小林国夫

小林 国夫(こばやし くにお 1918年2月19日 - 1979年6月19日)は、日本の地質学者

経歴[編集]

1918年、静岡県に生まれる。1942年東京帝国大学理学部地質学科卒業。後に信州大学講師、信州大学助教授を経て、1959年に信州大学教授に就任。この年には研究グループとともに放射性炭素年代測定を用いて日本列島の成立時期(約2万年前)を提唱した。また、長野県内の地質を研究する中で日本アルプスの地質、自然に関する著作も多く執筆。1963年には氷河地形の研究で日本地質学会賞を受賞した[1]。1979年、心臓発作のため長野県松本市の自宅で死去。61歳[2]

著作[編集]

  • 『日本アルプス』福村書店(1951年)
  • 『フォッサ・マグナ地域の構造発達史』地学団体研究会松本支部出版委員会(1957年)
  • 『世界文化地理大系 第4巻』平凡社(1956年)共同執筆者の1人
  • 『山の驚異』学生社新書 (1956年)
  • 『日本の自然』岩波新書(1959年)中野尊正との共著
  • 『日本アルプスの自然』築地書館(1972年)
  • 『氷河時代』岩波書店(1982年)阪口豊との共著

脚注[編集]

  1. ^ 小林国夫”. 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」 (2004年). 2021年9月16日閲覧。
  2. ^ 訃報欄 小林国夫氏(こばやしくにお=元信州大教授、元同大理学部長)