小川村

おがわむら ウィキデータを編集
小川村
小川天文台とプラネタリウム
小川村旗 小川村章
小川村旗 小川村章
日本の旗 日本
地方 中部地方甲信越地方
都道府県 長野県
上水内郡
市町村コード 20588-5
法人番号 7000020205885 ウィキデータを編集
面積 58.11km2
総人口 2,087[編集]
推計人口、2024年3月1日)
人口密度 35.9人/km2
隣接自治体 長野市大町市北安曇郡白馬村
小川村役場
村長 染野隆嗣
所在地 381-3302
長野県上水内郡小川村大字高府8800-8
北緯36度37分02秒 東経137度58分29秒 / 北緯36.6172度 東経137.9747度 / 36.6172; 137.9747座標: 北緯36度37分02秒 東経137度58分29秒 / 北緯36.6172度 東経137.9747度 / 36.6172; 137.9747
小川村役場
外部リンク 公式ウェブサイト

小川村位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

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小川村(おがわむら)は、長野県にあるである。長野市北安曇郡白馬村のほぼ中間に位置し、その景観は「ふるさと信州風景100選[1]」・「信州サンセットポイント百選」に選ばれている。

日本で最も美しい村連合」の一つ。

地理[編集]

長野県上水内郡小川村は長野県北部(北信)にあり、長野市中心部大町市・白馬村を結ぶ長野県道31号長野大町線(通称オリンピック道路)のおよそ中間に位置する(小川村役場地点)。北側にある虫倉山脈と南側の筏(イカダ)山脈がそれぞれ東西に走り、その間を犀川支流である土尻川が流れる。その川に向かって地形は傾斜して、数多い支流が深い谷をつくって土尻川に流れ込んでいる。面積は58平方kmで約69 %(2007年)を森林で占められている。土地は粘土質で、かつ急斜面が多い。

2005年平成17年)、平成の大合併により近隣の旧鬼無里村、旧戸隠村が長野市へ、旧美麻村が大町市に併合され、2010年(平成22年)には旧信州新町、旧中条村が長野市に併合され、現在の隣接自治体は長野市、大町市、白馬村となっている。

村北部・標高約1,000mの大洞高原には、60cm反射望遠鏡をもつ小川天文台と「プラネタリウム館」などの施設がある。

  • 山:蕎麦粒山、高戸谷山、飯縄山(長野市の飯縄山と同名だが別の山)
  • 河川:土尻川
  • 湖沼:

歴史[編集]

  • 戸隠三院を支配していた顕光寺(戸隠神社)が鳥羽院に寄進し、小川の庄と言われる皇室荘園となっていたことが知られている。
  • 南北朝時代の末期(1392年)に三河国を追放された水野氏庶流の小川左衛門貞綱が最勝寺領となっていた小川庄に定着した。貞綱は布留山城(古山城)を築城し、三代にわたって周辺を領した。しかし北信濃で有力だった村上氏に背いたため、村上氏の命を受けた香坂氏大日方氏に攻めこまれて落城し三河に逃れた。
  • 古山城は大日方長政の居城となり、以後、現在の小川村の地は大日方氏の支配下に置かれることとなった。
  • 戦国時代初期の大日方氏は安曇郡仁科氏に従っていたが、武田信玄の侵攻により武田氏家臣へと転じ水内郡から安曇郡を勢力下にして軍役110騎をつとめたとされる。武田氏の滅亡後は上杉氏派の小笠原洞雪斎方と徳川氏配下の小笠原貞慶方に分派した。しかし上杉景勝が豊臣秀吉の命で会津に移封になると上杉氏派の大日方氏一族は上杉氏に随行することなくそのまま帰農土着したと伝えられ、後にはその一部に松代藩真田家に仕えた家もある。

沿革[編集]

人口[編集]

  • 人口は1950年の9,438人をピークに減少が続いており、2020年の国勢調査では2,225人と3割以下の人口になっている[3]
  • 2020年国勢調査と前回調査(2015年)間における人口減少率比では県内市町村2位の16.9%であった[4]
  • 2022年4月1日現在での65歳以上人口割合は46.3%であり、県内では第7位[5]
  • 長野市への転出超過が多く、社会減に大きく影響している[6]。東京都や隣接する大町市、白馬村に対しては異動者数は少ないものの転入超過になっている。
  • 昼夜間人口比率は83.3%(2015年時点)。村内の通勤・通学者のうち、3割以上が長野市に通勤・通学している[6]
小川村と全国の年齢別人口分布(2005年) 小川村の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 小川村
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

小川村(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


行政[編集]

所轄広域連合[編集]

所轄警察署[編集]

所轄消防署[編集]

  • 長野市消防局 新町消防署 小川分署
    常備消防事務は長野市に委託している

村政[編集]

村長
  • 大日方茂木(2006年4月10日 - 2010年4月)
  • 伊藤博文(2010年4月10日 - 2018年4月9日)
  • 染野隆嗣(2018年4月10日 - )

議会[編集]

村議会[編集]

  • 定数10人(現在の議員の任期は2023年9月30日まで)

長野県議会(長野市上水内郡選挙区)[編集]

  • 定数:11人

衆議院[編集]

経済[編集]

産業[編集]

  • おやき - 小麦粉に季節の野菜を包み込み焼いたり蒸したりした北信の郷土食。村内には縄文おやき、味菜おやき、農の花おやきがある。
  • 農業
  • 建設業
  • 全国の小川姓の人に「親戚登録」を呼びかけ、地域活性化を図っている。

金融機関[編集]

情報・生活[編集]

マスメディア[編集]

放送局[編集]

  • 小川村ケーブルテレビ
    地形の影響によるテレビジョン放送難視聴地域であり、村内各所に共同受信施設を設けていた。老朽化及び地上デジタルテレビジョン放送への対応として、FTTH方式を用いた全村をカバーするケーブルテレビを2009年に構築した[7]

ライフライン[編集]

電力[編集]

電信[編集]

  • NTT東日本
  • 有線テレビ電話
    小川村では1958年に有線放送電話が全戸に整備された[8]。老朽化が進んだ施設の代替として、ケーブルテレビで敷設する光ファイバーを利用した有線テレビ電話に更新。端末機が役場や主要施設、加入者各戸に設置され、役場等からのお知らせや村内の通話に利用されている。

水道[編集]

  • 村営水道
    • 薬師浄水場・成就浄水場・塩沢浄水場

下水道[編集]

  • 村営下水道
    • 高府浄化センター・夏和浄化センター

教育[編集]

中学校[編集]

  • 小川村立小川中学校

小学校[編集]

保育園[編集]

  • 小川村保育園(にこにこ保育園)

社会教育[編集]

  • 小川村公民館図書室

交通[編集]

道の駅おがわ

鉄道[編集]

バス[編集]

路線バス[編集]

  • 27 高府線(アルピコ交通長野支社(通称・川中島バス)
    • 善光寺大門 - 長野駅 - 西河原 - 笹平 - 小川新田 - 高府(バスティ高府) - 小川村役場前 - 日影 - 初引
      市ノ口~初引間が小川村内を走る。高府~初引間は平日の一部便のみ。朝の一本のみ日赤経由ビッグハットまで運行。
  • 特急バス長野大町線(アルピコ交通)
    • 長野駅東口 - 小川新田 - 日影 - 千見 - 美麻ぽかぽかランド - 信濃大町駅 - 大町温泉郷 - ホリデイ・インリゾートくろよん - 扇沢
      小川新田・日影が小川村内停留所。冬期間はアルピコタクシーによる運行となる。長野駅東口~美麻ぽかぽかランド間で同じルートを走る長野白馬線は小川村内だけを通過する。
  • 小川村循環バス
    • 日本記線
    • 花尾線
    • 日本記・花尾循環線

道路[編集]

一般国道

  • 国道406号(村の北西部をかすめるように通過する)

県道

道の駅

  • おがわ(長野県道31号長野大町線沿いにある)
    • 食事処味彩 - レストラン
    • さんさん市場 - 農産物販売所
    • ファミリーマート道の駅おがわ店
      村内唯一のコンビニエンスストア。村と地域活性化包括連携協定を締結し、特産品、土産品等を扱う売場を設置している[9]

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

小川天文台
  • 大洞高原 (星と緑のロマントピア[10]
    • 小川天文台
    • プラネタリウム館
    • 星と緑のロマン館 - 宿泊施設
    • アルペンドーム - 屋内体育館施設
    • 大洞池
おやき村でおやきを焼く光景
小根山小川神社
  • 小川神社 - 御柱祭[11]を申・寅年に開催
  • びっくらんど小川 - トレーニングジム、プール、体育館を備えたスポーツセンター
旧長野県知事公舎(ふるさとらんど小川)
  • 小川村郷土歴史館(ふるさとらんど小川[12]
    • 旧長野県知事公舎
    • 旧上水電気発電所資料館
薬師沢石張水路工(味大豆地すべり観測センター)
  • 薬師沢石張水路工[13] - 登録有形文化財
  • 小川村中央拠点施設 バスティ高府
    川中島バス高府営業所跡地に設けられたバスターミナルとコミュニティスペース、村営住宅を合わせた複合施設
  • 北アルプス絶景の宿 林りん館 - 宿泊施設
  • 湯の沢温泉 小川の湯

出身者[編集]

作品[編集]

小川村を舞台とした作品

テレビドラマ[編集]

実写映画[編集]

コミック[編集]

アニメ[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 小川の集落 - 長野県建設部都市・まちづくり課(2015年版)2019年2月27日閲覧
  2. ^ 災害救助法の適用p11 災害救助法の適用に当たって ③法適用の状況(平成26~令和元年度)”. 内閣府政策統括官 (2020年). 2023年6月3日閲覧。
  3. ^ 小川村の概要”. 小川村. 2023年5月8日閲覧。
  4. ^ 令和2年国勢調査結果(人口等基本集計) 長野県の結果をお知らせします” (pdf) (2021年12月3日). 2023年5月8日閲覧。
  5. ^ 長野県の年齢別人口をお知らせします” (pdf) (2022年4月28日). 2023年5月8日閲覧。
  6. ^ a b 第2期 小川村人口ビジョン” (pdf). 小川村 (2020年4月9日). 2023年5月8日閲覧。
  7. ^ 総務省信越総合通信局情報通信部放送課 (2008年4月8日). “小川村に有線テレビジョン放送施設の設置を許可”. 2023年5月8日閲覧。
  8. ^ 小川村役場 (2008年4月8日). “小川村の年表”. 2023年5月8日閲覧。
  9. ^ 株式会社ファミリーマート (2019年4月19日). “ファミリーマートと長野県上水内郡小川村が“地域活性化包括連携協定”を締結”. 2023年5月27日閲覧。
  10. ^ 星と緑のロマン館
  11. ^ 延喜式内小川神社
  12. ^ 小川村観光協会・ふるさとらんど小川
  13. ^ 文化遺産オンライン・薬師沢石張水路工
  14. ^ まんが「信濃国 小川の歴史秘話 小川左衛門貞綱から徳川家康まで」発売開始”. 小川村観光協会. 2019年8月28日閲覧。
  15. ^ 映画情報”. 【公式】長野県観光サイト さわやか信州旅.net. 2019年8月28日閲覧。
  16. ^ 信州小川村公認、実在の村舞台にした農業マンガ「JA」1巻”. コミックナタリー. 2023年5月8日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]