修道会

修道会(しゅうどうかい)は、キリスト教西方教会における会(組織)。カトリック教会においては教皇庁の認可を受けて、誓願を済ませ、共同生活をする。会員は「修道者」(特に男性は「修道士」、女性は「修道女」)と呼ばれる。

なお、東方諸教会正教会聖公会ルター派にも修道院制度は存在するが、前二者の東方教会には修道会制度は存在しない。

概要[編集]

男子修道会と女子修道会があり、活動形態によって、

などに分けられる。

初期の修道院は中世の修道院運動の中から発生し、創立者の霊性を保持しながら、次第に会則や組織を整えていった。それぞれの会はその使命、あるいはカリスマを持ち、その精神に従って活動している。

中世までの修道会は、祈祷を重視し、各日課の祈祷を全員で厳密に行っていたが、近世に入り宣教を主な目的としたイエズス会は会員に時祷の義務を免除した。また17世紀以降、とくに西ヨーロッパで、領主から独立した社会福祉団体が地元司教の保護のもとで女子修道会として立ち上げられる例が相次ぎ、サレジオ会等の教育修道会や宣教修道会の隆盛を見た。

なお、カトリックの修道会は、同じ信仰を持った教会内におけるグループであり、何か別の教義をもって対立しているわけではないため、日本語訳で時折みられる修道会の訳語、たとえばイエズス会のことを「イエズス教団」、「イエズス会派」などという言い方は正しいとはいえない。

主な修道会とその略称[編集]

男子修道会[編集]

女子修道会[編集]

宣教会[編集]

関連項目[編集]