日本城郭協会

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公益財団法人日本城郭協会(にほんじょうかくきょうかい, 英語訳: Japanese Castles Association[1]; 正式な和製英語訳:Japan Castle Foundation)は、世界各国の城郭に関する研究、調査事業を実施している公益法人東京都杉並区に本部を置く。元文部科学省生涯学習政策局社会教育課所管。

城に関する貢献を顕彰する「日本城郭協会賞」を2022年に創設し、4月6日(城の日)に公表していく予定である[2]

概要[編集]

  • 主な目的:城郭の調査研究
  • 日本城郭協会役員[3]
    • 評議員
      • (議長) 神村謙二
      • 秦雪絵
      • 清水淳郎
      • 三浦正幸
      • 馬鳥誠
      • 中井均
      • 島﨑征郎
      • 諏訪間順
      • 平山優
    • 監事
      • 鶴和千秋
      • 森木隆裕
  • 沿革:1956年4月設立、1967年6月に文部大臣の認可を受け財団法人化[4]
  • 本部所在地:東京都杉並区成田東3-12-21

設立当時の役員[編集]

肩書は当時のもの。2014年時点で小野忠熈以外は故人。

日本城郭協会学生研究会[編集]

日本城郭協会学生研究会は、1961年昭和36年)に日本城郭協会の学生会員によって結成された[5]。機関紙は『城郭だより』[5]。城の見学会[5]中世城郭発掘調査[6]などを行っていた[注 1]1966年(昭和41年)に日本城郭協会から独立し[4][8]、日本城郭学生研究会となるが[注 2]、昭和40年代半ばに後継者不在で活動は停止した[9]

1971年(昭和46年)にOBらによって学生研究会の再建大会が開かれて城の見学会を再会するが[10]、学生研究会を担う新しい学生の参加が見込めなかったため、中世城郭研究会として新発足することになり[10]、現在に至っている[注 3]

ちなみに、1967年(昭和42年)設立の日本城郭資料館[9]の調査会には、上記学生研究会のOBが多く参加していたが[11]、機関紙『城郭史研究』は1972年(昭和47年)に終刊し[12]、まもなく資料館自体も活動を停止した[12]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 城の発掘調査参加者の中には、当時まだ学生の小和田哲男(2019年度時点の日本城郭協会理事長[7])もいた[6]
  2. ^ 昭和42年創刊の新機関紙『城郭』の表紙に"日本城郭学生研究会"の記載がある。
  3. ^ 中世城郭研究会は、活動しなくなった学生研究会時代の反省から、規約、会費もなく、会長もとりあえず置かないことで出発した[10]。現在も続いている同会の活動については当該項目を参照。

出典[編集]

  1. ^ 例: The Scottish Castles Association (スコトランド城郭協会) The Scottish Castles Association公式サイト(2021年4月23日閲覧)
  2. ^ 「日本城郭協会賞」創設朝日新聞』朝刊2021年4月20日(文化面)2021年4月23日閲覧
  3. ^ 2021年度 協会役員”. 公益財団法人日本城郭協会 (2015年12月12日). 2022年8月20日閲覧。
  4. ^ a b 八巻1999、116頁
  5. ^ a b c 八巻1999、109頁
  6. ^ a b 八巻1999、110頁
  7. ^ 公益財団法人日本城郭協会. “平成31年度 協会役員”. 2020年4月22日閲覧。
  8. ^ 八巻2000、82頁
  9. ^ a b 八巻2000、87頁
  10. ^ a b c 八巻2000、99頁
  11. ^ 八巻2000、89頁
  12. ^ a b 八巻2000、92頁

参考文献[編集]

  • 八巻孝夫「昭和四〇年代の城郭研究の流れについて(中)」『中世城郭研究』第13号、中世城郭研究会、1999年、106-126頁、ISSN 0914-3203   
  • 八巻孝夫「昭和四〇年代の城郭研究の流れについて(3)」『中世城郭研究』第14号、中世城郭研究会、2000年、82-106頁、ISSN 0914-3203 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯35度37分22.2秒 東経139度43分15.5秒 / 北緯35.622833度 東経139.720972度 / 35.622833; 139.720972