柞刈湯葉

(いすかり ゆば)は、日本のSF作家生物学研究者[1]福島県出身[2]

経歴・人物[編集]

2016年、イスカリオテの湯葉名義で小説投稿サイト「カクヨム」に連載した「横浜駅SF」が、第1回カクヨムWeb小説コンテストSF部門で〈大賞〉を受賞し、同作がKADOKAWAより書籍化され、作家デビューした[3]

大学勤務の任期あり生物学研究者のため、休日に小説を書く兼業作家であった[4]が、任期切れのため専業作家となった[5]

作品リスト[編集]

単行本[編集]

  • 横浜駅SF[6]』(2016年12月24日、カドカワBOOKS
  • 『重力アルケミック[7]』(2017年2月15日、星海社FICTIONS
  • 『横浜駅SF 全国版[8]』(2017年8月10日、カドカワBOOKS)
  • 『未来職安』(2018年7月20日、双葉社[9]/2021年1月14日、双葉文庫[10]
  • 『人間たちの話[11]』(2020年3月18日、ハヤカワ文庫JA)
    • 「冬の時代」(初出:『S-Fマガジン』2018年10月号 早川書房
    • 「たのしい超監視社会」(初出:『S-Fマガジン』2019年4月号 早川書房)
    • 「人間たちの話」(書き下ろし)
    • 「宇宙ラーメン重油味」(初出:『S-Fマガジン』2018年4月号 早川書房)
    • 「記念日」(初出:『小説すばる』2017年8月号 集英社
    • 「No Reaction」(初出:カクヨム、2015年12月)
  • 『まず牛を球とします。』(2022年7月22日、河出書房新社
    • 「まず牛を球とします。」(初出:『NOVA 2019年春号河出文庫、2018年12月)
    • 「犯罪者には田中が多い」(初出:カクヨム、2019年11月)
    • 「数を食べる」(初出:カクヨム、2020年1月)
    • 「石油玉になりたい」(初出:カクヨム、2016年3月)
    • 「東京都交通安全責任課」(初出:カクヨム、2016年1月)
    • 「天地および責任の創造」(初出:カクヨム、2020年6月)
    • 「家に帰ると妻が必ず人間のふりをしています。」(初出:カクヨム、2018年5月)
    • 「タマネギが嫌い」(初出:カクヨム、2017年8月)
    • 「ルナティック・オン・ザ・ヒル」(初出:『NOVA 2021年夏号』河出文庫、2021年4月)
    • 「大正電気女学生 ~ハイカラ・メカニック娘~」(初出:カクヨム、2018年12月)
    • 「令和二年の箱男」(書き下ろし)
    • 「改暦」(初出:『中国・SF・革命』河出書房新社、2020年7月28日)
    • 「沈黙のリトルボーイ」(書き下ろし)
    • 「ボーナス・トラック・クロモソーム」(初出:『WIRED』vol.32 プレジデント社、2019年3月)
  • 『SF作家の地球旅行記』(エッセイ、2022年9月、産業編集センター

雑誌掲載作品等[編集]

小説作品[編集]

  • 「RNAサバイバー」 : 『WIRED』vol.37 (プレジデント社、2020年6月)
  • 「裏アカシック・レコード」 : 『S-Fマガジン』2021年6月号 早川書房
    • 『異常論文』(樋口恭介編、ハヤカワ文庫JA、2021年10月)に収録された。
  • 「献身者たち」 : 『ポストコロナのSF』(ハヤカワ文庫JA、2021年4月)
  • 「宇宙ラーメン鉄麺皮」 : 『S-Fマガジン』2022年2月号 早川書房
  • 「シュガー、ビート、ステップ」 : 『小説 野性時代』2022年4月号 KADOKAWA
  • 「にくづきにくら」: 『日経サイエンス』2023年1月号 日経サイエンス社
  • 「限界プラシーボ」: 『小説すばる』2023年4月号 集英社
  • 「地産地売買地消」:『WIRED.jp』2023年5月22日[12]
  • 「記憶人シィーの最後の記憶」:『紙魚の手帖』vol.12 AUGUST 2023 東京創元社

エッセイ[編集]

  • 「離島というタイムカプセル」 : 『群像』2017年3月号 講談社
  • 「オンステージ」 : 『月刊ジェイ・ノベル』2017年4月号 実業之日本社
  • 「Web小説というもの」 : 『新潮』2017年5月号 新潮社
  • 「a Day in My Life」case.173 : 『小説すばる』2017年7月号 集英社
  • 「2018年のわたし」 : 『SFが読みたい! 2018年版』(S‐Fマガジン編集部、早川書房、2018年2月9日)
  • 「わたしと図鑑」 : 『ユリイカ』2018年8月号 青土社
  • 「2020年のわたし」 : 『SFが読みたい! 2020年版』(S‐Fマガジン編集部、早川書房、2020年2月10日)
  • 「マインクラフトで不要不急の外出を控える」 : 『ユリイカ』2020年6月号 青土社
  • 「絶望的な状況での愉快な科学サバイバル」 : 『S‐Fマガジン』2020年10月号 早川書房
  • 「作家がつづる科学な日常 大豆から考える食の未来」 : 『ニュートン』2021年3月号増刊 ニュートンプレス
  • 「魅力的な「傍系」たち」 : 『ユリイカ』2022年5月号 青土社

漫画原作[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 齊藤真菜「ネタツイートから生まれた小説が書籍化 『横浜駅SF』著者・柞刈湯葉さん」『THE PAGE』2016年7月21日。2018年2月11日閲覧
  2. ^ 『横浜駅SF』掲載の著者紹介より。
  3. ^ 横浜駅が自己増殖し、日本列島を侵食した近未来――ネタツイートに始まる「横浜駅SF」書籍化」『ITmedia』2016年6月24日。2018年2月11日閲覧
  4. ^ 『重力アルケミック』巻末収録の「あとがき」、『横浜駅SF』掲載の「著者紹介」より。
  5. ^ 本人Twitterのプロフィールより。
  6. ^ ISBN 978-4040721576
  7. ^ ISBN 978-4061399594
  8. ^ ISBN 978-4040723655
  9. ^ ISBN 978-4575241068
  10. ^ ISBN 978-4575524406
  11. ^ ISBN 978-4150314200
  12. ^ SF作家・柞刈湯葉による“未来の流通・小売”をめぐるSFプロトタイピング小説:「地産地売買地消」”. WIRED.jp (2023年5月22日). 2023年6月1日閲覧。

外部リンク[編集]