法月綸太郎

法月 綸太郎のりづき りんたろう
ペンネーム 法月 綸太郎
誕生 (1964-10-15) 1964年10月15日(59歳)
日本の旗 日本島根県松江市
職業 小説家推理作家評論家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
教育 学士(法学)
最終学歴 京都大学法学部
活動期間 1988年 -
ジャンル 推理小説
文学活動 新本格ミステリ
代表作 法月綸太郎シリーズ
主な受賞歴 日本推理作家協会賞(2002年)
本格ミステリ大賞(2005年)
デビュー作 『密閉教室』(1988年)
テンプレートを表示

法月 綸太郎(のりづき りんたろう、1964年10月15日[1] - )は、日本小説家推理作家文芸評論家ミステリ評論家

島根県松江市出身[1]京都市在住。新本格派ミステリー作家の代表的な一人。2013年6月から2017年6月まで、本格ミステリ作家クラブ第4代会長を務めた。

2002年『都市伝説パズル』で第55回推理作家協会賞短編賞を受賞。日本推理作家協会探偵小説研究会、本格ミステリ作家クラブ、各会員。

人物[編集]

京大推理小説研究会出身で[2]、同期には我孫子武丸綾辻行人らがいる。

京都大学法学部卒業[1][2]協和銀行勤務を経て[1]1988年に『密閉教室』で江戸川乱歩賞の第二次選考を通過し、島田荘司の推薦でデビューした。

ペンネームの由来は、吉川英治の小説『鳴門秘帖』に登場する隠密「法月弦之丞」から。学生時代には「法月林太郎」名義を用いていたが、商業デビューに当たり現在の表記となった[3]

実作者として活動する傍ら、評論家としても執筆している。推理小説の存在意義や、「密室」を構成することへの必然性に関する論文を発表するなど、「悩める作家」として有名である。それに加えて構築性を旨とする作風からかかなりの遅筆で、何度も作品のあとがきなどで自身の作品発表ペースを自虐的に述べている。

学生時代にはミステリーのほか、カート・ヴォネガット、トマス・ピンチョン、ジョン・バースらアメリカの純文学作家を読み、創作においても影響を受けた[4]

エラリー・クイーンの心酔者としても知られ、第2作『雪密室』では探偵役に同名の推理小説家、警視をその父親として配するというクイーンの作品と全く同じ設定を持ち込んだ。以降、現在までこのスタイルでシリーズを書き継いでいる。また評論家として、クイーンの作品を積極的に論じ「後期クイーン的問題」を提唱した。

「本格作家にしてハードボイルド派」であるロス・マクドナルドも愛好しており、『頼子のために』等はマクドナルドへのリスペクト作品である。

大学時代から柄谷行人の評論を愛好し、その影響を受けたミステリ論も発表している。また、村上春樹について「ユリイカ」などで何度も論じている。

東野圭吾の『容疑者Xの献身』に登場するP≠NP問題について、「ミステリマガジン」2006年9月号にその解説を執筆する(のちに『名探偵はなぜ時代から逃れられないのか』に収録)など、法学部出身だが数学を小説の題材にすることも多い。

加藤元浩の『Q.E.D. 証明終了』第1シリーズの単行本第17巻の初版帯に推薦文を寄せている。なお、この推薦文はのち同20巻の初版帯にも再録されている。

愛猫のミドロは綾辻行人の小説、「どんどん橋、落ちた」のなかに登場している。

NHK BSプレミアムの『謎解きLIVE 英国式ウィークエンド殺人事件』(2013年12月7日、8日)に解答者としてゲスト出演した。

文学賞受賞・候補歴[編集]

  • 1992年 - 『一の悲劇』で第45回日本推理作家協会賞(長編部門)候補[5]
  • 1993年 - 「重ねて二つ」で第46回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)候補[6]
  • 1995年 - 『二の悲劇』で第48回日本推理作家協会賞(長編部門)候補[7]
  • 1999年 - 「使用中」で第52回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)候補[8]
  • 2000年 - 『法月綸太郎の新冒険』で第53回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)候補[9]
  • 2002年 - 「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞[10]
  • 2003年 - 『法月綸太郎の功績』で第3回本格ミステリ大賞(小説部門)候補。
  • 2005年 - 『生首に聞いてみろ』で第5回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。
  • 2008年 - 『法月綸太郎ミステリー塾 日本編 名探偵はなぜ時代から逃れられないのか』『法月綸太郎ミステリー塾 海外編 複雑な殺人芸術』で第8回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)候補。
  • 2012年 - 『キングを探せ』で第12回本格ミステリ大賞(小説部門)候補。
  • 2014年 - 『ノックス・マシン』で第14回本格ミステリ大賞(小説部門)候補。

ミステリ・ランキング[編集]

週刊文春ミステリーベスト10[編集]

  • 1999年 - 『法月綸太郎の新冒険』16位
  • 2002年 - 『法月綸太郎の功績』15位
  • 2004年 - 『生首に聞いてみろ』2位
  • 2012年 - 『キングを探せ』5位
  • 2013年 - 『ノックス・マシン』3位
  • 2016年 - 『挑戦者たち』16位

このミステリーがすごい![編集]

  • 1988年 - 『密閉教室』8位
  • 1991年 - 『頼子のために』16位
  • 1992年 - 『一の悲劇』19位
  • 1993年 - 『ふたたび赤い悪夢』18位
  • 1995年 - 『二の悲劇』10位
  • 2000年 - 『法月綸太郎の新冒険』11位
  • 2005年 - 『生首に聞いてみろ』1位
  • 2007年 - 『怪盗グリフィン、絶体絶命』8位
  • 2013年 - 『キングを探せ』8位
  • 2014年 - 『ノックス・マシン』1位
  • 2017年 - 『挑戦者たち』12位
  • 2020年 - 『法月綸太郎の消息』27位

本格ミステリ・ベスト10[編集]

  • 2000年 - 『法月綸太郎の新冒険』1位
  • 2003年 - 『法月綸太郎の功績』2位
  • 2005年 - 『生首に聞いてみろ』1位
  • 2007年 - 『怪盗グリフィン、絶体絶命』25位
  • 2009年 - 『犯罪ホロスコープI』17位、『しらみつぶしの時計』19位
  • 2013年 - 『キングを探せ』1位
  • 2014年 - 『ノックス・マシン』4位
  • 2017年 - 『挑戦者たち』15位
  • 2020年 - 『法月綸太郎の消息』17位

ミステリが読みたい![編集]

  • 2013年 - 『キングを探せ』2位
  • 2014年 - 『ノックス・マシン』1位
  • 2017年 - 『挑戦者たち』8位
  • 2020年 - 『法月綸太郎の消息』15位

文学賞選考委員歴[編集]

  • 創元推理評論賞:第1回(1994年) - 第10回(2003年)
  • 日本推理作家協会賞 長編及び連作短編集部門:第58回(2005年)
  • 日本推理作家協会賞 短編部門:第59回(2006年) - 第60回(2007年)
  • 日本推理作家協会賞 評論その他の部門:第59回(2006年) - 第60回(2007年)
  • ミステリーズ!新人賞:第9回(2012年) -

作品リスト[編集]

単行本[編集]

法月綸太郎シリーズ[編集]

  • 雪密室(1989年4月 講談社ノベルス / 1992年3月 講談社文庫
  • 誰彼(1989年10月 講談社ノベルス / 1992年9月 講談社文庫 / 2021年1月 講談社文庫【新装版】)
  • 頼子のために(1990年6月 講談社ノベルス / 1993年5月 講談社文庫 / 2017年12月 講談社文庫【新装版】)
  • 一の悲劇(1991年4月 祥伝社 ノン・ノベル / 1996年7月 祥伝社 ノン・ポシェット / 2022年4月 祥伝社文庫【新装版】)
  • ふたたび赤い悪夢(1992年4月 講談社ノベルス / 1995年6月 講談社文庫)
  • 法月綸太郎の冒険(1992年11月 講談社ノベルス / 1995年11月 講談社文庫)
    • 収録作品
      • 死刑囚パズル(初出:天山出版『コットン』1992年6月号、7月号)
      • 黒衣の家(初出:天山出版『コットン』1990年10月号)
      • カニバリズム小論(初出:天山出版『コットン』1991年10月号)
      • 切り裂き魔(初出:天山出版『コットン』1990年4月号)
      • 緑の扉は危険(初出:祥伝社『小説NON』1991年5月号)
      • 土曜日の本(初出:『鮎川哲也と十三の謎'91』)
      • 過ぎにし薔薇は……(初出:角川書店野性時代』1992年7月号) - 「図書館綺談」改題
  • 二の悲劇(1994年7月 祥伝社 ノン・ノベル / 1997年7月 祥伝社 ノン・ポシェット)
  • 法月綸太郎の新冒険(1999年5月 講談社ノベルス / 2002年7月 講談社文庫)
    • 収録作品
      • イントロダクション(初出:講談社IN POCKET』1997年3月号) - 「名探偵の自筆調書」改題
      • 背信の交点(初出:講談社『IN POCKET』1996年10月号)
      • 世界の神秘を解く男(初出:講談社『IN POCKET』1997年10月号)
      • 身投げ女のブルース(初出:集英社小説すばる』1998年3月号、4月号)
      • 現場から生中継(初出:講談社『IN POCKET』1998年12月号)
      • リターン・ザ・ギフト(初出:講談社『小説現代』1999年5月増刊号メフィスト
  • 法月綸太郎の功績(2002年6月 講談社ノベルス / 2005年6月 講談社文庫)
    • 収録作品
      • イコールYの悲劇(初出:『「Y」の悲劇』)
      • 中国蝸牛の謎(初出:講談社『小説現代』2000年5月増刊号メフィスト、2000年9月増刊号メフィスト)
      • 都市伝説パズル(初出:講談社『小説現代』2001年9月増刊号メフィスト)
      • ABCD包囲網(初出:『「ABC」殺人事件』)
      • 縊心伝心(初出:講談社『小説現代』2002年5月増刊号メフィスト)
  • 生首に聞いてみろ(2004年9月 角川書店 / 2007年10月 角川文庫
  • 犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題(2008年1月 光文社 カッパ・ノベルス / 2010年7月 光文社文庫
    • 収録作品
      • ギリシャ羊の秘密(初出:光文社『ジャーロ』2007年冬号)
      • 六人の女王の問題(初出:光文社『ジャーロ』2007年冬号)
      • ゼウスの息子たち(初出:東京創元社ミステリーズ!』2004年6月号、8月号)
      • ヒュドラ第十の首(初出:産経新聞社夕刊フジ』2005年7月5日号 - 8月1日号)
      • 鏡の中のライオン(初出:光文社『ジャーロ』2007年春号、夏号)
      • 冥府に囚われた娘(初出:光文社『ジャーロ』2007年秋号)
  • キングを探せ(2011年12月 講談社 / 2013年12月 講談社ノベルス / 2015年9月 講談社文庫)
  • 犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題(2012年12月 光文社 カッパ・ノベルス / 2015年1月 光文社文庫)
    • 収録作品
      • 宿命の交わる城で(初出:光文社『ジャーロ』2008年夏号、秋号) - 「正義の女神の裁き」改題
      • 三人の女神の問題(初出:光文社『ジャーロ』2009年冬号、春号) - 「サソリの紅い心臓」改題
      • オーキュロエの死(初出:光文社『ジャーロ』2009年夏号、2010年冬号)
      • 錯乱のシランクス(初出:光文社『ジャーロ』2010年夏号、秋冬号、2011年春号)
      • ガニュメデスの骸(初出:光文社『ジャーロ』2011年夏号、秋冬号、2012年春号)
      • 引き裂かれた双魚(初出:光文社『ジャーロ』2012年夏号)
  • 名探偵傑作短篇集 法月綸太郎篇(2017年8月 講談社文庫)
    • 収録作品:過ぎにし薔薇は…… / 背信の交点 / 世界の神秘を解く男 / リターン・ザ・ギフト / 都市伝説パズル / 縊心伝心
  • 法月綸太郎の消息 (2019年9月 講談社 / 2022年10月 講談社文庫)
    • 収録作品
      • 白面のたてがみ(書き下ろし)
      • あべこべの遺書(初出:『7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー』)
      • 殺さぬ先の自首(初出:講談社『メフィスト』2018 VOL.3、2019 VOL.1)
      • カーテンコール(初出:講談社『メフィスト』2018 VOL.1、VOL.2)

怪盗グリフィンシリーズ[編集]

  • 怪盗グリフィン、絶体絶命(2006年3月 講談社 ミステリーランド / 2012年8月 講談社ノベルス / 2014年9月 講談社文庫)
  • 怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関(2015年7月 講談社 / 2017年9月 講談社文庫)

ノンシリーズ[編集]

  • 密閉教室(1988年10月 講談社ノベルス / 1991年9月 講談社文庫 / 2008年4月 講談社文庫【新装版】)
    • ノーカット版 密閉教室(2002年11月 講談社 / 2007年2月 講談社BOX
  • パズル崩壊 WHODUNIT SURVIVAL 1992-95(1996年6月 集英社 / 1998年8月 講談社ノベルス / 1999年9月 集英社文庫 / 2015年12月 角川文庫)
    • 収録作品
      • 重ねて二つ(初出:『ミステリの愉しみ5 奇想の復活』)
      • 懐中電灯(初出:集英社『小説すばる』1994年11月号)
      • 黒のマリア(初出:集英社『小説すばる』1995年8月号)
      • トランスミッション(初出:角川書店『野性時代』1994年8月号)
      • シャドウ・プレイ(初出:角川書店『野性時代』1995年8月号)
      • ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?(初出:角川書店『野性時代』1994年1月号)
      • カット・アウト(初出:新潮社小説新潮』1995年6月号) - 「燃え尽きた残像」改題
      • ......GALLONS OF RUBBING ALCOHOL FLOW THROUGH THE STRIP(初出:福武書店『海燕』1995年1月号) - 「BAR STOOL BLUES」改題
  • しらみつぶしの時計(2008年7月 祥伝社 / 2011年2月 祥伝社 ノン・ノベル / 2013年2月 祥伝社 ノン・ポシェット)
    • 収録作品
      • 使用中(初出:新潮社『小説新潮』1998年6月号)
      • ダブル・プレイ(初出:祥伝社『小説NON』1998年10月増刊号)
      • 素人芸(初出:講談社『小説現代』1999年9月増刊号メフィスト)
      • 盗まれた手紙(初出:講談社『小説現代』2003年5月増刊号メフィスト)
      • イン・メモリアル(初出:講談社『小説現代』2007年2月号)
      • 猫の巡礼(初出:講談社『小説現代』2007年6月号)
      • 四色問題(初出:祥伝社『小説NON』2004年11月号)
      • 幽霊をやとった女(初出:光文社『ジャーロ』2006年冬号)
      • しらみつぶしの時計(初出:祥伝社『小説NON』2008年3月号)
      • トゥ・オブ・アス(初出:祥伝社『小説NON』1998年6月号)
  • ノックス・マシン(2013年3月 角川書店 / 2015年11月 角川文庫)
    • 収録作品
      • ノックス・マシン(初出:角川書店『野性時代』2008年5月号)
      • 引き立て役倶楽部の陰謀(初出:角川書店『野性時代』2009年10月号)
      • バベルの牢獄(初出:『NOVA2 書き下ろし日本SFコレクション』)
      • 論理蒸発 ノックス・マシン2(初出:角川書店『野性時代』2013年1月号、2月号)
  • 挑戦者たち(2016年8月 新潮社)
  • 赤い部屋異聞(2019年12月 角川書店 / 2023年5月 角川文庫)
    • 収録作品
      • 赤い部屋異聞(初出:角川書店『野性時代』2015年9月号)
      • 砂時計の伝言(初出:角川書店『野性時代』2016年6月号)
      • 続・夢判断(初出:角川書店『文芸カドカワ』2017年1月号)
      • 対位法(初出:角川書店『文芸カドカワ』2017年9月号)
      • まよい猫(初出:マガジンハウス『ウフ.』2008年3月号)
      • 葬式がえり(初出:『奇想天外 21世紀版 アンソロジー』)
      • 最後の一撃(初出:新潮社『小説新潮』2015年1月号)
      • だまし舟(書き下ろし)
      • 迷探偵誕生(初出:『惑―まどう― アンソロジー』)

アンソロジー[編集]

「」内が法月綸太郎の作品

日本推理作家協会・編[編集]

  • 推理小説代表作選集 推理小説年鑑1993(1993年6月 講談社)「重ねて二つ」
    • 【改題】死導者がいっぱい 講談社文庫ミステリー傑作選31(1996年11月 講談社文庫)
  • 推理小説代表作選集 推理小説年鑑1995(1995年6月 講談社)「懐中電灯」
    • 【改題】殺人博物館へようこそ 講談社文庫ミステリー傑作選34(1998年4月 講談社文庫)
  • 推理小説代表作選集 推理小説年鑑1996(1996年6月 講談社)「カットアウト」
    • 【改題】どたん場で大逆転 講談社文庫ミステリー傑作選35(1999年4月 講談社文庫)
  • 推理小説代表作選集 推理小説年鑑1997(1997年6月 講談社)「背信の交点」
    • 【改題】殺人哀モード 講談社文庫ミステリー傑作選37(2000年4月 講談社文庫)
  • 最新「珠玉推理」大全 中(1998年9月 光文社カッパ・ノベルス)「シャドウ・ プレイ」
    • 【改題】怪しい舞踏会 日本ベストミステリー選集29(2002年5月 講談社文庫)
  • 推理小説代表作選集 推理小説年鑑1999(1999年6月 講談社)「使用中」
    • 【改題】殺人買います 講談社文庫ミステリー傑作選41(2002年8月 講談社文庫)
  • ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2001(2001年6月 講談社)「中国蝸牛の謎」
    • 【改題】殺人作法 ミステリー傑作選45(2004年9月 講談社文庫)
  • 事件現場に行こう(2001年11月 光文社 カッパ・ノベルス / 2006年4月 光文社文庫)「素人芸」
  • ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2002(2002年7月 講談社)「都市伝説パズル」
    • 【改題】零時の犯罪予報 講談社文庫ミステリー傑作選46(2005年4月 講談社文庫)
  • ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2003(2003年7月 講談社)「縊心伝心」
    • 【改題】殺人の教室 ミステリー傑作選(2006年4月 講談社文庫)
  • ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2004(2004年7月 講談社)「盗まれた手紙」
    • 【改題】犯人たちの部屋 ミステリー傑作選(2007年11月 講談社文庫)
  • 推理作家になりたくて 第6巻 謎 マイベストミステリー(2004年4月 文藝春秋)「ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?」
    • 【改題】マイ・ベスト・ミステリー6(2007年12月 文春文庫
  • ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2005(2005年7月 講談社)「ゼウスの息子たち」
    • 【改題】隠された鍵 ミステリー傑作選(2008年11月 講談社文庫)
  • 名探偵の奇跡(2007年9月 光文社 カッパ・ノベルス / 2010年5月 光文社文庫)「四色問題」
  • ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2008(2008年7月 講談社)「ギリシャ羊の秘密」
    • 【改題】Play 推理遊戯 ミステリー傑作選(2011年4月 講談社文庫)
  • ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2009(2009年7月 講談社)「しらみつぶしの時計」
    • 【改題】Spiral めくるめく謎 ミステリー傑作選(2012年11月 講談社文庫)
  • 京極夏彦選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎004(2009年9月 講談社文庫)「重ねて二つ」
  • 暗闇を見よ(2010年11月 光文社 カッパ・ノベルス / 2015年4月 光文社文庫)「引き立て役倶楽部の陰謀」
  • 辻村深月選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎008(2013年10月 講談社文庫)「背信の交点」
  • 推理作家謎友録 日本推理作家協会70周年記念エッセイ(2017年8月 角川文庫)「この十年のマイベストミステリ:フィリップ・カー『静かなる炎』」※エッセイアンソロジー

本格ミステリ作家クラブ・編[編集]

  • 本格ミステリ01(2001年7月 講談社ノベルス)「中国蝸牛の謎」
    • 【分冊改題】透明な貴婦人の謎(2005年1月 講談社文庫)
  • 本格ミステリ04(2004年7月 講談社ノベルス)「盗まれた手紙」
    • 【改題】深夜バス78回転の問題(2008年1月 講談社文庫)
  • 本格ミステリ08(2008年6月 講談社ノベルス)「ギリシャ羊の秘密」
    • 【改題】見えない殺人カード(2012年1月 講談社文庫)
  • 本格ミステリ09(2009年6月 講談社ノベルス)「しらみつぶしの時計」
    • 【改題】空飛ぶモルグ街の研究(2013年1月 講談社文庫)
  • 本格ミステリ'10(2010年6月 講談社ノベルス)「サソリの紅い心臓」
    • 【改題】凍れる女神の秘密(2014年1月 講談社文庫)【改題】「三人の女神の問題」
  • ミステリ・オールスターズ(2010年9月 角川書店 / 2012年9月 角川文庫)「かえれないふたり 第四章 双子の伝承」※リレー小説
  • ベスト本格ミステリ2018(2018年6月 講談社ノベルス)「葬式がえり」

その他[編集]

  • 鮎川哲也と十三の謎'91(1991年12月 東京創元社)「鮎川哲也と五十円玉二十枚の謎・解決編Ⅰ」
  • 奇想の復活 ミステリーの愉しみ5(1992年9月 立風書房)「重ねて二つ」
  • 競作 五十円玉二十枚の謎(1993年1月 東京創元社 / 2000年11月 創元推理文庫)「解決編」(文庫版は「解答編――土曜日の本」に改題)
  • 密室 ミステリーアンソロジー(1994年5月 カドカワノベルズ / 1997年9月 角川文庫)「ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?」
  • 密室殺人事件 ミステリーアンソロジー(1994年12月 角川書店)「緑の扉は危険」
  • 誘拐 ミステリーアンソロジー(1995年1月 カドカワノベルズ / 1997年10月 角川文庫)「トランスミッション」
  • 不在証明崩壊 ミステリーアンソロジー(1996年4月 カドカワノベルズ / 2000年5月 角川文庫)「シャドウ・ プレイ」
  • 名探偵の饗宴(1998年3月 朝日新聞社 / 2015年3月 朝日文庫)「禁じられた遊び」
  • 不条理な殺人 ミステリー・アンソロジー(1998年7月 祥伝社文庫)「トゥ・オブ・アス」
  • 不透明な殺人 ミステリー・アンソロジー(1999年2月 祥伝社文庫)「ダブル・プレイ」
  • 大密室(1999年6月 新潮社 / 2002年2月 新潮文庫)「使用中」
  • 「Y」の悲劇(2000年7月 講談社文庫)「イコールYの悲劇」
  • 「ABC」殺人事件(2001年11月 講談社文庫)「ABCD包囲網」
  • 贈る物語Mystery(2002年11月 光文社 / 2006年10月 光文社文庫)「カニバリズム小論」
  • 愛憎発殺人行 鉄道ミステリー名作館(2004年5月 徳間文庫)「背信の交点」
  • あなたが名探偵(2005年8月 創元クライム・クラブ / 2009年4月 創元推理文庫)「ゼウスの息子たち」
  • 気分は名探偵 犯人当てアンソロジー(2006年5月 徳間書店 / 2008年9月 徳間文庫)「ヒュドラ第十の首」
  • 吹雪の山荘 赤い死の影の下に(2008年1月 東京創元社)「第五章 吹雪物語(──夢と知性)」「第六章 《時は来た……》」※リレー小説
    • 【改題】吹雪の山荘(2014年11月 創元推理文庫)
  • 超弦領域 年刊日本SF傑作選(2009年6月 創元SF文庫)「ノックス・マシン」
  • 9の扉(2009年7月 マガジンハウス / 2013年11月 角川文庫)「まよい猫」
  • NOVA 2 書き下ろし日本SFコレクション(2010年7月 河出文庫)「バベルの牢獄」
  • 0番目の事件簿(2012年11月 講談社)「殺人パントマイム」
  • 私がデビューしたころ ミステリ作家51人の始まり(2014年6月 東京創元社)「ブルー・デイズ」※エッセイアンソロジー
  • 古書ミステリー倶楽部 傑作推理小説集III(2015年5月 光文社文庫)「緑の扉は危険」
  • 自薦 THE どんでん返し(2016年5月 双葉文庫)「カニバリズム小論」
  • 短篇ベストコレクション 現代の小説2017(2017年6月 徳間文庫)「砂時計の伝言」
  • 惑―まどう― アンソロジー(2017年7月 新潮社)「迷探偵誕生」
  • 7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー(2017年9月 講談社ノベルス)「あべこべの遺書」
  • 奇想天外 21世紀版 アンソロジー(2017年10月 南雲堂)「葬式がえり」
  • 博奕のアンソロジー 宮内悠介リクエスト!(2019年1月 光文社)「負けた馬がみな貰う」
  • ステイホームの密室殺人2(2020年9月 星海社)「題名のない朗読会(抄)」
  • 超短編! 大どんでん返し(2021年2月 小学館文庫)「親友交歓」
  • あなたも名探偵(2021年2月 東京創元社)「心理的瑕疵あり」
  • 推理の時間です(2024年1月 講談社)「被疑者死亡により」

単著未収録短編[編集]

  • 禁じられた遊び(朝日新聞社小説トリッパー』1995年冬季号)
  • 殺人パントマイム(講談社『メフィスト』2007年5月号)
  • 負けた馬がみな貰う(光文社『小説宝石』2018年9月号)
  • 題名のない朗読会(抄)(星海社FICTIONS「ステイホームの密室殺人2」)
  • 親友交歓(小学館『STORY BOX』2018年11月号)
  • 心理的瑕疵あり(東京創元社『ミステリーズ!』vol.100 APRIL 2020 - vol.101 JUNE 2020)
  • 被疑者死亡により(講談社『メフィスト』2023 WINTER VOL.6)

評論[編集]

  • 謎解きが終ったら 法月綸太郎ミステリー論集(1998年9月 講談社 / 2002年2月 講談社文庫)
  • 法月綸太郎ミステリー塾 日本編 名探偵はなぜ時代から逃れられないのか(2007年1月 講談社)
  • 法月綸太郎ミステリー塾 海外編 複雑な殺人芸術(2007年1月 講談社)
  • 法月綸太郎ミステリー塾 疾風編 盤面の敵はどこへ行ったか(2013年11月 講談社)
  • 法月綸太郎ミステリー塾 怒濤編 フェアプレイの向こう側(2021年11月 講談社)

編纂[編集]

  • 法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー(2005年10月 角川文庫)
  • 物しか書けなかった物書き(ロバート・トゥーイ著、2007年2月 河出書房新社

メディア・ミックス[編集]

テレビドラマ[編集]

漫画[編集]

  • 都市伝説パズル 法月綸太郎の事件簿(画:風祭壮太 2003年3月 秋田書店
    • 収録作品:都市伝説パズル / 世界の神秘を解く男 / 現場から生中継 / 黒衣の家

日本国外での刊行[編集]

中国本土(簡化字)[編集]

  • 怪盗格里芬(2009年8月、陽光出版社、ISBN 9787806204696)- 怪盗グリフィン、絶体絶命
  • 一的悲劇(吉林出版集団有限責任公司 刊行予定)- 一の悲劇
  • 二的悲劇(吉林出版集団有限責任公司 刊行予定)- 二の悲劇
  • 唯一正確的時鐘(吉林出版集団有限責任公司 2011年5月)- しらみつぶしの時計
  • 犯罪十二宮Ⅰ(吉林出版集団有限責任公司 2010年10月)- 犯罪ホロスコープ1

台灣(正体字)[編集]

韓国[編集]

アメリカ合衆国[編集]

  • 短編
    • 都市伝説パズル
    • 緑の扉は危険
      • The Lure of the Green Door - 『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』2014年11月号に掲載

脚注[編集]

外部リンク[編集]