中野慎詞

中野 慎詞
Shinji Nakano
個人情報
本名 中野 慎詞
なかの しんじ
愛称 しんちゃん
生年月日 (1999-06-08) 1999年6月8日(24歳)
国籍 日本の旗 日本
身長 176.0cm
体重 83.8kg
チーム情報
所属 日本競輪選手養成所
期別 121期
分野 トラックレース
役割 選手
プロ所属チーム
2022年 -
日本競輪選手会青森支部
グランツール最高成績
獲得メダル
日本の旗 日本
男子トラックレース
UCIトラック・ネーションズカップ
2023 第2戦(カイロ 男子ケイリン
最終更新日
2023年3月18日

中野 慎詞(なかの しんじ、1999年6月8日 - )は、岩手県花巻市出身の競輪選手自転車競技選手。日本競輪選手会青森支部所属(登録地は岩手県)。日本競輪選手養成所(以下、養成所)第121期生。師匠は佐藤友和(88期)。ホームバンクは紫波自転車競技場

来歴[編集]

岩手県立紫波総合高等学校在学中の2017年ジャパントラックカップ高校総体国体で優勝を果たすなど、早くから注目される。

高校卒業後は早稲田大学スポーツ科学部に進学。大学在学中も自転車競技で実績を残し、アマチュアながら日本自転車競技連盟よりトラックレース短距離強化指定選手「A」指定選手(ポディウム)を受けた(なお、現在はワンランク下の「B」(アカデミー)指定)[1]ほか、2020年には新田祐大率いる自転車競技ナショナルチーム「ドリームシーカー」にも加入し、来る2024年パリオリンピックを目指すことになった[2]

大学在学中に[3]養成所第121回選手候補生入所試験を受験し、2021年1月合格[4]。養成所に入所[5]後は、第2回記録会ゴールデンキャップを獲得[6][7]するなど競走訓練で優秀な競走成績を収めた。養成所が定める早期卒業者要件を満たしたことで、早期卒業候補者として選定され[8]、自身も早期卒業する意思を示したことで、12月に競輪選手資格検定を受験。同試験に合格したことで、2021年12月17日太田海也とともに早期卒業認定され[9]22日に早期卒業証書授与式が行われ、他の同期に先駆け年内で養成所を卒業した[10]

2022年1月1日前橋FIIにてデビュー。デビュー戦で初勝利を挙げた。前橋FIIは3日間とも1着で完全優勝しただけでなく、続く取手FII、立川FIIと3場所完全連続したことで2月13日付でA級2班に特別昇班[11]。さらに平塚FII、いわき平FIIと連続完全優勝し15連勝を記録。4月14日からの青森FIでも完全優勝しデビュー戦から18連勝(6場所連続完全優勝)を達成、翌4月17日付にてS級2班へ特別昇級を果たした(デビュー戦から105日)[12]。A級3班によるチャレンジレースを導入した2008年1月以降において、本格デビュー場所から負けなしの6開催連続優勝(18連勝)でS級特別昇級を果たしたのは史上6人目[13]、また早期卒業者では寺崎浩平以来2人目の快挙であった[14]6月24日函館FI(ナイター)でも完全優勝し、2008年1月のチャレンジ戦導入後では新記録となる、デビューから無傷の21連勝を達成した[15]。さらに8月14日静岡FIでも完全優勝したことでデビュー以降27連勝となり、チャレンジ戦導入以降(但し、記録上は1997年以降)では山口拳矢が持っていたルーキーシリーズも含む26連勝の記録も更新した[16][17]9月8日からの青森記念でGIIIに初参戦、準決勝まで3連勝とし通算30連勝としたが、9月11日の決勝戦では9着となり、連勝記録も止まった[18]。ただ、最終的に同年は、新人としてはトップとなる2135万7000円もの賞金を獲得した[19]

2023年3月17日、2023UCIトラックネーションズカップ英語版第2戦(カイロ)・3日目の男子ケイリンにおいて、自身初のメダルとなる金メダルを獲得した[20]

主なタイトルと記録[編集]

  • 静岡競輪場バンクレコードタイ記録(10秒8) - 2022年8月13日[21]
  • デビュー以降最多連勝記録(30連勝。2008年1月からのチャレンジ戦導入以降) - 2022年9月10日

主な実績[編集]

いずれもアマチュア時代の実績[22]

2017年

2018年

2019年

2020年

  • 全日本学生選手権自転車競技大会 個人スプリント 優勝
  • 全日本大学対抗選手権自転車競技大会 個人スプリント 優勝
  • 全日本自転車競技選手権大会 チームスプリント 2位

脚注[編集]

  1. ^ TRACK RACE 強化指定選手 - 日本自転車競技連盟ホームページ
  2. ^ 新田祐大率いるドリームシーカーに中野慎詞 加入”. morecadence(JKA) (2020年10月30日). 2022年4月16日閲覧。
  3. ^ 中野慎詞(スポ科4年)が競輪選手としてプロデビュー! - 早稲田大学自転車部Waseda Cycle Team、2022年1月3日
  4. ^ 日本競輪選手養成所第121回(男子)選手候補生入所試験合格者名簿” (PDF). KEIRIN.JP (2021年1月14日). 2021年1月19日閲覧。
  5. ^ 第121回選手候補生の入所式は2021年5月27日に実施したが、中野は入所直前にUCIトラック・ネーションズカップ香港大会に参加しており、当日は帰国後の隔離期間中であったため入所式には出席できず、後日入所した。
  6. ^ 【史上最多】中野慎詞、太田海也ら8人がゴールデンキャップ獲得/JIK(日本競輪選手養成所)121・122回生 第2回記録会”. moreCADENCE(JKA) (2020年9月10日). 2020年9月13日閲覧。
  7. ^ 第121回生(男子)及び第122回生(女子) 第2回記録会が行われました!”. KEIRIN.JP (2021年9月13日). 2021年9月15日閲覧。
  8. ^ 早期卒業候補者が選定されました!2021.09.24日本競輪選手養成所
  9. ^ 121期生の太田海也と中野慎詞が早期卒業…来年1月初陣/競輪選手養成所 2021年12月17日15時18分 日刊スポーツ
  10. ^ 第121回生中野慎詞候補生・太田海也候補生2名の早期卒業証書授与式について”. KEIRIN.JP (2021年12月22日). 2021年12月22日閲覧。
  11. ^ 中野慎詞選手A級2班特別昇班!”. KEIRIN.JP (2022年2月14日). 2022年4月16日閲覧。
  12. ^ 121期 岩手 中野慎詞選手 デビュー18連勝でS級2班へ特別昇級!”. KEIRIN.JP (2022年4月17日). 2022年4月18日閲覧。
  13. ^ 中野慎詞、デビュー18連勝でS級2班へ特別昇級!”. netkeirin (2022年4月17日). 2022年4月24日閲覧。
  14. ^ “121期早期卒業の中野慎詞がS級特昇! 無傷18連勝の有言実行に「安心の方が大きい」/青森”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年4月16日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202204160001215.html 2022年4月16日閲覧。 
  15. ^ “中野慎詞がデビューから無傷21連勝の新記録 S級初Vで深谷知広と山口拳矢の記録を更新/函館”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年6月24日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202206240001228.html 2022年6月24日閲覧。 
  16. ^ “121期早期卒業の中野慎詞がデビューから無傷27連勝の新記録!山口拳矢26連勝を更新/静岡”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年8月14日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202208140001389.html 2022年8月14日閲覧。 
  17. ^ “【静岡競輪】中野慎詞デビューから無傷の27連勝! 連勝記録更新に「数字を伸ばせるように」”. 東京スポーツ (東京スポーツ新聞社). (2022年8月14日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/234237 2022年8月14日閲覧。 
  18. ^ “スーパールーキー中野慎詞の連勝が30でストップ…無傷でG3最速Vに挑むも9着に終わる/青森”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年9月11日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202209110000867.html 2022年9月11日閲覧。 
  19. ^ 1. 新人選手賞金取得上位 10 名一覧表[121 期:デビュー2022 年 5 月~2022 年 12 月]” (PDF). KEIRIN.JP(JKA) (2023年1月6日). 2023年1月7日閲覧。
  20. ^ 2023UCIトラックネーションズカップ第2戦 カイロ大会3日目レポート”. KEIRIN.JP(JKA) (2023年3月17日). 2023年3月17日閲覧。
  21. ^ “驚きの上がり10秒8、中野慎詞がバンクレコードタイで「敢斗賞」/静岡”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年8月13日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202208130000979.html 2022年8月13日閲覧。 
  22. ^ 盛岡広域スポーツコミッション エイト・オリンピアンズ・プロジェクト選手紹介中野 慎詞

外部リンク[編集]