川野芽生

川野 芽生(かわの めぐみ、1991年12月7日[1] - )は、日本歌人小説家神奈川県秦野市出身[1]

経歴・人物[編集]

2010年、東京大学に入学。東京大学本郷短歌会に入会、作歌を始める。2014年、短歌同人誌『穀物』結成。2015年、「怪獣歌会」結成。2017年、本郷短歌会解散。同年、間際眠子名義で第3回創元ファンタジイ新人賞最終候補に選出[2][3]。2018年、「Lilith」30首により第29回歌壇賞受賞[4]。2021年、歌集『Lilith』により第65回現代歌人協会賞受賞[5]。2021年現在、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程在籍中[6]。2023年、『Blue』が第170回芥川賞候補になる。ロリータファッションを好んでおり、エッセイ集『かわいいピンクの竜になる』にてその愛情が語られている[7]

作品リスト[編集]

単行本[編集]

歌集[編集]

小説[編集]

エッセイ集[編集]

雑誌等掲載作品[編集]

小説作品[編集]

  • 「白昼夢通信」(『Genesis 白昼夢通信』 東京創元社、2019年)
  • 「無垢なる花たちのユートピア」(『ミステリーズ!』vol.102 AUGUST 2020 東京創元社)
  • 「蟲科病院」(短歌ムック『ねむらない樹』vol.7 書肆侃侃房、2021年)
  • 「いつか明ける夜を」(『Genesis 時間飼ってみた』 東京創元社、2021年)
  • 「さいはての実るころ」(『紙魚の手帖』vol.02 DECEMBER 2021 東京創元社)
  • 「不死者の物」(『紙魚の手帖』vol.09 FEBRUARY 2023 東京創元社)

エッセイ・評論[編集]

  • 服部真里子『遠くの敵や硝子を』書評「美しさの暴力、暴力の美しさ」(『ねむらない樹』vol.1 書肆侃侃房、2018年)
  • 連載「幻象録」(『現代短歌』2020年1月 / 76号 - 現代短歌社、2019年 - )
  • 「竜になるための研究」(『文學界』2020年6月号 文藝春秋
  • 「ボロミアのこと」(『小説すばる』2020年10月号 集英社
  • 「薔薇をもらう」 (『ユリイカ』2020年11月号 青土社
  • 「呪われたもののための福音――『ラピスラズリ』評」(『夜想 #山尾悠子ステュディオ・パラボリカ、2021年)
  • 「〈永遠〉に開いた小窓――『就眠儀式』とその思い出」(『ユリイカ』2021年10月臨時増刊号 総特集=須永朝彦 青土社)
  • 「偏愛体質」(『小説すばる』2022年2月号 集英社)
  • 「刺繡の裏」(短歌ムック『ねむらない樹』vol.9 小特集=左川ちか 書肆侃侃房、2022年)

座談会・往復書簡[編集]

  • 座談会「生きづらさと短歌」(『短歌年鑑2019年版』 角川書店、2018年)
  • 往復書簡「歌人への手紙」(『ねむらない樹』vol.3 書肆侃侃房、2019年)
  • 座談会「短歌とジェンダー」(『ねむらない樹』vol.4 書肆侃侃房、2020年)

特集[編集]

  • 短歌ムック『ねむらない樹』vol.7 特集=川野芽生(書肆侃侃房、2021年)

自筆年譜、短歌連作「燃ゆるものは」、小説「蟲科病院」、往復書簡(山尾悠子)、偏愛の20冊 ほか

受賞歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 第170回芥川賞候補5作が発表!川野芽生さんが初の候補入り、安堂ホセさん、九段理江さん、小砂川チトさん、三木三奈さんは2度目の候補”. ほんのひきだし (2023年12月14日). 2023年12月14日閲覧。
  2. ^ 「週刊文春」編集部. “外界から断絶された学園の中で暮らす少女たちを待ち受ける“過酷な運命”…歌人による初めての小説集”. 文春オンライン. 2022年9月4日閲覧。
  3. ^ 創元ファンタジイ新人賞 | 東京創元社”. web.archive.org (2018年2月1日). 2022年9月4日閲覧。
  4. ^ 第32回俳壇賞・第29回歌壇賞:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2017年11月22日). 2022年9月4日閲覧。
  5. ^ 現代短歌大賞・現代歌人協会賞、授賞式 大賞の外塚さん「自分のペースで詠み続けたい」|好書好日”. 好書好日. 2022年9月4日閲覧。
  6. ^ 『Lilith』(書肆侃侃房、2019年) 著者プロフィールより
  7. ^ かわいいピンクの竜になる”. 左右社 SAYUSHA. 2024年3月7日閲覧。

外部リンク[編集]