南大東空港

南大東空港
Minami-Daito Airport
南大東空港施設概観
南大東空港付近の空中写真。
2012年12月7日撮影。

国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
地図
IATA: MMD - ICAO: ROMD
概要
国・地域 日本の旗 日本
所在地 沖縄県島尻郡南大東村
字旧東258
種類 商業
運営者 沖縄県
運用時間 8:00 - 18:00
標高 48.3 m (158.5 ft)
座標 北緯25度50分48秒 東経131度15分49秒 / 北緯25.84667度 東経131.26361度 / 25.84667; 131.26361座標: 北緯25度50分48秒 東経131度15分49秒 / 北緯25.84667度 東経131.26361度 / 25.84667; 131.26361
地図
南大東空港の位置
南大東空港の位置
MMD
南大東空港の位置
南大東空港の位置
MMD
南大東空港の位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
02/20 NO 1,500×45 舗装
統計(2019年度)
旅客数 48,766人
貨物取扱量 277.3 t
発着回数 758回
リスト
空港の一覧
テンプレートを表示

南大東空港(みなみだいとうくうこう、: Minami-Daito Airport)は、沖縄県島尻郡南大東村南大東島)にある地方管理空港である[2]

概要[編集]

沖縄本島から約400 km東方に位置する南大東島の東側に置かれている。強風時に船が接岸できない自然環境の南大東島において、航空機の就航は重要な役割を担う。年間利用客数は、合計48,766人(2019年度)[1]

沿革[編集]

旧空港[編集]

  • 1934年(昭和9年)9月9月 - 日本海軍の飛行場 (海軍南大東島飛行場) として建設[3]
  • 1963年 - 米国民政府滑走路を整備。滑走路長は1,323 mとされた
  • 1970年 - 民間(南西航空)の定期航空路線が開設(那覇線)、YS-11が就航する
  • 1973年2月 - 前年の沖縄県本土復帰による設置許可(第三種空港)[3]。しかし、従来は米国法に準拠していた滑走路長の定義を航空法に照らすと800 mしかないことが判明。このため、当時就航していたYS-11は発着できなくなる

現空港[編集]

  • 1997年7月 - 滑走路長1,500 mの新南大東空港が完成、旧空港を廃止し移転[3]
  • 1998年3月 - 新南大東空港を南大東空港に改称[3]
  • 2024年8月 - 北大東線運休(予定)

施設[編集]

ターミナルは地上2階建。施設内には売店や観光プラザがあり、また送迎用の展望デッキ(無料)も備えている。

就航路線[編集]

南大東空港付近の空中写真。
(1994年撮影)島の中央部の低湿地帯にあった。
北緯25度50分33.53秒 東経131度14分43.76秒 / 北緯25.8426472度 東経131.2454889度 / 25.8426472; 131.2454889
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
琉球エアーコミューター (RAC)

2022年8月の時点では、ボンバルディア社DHC8-Q400CC(定員50名)による那覇空港 - 南大東空港 - 那覇空港の単純往復。午後便はDHC8-Q400CCによる那覇空港 - 南大東空港 - 北大東空港 - 那覇空港の三角ルートで行われ、曜日によってその回りが逆になる(火・水・木曜が「南大東 → 北大東」の順、金・土・日・月曜が「北大東 → 南大東」の順)。特典航空券など一部運賃を除き、北大東への経由便であっても直行便と同じ運賃となる特例が適用される[4]。2012年7月までは、JALマイレージバンクのマイル積算対象外となっていた[5]

2024年8月1日よりこの三角ルートでの運航は解消され、那覇 - 南大東が毎日2往復、那覇 - 北大東が毎日1往復の運航となり、南大東 - 北大東間は運休となる予定。

ギャラリー[編集]

その他[編集]

  • 北大東空港とを結ぶ航空路は日本一短い[6]
    • 直線距離にして約12 km(7マイル)
    • 所要時間15分
  • 旧空港跡地 (海軍南大東島飛行場) に残されたターミナルビルは沖縄電力の社内ベンチャー制度で設立されたラム酒の酒造会社グレイス・ラムが社屋として利用している[7]。外にある「南大東空港」の看板がそのまま残されているほか、建物内にも空港時代の表示や航空会社の看板などがそのまま残されており、見学が可能である[8]。また滑走路跡には村営住宅や、南大東村のビジターセンターである「島まるごと館」が建っている[9]

脚注[編集]

  1. ^ a b 令和元年(平成31年)管内空港の利用概況集計表(速報値)” (PDF). 国土交通省大阪航空局. p. 7. 2021年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月14日閲覧。
  2. ^ 南大東空港(沖縄県土木建築部空港課)
  3. ^ a b c d 南大東空港”. 管内空港の現況と出先機関. 国土交通省大阪航空局. 2013年12月10日閲覧。
  4. ^ ただしこの特例を適用しての航空券の予約や購入は日本航空のwebサイトからはできない。電話予約または窓口等での予約と購入が必要となる。
  5. ^ 琉球エアーコミューター(RAC)ご利用時におけるJMBサービスでの取り扱い変更について 日本航空(2012年6月20日時点のアーカイブ
  6. ^ 日本最短、15分の定期航空便 となり合う島を結ぶ空路、なぜ誕生?”. 乗りものニュース (2017年4月10日). 2018年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月6日閲覧。
  7. ^ 南大東島産ラム製造所・グレイスラムの「COR COR(コルコル)」が美味すぎる!”. LINEトラベルjp. Venture Republic Inc. (2016年10月30日). 2019年3月11日閲覧。
  8. ^ 峰俊, 安田. “「2ヶ月ぶりのお客さんだ」ニッポンの秘境・南大東島を直撃 “怪魚インガンダルマ”を求めて旅してみたら…”. 文春オンライン. 2021年11月20日閲覧。
  9. ^ 『空港をゆく』イカロス出版〈イカロスMOOK〉、2013年12月。ISBN 978-4863207912 

外部リンク[編集]