安四面銅鉱

安四面銅鉱
分類 硫化鉱物
化学式 (Cu,Fe,Zn)12Sb4S13
結晶系 等軸晶系
へき開 なし
モース硬度 3.5
光沢 金属光沢
灰黒色
条痕 褐色~黒色
比重 5.1
文献 [1]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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安四面銅鉱(あんしめんどうこう、Tetrahedrite)は、アンチモン硫黄を主成分とし、亜鉛砒素などを含む銅の硫化鉱物。アンチモンより砒素が多いものは砒四面銅鉱となり、組成が連続する(これらを日本では「四面銅鉱」と総称する)。肉眼で両者の区別は困難。亜鉛が多くなると条痕が赤褐色になる。を含むものもある。学名、和名共に結晶が正四面体になることに由来するが、不定形のものも多い。

「四面銅鉱」は、成分が複雑なため様々な名称で呼ばれていたが、「四面銅鉱グループ」として命名規約が確立されたのに伴い、未承認のものを含めても30種近くに分類されている[2]。このうち、「安四面銅鉱サブグループ」としては、水銀マンガンニッケル亜鉛を含むものが承認されている(和名は「○○安四面銅鉱」、学名は「Tetrahedrite (○○)」)。

参考文献[編集]

  1. ^ 松原聰『日本の鉱物』学習研究社〈フィールドベスト図鑑〉、2003年。ISBN 4-05-402013-5 
  2. ^ Tetrahedrite Group、mindat.org

関連項目[編集]