河西洋介

河西 洋介
出生名 同じ
別名 YONCE
生誕 (1991-08-29) 1991年8月29日(32歳)
出身地 日本の旗 日本神奈川県茅ヶ崎市
ジャンル ロック
職業 ミュージシャン
担当楽器 ボーカル
ギター
レーベル F.C.L.S.
2019年 - 現在)
共同作業者 OLD JOE
Suchmos

河西 洋介(かさい ようすけ、1991年8月29日[1] - )は、YONCE(ヨンス)の芸名で知られる日本男性歌手である。2013年からロックバンドSuchmosボーカリストを務めている。神奈川県茅ヶ崎市出身・在住[2][3]。身長185cm、血液型はA型。

経歴[編集]

OLD JOE[編集]

一回り年上の姉がモダン・バレエを習っていた影響で、3歳の時にバレエを始める。姉が聴いていたMISIATLCなど当時流行っていたR&Bを聴いて歌い踊り、歌の面白さを知った。初めて行ったコンサートは小学5年生のとき、母親に連れられて行った松任谷由実の「SHANGRILA」だった[4]茅ヶ崎市立梅田中学校[3]1年生の時、ホームステイ先のニュージーランドでマルーン5の音楽と出会い、バンド音楽の面白さに目覚める。日本に戻ると自分もギターやバンドをやりたいと思い、親に相談したところ、バーを経営する音楽好きの叔父を紹介され、その叔父からアコースティックギターとエリック・クラプトン、ローリング・ストーンズのアルバム、そしてニルヴァーナのアルバム『イン・ユーテロ』をプレゼントされた。特にニルヴァーナに衝撃を受け、バンドマンを志すようになる[5][6]。高校では軽音部に入り、ニルヴァーナをコピーし、その後、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTBLANKEY JET CITYなどのガレージロックに熱中[5]。高校2年生のときに横浜の高校を退学。17歳の時に、たまり場にしていた藤沢市のライブハウス(Club Top's藤沢、現GIGS SHONAN FUJISAWA)で知り合った大内岳、真田徹、亀山拳四朗と共にロックバンド「OLD JOE」を結成、ボーカルを務める[7]。7年間の活動の末、2015年7月31日に解散[5]

Suchmos[編集]

OLD JOE結成と同じ頃、別のバンドを組んでいたKCEEと出会う。やがてKCEEとOKの家に遊びに行くようになり、TAIKING、HSU、TAIHEIとも交流を深めていく。2013年、HSUから「新しいバンドを始めるから、ボーカルやってくんないか?」と誘われ、何曲か彼らの曲を試聴。その中には、「Miree」と「GIRL(feat.呂布)」の原型になったものも含まれていた。OLD JOEでやっていたシンプルなロックンロールとは違うネオ・ソウルやブラックミュージックの影響を感じさせる曲に惹かれ、今まで自分が表現したことのなかった音楽をやることに興味を持ち、加入を決意[6]。2015年のOLD JOEの解散を機に、Suchmosでの活動に専念することとなった。

ソロでの活動[編集]

音楽[編集]

2016年冨田ラボのオリジナル・アルバム「SUPERFINE」の収録曲「Radio体操ガール feat.YONCE」に参加。アルバムに先駆けて、「Radio体操ガール feat.YONCE / 雪の街 feat.安部勇磨」として配信発売された[8]。同年10月、セレクトショップBEAMSが創業40周年を記念して制作したミュージック・ビデオ「TOKYO CULTURE STORY 今夜はブギー・バック(smooth rap)」に参加。スチャダラパーfeaturing小沢健二の「今夜はブギー・バック (smooth rap)」を総勢17組のアーティストがメドレー形式で歌いながら東京のファッション史を紹介するビデオである[9]

2017年1月[Alexandros]VJを務める音楽番組『Welcome! [Alexandros]』(スペースシャワーTV)に4週にわたって出演。[Alexandros]の楽曲「Feel like」と、WINOの楽曲「Loaded」の2曲をセッションした[10]

2018年3月17日音楽プロデューサー武部聡志が企画立案したイベント「PERFECT ONE presents SONGS & FRIENDS」に出演。名盤と言われるアルバムの魅力を改めて知り、その良さを次の世代につなげていくという趣旨のイベントで、第1回目となるこの公演では荒井由実と彼女の1stアルバム『ひこうき雲』が選ばれた[11]。YONCEは、「返事はいらない」をカバーした[12]。この模様は同年5月にWOWOWで放送された[13]

その他[編集]

2018年adidasによる2018 FIFAワールドカップ及びストリートサッカーの世界大会TANGO LEAGUE FINALを記念した映像「CREATIVITY IS THE ANSWER(答えはひとつ、じゃない。)」に出演。同映像には、リオネル・メッシデビッド・ベッカムファレル・ウィリアムスエイサップ・ファーグ゙をはじめとした、50名を超える世界各国のアスリートやクリエイターが出演しており、日本からはYONCEと香川真司が参加している[14]

人物・特徴[編集]

ライブやミュージックビデオでは、adidasのトラックトップをよく着ている。オアシスアンダーワールドなどイギリスのミュージシャンがアディダスのアイテムを身に着けていたのを見て、何か良いものはないかと思っていたところ、HSUが黒色のATPを着ていたのを見て、着始めた。ファッション面で影響を受けた人物は、ジョー・ストラマージョニー・デップカート・コバーン、そしてファッションフリークな姉である[15]。タバコを吸っている。好きなサッカー選手は元イングランド代表のスティーブン・ジェラード。そして、プレミアリーグのリヴァプールFCの大のファンであることを公言している[15]。ライブのアンコールの際には、リヴァプールFCのユニフォームを着用し歌うことも多い。

作品[編集]

参加作品[編集]

アーティスト 作品 備考
2016年 冨田ラボ Radio体操ガール feat.YONCE  アルバム「SUPERFINE」収録[16]。 
TOKYO CULTURE STORY 今夜はブギー・バック (smooth rap) BEAMS40周年記念プロジェクト[17]
2022年 Mirage Collective Mirage
2023年 THE STREET SLIDERS On the Street Again -Tribute & Origin- 愛の痛手が一晩中 ストリート・スライダーズのデビュー40周年記念トリビュートアルバム。Disk1のトリビュート盤に収録。

メディア出演[編集]

ラジオ[編集]

コマーシャル[編集]

  • CREATIVITY IS THE ANSWER(答えはひとつ、じゃない。)(adidas、2018年)

脚注[編集]

  1. ^ 河西洋介 YONCE (@solitaire_man/) - Instagram
  2. ^ “SuchmosのYONCE いまだに地元・茅ヶ崎に住み続ける理由”. 太田出版. (2016年3月18日). https://ohtabookstand.com/2016/03/18114800/ 
  3. ^ a b “元町在住YONCEさん バンドでアルバムリリース”. タウンニュース 茅ヶ崎版. (2015年7月31日). http://www.townnews.co.jp/0603/i/2015/07/31/293947.html 
  4. ^ “松任谷由実×Suchmosの対談が実現!YONCE初ライブはユーミンと明かし「もうブチ喰らってしまって…」”. E TALENTBANK. (2017年7月12日). https://e-talentbank.co.jp/news/music/39139/ 
  5. ^ a b c YONCE(インタビュアー:金子厚武)「Suchmos、男としての生き様をブラックミュージックに込める」『CINAR NET』、2015年7月7日https://www.cinra.net/article/interview-201507-suchmos2018年4月16日閲覧 
  6. ^ a b 板子淳一郎 2017, p. 17.
  7. ^ OLD JOE(インタビュアー:みひ、えりこ)「thaleia対談vol.4OLD JOE」『対談のぺーじ』http://thaleia-taidan.tumblr.com/post/51005262894/thaleia対談vol4-old-joe2018年4月16日閲覧 
  8. ^ “冨田ラボ新作にYONCE、ネバヤン安部、藤原さくら、水カンら”. 音楽ナタリー. (2016年8月30日). https://natalie.mu/music/news/200006 
  9. ^ “森高、野宮、戸川純、しゃち、YONCEら17組が歌う「今夜はブギー・バック」”. 音楽ナタリー. (2016年10月22日). https://natalie.mu/music/news/206453 
  10. ^ “[AlexandrosがYONCE(Suchmos)とセッション 『Welcome! [Alexandros]』ゲストに登場”]. 音楽ナタリー. (2017年1月27日). https://realsound.jp/2017/01/post-11124.html 
  11. ^ “久保田利伸、JUJU、YONCEらが荒井由実『ひこうき雲』を再現!一夜限りの“再結成”も 『PERFECT ONE presents SONGS & FRIENDS』”. SPICE. (2018年3月18日). https://spice.eplus.jp/articles/178957 
  12. ^ “荒井由実の名盤『ひこうき雲』を豪華アーティストで再現!一夜限りの再結成が実現した歴史的ライブをWOWOWで5月13日(日)夜8:45から放送!”. WOWOW. (2018年5月8日). https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004331.000001355.html 
  13. ^ “YONCE、横山剣ら出演「ひこうき雲」再現コンサートの放送が決定”. 音楽ナタリー. (2018年2月10日). https://natalie.mu/music/news/269060 
  14. ^ “SuchmosのYONCE、 アディダスのW杯記念映像出演!ファレル・ウィリアムス、メッシ、ベッカムなど50人を超える出演者たち登場”. Qetic. (2018年6月8日). https://qetic.jp/film/adidas-180605/287204/ 
  15. ^ a b 板子淳一郎 2017, p. 20,21.
  16. ^ “SuchmosからYONCEが参加した冨田ラボの5枚目のオリジナルアルバム『SUPERFINE』のリリースが11月30日(水)に決定!9月23日(金)には「Radio体操ガール feat.YONCE」の先行配信と7inchのリリースも発表!”. SPACE SHOWER MUSIC. (2016年8月30日). http://spaceshowermusic.com/lb/news/60547/ 
  17. ^ “Suchmos YONCEが参加したBEAMS 40周年記念プロジェクト『TOKYO CULTURE STORY 今夜はブギー・バック(smooth rap)』のMVが公開!”. SPACE SHOWER MUSIC. (2016年10月24日). http://spaceshowermusic.com/lb/news/65076/ 

参考文献[編集]

  • 板子淳一郎「Suchmos THE KIDS are Alright」『SWITCH』第35巻第2号、スイッチ・パブリッシング、2017年2月、16-51頁、ISBN 978-4884184896 

外部リンク[編集]