寛弘

寛弘 (かんこう、旧字体：寛󠄁弘)は、日本の元号の一つ。長保の後、長和の前。1004年から1012年までの期間を指す。この時代の天皇は一条天皇、三条天皇。

改元[編集]

長保6年7月20日（ユリウス暦1004年8月8日）改元
寛弘9年12月25日（ユリウス暦1013年 2月8日）長和に改元

出典[編集]

「漢書」（元帝紀賛）の「寛弘尽_レ下、出_二於恭倹_一、号令温雅、有_二古之風烈_一」などによる。

寛弘期におきた出来事[編集]

寛弘初年（1004年）頃?
- 花山法皇を中心に『拾遺和歌集』が成立。
- 藤原清廉が従五位下に叙せられる。
- 11月、土佐国、正税の出挙基準数の減少を請う。
- 12月（1005年1月13日以降）、明経博士海広澄が清原広澄に改姓、明経道清原氏の発祥。
寛弘2年（1005年）
- 藤原伊周が初めて准大臣（大臣の下、大納言の上の待遇）の扱いを受けた。
寛弘3年（1006年）
- 4月2日、おおかみ座に超新星 (SN 1006) 出現。明るさは日月を除いて史上最高の-9等級と推定される。後世、藤原定家が『明月記』に記録。
寛弘8年（1011年）
- 6月13日、一条天皇より三条天皇への譲位。
王朝宮廷文学の最盛期で、「好文の賢皇」一条天皇の宮廷を中心に、著名な紫式部・和泉式部・赤染衛門ら才女のほか、男性官人にも優れた文筆家が輩出した。

西暦との対照表[編集]

※は小の月を示す。

寛弘元年（甲辰）	一月※	二月	三月※	四月	五月	六月※	七月	八月※	九月	閏九月※	十月	十一月※	十二月
ユリウス暦	1004/1/25	2/23	3/24	4/22	5/22	6/21	7/20	8/19	9/17	10/17	11/15	12/15	1005/1/13
寛弘二年（乙巳）	一月※	二月	三月※	四月	五月※	六月	七月	八月※	九月	十月※	十一月	十二月※
ユリウス暦	1005/2/12	3/13	4/12	5/11	6/10	7/9	8/8	9/7	10/6	11/5	12/4	1006/1/3
寛弘三年（丙午）	一月	二月※	三月※	四月	五月※	六月	七月	八月※	九月	十月	十一月※	十二月
ユリウス暦	1006/2/1	3/3	4/1	4/30	5/30	6/28	7/28	8/27	9/25	10/25	11/24	12/23
寛弘四年（丁未）	一月※	二月	三月※	四月※	五月	閏五月※	六月	七月※	八月	九月	十月	十一月※	十二月
ユリウス暦	1007/1/22	2/20	3/22	4/20	5/19	6/18	7/17	8/16	9/14	10/14	11/13	12/13	1008/1/11
寛弘五年（戊申）	一月※	二月	三月※	四月※	五月	六月※	七月	八月※	九月	十月	十一月※	十二月
ユリウス暦	1008/2/10	3/10	4/9	5/8	6/6	7/6	8/4	9/3	10/2	11/1	12/1	12/30
寛弘六年（己酉）	一月	二月※	三月	四月※	五月※	六月	七月※	八月※	九月	十月	十一月※	十二月
ユリウス暦	1009/1/29	2/28	3/29	4/28	5/27	6/25	7/25	8/23	9/21	10/21	11/20	12/19
寛弘七年（庚戌）	一月	二月	閏二月※	三月	四月※	五月※	六月	七月※	八月※	九月	十月	十一月※	十二月
ユリウス暦	1010/1/18	2/17	3/19	4/17	5/17	6/15	7/14	8/13	9/11	10/10	11/9	12/9	1011/1/7
寛弘八年（辛亥）	一月	二月※	三月	四月	五月※	六月※	七月	八月※	九月※	十月	十一月	十二月※
ユリウス暦	1011/2/6	3/8	4/6	5/6	6/5	7/4	8/2	9/1	9/30	10/29	11/28	12/28
寛弘九年（壬子）	一月	二月※	三月	四月	五月※	六月	七月※	八月	九月※	十月	閏十月※	十一月	十二月※
ユリウス暦	1012/1/26	2/25	3/25	4/24	5/24	6/22	7/22	8/20	9/19	10/18	11/17	12/16	1013/1/15

寛弘

改元[編集]

出典[編集]

寛弘期におきた出来事[編集]

西暦との対照表[編集]

関連項目[編集]