第三セクター[編集]

地下鉄が関係するものについては後述

事業者名 路線名 境界駅 事業者名 路線名 備考
JR北海道 函館本線 五稜郭駅 道南いさりび鉄道 道南いさりび鉄道線 道南いさりび鉄道の車両のみ[* 1][* 2]
JR東日本 大湊線 野辺地駅 青い森鉄道 青い森鉄道線 JR東日本の車両のみ[* 1]
JR東日本 花輪線 好摩駅 IGRいわて銀河鉄道 いわて銀河鉄道線 [* 1][* 3]
JR東日本 東北本線 盛岡駅
JR東日本 東北本線 名取駅 仙台空港鉄道 仙台空港線 [* 4]
JR東日本 東北本線 槻木駅 阿武隈急行 阿武隈急行線 阿武隈急行の車両のみ[* 5]
JR東日本 磐越西線 - 只見線 西若松駅 会津鉄道 - 野岩鉄道 - 東武鉄道 会津線 - (野岩鉄道)会津鬼怒川線 - (東武)鬼怒川線 - 日光線 会津鉄道の車両のみ[* 6]
JR東日本 鹿島線 鹿島サッカースタジアム駅 鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線 [* 7]
JR東日本 山手(貨物)線 - 東北本線(宇都宮線 栗橋駅 東武鉄道 日光線 - 鬼怒川線 日光・きぬがわ」ほか特急列車のみ
JR東日本 川越線 - 埼京線(東北本線支線 - 赤羽線 - 山手(貨物)線) - 東海道本線品鶴線 - 東海道貨物線 大崎駅 東京臨海高速鉄道 りんかい線 [* 8]
羽沢横浜国大駅 相模鉄道 相鉄新横浜線 - 本線 [* 8][* 9]
JR東日本 東海道本線 - 伊東線 伊東駅 伊豆急行 伊豆急行線 [* 10]
JR東海 御殿場線 松田駅 小田急電鉄 小田原線 小田急の車両による特急「ふじさん」のみ
JR東日本 - JR東海 東海道本線 三島駅 伊豆箱根鉄道 駿豆線 JR東日本の車両による特急「踊り子」のみ
JR東日本 総武本線 - )中央本線中央線快速 大月駅 富士山麓電気鉄道 大月線 - 河口湖線 JR東日本の車両のみ[* 11]
JR東日本 上越線 六日町駅 北越急行 ほくほく線 北越急行の車両のみ[* 1][* 12]
JR東日本 信越本線 犀潟駅
JR東日本 信越本線 直江津駅 えちごトキめき鉄道 妙高はねうまライン [* 1][* 13]
JR東日本 飯山線 豊野駅 しなの鉄道 北しなの線 JR東日本の車両のみ[* 1]
JR東日本 信越本線 篠ノ井駅 しなの鉄道 しなの鉄道線 しなの鉄道の車両のみ[* 1]
JR西日本 城端線 高岡駅 あいの風とやま鉄道 あいの風とやま鉄道線 JR西日本の車両のみ[* 1][* 14]
JR西日本 七尾線 津幡駅 IRいしかわ鉄道 IRいしかわ鉄道線 [* 1][* 15]
JR西日本 越美北線 越前花堂駅 ハピラインふくい ハピラインふくい線 JR西日本の車両のみ[* 1][* 16]
JR東海 中央本線 高蔵寺駅 愛知環状鉄道 愛知環状鉄道線 JR東海の車両のみ[* 17]
JR東海 関西本線 河原田駅 伊勢鉄道 伊勢線 [* 1][* 18]
JR西日本 - JR東海 参宮線 - )紀勢本線 津駅
JR西日本 山陰本線 福知山駅 京都丹後鉄道 宮福線 - 宮豊線 特急「はしだて」のみ
JR西日本 (東海道本線 - )山陽本線JR神戸線 上郡駅 智頭急行 智頭線 [* 1][* 19]
JR西日本 山陰本線 - 因美線 智頭駅
JR西日本 因美線 郡家駅 若桜鉄道 若桜線 [* 1][* 20]
JR西日本 福塩線 神辺駅 井原鉄道 井原線 井原鉄道の車両のみ[注 12]
JR西日本 岩徳線 川西駅 錦川鉄道 錦川清流線 錦川鉄道の車両のみ[* 1][* 21]
JR四国 土讃線 後免駅 土佐くろしお鉄道 ごめん・なはり線 [* 22]
JR四国 土讃線 窪川駅 土佐くろしお鉄道 中村線 - 宿毛線 特急列車のみ[* 23]
JR四国 予土線 若井駅 土佐くろしお鉄道 中村線 JR四国の車両のみ[* 1][* 24]
JR九州 鹿児島本線 八代駅川内駅 肥薩おれんじ鉄道 肥薩おれんじ鉄道線 [* 1][注 13]
JR九州 豊肥本線 立野駅 南阿蘇鉄道 高森線 南阿蘇鉄道の車両のみ[* 1][* 25]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 第三セクター側の路線が元国鉄・JRの路線であり、特定地方交通線整備新幹線開業による並行在来線などの理由で経営分離されたもの。
  2. ^ 函館駅までの1駅だけ函館本線へ乗り入れる。
  3. ^
    • 花輪線方面への乗り入れはJR東日本の車両のみ。
    • 盛岡方面の1本のみ「花輪線 - 好摩駅 - いわて銀河鉄道線 - 盛岡駅 - 東北本線」という形態で、東北本線日詰駅まで乗り入れる。
  4. ^ 仙台空港アクセス線
  5. ^ 阿武隈急行線の一部区間は元国鉄。
  6. ^
    • 会津鉄道は元JR東日本。
    • 磐越西線・野岩鉄道・東武鉄道への乗り入れは快速「AIZUマウントエクスプレス」のみで、特に磐越西線への乗り入れは臨時の延長運転のみ。
    • 会津鉄道と野岩鉄道の境界駅は会津高原尾瀬口駅
    • 野岩鉄道と東武鉄道の境界駅は新藤原駅
  7. ^ 鹿島サッカースタジアム駅は臨時駅である。大洗鹿島線の列車が隣駅の鹿島神宮駅まで乗り入れており、事実上同線の一部となっている。
  8. ^ a b
    • 東京臨海高速鉄道・相鉄の車両は互いの路線を運行できない。
    • 東京臨海高速鉄道りんかい線から埼京線・川越線は一体的に運行されており、駅ナンバリングも連番となっている。
    • 相鉄車の池袋駅以北の乗り入れは板橋駅まで回送列車で入線するが、それ以外の列車では通常は行われない。
    • JR東日本車は相鉄のかしわ台車両センターでの留置・滞泊が設定されている(後述する東急車とは異なり、JR東日本車の相鉄線内での留置・滞泊場所は同所のみである。またJR東日本車のかしわ台駅発着列車はすべて回送で設定)。
  9. ^ 相鉄線直通列車
  10. ^ 普通列車は伊東線 - 伊豆急行線のみで、東海道本線へ乗り入れるのは特急列車のみ。また、JR東日本の車両による普通列車の直通列車は運転されない。
  11. ^ 総武本線への乗り入れは特急「富士回遊」のみ。
  12. ^ 「上越線 - 六日町駅 - ほくほく線 - 犀潟駅 - 信越本線」という形態で運行。
  13. ^ 特急「しらゆき」はJR東日本の車両のみ。普通列車はえちごトキめき鉄道の車両のみ。
  14. ^ 休日は運転されない。
  15. ^ 特急「能登かがり火」「花嫁のれん」はJR西日本の車両のみ。
  16. ^ 越前花堂駅 - 福井駅間の1区間のみ乗り入れる。
  17. ^ 愛知環状鉄道線の一部区間は元JR東海だが、直通運転は第三セクター化後に2005年日本国際博覧会(愛・地球博)をきっかけに開始された。
  18. ^ 普通列車は伊勢鉄道の車両のみで、関西本線四日市駅まで2駅だけ乗り入れる。紀勢本線方面へはJR東海の車両のみが乗り入れ、「関西本線 - 河原田駅 - 伊勢線 - 津駅 - 紀勢本線」という形態で運行されている。JR西日本への乗り入れは特急「南紀」のみ。参宮線への乗り入れは快速「みえ」のみ。
  19. ^ 普通列車は智頭急行の車両のみで、因美線にのみ乗り入れる。山陽本線への乗り入れは智頭急行の車両による特急「スーパーはくと」とJR西日本の車両による特急「スーパーいなば」のみ。東海道本線方面への乗り入れは特急「スーパーはくと」のみ。
  20. ^ 2020年3月14日ダイヤ改正でJR西日本の車両の乗り入れが廃止され、それ以降は若桜鉄道の車両のみ。
  21. ^ 岩国駅までの2駅だけ岩徳線へ乗り入れる。
  22. ^ 土佐くろしお鉄道の車両の乗り入れは後免駅 - 高知駅間。高知駅 - 土佐山田駅間の運用もある。
  23. ^ 中村線は元JR四国。
  24. ^ 若井駅 - 窪川駅間の1区間のみ乗り入れる。
  25. ^ 肥後大津駅までの2駅だけ豊肥本線へ乗り入れる。

私鉄・第三セクター同士[編集]

地下鉄が関係するものについては後述

事業者名 路線名 境界駅 事業者名 路線名 備考
IGRいわて銀河鉄道 いわて銀河鉄道線 目時駅 青い森鉄道 青い森鉄道線
東武鉄道 伊勢崎線 - 日光線 - 鬼怒川線 新藤原駅 野岩鉄道 会津鬼怒川線 [* 1]
JR東日本 - 会津鉄道 磐越西線 - 只見線 - 会津線 会津高原尾瀬口駅
新京成電鉄 新京成線 京成津田沼駅 京成電鉄 千葉線 新京成の車両のみ
西武鉄道 池袋線 - 西武秩父線 御花畑駅西武秩父駅 秩父鉄道 秩父本線 西武の車両のみ
東京地下鉄(東京メトロ) - 小田急電鉄 千代田線 - 小田原線 小田原駅 箱根登山鉄道 鉄道線(箱根登山線) 小田急の車両のみ[* 2]
えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン 市振駅 あいの風とやま鉄道 あいの風とやま鉄道線 [* 3]
IRいしかわ鉄道 IRいしかわ鉄道線 倶利伽羅駅
大聖寺駅 ハピラインふくい ハピラインふくい線
福井鉄道 福武線 田原町駅 えちぜん鉄道 三国芦原線 [* 4]
阪急電鉄 宝塚本線 川西能勢口駅 能勢電鉄 妙見線 - 日生線 [* 5]
阪神電気鉄道 本線 - 阪神なんば線 大阪難波駅 近畿日本鉄道 難波線 - 大阪線 - 奈良線 [* 6]
阪神電気鉄道 本線 - 阪神神戸高速線(旧・神戸高速鉄道東西線) 西代駅 山陽電気鉄道 本線 [* 7]
阪急電鉄 阪急神戸高速線(旧・神戸高速鉄道東西線支線) 新開地駅 阪神電気鉄道(神戸高速鉄道東西線) - 山陽電気鉄道 阪神神戸高速線 - 山陽本線 [* 8]
南海電気鉄道 高野線 中百舌鳥駅 泉北高速鉄道 泉北高速鉄道線
  1. ^ 東武鉄道 - 野岩鉄道 - 会津鉄道の3社間で、特急「リバティ会津」(東武車)及び快速「AIZUマウントエクスプレス」(会津鉄道車)で直通運転している。会津鉄道からJR東日本へは会津鉄道の車両のみの片乗り入れ(磐越西線へは土休日の快速「AIZUマウントエクスプレス」臨時延長運転のみ)。
  2. ^ 特急ロマンスカーが中心で、東京メトロ千代田線へ乗り入れる列車も運行される。特急以外の列車はごく一部を除き直通運転していないが、小田急の車両による箱根登山鉄道線内の折り返し運行がされている。
    東京メトロと小田急の境界駅は代々木上原駅
  3. ^ えちごトキめき鉄道の車両は直江津駅 - 泊駅間、あいの風とやま鉄道の車両は糸魚川駅 - 金沢駅間、IRいしかわ鉄道の車両は富山駅 - 福井駅間、ハピラインふくいの車両は金沢駅 - 敦賀駅間での運行。下り1本のみ妙高はねうまライン新井駅へ乗り入れる。
  4. ^ 低床車のみの直通で、えちぜん鉄道側は田原町駅 - 鷲塚針原駅間のみの運用。但し、回送としては福井口駅 - 田原町駅間にも乗り入れる。
  5. ^ 料金不要の特急列車「日生エクスプレス」のみ。以前は阪急電鉄の車両による片乗り入れだったが、2014年8月1日に阪急電鉄の車両(6000系)の1編成が能勢電鉄に譲渡され、変則的な相互乗り入れとなった。ただし、能勢電鉄に譲渡された車両は阪急宝塚線の他の車両とともに運用されており、本数の少ない直通運転列車で運用されることはまれである。
  6. ^
    • 近鉄の車両は、阪神との直通運転に使われない車両でも阪神の桜川駅までの1駅間のみ回送列車として乗り入れる。
    • 近鉄・阪神なんば線は10両編成の列車が運転されるが、阪神本線は8両編成以下のみ対応のため、途中の尼崎駅で増解結する列車がある。
    • 阪神の車両によるごく一部の列車は、神戸高速線新開地駅発で運行されていた時期もあった。
    • 関西での大手私鉄同士の直通運転は、前述した、奈良電気鉄道を1963年に吸収した近畿日本鉄道(京都線・奈良線)と京阪電気鉄道(本線宇治線)との1968年の直通運転終了以来41年ぶりである。
    • 近鉄車は20m車、阪神車は18mと車体長が異なっているが、車両規格を統一せずに行われている直通運転であり、日本では此処のみの珍しいケースである。
  7. ^ 直通特急」も参照。なお、阪神本線・阪神神戸高速線を経由して、阪神なんば線および近鉄線と山陽電鉄とを直通する定期運用は存在しない。
  8. ^ 1998年2月15日に一旦廃止されたが2010年10月1日に事実上の復活。山陽電気鉄道の車両が神戸市中心部へ神戸高速鉄道(第三種鉄道事業者。路線の保有のみを行っており、運行主体は阪急・阪神)の路線を経由して乗り入れるもの。阪神と山陽の境界駅は西代駅。

地下鉄とJR・私鉄[編集]

事業者名 路線名 境界駅 事業者名 路線名 境界駅 事業者名 路線名 備考
JR東日本 中央線(各駅停車) 中野駅 東京地下鉄(東京メトロ) 東西線 西船橋駅 JR東日本 総武線(各駅停車) [* 1]
東葉高速鉄道 東葉高速線
小田急電鉄 多摩線 - 小田原線 代々木上原駅 東京地下鉄 千代田線 綾瀬駅 JR東日本 常磐線(各駅停車) [* 2]
相模鉄道 - 東急電鉄 (相模鉄道)
いずみ野線 - 相鉄本線 - 相鉄新横浜線 - (東急電鉄)
東急新横浜線 - 目黒線東横線
目黒駅 東京地下鉄 南北線 赤羽岩淵駅 埼玉高速鉄道 埼玉高速鉄道線(埼玉スタジアム線) [* 3]
東京都交通局都営地下鉄 三田線
(副都心線)渋谷駅 東京地下鉄 有楽町線副都心線 和光市駅 東武鉄道 東上線 [* 4]
横浜高速鉄道 - 東急電鉄 (横浜高速鉄道)
みなとみらい線 - (東急電鉄)
東横線
小竹向原駅 西武鉄道 西武有楽町線 - 池袋線
東京地下鉄 日比谷線 北千住駅 東武鉄道 伊勢崎線(東武スカイツリーライン) - 日光線 [* 5]
東急電鉄 田園都市線 渋谷駅 東京地下鉄 半蔵門線 押上駅 [* 6]
京浜急行電鉄 久里浜線逗子線空港線 - 本線 泉岳寺駅 東京都交通局 浅草線 押上駅 京成電鉄 - 北総鉄道芝山鉄道 押上線 - 京成本線 - 成田空港線(成田スカイアクセス線)北総線東成田線 - 芝山鉄道線 [* 7]
京王電鉄 高尾線相模原線 - 京王線 - 京王新線 新宿駅新線新宿駅 東京都交通局 新宿線 [* 8]
名古屋鉄道 犬山線 上小田井駅 名古屋市交通局名古屋市営地下鉄 鶴舞線 赤池駅 名古屋鉄道 豊田線 - 三河線 [* 9]
名古屋鉄道 小牧線 上飯田駅 名古屋市交通局 上飯田線 [* 10]
京阪電気鉄道 京津線 御陵駅 京都市交通局京都市営地下鉄 東西線 京阪の車両のみ
近畿日本鉄道 奈良線 - 京都線 竹田駅 京都市交通局 烏丸線 [* 11]
近畿日本鉄道 けいはんな線 長田駅 大阪市高速電気軌道(Osaka Metro) 中央線 [* 12]
北大阪急行電鉄 南北線 江坂駅 大阪市高速電気軌道 御堂筋線 [* 13]
阪急電鉄 京都本線 - 千里線 天神橋筋六丁目駅 大阪市高速電気軌道 堺筋線 [* 14]
JR九州 唐津線 - 筑肥線 姪浜駅 福岡市交通局(福岡市地下鉄) 空港線 [* 15]
  1. ^
    • 東葉高速鉄道東葉高速線と東京メトロ東西線は一体的に運行されている。
    • JR東日本・東葉高速鉄道の車両は互いの路線で運行できない。東京メトロの車両は3社いずれの路線も運行できる。これによりJR東日本と東葉高速鉄道とを直通する列車は東京メトロの車両のみの変則直通運転となっている。
    • 西船橋駅からの総武線乗り入れは平日朝夕のみ行われる。
  2. ^
    • 常磐線(各駅停車)と東京メトロ千代田線は一体的に運行されており、駅ナンバリングも連番となっている。
    • 小田急の特急列車(ロマンスカー)の一部列車が東京メトロ千代田線へ乗り入れている。千代田線と箱根登山鉄道線とを直通する列車も小田急車のみ使用の変則乗り入れで運行されている。
  3. ^
    • 東京メトロ・埼玉高速鉄道の車両は都営地下鉄・相鉄に、都営地下鉄の車両は東京メトロ・埼玉高速鉄道・相鉄にそれぞれ入線できない。
    • 目黒駅 - 白金高輪駅間は東京メトロ南北線・都営三田線の共用区間。
    • 東急・相鉄相互間を運用する車両(東京メトロ・埼玉高速鉄道・都営地下鉄への直通含む)は東急車・相鉄車の8両編成のみ。
    • 東急と相鉄の境界駅は新横浜駅
    • 東京都交通局では、相互直通運転の事業者数を勘定する場合は、公式には「社局」とは称さず「者」としており、都営地下鉄に乗り入れる、および線路を共用する鉄道事業者側も「者」を使用する事例がある。
  4. ^
    • 西武有楽町線から東京メトロ有楽町線・副都心線は一体的に運行されている。
    • 東京メトロ副都心線から東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線も一体的に運行されている。
    • 和光市駅 - 小竹向原駅間は東京メトロ有楽町線・副都心線の共用区間となっており、駅ナンバリングの番号も共通となっている。
    • 東武・西武・相鉄の車両は互いの路線を運行できない。また東京メトロの車両は相鉄に入線できない。
    • 東京メトロ・東急・横浜高速鉄道の8両編成は、東武の乗り入れ区間が志木駅までとなっている。
    • 東京メトロ・東急の10両編成は、西武の乗り入れ区間が回送列車に限り武蔵丘信号場までとなっている(営業運転は飯能駅まで)。
    • 東急・相鉄・横浜高速鉄道の車両は原則として東京メトロ有楽町線(副都心線との共用区間を除く)へは入線しない。
    • 東急・相鉄相互間を運用する車両(東京メトロへの直通含む)は東急車・相鉄車の10両編成のみ。
    • 相鉄の車両は原則として東急東横線日吉駅より横浜方面及び横浜高速鉄道みなとみらい線へは入線しない。
    • 東急と横浜高速鉄道の境界駅は横浜駅
    • 東急と相鉄の境界駅は新横浜駅。
    • 東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線内は、通常時に10両編成が停車できない駅があり、10両編成は各停での運用ができない。
    • 休日のS-TRAINのみ西武秩父線へ直通運転する。
    • 西武ドームでの野球・イベント開催時のみ西武狭山線へ直通運転列車が運転される。
    • 東急車は直通運転区間外に当たる相鉄本線西谷駅 - 横浜駅にも入線し、星川駅相模大塚駅の電留線で昼間留置や夜間滞泊も実施している(かしわ台車両センターについて東急車の入出庫があるかは不明。相鉄厚木線西横浜駅などの電留線は入線対応してはいるものの、東急車の入線および留置や滞泊はない)。
  5. ^
    • 東武伊勢崎線・東武日光線(THライナーと普通列車)と東京メトロ日比谷線は一体的に運行されている。
  6. ^
    • 東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線(急行・準急列車)と東京メトロ半蔵門線は一体的に運行されている。
    • 東急田園都市線と東京メトロ半蔵門線も一体的に運行されている。
  7. ^
    • 京成と北総鉄道の境界駅は京成高砂駅であるが、印旛日本医大駅を超える列車は北総鉄道の列車扱いではなく線路を共用している京成の列車扱いとなり、乗務員も引き続き京成が管轄している。
    • 京成と芝山鉄道の境界駅は東成田駅
    • 京成押上線と都営浅草線はほぼ一体的に運行されている。
    • 京成の一部車両は京急へ、京急の一部車両は都営地下鉄ほか他者へ、それぞれ乗り入れできない。
    • 京成成田空港線(北総線共用区間を除く)は京成・京急・都営地下鉄の一部車両のみが入線できる。
    • 京急の車両は大師線以外の京急線・都営浅草線・京成押上線・京成本線・成田空港線・北総線の各線での乗り入れで運用される。
    • 都営地下鉄の車両は芝山鉄道線などを除いた直通運転区間のほぼ全域で運用される。
    • 京成・芝山鉄道の車両は京成線・芝山鉄道線・都営浅草線の各線および京急線羽田空港まで(京成車の一部のみ京急久里浜駅)の乗り入れで運用される。
    • 北総鉄道および同社路線用の車両を保有する千葉ニュータウン鉄道の車両は北総線・京成押上線・都営浅草線の各線および京急線羽田空港までの乗り入れで運用される。
    • 東京都交通局では、相互直通運転の事業者数を勘定する場合は、公式には「社局」とは称さず「者」としており、都営地下鉄に乗り入れる鉄道事業者側も「者」を使用する事例がある。
  8. ^
    • 京王新線は都営新宿線と一体的に運行されている。
    • 都営地下鉄の車両は競馬場線および動物園線と京王線北野駅 - 京王八王子駅間で走行キロ数の精算を兼ねての列車として運用されていたことがあった。
    • 都営地下鉄の車両は笹塚駅 - 京王線新宿駅間でも運用されている。
    • 東京都交通局では、相互直通運転の事業者数を勘定する場合は、公式には「社局」とは称さず「者」としており、都営地下鉄に乗り入れる鉄道事業者側も「者」を使用する事例がある。
  9. ^ 名鉄三河・豊田線から名古屋市営地下鉄鶴舞線は一体的に運行されている。
  10. ^ 一体的に運行されている。
  11. ^ 近鉄線内で普通列車として運用される列車は京都線新田辺駅までの運行。急行列車のみ奈良線近鉄奈良駅まで運行。
  12. ^
  13. ^ 一体的に運行されており、駅ナンバリングも連番となっている。
  14. ^ 淡路駅 - 北千里駅間の運用もある。阪急線内準急となる列車および京都河原町駅まで乗り入れる列車は阪急の車両のみで運行される。
  15. ^ 筑肥線筑前前原駅を越えて運行される列車はJR九州の車両のみ。筑肥線は姪浜駅発着の列車が存在せず、同駅では全列車が地下鉄空港線と直通運転する。空港線と直通運転している福岡市地下鉄箱崎線と筑肥線との直通は行われていない。

アメリカ合衆国における直通運転[編集]

アメリカ合衆国では、ユニオン・ステーション(共同使用駅)線路使用権が設定されている例のひとつである。ユニオン・ステーションはたいていの場合、入換専業鉄道が保有しており、線路使用権も入換専業鉄道や、入換専業鉄道に出資している鉄道が使用する。

アメリカ合衆国においては、線路使用権の契約は陸上交通委員会に登録されており、公文書として閲覧できる。

韓国における直通運転[編集]

近来の韓国の鉄道界では「直通」という用語の曖昧さを回避するために、日本での「直通運転」(직통운전)に相当することは「直結運行」(직결운행)または「直結運転」(직결운전)と、「急行」のことは「急行」(급행)または「急行運転」(급행운전)といっている。

韓国における直通運転の事例[編集]

香港における直通運転[編集]

  • 北西部を走る路面電車軽鉄 (香港)では、同じく兆康駅屯門碼頭駅を結び、杯渡・市中心を経由する614P系統と、良景・石排を経由する615P系統が終日にわたり直通運転を実施している。どちらかの系統を運行する列車が終点に到着後、運行系統を変更してそのまま直通し、終点に到着すると再び変更して運行することを繰り返し、実質環状運転を実施している。
    • 例:兆康→(614P系統で運行)→杯渡→市中心→屯門碼頭→(615P系統に変更)→石排→良景→兆康→(再び614P系統に変更)→(以降繰り返し)
  • ほかに、朝ラッシュ限定ではあるが途中駅で運行系統を変更する列車も数本ながら存在する。

中国における直通運転[編集]

中国の鉄道(国鉄)における旅客輸送は長距離輸送が中心であるため、線路間の直通運転は日常茶飯事である。さらに高速鉄道網も形成されており、高速鉄道同士、あるいは高速鉄道と在来線との間での直通運転も多くある。

一方、中国では日本における国電のような都市近郊電車網が皆無のため、国鉄 - 地下鉄の直通運転は全くない。一部地下鉄の線路と国鉄線路は物理上つながっているが、直通列車は設定されていない。

各会社同士が緊密に協力しないため、地下鉄と国鉄の直通列車を設定していない。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 例:東京メトロ千代田線JR常磐線各駅停車
  2. ^ 一例として、マスコンの形状の統一化がある。マスター・コントローラー#直通運転とマスコン形状の統一も参照。
  3. ^ 細かいところでは、名鉄100系電車の乗務員室の扉のヒンジを、名古屋市営地下鉄の車両に合わせて車端(先頭)側にした例がある(3500系以前の名鉄の車両は、閑散線区用のレールバスを除いて、客室側に乗務員室の扉のヒンジがあった)。また「北アルプス」用の車両(キハ8000キハ8500)も、国鉄JR)の車両に合わせて、車端(先頭)側に乗務員室の扉のヒンジがあった。
  4. ^ 都営地下鉄1号線(現浅草線)と京成電鉄京浜急行電鉄との直通運転に際しては、保安装置は1号型ATS、列車無線は同規格の誘導無線に統一された。その後に追加された直通区間(現北総鉄道京成成田空港線)も同様。また保安装置の更新時も同一規格の車上装置を用いることが出来るC-ATSが採用された
  5. ^ 例:小田急電鉄
  6. ^ 例えば、東京メトロ南北線全線開業時(2000年)時点の各種契約書については、次の文献で確認できる。- 東京地下鉄道 南北線建設史”. 帝都高速度交通営団(公益財団法人メトロ文化財団・メトロアーカイブアルバム). pp. 279 - 314 (2002年3月31日). 2020年7月5日閲覧。
  7. ^ 前者は国鉄が分割民営化によって別会社となった例や、新幹線の開業によりJR東日本から経営分離されたしなの鉄道IGRいわて銀河鉄道青い森鉄道といった並行在来線の例がある。後者は千葉急行電鉄千葉急行線京成電鉄に、大阪港トランスポートシステム(OTS)が当時の大阪市交通局(現在の大阪市高速電気軌道)に編入されたり、北神急行電鉄神戸市交通局に、JR山田線の三陸鉄道リアス線に移管されたりし解消された例がある。
  8. ^ 神戸高速鉄道の運営形態変更により山陽電気鉄道→阪急電鉄への直通運転の事実上の復活の例がある。
  9. ^ 2014年8月1日より阪急6000系電車の1編成が能勢電鉄へ譲渡されたことによるものなど
  10. ^ ただし、日比谷線の車両の検査・分解業務が鷺沼車両基地で行われているため、中目黒駅から東急東横線・目黒線・大井町線を経由し、田園都市線鷺沼駅へ回送する運用は残っている。
  11. ^ なお、同日より他社局線との直通運転を行っていない大手私鉄西日本鉄道のみとなった。ただし、西鉄は過去に筑豊電気鉄道との相互直通運転を実施していたので、現存する大手私鉄は全社が何らかの形で直通運転を実施した経験がある。
  12. ^ 総社駅 - 清音駅間は井原鉄道が第二種鉄道事業者として第一種鉄道事業者であるJR西日本伯備線の線路を共用しており、直通運転とは異なる。
  13. ^ 普段は肥薩おれんじ鉄道の車両のみであるが、毎週木曜日にJR九州車両による特急「36ぷらす3」が乗り入れる。2016年に「ななつ星 in 九州」が肥薩おれんじ鉄道線経由で運転された。また検測列車としてJR九州の車両が乗り入れることがある。
  14. ^ ソウル交通公社1000系新1000系は通常、楊州駅までの乗り入れである。
  15. ^ KORAIL1000系は通常、餅店駅までの乗り入れである。5000系は全区間走行。ソウル交通公社1000系・新1000系は通常、餅店駅までの乗り入れである。
  16. ^ 交直流用であるKORAIL2000系とソウル交通公社4050系安山線果川線へ乗り入れ、直流区間専用であるソウル交通公社4000系は、ソウル交通公社4号線内のみで運用されている。

出典[編集]

  1. ^ 永井卯三郎(日本国有鉄道輸送局). “連絡運輸の直通貨車について”. 国立国会図書館 蔵書検索申込システム. 2016年9月15日閲覧。
  2. ^ 「川越=横浜 直通効果 東急東横線=副都心線 運転1年」朝日新聞2014年3月14日東京版夕刊1面
  3. ^ 3月16日(土)に東横線のダイヤを改正します”. 東急. 2022年10月2日閲覧。
  4. ^ 杉山淳一 (2016年3月18日). “北海道新幹線、JR北海道のH5系電車が2本しか稼働しないワケ”. ITmedia ビジネスオンライン. 2016年6月13日閲覧。
  5. ^ 『かや鉄BOOK3東急電鉄 車輌と技術の系譜』荻原俊夫著、かや書房、2019年9月10日、108頁。ISBN 978-4-906124-85-5
  6. ^ 鉄道ピクトリアル 2007年3月臨時増刊号「京成電鉄」藤井浩二「京成の列車ダイヤに取り組んだ日々」 鉄道図書刊行会。
  7. ^ 年譜 - 北神急行電鉄
  8. ^ 2019年11月ダイヤ改正について” (PDF). 東日本旅客鉄道 (2019年9月6日). 2019年12月1日閲覧。
  9. ^ 令和2年3月14日ダイヤ改正についてのお知らせ”. 松浦鉄道 (2020年3月10日). 2020年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月18日閲覧。
  10. ^ 北神急行線と市営地下鉄との一体的運行(市営化)について”. 神戸市交通局 (2020年4月2日). 2020年4月12日閲覧。
  11. ^ 相鉄・東急直通線 開業日に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)相模鉄道/東急電鉄/鉄道建設・運輸施設整備支援機構、2022年12月16日。 オリジナルの2022年12月16日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20221216064059/https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20221216-1.pdf2022年12月16日閲覧 
  12. ^ 2023年3月18日(土)相鉄新横浜線・東急新横浜線開業に伴い形成される 広域鉄道ネットワークの直通運転形態および主な所要時間について』(PDF)(プレスリリース)相模鉄道/東急電鉄/東京地下鉄/東京都交通局/埼玉高速鉄道/東武鉄道/西武鉄道、2022年12月16日。 オリジナルの2022年12月16日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20221216070954/https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20221216-2.pdf2022年12月16日閲覧 
  13. ^ 2023年3月18日(土)東横線・目黒線・田園都市線など東急線6路線でダイヤ改正を実施~同日に東急新横浜線が開業します~』(PDF)(プレスリリース)東急電鉄、2022年12月16日https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20221216-3.pdf 
  14. ^ 2023年3月18日(土)開業 相鉄・東急直通線 運行計画(運行区間・列車本数)のお知らせ” (PDF). 相模鉄道 (2022年12月16日). 2022年12月16日閲覧。
  15. ^ 7月15日ダイヤ改正(全線運転再開)について”. 南阿蘇鉄道 (2023年5月19日). 2023年7月15日閲覧。

関連項目[編集]