椋木蓮

椋木 蓮
オリックス・バファローズ #15
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 山口県山陽小野田市
生年月日 (2000-01-22) 2000年1月22日(24歳)
身長
体重
179 cm
86 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2021年 ドラフト1位
初出場 2022年7月7日
年俸 1400万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

椋木 蓮(むくのき れん、2000年1月22日 - )は、山口県山陽小野田市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。オリックス・バファローズ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

山陽小野田市立本山小学校1年の時に本山ベアーズで野球を始め、高川学園中学校では高川学園リトルシニアに所属[2]

高川学園高等学校では2年夏に控え投手としてベンチ入りし、第98回全国高等学校野球選手権大会に出場したが登板はなく、チームも1回戦で敗れた[3]。同年秋からはエースを務めたが、3年夏は山口県大会準々決勝で下関国際に敗れた。1学年上に山野太一がいた。

その後、山野と同じ東北福祉大学に進学。同大学出身の元プロ野球選手である大塚光二が監督を務め、4年間指導を受けていた[4]。主に救援で1年春から公式戦に出場したが、2年になった2019年春に右肩関節唇炎症を発症し、6月に手術を受けた[5]2020年2月に完治すると[6]、3年秋のリーグ戦ではMVPを受賞した[7]。4年時には自己最速の154km/hを記録するなどエースとして活躍し、2021年9月21日にプロ志望届を提出した[8]

2021年10月11日に開催されたドラフト会議では、オリックス・バファローズから1位指名を受け[6]、11月5日に契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1600万円(金額は推定)で仮契約を結んだ[9]。背番号は15[9]。担当スカウトは上村和裕[10]

オリックス時代[編集]

2022年は、春季キャンプ中の2月16日にブルペンで投球していたところ違和感を訴え、左内腹斜筋の筋損傷と診断された[11]。4月に入り投球練習を再開すると、二軍にて4月26日のプロアマ交流戦で実戦デビューを果たし、2イニングを無失点で抑えた[12]。7月7日の埼玉西武ライオンズ戦でプロ初登板、初先発し6イニングを被安打2、7奪三振、無失点に抑えプロ初勝利を挙げた[13]。2試合目の登板となった7月20日の北海道日本ハムファイターズ戦では9回2死までノーヒットに抑えていたが、代打の佐藤龍世にセンター前ヒットを打たれ、1987年の近藤真一(中日)以来2リーグ制後では3人目となるルーキーによるノーヒットノーランを逃した[14]。9月8日の埼玉西武戦に先発したが、2回に右肘の違和感を訴えて緊急降板[15]。9月30日にトミー・ジョン手術を受けたことが発表された[16]。10月17日、リハビリに専念するための育成再契約を前提とした戦力外通告を受けた[17]。育成再契約後の背番号は127

2023年は、リハビリのためシーズン中の登板はなく、10月に開催されたみやざきフェニックス・リーグで実戦復帰を果たした[18]

2024年は、春季キャンプから実戦登板を重ね、3月13日に行われた東北楽天ゴールデンイーグルスとのオープン戦では1回無失点と好投し[19]、翌14日に支配下登録されることが発表された[20]。背番号は15に戻った[20]。開幕からウエスタン・リーグ公式戦で順調に登板を重ね、4月20日の中日戦では5回無失点の好投を見せると、24日に一軍に合流した[21][22]

選手としての特徴・人物[編集]

最速154km/hの直球と鋭く変化するスライダー[9]カーブチェンジアップが武器[23]。その他にもフォークカットボールツーシームを操る[23]。安定した制球力を持っている[4]

愛称は大学時代、監督につけられた「ムック[23]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2022 オリックス 4 4 0 0 0 2 1 0 0 .667 69 17.2 8 0 8 0 1 21 2 0 2 2 1.02 0.91
通算:1年 4 4 0 0 0 2 1 0 0 .667 69 17.2 8 0 8 0 1 21 2 0 2 2 1.02 0.91
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手












2022 オリックス 4 1 0 0 0 1.000
通算 4 1 0 0 0 1.000
  • 2023年度シーズン終了時

記録[編集]

初記録
その他の記録

背番号[編集]

  • 15(2022年、2024年3月14日 - )
  • 127(2023年 - 2024年3月13日)

脚注[編集]

  1. ^ オリックス 契約更改”. 日刊スポーツ. 2023年11月29日閲覧。
  2. ^ オリックス・ドラ1椋木蓮投手「正直1位とは思ってなかった」山本由伸に弟子入り志願”. デイリースポーツ (2021年10月11日). 2021年11月5日閲覧。
  3. ^ 履正社・寺島公約通り150キロ甲子園大台デビュー”. 日刊スポーツ (2016年8月9日). 2021年10月11日閲覧。
  4. ^ a b オリックス・椋木は勝利の方程式へ、日本ハム・達とホークス・風間は二軍でじっくり――【ドラ1の目標課題/パ編】<SLUGGER>”. THE DIGEST (2022年1月25日). 2022年5月13日閲覧。
  5. ^ オリ1位の椋木「100勝、100セーブ」目標 憧れ由伸に「いろいろ教わりたい」”. スポーツニッポン (2021年10月12日). 2021年10月31日閲覧。
  6. ^ a b 【ドラフト】オリックス1位椋木蓮「1年目から活躍」亡き祖母に吉報”. 日刊スポーツ (2021年10月11日). 2021年10月31日閲覧。
  7. ^ 東北福祉大エース椋木蓮が“圧投”する!4年生ラストイヤー笑って終わる”. 日刊スポーツ (2021年4月24日). 2021年10月11日閲覧。
  8. ^ 154キロ右腕東北福祉大・椋木蓮、大里昂生ら10人がプロ志望届提出”. 日刊スポーツ (2021年9月21日). 2021年10月11日閲覧。
  9. ^ a b c オリックスのドラ1・椋木蓮が仮契約 契約金は「両親に恩返しを」”. デイリースポーツ (2021年11月5日). 2021年11月5日閲覧。
  10. ^ オリックスが東北福祉大の右腕・椋木蓮を1位指名! 中嶋監督は「高い能力を持つ投手。エース候補として考えている」”. BASEBALL KING (2021年10月11日). 2023年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月13日閲覧。
  11. ^ オリックス・ドラ1椋木蓮は左内腹斜筋の筋損傷「切り替えて1日でも早く戻ってこられるように」”. 日刊スポーツ (2022年2月17日). 2022年5月13日閲覧。
  12. ^ 「ただ抑えるだけでなく、圧倒して抑えたい」…オリックスのドラ1・椋木蓮が実戦デビュー”. BASEBALL KING (2022年4月27日). 2023年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月13日閲覧。
  13. ^ a b c 「オリックスのドラ1・椋木蓮がプロ初先発、初勝利”. BASEBALL KING (2022年7月7日). 2022年7月8日閲覧。
  14. ^ 「【オリックス】椋木蓮「あと1球」でノーヒットノーラン逃す 87年近藤真一以来快挙目前で降板”. 日刊スポーツ (2022年7月20日). 2022年7月20日閲覧。
  15. ^ 【アクシデント】オリックス椋木蓮が2回に緊急降板 右肘に違和感訴え”. 日刊スポーツ (2022年9月8日). 2022年10月2日閲覧。
  16. ^ 【オリックス】椋木蓮がトミー・ジョン手術、来年の開幕に間に合わない見通し 復帰時期は未定”. 日刊スポーツ (2022年9月30日). 2022年10月2日閲覧。
  17. ^ 【オリックス】山本由伸のポスティング承認から一夜明け…「一つ大きな枠が空く」ドラ1曽谷龍平、椋木蓮が気合”. スポーツ報知 (2023年11月6日). 2023年11月20日閲覧。
  18. ^ オリックス 昨年ドラ1・椋木が戦力外に 9月にトミー・ジョン手術、育成で再契約の方針 左腕・富山も”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年10月17日閲覧。
  19. ^ 【オリックス】椋木蓮と富山凌雅の育成2投手を支配下登録へ ともに22年トミー・ジョン手術から2年ぶりの復帰」『スポーツ報知』2024年3月14日。2024年3月14日閲覧
  20. ^ a b オリックス、椋木と富山の支配下選手登録を発表!”. ベースボールキング (2024年3月14日). 2024年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月14日閲覧。
  21. ^ 【オリックス】椋木蓮と斎藤響介が1軍合流…フレッシュな力が先発要員に」『スポーツ報知』2024年4月24日。2024年4月24日閲覧
  22. ^ オリックス・斎藤響介&椋木蓮が1軍合流 相次ぐ登録抹消による先発陣の強化」『サンスポ』2024年4月24日。2024年4月24日閲覧
  23. ^ a b c オリックス期待のドラ1・椋木蓮が決意 「即戦力として足りないピースを埋めたい」”. BASEBALL KING (2021年12月11日). 2023年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月11日閲覧。
  24. ^ “【データ】快挙逃したオリックス椋木蓮「あと1人」から安打許し途中降板は史上初”. 日刊スポーツ. (2022年7月20日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202207200001465_m.html 2022年7月21日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]