天蘭線

現在の天水駅 (2009年)
天水宝鶏の間に太白山 (写真)を主峰とする秦嶺山脈が横たわり建設工事は難航
現在の蘭州駅 (2007年)

天蘭線(てんらんせん、中国語: 天兰铁路)は中国甘粛省にある中国鉄道隴海線の一部で、天水 - 蘭州間348 kmである。

概要[編集]

中華人民共和国が1949年に成立した当時は、東西の鉄道幹線である隴海線の西端は天水駅であったが、1950年には天水線(天水 - 蘭州間348 km)の建設を始め、1952年には完成している。この期間南満洲鉄道などの鉄道関係日本人300人(家族を入れると900人)も鉄道建設に留用された[1][2]

本路線の敷設には多大な困難が伴い、なかでも宝鶏 - 蘭州間は秦嶺山脈の六盤山を貫き、渭河峡谷の北岸にそって敷設され、地質地形共に複雑で建設された鉄橋、トンネルは多い。当線の開通は中国西部地区の開発に対し重要な幕を開いた。

参照項目[編集]

参考文献[編集]

  • 堀井弘一郎『「満州」から集団連行された鉄道技術者たち』創土社、2015年。ISBN 978-4-7988-0220-6 

脚注[編集]

  1. ^ http://www.spc.jst.go.jp/experiences/exchange/exchange_1408.html 天水会について―中国の天蘭線建設と日本帰国後の活動―]
  2. ^ 天蘭鉄路建設に携わった日本人技術者は、食料にも特別待遇を供与した (中国語)