旅情

旅情
Summertime
監督 デヴィッド・リーン
脚本 H・E・ベイツ
デヴィッド・リーン
原作 アーサー・ローレンツ英語版
カッコウ鳥の頃英語版
製作 イリヤ・ロパート
出演者 キャサリン・ヘプバーン
ロッサノ・ブラッツィ
音楽 アレッサンドロ・チコニーニ
主題歌 ロッサノ・ブラッツィ
『Summertime In Venice』
撮影 ジャック・ヒルドヤード英語版
編集 ピーター・テイラー英語版
配給 アメリカ合衆国の旗 ユナイテッド・アーティスツ
イギリスの旗 インディペンデント・フィルム・ディストリビューターズ
日本の旗 松竹/UA支社
公開 イタリアの旗 1955年5月29日VIFF
アメリカ合衆国の旗 1955年6月21日
日本の旗 1955年8月14日
イギリスの旗 1955年11月7日
上映時間 100分
製作国 イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
イタリア語
テンプレートを表示

旅情』(りょじょう、原題: Summertime)は、1955年イギリスアメリカ合衆国合作の恋愛映画1952年ブロードウェイで初演されたアーサー・ローレンツ英語版戯曲カッコウ鳥の頃英語版』の映画化作品であり、デヴィッド・リーンが監督、キャサリン・ヘプバーンロッサノ・ブラッツィが主演した。撮影はヴェネツィアで行われている。 主題歌はロッサノ・ブラッツィが歌った『Summertime In Venice』で、当時大ヒットした。

ストーリー[編集]

アメリカの地方都市で秘書をしている独身の38歳のジェーン・ハドソン(キャサリン・ヘプバーン)は長期休暇を取り、念願であったヨーロッパ旅行の夢を実現させて、ロンドンとパリを観光後、オリエント急行に乗って、この旅行の最終目的地である水の都・ヴェネツィアを訪れる。ヴェネツィアは街中に水路が張り巡らされた歴史のある美しい都であり、ジェーンは駅から船でフィオリーニ夫人(イザ・ミランダ)が経営するペンシオーネに到着する。その後、観光に出かけたヴェネツィアのサン・マルコ広場で1人のイタリア人男性レナード(ロッサノ・ブラッツィ)と出会う。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
日本テレビ旧版 日本テレビ新版 テレビ朝日
ジェーン・ハドソン キャサリン・ヘプバーン 三木弘子 小沢紗季子 原知佐子
レナード・デ・ロッシ ロッサノ・ブラッツィ 高橋昌也 滝田裕介 井上孝雄
フィオリーニ夫人 イザ・ミランダ 水城蘭子  山田早苗 此島愛子
マウロ ガイタノ・アウディエロ 永久勲雄 松田辰也
エディ・イエーガー ダーレン・マクギャヴィン    
不明
その他
滝口順平
高村章子
伊武雅之
浅井淑子
鹿沼政仁
岸野一彦
菅谷政子
小野丈夫
巴菁子
宮下勝
羽佐間道夫
小谷野美智子
滝口順平
鈴木博
川路夏子
阪脩
岡崎ミハル
笹岡繁蔵
国坂伸
藤城裕士
竹口安芸子
中村秀利
谷口節
柳沢紀男
清川元夢
演出 中野寛次
翻訳 森みさ
効果 芦田公雄
熊耳勉
PAG
調整 山下欽也 山田太平
制作 東北新社
解説 水野晴郎 淀川長治
初回放送 1974年5月22日
水曜ロードショー
1976年2月18日
『水曜ロードショー』
1979年11月18日
日曜洋画劇場

スタッフ[編集]

  • 監督 - デヴィッド・リーン
  • 製作 - イリヤ・ロパート
  • 脚本 - H・E・ベイツ、デヴィッド・リーン
  • 音楽 - アレッサンドロ・チコニーニ
  • 撮影 - ジャック・ヒルドヤード
  • 編集 - ピーター・テイラー
  • プロダクションデザイン - ヴィンセント・コルダ

映画賞受賞・ノミネーション[編集]

部門 候補 結果
アカデミー賞 監督賞 デヴィッド・リーン ノミネート
主演女優賞 キャサリン・ヘプバーン ノミネート
ニューヨーク映画批評家協会賞[1] 監督賞 デヴィッド・リーン 受賞
英国アカデミー賞[2] 総合作品賞 デヴィッド・リーン ノミネート
海外女優賞 キャサリン・ヘプバーン ノミネート

備考[編集]

  • 監督のデヴィッド・リーンは後年、「この作品が最も気に入っている」と発言している。
  • キャサリン・ヘプバーンは、運河に落ちるシーンの撮影の際、目に細菌が入って感染症にかかった。
  • ホンダ・カブの最初期モデル、C100のシートの色はこの映画に登場したベネチアングラスの色が参考にされている。

参考文献[編集]

  1. ^ 1955 Awards”. ニューヨーク映画批評家協会. 2011年6月19日閲覧。
  2. ^ Film Nominations 1955”. 英国アカデミー賞. 2011年6月19日閲覧。

外部リンク[編集]