日本農薬

日本農薬株式会社
Nihon Nohyaku Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報
東証プライム 4997
1963年7月5日上場
略称 日農(ニチノー、Nichino)、日農薬、農薬
本社所在地 日本の旗 日本
104-8386
東京都中央区京橋1-19-8(京橋OMビル)
設立 1928年昭和3年)11月17日
業種 化学
法人番号 2010001034985 ウィキデータを編集
事業内容 農薬医薬品の製造・販売
代表者 岩田 浩幸(代表取締役社長
資本金 109億39百万円
発行済株式総数 7,002万6,782株
売上高 連結:632億60百万円
単独:360億60百万円
(2019年9月期)
営業利益 連結:33億18百万円
単独:19億65百万円
(2019年9月期)
純利益 連結:26億84百万円
単独:22億84百万円
(2019年9月期)
純資産 連結:581億98百万円
単独:634億23百万円
(2019年9月30日現在)
総資産 連結:944億64百万円
単独:811億46百万円
(2019年9月30日現在)
従業員数 連結:1,451名 単独:381名
(2020年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 (株)ADEKA 51.00%
(2020年3月31日現在)
主要子会社 (株)ニチノー緑化 100%
(株)ニチノーサービス 100%
日本エコテック(株) 100%
関係する人物 小平祐(元社長)
大内脩吉(元社長)
外部リンク https://www.nichino.co.jp/
特記事項:古河三水会の会員会社である。
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日本農薬株式会社(にほんのうやく、: Nihon Nohyaku Co., Ltd.)は、東京都中央区に本社を置く、古河グループ農薬医薬品を製造する企業である。

自社で抗真菌薬ラノコナゾールを創薬しており、処方箋医薬品は「アスタット」の商品名でマルホが、一般用医薬品は「ピロエースZ」・「ウィンダム」の商品名で第一三共ヘルスケアがそれぞれ製造販売している(かつては製造も手掛けていたが、現在はそれぞれの販売会社で製造・販売を手掛けている)。

主力製品・事業[編集]

主要事業所[編集]

沿革[編集]

(この節の出典[1]

自社原体[編集]

販売名を括弧書きにて記載。

【農薬】[編集]

殺菌剤

  • イソプロチオラン(フジワン) - 稲用殺菌剤ではあるが、活着促進・登熟歩合向上などの植調剤的な効果もあり、またリンゴの野ネズミに対する忌避効果もある。
  • 塩基性硫酸銅(Zボルドー) - 旧トモノアグリカからの導入品
  • フルオルイミド(ストライド) - 旧名スパットサイド
  • フルトラニル(モンカット)
  • フェノキサニル(アチーブ)
  • チアジニル(ブイゲット、アプライ)

殺虫剤・殺ダニ剤

  • ブプロフェジン(アプロード) - 家庭園芸用エアゾル剤「ベニカDX」も同社が製造(販売は住友化学園芸
  • イソプロカルブ(ミプシン)
  • フェノブカルブ(バッサ)
  • フェンピロキシメート(ダニトロン)
  • テブフェンピラド(ピラニカ)
  • トルフェンピラド(ハチハチ)
  • フルベンジアミド(フェニックス、スティンガー)
  • メタフルミゾン(アクセル、クロスガード、コロニーバスター)
  • ピリフルキナゾン(コルト)

除草剤

  • クロルフタリム(ダイヤメート) - 旧ローヌ・プーラン油化アグロ(現・バイエルクロップサイエンス)からの導入品。元々、同原体は旧三菱油化(現・三菱化学)が創生したものである。このため、ローヌ・プーラン油化アグロから製剤が発売されていた時期には、その商品名の頭に「三菱油化」と入っていた。(ローヌ・プーラン油化アグロの“油化”は、三菱油化のことである。)
  • ピラフルフェンエチル(エコパート、デシカン、サンダーボルト) - プロトックス阻害剤。単味剤は接触剤であり(浸透移行性ほぼ無し)、植物の緑色部にのみ作用し、噴霧のかかった部分のみ枯れる。それぞれ、ムギ用除草剤、バレイショ用枯調剤、園芸・緑地管理用非選択性除草剤である。うち、サンダーボルトは、ゼネカ(現・シンジェンタ)との共同開発品で、グリホサートとの混合剤であり、グリホサート単味剤よりも夏場の効果発現が早く、かつ各単味剤より有効成分含量が少ないため、作物に対する(ドリフト飛散による)薬害や、環境への悪影響が少ない。いずれの薬剤も土壌に落ちると不活化、分解され、また噴霧が水田や河川、池などに流入しても速やかに薄まるので、魚毒性が少ない。種子には作用しないため、本剤では種子からの発芽は抑制できない。
  • インダノファン(ダイナマン、マサカリ、トレビエース、ライジンパワー)
  • イソウロン(イソキシール) - 塩野義製薬からの導入品

【医薬・動物薬】[編集]

  • マロチラート(カンテック)
  • イソプロチオラン(フジックス: 動物用医薬品)
  • ラノコナゾール(アスタット、ウィンダム、ピロエース)
  • ルリコナゾール(ルリコン)
  • ピリプロール(プラクティック)
  • メタフルミゾン(プロメリス)

主要関係会社[編集]

国内グループ企業[編集]

海外グループ企業[編集]

  • Nichino America ,Inc.
  • Nichino Europe Co. Ltd.
  • Nichino India Pvt. Ltd.
  • Sipcam Nichino Brasil S.A.[2]
  • 日佳農葯股份有限公司

脚注[編集]

  1. ^ 企業情報>沿革 - 公式サイト。2023年1月18日閲覧。
  2. ^ Overseas Subsidiary Companies Nihon Nohyaku Co., Ltd.

外部リンク[編集]