征討大将軍

征討大将軍(せいとうたいしょうぐん)とは、鳥羽・伏見の戦いにおいて明治新政府が設置した臨時の官職のこと。

概要[編集]

明治元年(1868年)正月4日、新政府は仁和寺宮嘉彰法親王(後の小松宮彰仁親王)を征討大将軍に任命して、錦の御旗節刀・征討大将軍の官印[1]を授けた。

東寺に陣を敷き、次いで大阪に進み、京阪地域の軍事を指揮した。また、対外的には外国事務総裁を兼ねて外交交渉をも担当した。

同月28日に凱旋、帰京すると仁和寺宮は任務を解かれ征討大将軍は廃官となった。新政府軍が江戸進軍を開始した折には、征討大将軍は東征大総督に委任されることとなった。

脚注[編集]

  1. ^ 太政類典・第一編・慶応三年~明治四年・第四十巻・官規・印章一

関連項目[編集]