栂尾

栂尾(とがのお、とがお、つがお)は、日本語に見られる古い固有名詞のひとつ。 「栂」はツガに通じ、通常針葉樹の一種を指すが、「栂尾」の語源はつまびらかでない。

とがのお[編集]

以下は京都の地名で、「とがのお」と読むもの。

  • 京都市右京区梅ケ畑栂尾町周辺
    栂尾山高山寺の周辺を指す地名。単に「栂尾」という場合、多くはこの地名である。栂ノ尾とも表記される。
    古くからの霊場であり、また畿内における茶栽培発祥の地(一部には日本の茶栽培発祥の地と称する向きもあるが、僅か20km程東の日本茶発祥の地、近江国坂本 (大津市)日吉茶園より4世紀程後)。「紅葉の名所三尾」(高雄槙尾・栂尾)のひとつ。
  • 京都市中京区西ノ京栂尾町 - JR二条駅周辺の地域を指す地名。

とがお (とがのお)[編集]

「とがお」と読まれることの多いもの。

  • 栂尾城 - 猿倉城の別名。富山市内・猿倉山にかつて存在した。
  • 栂尾山 - 六甲連山の西にある小山。横尾山の南に位置し、標高274m。頂上付近までつづく“300階段”(“400階段”とも)で知られる。

つがお[編集]

栂尾神楽で知られる宮崎県・椎葉村の栂尾や、徳島県美馬市栂尾など、地名の例がある。