司教領

赤部分がネーデルラント17州ユトレヒト司教領(695年-1528年)。

司教領(しきょうりょう、英語:Hochstift, Bishoprics)もしくは司教国は、君主(prince)の資格を有する司教である司教領主英語版が、その世俗的な権力により支配する領域を指す用語である。当該司教の教区(司教区、英語: diocese)と重なることが多い。君主が大司教であれば大司教領(Prince-Archbishopric)と呼ばれる。修道院長を君主とする修道院領も存在した。ドイツ騎士団などの騎士団領も、聖職者(騎士団の騎士はすべて修道士である)が世俗の領主権を行使しているという意味で共通のものである。司教領の資産は教会領(Kirchengut)と言われる。

神聖ローマ帝国(HRE, Holy Roman Empire)の領域を中心に、中世ヨーロッパ十字軍国家に多数存在したが、2012年現在存在しない。ただし、ローマ教皇元首バチカン市国と、ウルヘル司教が共同元首のアンドラ公国が存在する。

司教領の一例[編集]

1780年の司教領と教区。
現オランダ
現ベルギー
現スイス
現フランス

関連項目[編集]

外部リンク[編集]