宮内タカユキ

宮内 タカユキ
2010年
基本情報
出生名 宮内 堂千
別名 宮内 英明(旧芸名)
Wonderland Gang[1]
生誕 (1955-02-04) 1955年2月4日(69歳)
出身地 日本の旗 日本茨城県小川町
学歴 土浦日本大学高等学校
ジャンル アニメソング
職業 歌手
担当楽器
活動期間 1981年 -
(ソロ歌手としては1984年 - )
レーベル 日本コロムビア
共同作業者 WHY(1981年 - 1984年)
内山田洋とクールファイブ
魂の三兄弟(2005年 - )
公式サイト 宮内タカユキ-Takayuki Miyauchi Official Web Site-

宮内 タカユキ(みやうち タカユキ、1955年2月4日[2] - )は、日本歌手茨城県小川町(現・小美玉市)出身[3][4]

本名は宮内 堂千[3][4][2](読みは芸名と同じ)。「アニメソング界の大魔神」の異名を持つ[5]ほか、ファンからは「宮兄(みやにい)」の愛称で呼ばれる。娘は同じく歌手の宮内真友。

経歴[編集]

ザ・ベンチャーズや日本のグループ・サウンズに影響を受け、中学一年生の時に友人とバンドを結成[6]。当初はドラムを担当していたが、ドラムを演奏しながら歌い始めたことがきっかけでプロのボーカリストを志すようになる[6]土浦日本大学高等学校入学後も、学校の先輩と共に結成したアマチュアバンドで活動[5]

高校卒業後は地元土浦イトーヨーカドーに就職するが、歌手になるために3カ月ほどで退職[6][7]し、1974年10月に上京する[3]

1981年にロックバンドWHY(ホワイ)」を結成[3]。「宮内 英明」の芸名[8]でボーカルを担当し、シングル「愛なら潮騒」でテイチクよりメジャーデビュー[3][2]

2年間の活動ののち、WHYを解散[6]。この時期、作詞家の冬杜花代子から日本コロムビアのアニメソング関係のディレクターを紹介され[6]オーディションに参加[5]1984年に特撮テレビドラマ『超電子バイオマン』の主題歌歌手に抜擢され、ソロでのメジャーデビューとなる[3]

以降はソロ歌手として『ビデオ戦士レザリオン』や『仮面ライダーBLACK RX』、「レスキューポリスシリーズ」の主題歌など、主にアニメ・特撮作品の楽曲を担当[2]。1990年には『仮面ライダーBLACK RX』の主題歌で日本レコード協会ゴールドディスク大賞」THE BEST ALBUM OF THE YEAR 学芸部門賞を受賞[3][注 1]

その後内山田洋とクール・ファイブにボーカルとして参加し、1995年にシングル「ふたたび長崎」を発表[3]。グループには2年間在籍[10]したのち、再びソロ活動に戻る。

1998年から2000年にかけて、秘密結社不気味社より「豪快な宮内」シリーズ4作を発表。

2003年に重度の急性膵炎を患う[2]が、2004年の「ANIME JAPAN FES スーパーヒーロー魂」で復帰。

2005年2月のバースデーライブを皮切りに、自主ライブを定期的に開催[3]。2007年頃から仙台でも定期ライブを行っており[2]東日本大震災が発生した2011年は宮内は開催することに迷いを感じていたが、観客からの開催を望む声に励まされ涙が出たという[2]

2009年、地元・茨城のローカルヒーロー『時空戦士イバライガーR』のイメージソングの制作・歌唱を担当[2]

2011年12月、ブラジルでのライブツアー中に突然歩けなくなるほどのめまいを発症[11]し、検査入院を行った[12]ところ脳梗塞を発症していたことが発覚した[11][3]。後遺症により顔・腕の痺れ[13]や、発声が不自由となり「音程がとれない」[14]といった症状がある中で、退院一週間後からライブ活動を再開[3]。以降もリハビリを行いながら歌手活動を行っている。

人物・エピソード[編集]

自身が手掛けた作品の中でもシリーズ全作品を担当した「レスキューポリスシリーズ」には特に思い入れがある[2]といい、自身が病気を患った時は『特救指令ソルブレイン』の歌詞に励まされたという[2]。2012年に開催された『特捜エクシードラフト』の20周年イベントでは、復帰直後でありながら「歌詞で励ますメッセージを送っていながら自身が倒れたら歌詞が嘘になってしまう」という想いから舞台に立った[2]

同時期にアニメ・特撮作品の主題歌を担当した串田アキラMoJoとは親交が深く、「魂の三兄弟」と称されている[15]。2005年6月に石ノ森萬画館で行われたライブイベントでの共演がきっかけとなり、同年10月に3人での合同ライブ『魂の兄弟! 俺とおまえのヒーロー伝説』を開催。以降も定期的に合同でライブを行っている[16]。2006年には『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』の主題歌を3人で歌唱、2017年には「魂の三兄弟」のユニット名で『宇宙戦隊キュウレンジャー』の挿入歌を担当している[15]

特警ウインスペクター』の主演である山下優とは、放送当時にほぼ毎週キャラクターショーを一緒に回っており、その後も個人的な付き合いが続いているという[2]

作品[編集]

アルバム[編集]

  • 心の歌(1992年、MCR-001) - オリジナルアルバム
  • アニメアーティストベストセレクション 宮内タカユキ -TOMORROW-(1992年3月21日、日本コロムビア、COCC-9691)
  • 宮内タカユキ スーパー・ベスト 〜仮面ライダーBLACK RX/特警ウインスペクター〜(2005年7月20日、コロムビアミュージックエンタテインメント、COCX-33278)
  • 宮内タカユキ スーパー・ベスト2(2008年10月1日、コロムビアミュージックエンタテインメント、COCX-35142)
  • メモリアル・ソルジャー(2011年9月28日、ベルウッド・レコード、BZCS-5024) - セルフカヴァーアルバム
  • 歌手人生40周年記念 宮内タカユキ「ぶっちぎりBOX」(2018年8月8日、日本コロムビア、COCX-40408→12)

代表曲[編集]

※注記のない曲は挿入歌およびイメージソング。

特撮ソング[編集]

アニメソング[編集]

イメージソング、その他[編集]

  • New Age Dragons 〜闘う戦士(おとこ)たち〜(1987年、「中日ドラゴンズ」応援歌)
  • Astronauts〜宇宙飛行士のバラード(1989年、漫画『宇宙英雄物語』)
  • SPACE FANTASY(1991年、漫画『宇宙英雄物語』)
  • SNOW MAN(1991年、漫画『宇宙英雄物語』)
  • 宇宙英雄物語(1991年、漫画『宇宙英雄物語』)
  • あざやかな非情(1993年、漫画『宇宙英雄物語』)
  • 闇に潜む真理(1993年、漫画『宇宙英雄物語』)
  • 燃えるクォーターメン(1994年、漫画『宇宙英雄物語』)
  • HEAVEN(1990年、漫画『サイレントメビウス』)
  • WING OF HEART(1990年、漫画『サイレントメビウス』)
  • 落日の誓い(1991年、漫画『サイレントメビウス』)
  • Tenderness(1994年、漫画『サイレントメビウス』)
  • Night of Mystery(1994年、漫画『サイレントメビウス』) - 影山ヒロノブとのデュエット
  • Sleeping Angel(1994年、漫画『サイレントメビウス』) - 影山ヒロノブとのデュエット
  • GULDEEN 〜Time to Fight〜(1992年、小説『未来放浪ガルディーン』)
  • 鉄甲巨兵 SOME-LINE(1994年、小説『鉄甲巨兵 SOME-LINE』)
  • ハチのひとこと(1997年、『むしまるQ』)
  • 熱い想い 〜タイガー伝説〜(1997年、初代タイガーマスク佐山聡 リング入場テーマ曲)
  • 戦え! わしだけのムテキンダーZ(1997年、セガサターン用ゲームソフト『ゲーム天国』)
  • わしが青春のムテキウイング(1998年、PlayStation用ゲームソフト『GUNばれ! ゲーム天国』)
  • DX超合金「獣陸合体ギガライノス・獣空合体ギガフェニックス」CMソング(1998年、バンダイCMソング)
  • THE GREAT MANG-GANG(1999年、PCゲーム『まあじゃん黙示録』オープニング主題歌)
  • Stand Up! Soldiers 〜選ばれし者たち〜[Giant Fighter](2001年、ドリームキャスト用ゲームソフト『超鋼戦紀キカイオー for Matching Service』主題歌)
  • 君を探す翼(2001年、ドリームキャスト用ゲームソフト『超鋼戦紀キカイオー for Matching Service』エンディング主題歌)
  • テックメンの歌(2002年、PCゲーム『アカネマニアックス〜流れ星伝説剛田〜』エンディング主題歌)
  • 男どアホウ数え唄(2007年、パチンコ『CR超絶合体SRD』)
  • DX「炎神ソウル」シリーズ(2008年、バンダイCMサウンドロゴ)
  • 時空戦士イバライガーR 〜尊き生命〜(2009年、ローカルヒーロー『時空戦士イバライガーR』主題歌) - 作詞・作曲・編曲も担当
  • FOREVER(2009年、ローカルヒーロー『時空戦士イバライガーR』エンディング主題歌) - 作詞・作曲・編曲も担当
  • 野獣の血潮を滾らせろ(2010年、『ワイルド7トリビュート』)
  • 破牙神ライザー龍(2011年、ローカルヒーロー『破牙神ライザー龍』)

出演[編集]

テレビドラマ

  • ビーロボカブタック 第36話「歌合戦だ!! 全員集合」(1997年10月26日、テレビ朝日) - 本人役、劇中で挿入歌「ああ、スターピース」を歌唱。

ゲーム

雑誌掲載

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 同主題歌が収録されたオムニバスアルバム『コロちゃんパック 最新TVまんが大行進』の参加歌手として受賞(佐藤健太串田晃朝川ひろこらと連名)[9]

出典[編集]

  1. ^ 宮内タカユキ ディスコグラフィー”. 宮内タカユキ公式ブログ『ぶっちぎるぜ!!』. 2018年12月2日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 宇宙船150 2015.
  3. ^ a b c d e f g h i j k 宮内タカユキ プロフィール”. 宮内タカユキ公式ブログ『ぶっちぎるぜ!!』. 2018年12月2日閲覧。
  4. ^ a b プロフィール|宮内タカユキ”. 日本コロムビアオフィシャルサイト. 2018年12月2日閲覧。
  5. ^ a b c 【月刊ミュージック☆スター】連載:宮内タカユキのアニソンRun&Run!最終回”. 全日本歌謡情報センター. ジャパンミュージックネットワーク株式会社 (2018年5月23日). 2018年12月2日閲覧。
  6. ^ a b c d e 不破了三 (2018年8月15日). “命の歌を歌いぬいてきた男――宮内タカユキ、歌手人生40周年記念CD「ぶっちぎりBOX」発売記念インタビュー!”. アキバ総研. 株式会社カカクコム. 2018年12月2日閲覧。
  7. ^ ☆あの日があって。。”. 宮内タカユキ公式ブログ『ぶっちぎるぜ!!』 (2013年2月18日). 2018年12月2日閲覧。
  8. ^ ☆歴史。”. ★tomorrow★ (2007年6月22日). 2018年12月10日閲覧。
  9. ^ 第4回日本ゴールドディスク大賞/ Gold Disc Hall of Fame 4th”. THE GOLD DISC. 一般社団法人日本レコード協会. 2018年12月2日閲覧。
  10. ^ ☆新たな決意”. ★tomorrow★ (2006年11月6日). 2018年12月10日閲覧。
  11. ^ a b 感謝を込めて。。【追記あり】”. 宮内タカユキ公式ブログ『ぶっちぎるぜ!!』 (2011年1月7日). 2018年12月2日閲覧。
  12. ^ ★【お詫び】LIVE延期のお知らせ★”. 宮内タカユキ公式ブログ『ぶっちぎるぜ!!』 (2012年12月27日). 2018年12月2日閲覧。
  13. ^ ☆AJF2016。。。”. 宮内タカユキ公式ブログ『ぶっちぎるぜ!!』 (2016年9月4日). 2018年12月2日閲覧。
  14. ^ ⭐『ぶっちぎりBOX』完成に思う。。”. 宮内タカユキ公式ブログ『ぶっちぎるぜ!!』 (2018年8月6日). 2018年12月2日閲覧。
  15. ^ a b ヒーロー通信::串田アキラ・宮内タカユキ・MoJoが歌う『正義の兵(つわもの)リベリオン』!”. 東映ヒーローネット. 東映 (2017年10月24日). 2018年12月2日閲覧。(2017年10月24日時点のアーカイブ)
  16. ^ トヨタトモヒサ (2015年10月7日). “ジョイントライブアフターレポート! 串田アキラ×MoJo×宮内タカユキ~吠えろ!熱き兄弟達~”. 電撃ホビーウェブ. アスキー・メディアワークス株式会社KADOKAWA). 2018年12月2日閲覧。
  17. ^ 『ユバの徽(しるし)』数多くの特撮ヒーロー番組の主題歌を歌う宮内タカユさんがボイスを担当した祈り人★4“ドウセン”が救出クエストに新登場”. ファミ通.com. 株式会社Gzブレイン (2017年6月15日). 2018年12月2日閲覧。

参考文献[編集]

  • 「特別対談 宮内タカユキ×野中剛」『宇宙船』Vol.150(AUTUMN 2015.秋)、ホビージャパン、2015年10月1日、pp.158-159、ISBN 978-4-7986-1099-3 

外部リンク[編集]