物産展

山形屋の北海道物産展(2011年、鹿児島市)
1店のみの出店

物産展(ぶっさんてん)とは、任意の地域を限定して、その産物を紹介・販売するイベント。

概説[編集]

主に百貨店スーパーマーケットが集客目的で主催し、期間限定で開催(他には構内など)される場合が多い[1] 。最も多く対象となる地域は北海道で、北海道物産展は全国の80パーセントの百貨店で行われている[2]。「うまいもの市」「駅弁大会」といった小規模なイベントも物産展と銘打つ場合がある[1]

また、行政の地域振興局や生産者団体が会場を選定し、販路の拡大や、地元の観光資源や物産をPRする目的で開催する場合もある[1]。近年は自然災害からの復興支援イベントとして企画される地域物産展も増えている[3]

インターネットの普及によって遠隔地の物産は以前よりも容易にアクセスできるようになり、物産展の性格もよりエンターテイメント性を意識したものに変化している[1]2019年に発生した新型コロナウイルスの影響により、百貨店などでの物産展の中止が相次いだことから、販売方法をオンラインショッピングに代替したオンライン物産展というスタイルが模索されている[4]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 筒井一伸, 佐藤里美「地域間交流促進の観点からみた地方物産展の実態と意義:大阪市における山形県物産展を事例として」『地理科学』57(2) 地理科学学会 doi:10.20630/chirikagaku.57.2_90 2002年 pp.90-104.
  2. ^ 藤井基雅「地域物産展における地域と百貨店の関係性:北海道物産展を対象として」『国際・都市社会文化研究』(1) 横浜市立大学大学院都市社会文化研究科 doi:10.15015/00002026 2021-03 pp.177-186.
  3. ^ 王文潔稲場圭信「災害対応における創造的即興: 熊本地震被災地の実践を事例に」『災害と共生』3(1) 「災害と共生」研究会 doi:10.18910/73156 2019-08 pp.57-69.
  4. ^ オンライン物産展 知恵蔵mini コトバンク 2021年4月11日閲覧。

関連項目[編集]