甲斐靖文

甲斐 靖文
出生名 甲斐靖文
別名 湯野カオル(ペンネーム)
生誕 (1939-06-30) 1939年6月30日(84歳)
出身地 日本の旗 日本大分県別府市
学歴 明治大学法学部卒業
ジャンル 歌謡曲流行歌)・演歌
職業 作曲家編曲家指揮者音楽監督
レーベル 日本コロムビア
著名使用楽器
マンドリンマンドラ大正琴

甲斐 靖文(かい やすふみ、1939年6月30日 - )は、大分県別府市生まれの日本の作曲家編曲家明治大学マンドリン倶楽部音楽監督・常任指揮者・OB会会長。古賀政男音楽文化振興財団理事。

経歴[編集]

1958年、明治大学法学部入学、明治大学マンドリン倶楽部に入部する。1962年に卒業後、大学の先輩にあたる古賀政男に作曲を、佐伯亮に編曲を師事する。

1965年に日本コロムビアに専属作曲家として迎えられ、藤山一郎島倉千代子都はるみ舟木一夫大川栄策ペギー葉山大月みやこキム・ヨンジャなどの楽曲、日本相撲協会練成歌(作曲)、器楽曲アルバム、カラオケなどを合わせると、これまでに6,000曲以上の楽譜を制作。歌謡曲の他、御当地曲、セミクラシック、CMソング、記録映画、劇伴音楽等、仕事の幅を広げる。近況は30年間専属だった日本コロムビアを離れ、フリーランスの作曲家・編曲家として活動。

人物[編集]

活動[編集]

明治大学マンドリン倶楽部用にオリジナル曲「津軽組曲」「風の中で」「荒城ファンタジー」「マンボ・デ・メイジ」「夢求めて」などを作曲。特に「津軽組曲」より「夏」はすべての演奏会で演奏され常に不動の人気を誇る。また「大地の子」をテーマに作曲した「百里香」(唄:荻原かおり)も各地の演奏会で好評を博している。その他にも懐かしき古賀メロディーを現代風のスタイルに新編曲した「ボレロ酒は涙かため息か」「マンボ無法松の一生」「サンバ柔」などは古賀メロディーに新しい風を吹き込んだものであり、編曲の素晴らしさを存分に味わうことができるものである。また、古賀政男・佐藤裕らと組んだ大正琴のレコードなども日本コロムビアから発売された。

功績[編集]

2001年11月、明治大学創立120周年記念式典に於いて、大学より特別功労賞を受賞した。返礼として、2002年明治大学讃歌「希望あふれて」を作曲し、大学に寄贈した。2008年12月、日本大衆音楽文化賞を受賞。2021年5月、明治大学特別功労賞を受賞。明治大学マンドリン倶楽部音楽監督、常任指揮者を1973年から務めている。

主な作品[編集]

作曲[編集]

  • 『津軽組曲』―春・夏・秋・冬・第五番―
  • 『綺想曲 酒は涙か溜息か』原曲:古賀政男
  • 『幻想曲 時の流れ』(セミクラシック)
  • 『希望あふれて(明治大学讃歌)』
  • 『くちなし有情』歌唱:大川栄策
  • 『人はみな旅人』
  • 『女の子守唄』
  • 『ふるさとの雲』等

編曲[編集]

  • 女のねがいぴんからトリオ
  • 女のゆめ』ぴんからトリオ
  • 『哀愁海峡』(ぴんから兄弟『女のきず』のB面)
  • 『夢を抱く女』『夜に消えたい』ぴんから兄弟
  • 『霧にむせぶ夜』黒木憲
  • 『君からお行きよ』
  • 『おれはしみじみ馬鹿だった』小島武夫
  • 『マンボ 無法松の一生』
  • 『サルサ 東京ラプソディ』
  • 『ボレロ 悲しい酒』
  • 『サンバ 柔』
  • 『ボサ・ノヴァ 青い背広で』
  • 『絃楽合奏 りんどう峠』

他多数

参考文献[編集]

  • 明治大学マンドリン倶楽部創部80周年記念誌 「青春よ永遠にⅡ 明治大学マンドリン倶楽部80年の歩み」
  • 明治大学マンドリン倶楽部OB会 ホームページ

脚注[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]