李鐘燮

李鐘燮
이종섭
生年月日 (1960-08-20) 1960年8月20日(63歳)
出生地 大韓民国の旗 韓国慶尚北道永川市
出身校 陸軍士官学校
テネシー州立大学
所属政党無所属

在任期間 2022年5月11日 - 2023年10月7日
大統領 尹錫悦
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李鐘燮
이종섭
合同参謀次長在職時
生誕 1960年8月20日
大韓民国の旗 韓国慶尚北道永川市
所属組織 大韓民国陸軍
軍歴 1984 - 2018
最終階級 陸軍中将
除隊後 第48代国防部長官
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李鐘燮
各種表記
ハングル 이종섭
漢字 李鐘燮
発音: イ・ジョンソプ
英語表記: Lee Jong-sup
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李 鐘燮(イ・ジョンソプ、朝鮮語: 이종섭1960年8月20日 - )は、大韓民国政治家陸軍軍人外交官国防部長官(第48代)、合同参謀本部次長、第7機動軍団軍団長などを歴任した。最終階級は陸軍中将本貫星山李氏朝鮮語版陸軍士官学校(40期)卒業。

経歴[編集]

1960年8月20日慶尚北道永川市で生まれる。達城高等学校朝鮮語版陸軍士官学校(40期)卒業[1]1984年に小尉に任官。第1野戦軍司令部参謀次長、国防部政策企画次長などを歴任[1]。国防部政策企画次長在職時には韓米安保協議会に携わり、軍内の政策・企画通として名を上げた[2]2008年には李明博政権下の大統領室外交安保首席室安保政策担当官に任命され[3][4]2010年12月国家情報院国防補佐官に転じた[4]2013年に少将に昇進し第2歩兵師団長、合同参謀本部新連合防衛推進団長を歴任した[1]。新連合防衛推進団長在職時には戦時作戦統制権転換に携わり、テネシー州立大学から政治学博士学位が授与されている[4]2016年4月22日に中将に昇進し、第7機動軍団軍団長に任命された[5]2017年9月26日には合同参謀本部次長に転じた[6]2018年まで務め[1]、予備役中将に編入された[1]

2022年大韓民国大統領選挙国民の力から立候補した尹錫悦が当選すると、大統領職引き継ぎ委員会外交・安全保障分科会委員に任命された[1]。同年4月10日には戦時作戦統制権転換、米韓軍事同盟に関する専門性が評価され、尹当選人によって国防部長官に指名された[1]。中将出身の国防部長官は盧武鉉大統領によって指名された尹光雄海軍中将以来18年ぶりである[1]4月28日から国会国防委員会で人事聴聞会が開かれ[7]5月9日に人事聴聞報告書が採択された[8]5月10日に大統領就任式を終えた尹によって国防部長官に任命された[9]

6月10日に第19回アジア安全保障会議に参加するためシンガポールを訪問し、魏鳳和中国国防部長THAADミサイル配置などについて会談した[10]6月13日にはロイド・オースティンアメリカ国防長官と韓米国防相会談を行い、韓米合同軍事演習の拡大実施することで合意した。岸信夫防衛大臣を加えた韓米日国防相会談ではミサイル警報訓練や弾道ミサイルの探知・追跡訓練の定例化で合意した[11]7月4日に韓国を訪問したリック・スコット英語版共和党アメリカ合衆国上院議員と会談し、韓米同盟発展へのアメリカ議会支持などについて討議した[12]7月27日にはアメリカワシントンD.C.を訪問し、朝鮮戦争で戦死したアメリカ兵を悼む「追慕の壁」竣工式に、カマラ・ハリス副大統領配偶者のダグ・エムホフなどと参加し[13]、オースティン国防長官と会談した[14]

2023年7月に発生した水害で行方不明者を捜索していた海兵隊兵士が殉職し、軍幹部の責任を調べる捜査チームに圧力をかけたという疑惑が持ち上がった。国会で過半数を占める野党・共に民主党は弾劾を主張し、同党が弾劾訴追案が提出すれば可決され、憲法裁判所が判断を下すまで職務停止となることは確実視されていた。9月12日に国防部長官からの辞任を表明[15]。翌13日に尹錫悦大統領より更迭され、後任に国会国防委員会幹事の申源湜朝鮮語版が指名された[16]。申源湜は野党からの人事同意が得られなかったが、10月7日に尹錫悦が任命を行ったため李鐘燮は国防部長官を退任した[17]

2024年3月4日に駐オーストラリア大使に任命された[18]。しかし、上述の疑惑を巡り出国禁止措置となっていたことが判明[19]。8日、法務部は「本人が捜査に協力するとしている」として措置を解除し、10日に出国した。野党からは出国は「逃避だ」との批判が噴出した[20]。防衛産業協力に関連した公館長会議に出席するため、21日に一時帰国。29日に辞意を表明した[21]

天安沈没事件[編集]

2010年3月26日に発生した天安沈没事件で、当時大統領室外交安保首席室安保政策担当官だった李は、入院していた「天安」の生存者に患者服を着せて記者会見をさせたが、チェ・ウォンイル艦長だけには戦闘服を着せたことから、国防部長官指名時にチェから非難された[3]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 프로필 이종섭 국방 후보자, 정책기획 전문가…18년만에 중장출신 聯合ニュース 2022年4月10日
  2. ^ 尹, MB·박근혜 인사 중용…MB맨 ‘외교·안보’ 朴맨 ‘경제·복지’ 東亜日報 2022年3月16日
  3. ^ a b 前 천안함장, 국방장관 후보자 비난.."음모론 단초 제공" ダウム 2022年4月15日
  4. ^ a b c 이종섭 국방장관 후보자, ‘한-미동맹’ 강조하는 육사 출신 예비역 중장 ハンギョレ 2022年4月10日
  5. ^ 軍 장성 인사 단행…해군참모차장에 정진섭 중장 임명 東亜日報 2016年4月22日
  6. ^ 軍장성급 인사… 합참차장 이종섭 東亜日報 2017年9月27日
  7. ^ 한덕수 25~26일, 추경호 내달 2일 인사청문회 東亜日報 2022年4月21日
  8. ^ 국방위, 이종섭 국방장관 후보자 인사청문보고서 채택…尹내각 5번째 東亜日報 2022年5月9日
  9. ^ 尹 대통령, 추경호 등 장관 7명 임명…金 총리가 ‘협조’ 東亜日報 2022年5月10日
  10. ^ 尹정부 출범 100일 만에 본격화 된 ‘韓中 사드 이슈’[신규진 기자의 국방이야기 東亜日報 2022年8月16日
  11. ^ 韓米日「対北朝鮮共同訓練を再開」、金正恩氏「強対強、正面勝負」と反発 東亜日報 2022年6月13日
  12. ^ 이종섭, 스콧 美상원의원 만나 “한미동맹 협력 지평 확대” 東亜日報 2022年7月4日
  13. ^ 바이든, ‘추모의 벽’ 제막식에 세컨드 젠틀맨-백악관 패밀리 보내 東亜日報 2022年7月28日
  14. ^ 美국방 “北, 역사상 가장 활발한 실험…전방위 확장억제 제공” 東亜日報 2022年7月30日
  15. ^ “韓国の李国防相が辞意表明 野党の弾劾訴追を回避か、尹政権の安保政策に打撃”. 産経新聞. (2023年9月12日). https://www.sankei.com/article/20230912-XNIJQ34WSVKBVOTK4MWI5FGOUY/ 2023年9月15日閲覧。 
  16. ^ “尹大統領 国防部長官など3閣僚を入れ替え”. KBW WORLD Radio. KBSワールドラジオ. (2023年9月13日). https://world.kbs.co.kr/service/news_view.htm?lang=j&Seq_Code=86457 2023年9月15日閲覧。 
  17. ^ “韓国国防相に申源湜氏 「極右発言」理由に野党反対も任命強行”. 毎日新聞. (2023年10月8日). https://mainichi.jp/articles/20231008/k00/00m/030/117000c 2023年10月9日閲覧。 
  18. ^ 김지연 (2024年3月4日). “호주대사에 이종섭 전 국방부장관…외교부 공관장 인사(종합)” (朝鮮語). 연합뉴스. 2024年3月5日閲覧。
  19. ^ “韓国の前国防相 豪州大使任命も出国禁止 在任中の疑惑めぐり”. NHK. (2024年3月7日). https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240307/k10014382641000.html 2024年3月17日閲覧。 
  20. ^ “捜査中の韓国前国防相が出国 大使赴任は「逃避」と野党批判”. 共同通信. (2024年3月13日). https://nordot.app/1140554165047542476 2024年3月17日閲覧。 
  21. ^ “「逃避」批判受けた駐豪大使が辞任 任命から25日で=韓国”. 聯合ニュース. (2024年3月29日). https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20240329001900882 2024年3月30日閲覧。 


公職
先代
徐旭
大韓民国の旗国防部長官
2022年5月11日 - 2023年10月7日
次代
申源湜朝鮮語版