東大手駅

東大手駅
南出口(2017年5月)
ひがしおおて
HIGASHI ŌTE
ST01 栄町 (1.5 km)
(0.7 km) 清水 ST03
地図
所在地 名古屋市中区三の丸四丁目3-2
北緯35度11分0秒 東経136度54分30秒 / 北緯35.18333度 東経136.90833度 / 35.18333; 136.90833座標: 北緯35度11分0秒 東経136度54分30秒 / 北緯35.18333度 東経136.90833度 / 35.18333; 136.90833
駅番号 ST  02 
所属事業者 名古屋鉄道(名鉄)
所属路線 瀬戸線
キロ程 1.5 km(栄町起点)
駅構造 地下駅
ホーム 相対式 2面2線
乗降人員
-統計年度-
3,989人/日
-2021年[1]-
開業年月日 1910年明治43年)10月1日 *
1978年昭和53年)8月20日 **
備考 * 1944年(昭和19年)に休止。
** 移転開業日。
1944年(昭和19年)休止当時の隣駅

大津町 (0.9km)
(0.3km) 土居下


キロ程:1.9km(堀川起点)
駅構造:地上駅
テンプレートを表示

東大手駅(ひがしおおてえき)は、愛知県名古屋市中区三の丸四丁目にある名鉄瀬戸線[2]。駅番号はST02

歴史[編集]

明治末期に開業した東大手駅は太平洋戦争中合理化を図って駅の統廃合が実施された時、営業休止となった[注釈 1]

1976年(昭和51年)2月15日、瀬戸線の栄町乗り入れ工事開始に伴い、休止中の当駅より堀川駅までの区間が廃止された。この時、一時的に東大手駅の北隣駅である土居下駅が移設され、営業区間の暫定終点として機能した。

1978年(昭和53年)8月20日、栄町乗り入れ工事の完成により東大手 - 栄町間が開業し、同時に土居下駅が廃止された。東大手駅は大津町駅を代替する急行停車駅として[3]34年ぶりに復活し、今日に至っている。

年表[編集]

駅構造[編集]

相対式2面2線のホームを持つ地下駅である。正確には栄町地下トンネルの途中にある駅となる。終日駅員配置駅。

特別史跡に指定されている名古屋城の外堀の地下に駅の施設の大半が整備されている[2]。そのため、地下駅開業当初予定した場所にエレベーターを設置できなかった[2]

2016年(平成28年)から2017年(平成29年)にかけて行われたバリアフリー化工事で、開業当時からの古く薄暗い姿は一新され、エレベーター、車椅子用階段昇降機などのバリアフリー設備が設置された。また、改札口と各ホームにはLED式の列車案内が設置され、自動放送も導入された。

駅出入口は2ヶ所あり、いずれも東区三の丸四丁目所在となる。改札口は1ヶ所のみで、上りホームに直接つながっているが、下りホームへは階段を利用する。出入口と改札口との間にはエレベーターが、下りホームへの階段には車椅子用階段昇降機が設置されている。

自動改札機は、南隣の栄町駅とともに名鉄では最も早くに設置されている。

番線 路線 方向 行先
1 ST 瀬戸線 下り 尾張瀬戸方面[7]
2 上り 栄町ゆき[7]

配線図[編集]

東大手駅 構内配線略図

大曽根・
尾張瀬戸方面
東大手駅 構内配線略図
栄町駅
凡例
出典:[8]


利用状況[編集]

利用者のほとんどが尾張瀬戸方面への乗客である。他の名鉄の路線との接続がなく、名古屋市営地下鉄名城線名古屋城駅名古屋市営バス基幹バスを含む)の市役所バス停などに近いため、当駅から栄町への乗客は極めて少ない(ただし栄町までの運賃は市バスや地下鉄より安く、所要時間も短い)。朝夕は県庁や名古屋市役所などへの通勤客や明和高校へ通学する高校生などで賑わう。日中の利用客は少ない。

  • 「移動等円滑化取組報告書」によれば、2020年度の1日平均乗降人員は3,705人である[9]
  • 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると、2013年度当時の一日平均乗降人員は3,721人。この値は名鉄全駅(275駅)中115位、瀬戸線(20駅)中14位であった[10]
  • 『名古屋鉄道百年史』によると、1992年度当時の一日平均乗降人員は4,683人。この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中99位、瀬戸線(19駅)中13位であった[11]
  • 愛知県の統計によると、2005年度の一日平均乗降人員は4,064人。瀬戸線の駅では20駅中14位であった。なお、4年後の2009年の一日平均乗車人員は1,754人であった(降車人員を含まず。名古屋市による統計)。

駅周辺[編集]

主な施設[編集]

バス路線[編集]

最寄りのバス停は「明和高校前」。名古屋市営バス名古屋市交通局)の名駅14号系統(名古屋駅 - 大曽根)が毎時1本程度走っている。東大手の名前は使われていない。

名古屋市営バス名鉄バスの「市役所」バス停にも比較的近い(ただし名鉄バス車内で瀬戸線への乗換案内は行っていない)。manacaを利用して瀬戸線と名鉄バス(同じ基幹バスでも市バスは対象外)を乗り継ぐと、条件を満たせば乗継割引が適用される。

隣の駅[編集]

名古屋鉄道(名鉄)
ST 瀬戸線
急行準急
栄町駅(ST01) - 東大手駅(ST02) - 大曽根駅(ST06)
普通
栄町駅(ST01) - 東大手駅(ST02) - 清水駅(ST03)
1944年(昭和19年)の休止当時
瀬戸線
大津町駅 - 東大手駅 - 土居下駅
1941年(昭和16年)まで大津町 - 東大手間に久屋駅が存在した。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 名古屋鉄道#閑散駅の廃統合を参照。この時休止された駅の中には復活した駅もあったが、戦後も引き続き休止駅として残っていた駅の多くは運輸省(現在の国土交通省)の指示もあって1969年昭和44年)4月に一斉に廃止された。この時の手続きで除外されたのが当駅と竹鼻線江吉良駅蒲郡線宮崎口駅1970年(昭和45年)10月廃止)であった。

出典[編集]

  1. ^ 令和3年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2022年10月13日閲覧。
  2. ^ a b c 朝国聡吾 (2016年12月7日). “長~い階段 苦労解消へ 名鉄・東大手駅 来春、昇降機新設 車いす用も”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 朝刊 市民版 20 
  3. ^ 清水武「名鉄・瀬戸線栄町乗入れ開始」『鉄道ピクトリアル』第355巻、電気車研究会、1978年12月、70-71頁。 
  4. ^ 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 上巻』アルファベータブックス、2019年、182頁。 
  5. ^ 松永直幸「名鉄沿線 歴史のある風景 補遺」『鉄道ピクトリアル』第864巻、電気車研究会、2012年7月、149頁。 
  6. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1058頁。 
  7. ^ a b 東大手(ST02)(ひがしおおて) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
  8. ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
  9. ^ 令和2年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
  10. ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。 
  11. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]