千曲川橋梁 (上田電鉄別所線)

千曲川橋梁
千曲川橋梁(2022年4月) 地図
基本情報
日本の旗 日本
所在地 長野県上田市
交差物件 千曲川
用途 鉄道橋
路線名 上田電鉄別所線
管理者 上田電鉄
施工者 横河橋梁製作所[2]
竣工 1924年大正13年)[2]
開通 1924年(大正13年)8月15日[1]
座標 北緯36度23分41.3秒 東経138度14分44.2秒 / 北緯36.394806度 東経138.245611度 / 36.394806; 138.245611 (千曲川橋梁)
構造諸元
形式 単線下路開床単純プラットトラス橋5連[2]
材料 [2]
全長 224.18 m[2]
4.3 m[3]
最大支間長 43.89 m[2]
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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崩落した千曲川橋梁(2019年10月)

千曲川橋梁(ちくまがわきょうりょう)は、長野県上田市諏訪形 - 天神の千曲川に架かる上田電鉄別所線鉄道橋である。単線上田駅城下駅の間に位置する[4]

概要[編集]

コリジョンストラットを有する。下部工はコンクリートで、橋台の基礎工は木杭、橋脚はコンクリートの井筒工法である[2]

[2]

歴史[編集]

上田電鉄の前身である上田温泉電軌が青木線(廃止)と川西線(現・別所線)を国鉄信越本線(現・しなの鉄道線)上田駅に乗り入れるために1924年(大正13年)に架橋した。当時は地方私鉄の多くが国鉄の払い下げによる橋桁により架橋されていたが、上田温泉電軌は独自の設計によるトラス橋を架設した[1][4]

2010年(平成22年)に赤に塗装されなおした[4]

2019年令和元年)10月13日令和元年東日本台風(台風19号)による千曲川の増水に伴って堤防が欠損し、城下駅側の1径間が崩落[5]。これにより上田 - 城下間は長期不通となり、当該区間は代行バス輸送となっていた。その後、上田市が橋梁を市有化して、国の補助金を活用することにより復旧を支援する計画を発表[3][6]。鉄骨の多くは目立つ損傷がないことから再利用することとなった[7]。復旧工事は2021年(令和3年)に完了し、同年3月28日に運転を再開した[8]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 現・横河ブリッジ

出典[編集]

  1. ^ a b 上田電鉄 企業情報” (PDF). 上田電鉄. 2020年6月23日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 千曲川橋梁”. 土木学会附属土木図書館. 歴史的鋼橋集覧. 土木学会. 2020年6月23日閲覧。
  3. ^ a b 別所線千曲川橋梁等の災害復旧事業の進め方について” (PDF). 上田市. 2020年6月23日閲覧。
  4. ^ a b c d 信濃の橋刊行会『信濃の橋百選』(初版)信濃毎日新聞社、2011年7月24日、43頁。ISBN 978-4-7840-7166-1 
  5. ^ “長野・上田電鉄の鉄橋が落下 千曲川の堤防が崩れた影響”. 朝日新聞. (2019年10月13日). https://www.asahi.com/articles/ASMBF2CGGMBFUOOB005.html 2020年6月23日閲覧。 
  6. ^ “上田電鉄別所線「赤い鉄橋」を国費で再建へ 来春の全線再開目指す 台風19号”. 毎日新聞. (2020年1月21日). https://mainichi.jp/articles/20200121/k00/00m/040/065000c 2020年6月23日閲覧。 
  7. ^ “別所線「赤い橋」再利用の方針”. 信濃毎日新聞. (2020年2月27日). https://www.shinmai.co.jp/feature/typhoon19/article/202002/27026377.html 2020年6月23日閲覧。 
  8. ^ 2021年3月28日(日)上田電鉄別所線が全線開通 ご支援いただいた皆様への感謝を込めた「無料乗車デー」及び「全線開通記念イベント」を開催』(PDF)(プレスリリース)上田電鉄、2021年3月3日。 オリジナルの2021年3月4日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210304024802/https://www.uedadentetsu.com/assets/uploads/2021/03/baaea191e809e19b7fc05258cffc8a73-1.pdf2021年3月4日閲覧 

関連項目[編集]

  • 千曲川橋梁 - 曖昧さ回避
  • 岡田光司 - 市内在住の写真家。橋の復旧を題材にした写真絵本『赤い鉄橋を渡っていくよ』夫婦共著。

外部リンク[編集]