北原次郎太

北原次郎太(きたはら じろうた、1976年- )は、日本文化人類学者アイヌ文化研究者。アイヌ名北原モコットゥナㇱ(「すぐ寝る」という意味)[1]学術博士千葉大学)。

北原 次郎太
(きたはら じろうた)
人物情報
別名 北原 モコットゥナㇱ
生誕 1976年(47 - 48歳)
日本の旗 日本東京都杉並区
国籍 日本の旗 日本
出身校 北海学園大学人文学部
千葉大学大学院社会文化科学研究科
学問
研究分野 文化人類学
民俗学(物質文化研究)
アイヌ語
口承文芸
研究機関 北海道大学
博士課程指導教員 荻原眞子
学位 博士(学術)(千葉大学)
学会 日本口承文芸学会
日本文化人類学会
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来歴[編集]

東京都杉並区高円寺生まれの埼玉県上尾市育ち[2]。祖母は樺太アイヌ来知志出身。1945年のソ連侵攻により北海道へ移住)で、母は関東ウタリ会の設立(1980年)に関わっていた[2]。自身がアイヌであることを知ったのは4歳の時で[1]、13歳の頃に祖母のアイヌ名を知ったことなどをきっかけにアイヌ文化や樺太に関心を持つようになり[2]、やがてアイヌの宗教文化への関心を深めるようになった[1]

1998年北海学園大学人文学部卒業(藤村久和ゼミ所属)[3]。27歳の時に、アイヌ名を北海道大学アイヌ語学者佐藤知己から名付けられる[4]。2005年千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了[5](指導教授:荻原眞子[3])。2005年よりアイヌ民族博物館学芸員として働き、2010年より北海道大学アイヌ・先住民研究センター准教授[2]。同大学院文学院兼任講師・同文学部兼任講師[6]。2023年より北海道大学アイヌ・先住民研究センター教授。 アイヌの宗教文化と物質文化、とりわけイナウについての研究を専門とするほか、アイヌ語、口承文芸、芸能などの研究に携わる[4]

著書[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 講座3『アイヌの側から見た北海道150年』第2回「今日に受け継がれてきたアイヌ文化」”. いしかり市民カレッジ (2018年6月27日). 2022年7月25日閲覧。
  2. ^ a b c d アイヌ語で話したい : 先祖を知ることは自己の回復”. nippon.com. 公益財団法人ニッポンドットコム (2020年3月27日). 2022年7月27日閲覧。
  3. ^ a b 上掲『アイヌの祭具 イナウの研究』p305
  4. ^ a b 身近な異文化アイヌ文化に出会う」『平成26年度 普及啓発講演会報告集』、公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構、2015年3月、2022年7月27日閲覧 
  5. ^ 北海道大学
  6. ^ 北海道大学 大学院文学院研究者紹介

外部リンク[編集]