吉田夕梨花

吉田 夕梨花
カーリング選手
Yurika Yoshida
基本情報
出生国 日本の旗 日本
出身地 北海道北見市[1](旧常呂町
生年月日 (1993-07-07) 1993年7月7日(30歳)
身長 152 センチメートル
チーム
所属 ロコ・ソラーレ
スキップ 藤澤五月
サード 吉田知那美
セカンド 鈴木夕湖
リード 吉田夕梨花
リザーブ 石崎琴美
パートナー 松村雄太
所属歴
2010–現在 ロコ・ソラーレ
オリンピック
4人制
出場大会
最高成績 22位 銀メダル (2022)
世界選手権
4人制
出場大会
最高成績 22位 銀メダル (2016)
ミックスダブルス
出場大会
最高成績 15位
パシフィックアジア選手権
4人制
出場大会
最高成績 11位 金メダル (2015)
日本選手権
4人制
優勝
ミックスダブルス
優勝
獲得メダル
カーリング
大会 1 2 3
オリンピック 0 1 1
世界選手権 0 1 0
アジア大会 0 0 1
パンコンチネンタル 1 0 0
パシフィックアジア 1 2 1
日本選手権 4 5 3
日本MD選手権 1 0 1
2023年3月6日現在
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吉田 夕梨花(よしだ ゆりか、1993年7月7日 - )は、日本カーリング選手である。2018年平昌オリンピック銅メダリスト2022年北京オリンピック銀メダリスト。チームメイトに、実姉の吉田知那美がいる。愛称は、「ゆり[2]

人物[編集]

北海道常呂郡常呂町(現在の北見市常呂町)出身。母と姉がカーリングをやっていたことから自らも5歳の時にカーリングを始める[3]

2006年北見市立常呂中学校に入学、2歳上の姉(吉田知那美)、姉の同級生だった小野寺佳歩鈴木夕湖らと共に『常呂中学校ROBINS』を結成、2007年の第24回日本カーリング選手権では常呂中学校旋風を起こして3位に入賞[4]。吉田はこの時13歳で当時の日本選手権最年少出場者でもあった[5]

2006年に公開されたカーリング映画『シムソンズ』に選手としてエキストラ出演する。

北海道常呂高等学校進学後、姉の知那美らと共にチーム常呂のメンバーとして第19回日本ジュニアカーリング選手権に出場して2位となる[6]。高等学校2年次にはオリンピック選手の本橋麻里が北見で結成した『ロコ・ソラーレ(LS北見)』に参加した[7]

2012年に東海大学国際文化学部国際コミュニケーション学科へ進学し[8]、学業と競技を両立させながらの活動を続ける。(2016年に同大学を卒業[9]。)

2015年、LS北見のメンバーとして第25回パシフィックアジアカーリング選手権の日本代表決定戦で勝利し、カザフスタンアルマトイで開催されたパシフィックアジアカーリング選手権本大会に日本代表として出場して中華人民共和国の10連覇を阻止して日本に2005年以来の優勝をもたらした[10][11]

2016年、LS北見のメンバーとして2月の第33回日本カーリング選手権で優勝し、世界女子カーリング選手権の日本代表に自動的に選出されると[3][12]、3月の2016年世界女子カーリング選手権大会カナダ スウィフトカレント英語版クレジット・ユニオン・イプレックス英語版)では優勝決定戦まで勝ち上がり、スイスとの大会三度目の対決となった優勝決定戦では最終第10エンドまで死闘を演じながらわずかの差でスイスの前に敗れて準優勝となった[13]

2018年2月の平昌オリンピックに出場し、予選を4位で突破した。準決勝では開催国の韓国と対戦して敗れたがイギリスとの3位決定戦を制し、オリンピックで日本のカーリング史上初のメダルとなる銅メダルを獲得した[14]。本大会で鈴木夕湖との力強いスイーパーズ・コンビは、主に海外の選手から畏敬の念をこめて「クレイジー・スイーパーズ」と呼ばれた[15]

平昌オリンピックでは試合中に明るく発する北海道方言の「そだねー」が大きな話題になり、「そだねージャパン」の愛称で呼ばれた。[16]

2018年時点では北見市内の医療法人「美久会」に勤務している。同法人の理事長はLS北見のスポンサーのほか馬主としても著名な人物であり、平昌五輪後に自身の馬に「ソダネー」と命名した[17][18]

同年の日本ミックスダブルスカーリング選手権に協会推薦枠で男子五輪代表の両角友佑SC軽井沢クラブ)とペアを組んで出場した。初戦で敗れるなど、苦戦の連続の中白星を重ねたが、最終戦で妹背牛協会に大逆転負けを喫し、ラウンドロビン敗退となった[19]

2020年の日本ミックスダブルスカーリング選手権では義兄の松村雄太北海道コンサドーレ札幌)とペアを組んで決勝トーナメントに進出するものの準々決勝で敗れた。

オリンピック出場権のかかった2021年の日本カーリング選手権では北海道銀行フォルティウスに決勝で破れ、後日の代表決定戦に臨むこととなった。同年のミックスダブルスカーリング選手権では引き続き松村雄とペアを組み、ラウンドロビンではグループ3位となるもプレーオフを経て決勝トーナメントに進出し、決勝では前年優勝の松村千秋中部電力カーリング部)・谷田康真(北海道コンサドーレ札幌)ペアを破って優勝。女子選手としては小笠原歩藤澤五月松村千秋に次いで4人目、リードの選手としては史上初となる(前記の3人はいずれもポジションはスキップもしくはサード)4人制・ミックスダブルスの日本選手権2階級制覇を達成。

2022年2月の北京オリンピックでは、決勝に進出するもイギリスに敗れ、前回平昌大会を上回る銀メダルを獲得した[20]

好きな食べ物は馬刺し[21]

2023年1月のグランドスラム・カナディアンオープンで、アジアのチームとして史上初となるグランドスラム優勝を果たした[22]

2023年2月の日本選手権で優勝し、ロコ・ソラーレとして初の連覇を達成した[23]

チーム[編集]

4人制女子[編集]

シーズン フォース サード セカンド リード リザーブ 主な大会
2006–07 吉田知那美 (S) 小野寺佳歩 吉田夕梨花 鈴木夕湖
2007–08 吉田知那美 小野寺佳歩 吉田夕梨花 鈴木夕湖 小笠原茉由
2008–09 吉田知那美 吉田夕梨花 小野寺佳歩 鈴木夕湖 小笠原茉由
2009–10 吉田知那美 吉田夕梨花 小野寺佳歩 鈴木夕湖
2011–12 本橋麻里 馬渕恵 鈴木夕湖 江田茜 吉田夕梨花
2012–13 本橋麻里 吉田夕梨花 馬渕恵 鈴木夕湖
2013–14 本橋麻里 吉田夕梨花 鈴木夕湖 馬渕恵
2014–15 本橋麻里 吉田知那美 鈴木夕湖 吉田夕梨花 馬渕恵
2015–16 藤澤五月 吉田知那美 鈴木夕湖 吉田夕梨花 石崎琴美 PACC 2015
本橋麻里 WWCC 2016
2016–17 藤澤五月 吉田知那美 鈴木夕湖 吉田夕梨花 本橋麻里 PACC 2016
本橋麻里 吉田知那美 吉田夕梨花 鈴木夕湖 AWG 2017
2017–18 藤澤五月 吉田知那美 本橋麻里 吉田夕梨花 鈴木夕湖 PACC 2017
鈴木夕湖 本橋麻里 OG 2018
2018–19 藤澤五月 吉田知那美 鈴木夕湖 吉田夕梨花 石崎琴美 PACC 2018
JCC 2019
2019–20 藤澤五月 吉田知那美 鈴木夕湖 吉田夕梨花 TC 2019
2020–21 藤澤五月 吉田知那美 鈴木夕湖 吉田夕梨花 石崎琴美 JCC 2021
2021–22 藤澤五月 吉田知那美 鈴木夕湖 吉田夕梨花 石崎琴美 JOCT 2021, OQE 2021, OG 2022, JCC 2022
2022–23 藤澤五月 吉田知那美 鈴木夕湖 吉田夕梨花 石崎琴美 PCCC2022, JCC 2023
2023–24 藤澤五月 吉田知那美 鈴木夕湖 吉田夕梨花 石崎琴美 JCC 2024

ミックスダブルス[編集]

シーズン 女性 男性 主な大会
2017–18 吉田夕梨花 両角友佑 JMDCC 2018
2019–20 吉田夕梨花 松村雄太 JMDCC 2020
2020–21 吉田夕梨花 松村雄太 JMDCC 2021WMDCC 2021
2022–23 吉田夕梨花 松村雄太 JMDCC 2023

戦績[編集]

獲得メダル
日本の旗 日本代表
オリンピック
銀メダル - 2位 2022 北京 4人制
銅メダル - 3位 2018 平昌 4人制
世界選手権
銀メダル - 2位 2016 スウィフトカレント 4人制
ワールドカップ
金メダル - 1位 2018 オマハ 4人制
パンコンチネンタル選手権
金メダル - 1位 2022 カルガリー 4人制
パシフィックアジア選手権
金メダル - 1位 2015 アルマトイ 4人制
銀メダル - 2位 2017 エリナ 4人制
銀メダル - 2位 2018 江陵 4人制
銅メダル - 3位 2016 義城郡 4人制
アジア冬季競技大会
銅メダル - 3位 2017 札幌 4人制
大会 06–07 07–08 08–09 09–10 10–11 11–12 12–13 13–14 14–15 15–16 16–17 17–18 18–19 19–20 20–21 21–22 22–23 23–24
4人制
冬季オリンピック 3 2
世界選手権 2 ×
ワールドカップ 第1節 4
第2節 1
第3節
最終節 4
パシフィックアジア選手権 1 3 2 2 ×
アジア冬季大会 3
日本選手権 3 5 6 3 2 4 3 2 1 2 2 1 2 1 1 4
北海道選手権 1 3 2 1 2 2 1 1
日本ジュニア選手権 3 2
ミックスダブルス
世界選手権 15
日本選手権 Q 5T 1 3

オリンピック[編集]

世界選手権[編集]

ワールドカップ[編集]

パンコンチネンタル選手権[編集]

パシフィックアジア選手権[編集]

日本選手権[編集]

ミックスダブルス[編集]

ワールドカーリングツアー[編集]

グランドスラム[編集]

その他[編集]

アジア冬季競技大会[編集]

北海道選手権[編集]

  • 第26回北海道カーリング選手権(2007年):11位 金メダル(常呂中学校ROBINS)
  • 第27回北海道カーリング選手権(2008年):33位 銅メダル(常呂JJ)
  • 第28回北海道カーリング選手権(2009年):11位 金メダル(チーム常呂)
  • 第30回北海道カーリング選手権(2011年):11位 金メダル(LS北見
  • 第31回北海道カーリング選手権(2012年):22位 銀メダル(LS北見
  • 第32回北海道カーリング選手権(2013年):22位 銀メダル(LS北見
  • 第33回北海道カーリング選手権(2014年):11位 金メダル(LS北見
  • 第34回北海道カーリング選手権(2015年):11位 金メダル(LS北見

ジュニア[編集]

  • 第17回日本ジュニアカーリング選手権(2008年):33位 銅メダル(常呂JJ)
  • 第19回日本ジュニアカーリング選手権(2010年):22位 銀メダル(チーム常呂)

脚注[編集]

注釈・出典[編集]

  1. ^ カーリング 混合ダブルス代表決定戦開幕 吉田・松村ペアが勝利”. NHKニュース (2021年9月18日). 2021年9月18日閲覧。
  2. ^ NHK公式サイトLS北見紹介”. NHK SPORTS ONLINE. 2018年3月4日閲覧。
  3. ^ a b ロコ・ソラーレの吉田選手がカーリング日本選手権大会で優勝しました 東海大学 2016年3月2日付
  4. ^ 第24回 日本カーリング選手権 日本カーリング協会
  5. ^ チーム「常呂中学校」全国3位 経済の伝書鳩 2007年2月27日付(Internet archive)
  6. ^ 第19回 日本ジュニアカーリング選手権 日本カーリング協会
  7. ^ 本橋麻里選手の今後の競技活動について Archived 2015年2月15日, at the Wayback Machine. 本橋麻里オフィシャルサイトニュース 2010年8月16日
  8. ^ 国際コミュニケーション学科の吉田 夕梨花さんが所属するカーリングチームロコ・ソラーレ(Loco Solare)がパシフィックアジアカーリング選手権で優勝しました|東海大学”. 東海大学. 2021年1月8日閲覧。
  9. ^ カーリング吉田夕梨花選手 学位記授与・銀メダル獲得報告会が開催されました|東海大学”. 東海大学. 2021年1月8日閲覧。
  10. ^ LS北見が優勝、世界選手権出場も決めた SC軽井沢クは「銀 スポーツニッポン 2015年11月14日付
  11. ^ 国際コミュニケーション学科の吉田 夕梨花さんが所属するカーリングチームロコ・ソラーレ(Loco Solare)がパシフィックアジアカーリング選手権で優勝しました 東海大学 2015年12月25日付
  12. ^ 第33回 全農 日本カーリング選手権大会 日本カーリング協会
  13. ^ カーリング女子、金メダル逃す 強豪スイスに惜敗 日刊スポーツ 2016年3月28日付
  14. ^ 平昌五輪結果 日本カーリング協会
  15. ^ カーリング女子 世界が恐れる「ゴシゴシ」とは FNNニュース 2018年2月22日
  16. ^ 「そだねー」流行語大賞候補第1号に浮上 芸能人も使用
  17. ^ LS北見、出身地から五輪へ 選手の熱意に地元企業が熱いサポート北海道新聞 2018年1月27日 同年2月22日閲覧
  18. ^ 競馬界にもカー娘旋風!LS北見支援の國分氏「ソダネー」命名スポニチアネックス 2018年3月2日 同日閲覧
  19. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2018年3月17日). “【カーリング】吉田夕梨花、両角友佑組は敗退 日本混合ダブルス選手権”. 産経ニュース. 2021年1月8日閲覧。
  20. ^ カーリング女子で日本は史上初の「銀」、2大会連続メダル…イギリスに3-10で敗れる”. 読売新聞オンライン (2022年2月20日). 2022年2月20日閲覧。
  21. ^ 悲願の銅メダル、カーリング女子たちの"お嫁さんにしたくなる"素顔とは週プレNEWS 2018年2月25日 同年3月4日閲覧
  22. ^ Co-op Canadian Open – The Grand Slam of Curling 初優勝!応援ありがとうございました! - ロコ・ソラーレ” (2023年1月16日). 2023年2月9日閲覧。
  23. ^ ロコ・ソラーレ、初連覇で7年ぶり世界選手権出場! 藤沢五月「何よりずっとずっと出たかった」(スポーツ報知)”. Yahoo!ニュース. 2023年2月9日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]