十勝ダム

十勝ダム
十勝ダム
所在地 北海道上川郡新得町トムラウシ
位置
十勝ダムの位置(日本内)
十勝ダム
北緯43度14分25秒 東経142度56分20秒 / 北緯43.24028度 東経142.93889度 / 43.24028; 142.93889
河川 十勝川水系十勝川
ダム湖 東大雪湖
ダム諸元
ダム型式 中央土質遮水壁型
ロックフィルダム
堤高 84.3 m
堤頂長 443.0 m
堤体積 3,715,000
流域面積 592.0 km²
湛水面積 420.0 ha
総貯水容量 112,000,000 m³
有効貯水容量 88,000,000 m³
利用目的 洪水調節発電
事業主体 国土交通省北海道開発局
電気事業者 北海道電力
発電所名
(認可出力)
十勝発電所(40,000 kW)
施工業者 大成建設鹿島建設伊藤組土建
着手年/竣工年 1973年/1985年
出典 『ダム便覧』十勝ダム
備考 大雪山国立公園
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十勝ダム(とかちダム)は、北海道上川郡新得町一級河川十勝川本流上流部に建設されたダムである。

国土交通省北海道開発局が管理を行う国土交通省直轄ダムで、高さ84.3メートルロックフィルダム。十勝川の治水水力発電を目的とした特定多目的ダムで、十勝川水系最大の多目的ダムである。ダムによって形成された人造湖東大雪湖(ひがしたいせつこ)と命名され、支流音更川(おとふけがわ)にある糠平湖に次ぐ規模の大きさを誇る。大雪山国立公園内に位置する。

沿革[編集]

十勝川は時期を問わずしばしば氾濫を繰り返して農作地に被害をもたらしてきたが、1962年(昭和37年)8月の豪雨は特に広範囲の甚大な氾濫被害を引き起こした[1]。このため北海道開発局は1967年(昭和42年)にトムラウシキナウシ地区に治水ダムの建設を計画し、予備調査を行った後、1973年(昭和48年)に建設着工となった。

  • 1973年(昭和48年)4月1日 : 十勝ダム建設着工
  • 1982年(昭和57年)8月 : 北海道電力が十勝発電所建設着工
  • 1984年(昭和59年)10月3日 : ダム建設竣工
  • 1985年(昭和60年)
    • 5月 : 発電所建設竣工
    • 5月24日 : 送電開始
  • 1986年(昭和61年)1月25日 : 建設工事完了[2]
ダム右岸にある北海道電力十勝発電所。

東大雪湖[編集]

ダムの周辺には「建設記念公園」や「運動公園」、キャンプ場も設けられている。ここを通る北海道道718号忠別清水線はダムの上を通った後、湖岸を北上し、人造湖の中央で東大雪橋という大きな橋によって湖上を渡り、対岸のトンネルに入ってトムラウシ温泉へと向かっている。

脚注[編集]

  1. ^ 新得町の被害は農産物被害額約1億円を含む総額約4億1300万円にのぼり、8月4日に災害救助法が発動された。
  2. ^ 1989年(平成元年)9月18日建段省告示第1553号「十勝ダムの建設が完了した件」

関連項目[編集]

参考文献[編集]