中央・総武緩行線

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中央・総武緩行線
シンボルマーク
主力車両のE231系500番台 (2022年9月 御茶ノ水 - 水道橋間)
主力車両のE231系500番台
(2022年9月 御茶ノ水 - 水道橋間)
基本情報
通称 中央・総武線
中央・総武線各駅停車
中央線各駅停車
総武線各駅停車
総武線
日本の旗 日本
所在地 千葉県東京都
区間 千葉駅 - 三鷹駅
駅数 39駅
経由路線 総武本線中央本線山手線
電報略号 ソムホセ(千葉駅 - 御茶ノ水駅間)
チウホセ(御茶ノ水駅 - 三鷹駅間)
路線記号 JB
開業 1932年7月1日 (91年前) (1932-07-01)
所有者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
車両基地 三鷹車両センター習志野運輸区中野電車区
深川検車区(東京メトロ車)
路線諸元
路線距離 60.2 km
軌間 1,067 mm
線路数 複線
電化方式 直流1,500 V架空電車線方式
閉塞方式 自動閉塞式
保安装置 ATS-P
最高速度 95 km/h
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中央・総武緩行線(ちゅうおう・そうぶかんこうせん)は、千葉県千葉市中央区千葉駅から、東京都千代田区御茶ノ水駅を経由して三鷹市三鷹駅までを各駅停車で結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の運転系統の通称である。駅ナンバリングで使われる路線記号はJB[注釈 1]。御茶ノ水駅を境として、東側の御茶ノ水駅 - 千葉駅間が総武本線、西側の御茶ノ水駅 - 三鷹駅間が中央本線に属している。

本系統は後述のように錦糸町駅の東西で上下が入れ替わるため[1][2][3]、本稿では方向の表記には「東行」「西行」との表現を用い[4]、駅名や列車(本系統は電車のみの運転のため、以下は「電車」と表記)の走行区間などについては、特記事項がない限りJTB発行の時刻表や書籍などの表記に倣い[5]、千葉駅→御茶ノ水駅→三鷹駅の順を基本として記述する。

概要[編集]

東京都心部を東西に貫き、東は東京のベッドタウンとなっている千葉県西部の各都市を経由して県庁所在地千葉市まで、西は東京都多摩地域東部の三鷹市まで伸びる通勤・通学路線である。走行する電車の車体や旅客案内などに用いられるラインカラー黄色国鉄黄1号)であり[注釈 2]、このことから東京近郊では「黄色の電車」「黄色い電車」とも表現される。

総武本線複々線区間における緩行線区間(千葉駅 - 錦糸町駅間[注釈 3])、錦糸町駅 - 御茶ノ水駅間の総武本線(支線)の複線区間、および中央本線複々線区間における緩行線区間(御茶ノ水駅 - 三鷹駅間)からなる。 なお、中央本線区間のうち代々木駅 - 新宿駅間は、正式には山手線である[6][7]。また、複々線区間では総武快速線と中央本線の急行線中央線快速などが走行する線路)がそれぞれ並行する。御茶ノ水駅付近が方向別複々線となっているほかは線路別複々線となっており、接続などは考慮されずそれぞれ独立した運行形態となっている。また、東京地下鉄(東京メトロ)東西線と相互直通運転しており、東西線の車両が中野駅 - 三鷹駅間および津田沼駅 - 西船橋駅間に乗り入れている[注釈 4]

錦糸町駅 - 御茶ノ水駅間は独立した路線(総武本線支線[3])となっており、総武快速線と中央本線の急行線を繋ぐ短絡線的役割を、乗客の利用実態、列車の運用ともに果たしている。この線路を用いて千葉方面と新宿・八王子・甲府方面を直通する優等列車も存在する。

東京都心では東京メトロ銀座線副都心線を除くすべての地下鉄路線(11路線)と直接乗り換え(連絡運輸の取り扱いが前提)ができ、これは半蔵門線・副都心線と直接の乗り換えができない京浜東北線と並び、すべての地下鉄路線(13路線)と乗り換えできる系統路線としての山手線に次ぎJRの系統路線では2番目に多い。また、地下鉄を介し、直通先の多くの私鉄主要路線へも向かうことができるほか、地下鉄路線との直通運転のない新京成線東武野田線 (東武アーバンパークライン)・つくばエクスプレス西武新宿線京王井の頭線など、東西に亘って非常に多数の路線とも乗り換えが可能である。

千葉駅 - 三鷹駅の全区間が電車特定区間内であり、さらに秋葉原駅 - 新宿駅間は東京山手線内区間であり、区間外よりも安い運賃体系となっている。

方向(「東行」と「西行」)および区間表記[編集]

正式路線上の上り・下りについては、中央本線側は、起点駅が神田駅[7][注釈 5]で、そこから三鷹駅方面が下りとなるため、御茶ノ水駅から三鷹駅方面が下りで、その逆が上りとなる。総武本線側は1972年(昭和47年)7月15日に総武本線の起点駅が御茶ノ水駅から東京駅に変更となったため[1][2]、錦糸町駅 - 御茶ノ水駅間は錦糸町駅を起点とする支線扱いとなった[1][3]。これに伴い錦糸町駅 - 御茶ノ水駅間は錦糸町駅から御茶ノ水駅方面が下り、その逆が上りとなる。また、錦糸町駅 - 千葉駅間は錦糸町駅から千葉駅方面が下り、その逆が上りとなる。よって、正式路線上の上り・下りは錦糸町駅の東西で逆となる[1][2][3]

このため、本系統の方向を表記する際には、「東行」「西行」という表現[4]で区別、その区間表記は以下の通りとなる。

  • 「東行」(ひがしゆき):中央本線から総武本線(三鷹駅から千葉駅方面)へ向かう電車(区間表記は、三鷹駅→中野駅→御茶ノ水駅→錦糸町駅→津田沼駅→千葉駅の順)[4][注釈 6]
  • 「西行」(にしゆき):総武本線から中央本線(千葉駅から三鷹駅方面)へ向かう電車(区間表記は、千葉駅→津田沼駅→錦糸町駅→御茶ノ水駅→中野駅→三鷹駅の順)[4][注釈 7]

なお、「東行」および「西行」は、総武本線内および中央本線内完結する電車でも同様に区別されている(詳細は後述)が、後述の東京メトロ東西線直通電車については、西船橋駅 - 中野駅間が同線経由のため、その表記で区別されていない。

旅客向けの案内[編集]

旅客向けの案内は統一されておらず、「中央・総武線」「中央・総武線(各駅停車)[9]中央線・総武線各駅停車[10]中央・総武各駅停車[11]、「総武・中央線(各駅停車)」「総武線・中央線各駅停車[注釈 8]、「中央線(各駅停車)[注釈 9]、「総武線各駅停車」「総武線(各駅停車)」のように多様な表記が行われている。

駅構内の案内表示は、中央本線区間では「中央・総武線(各駅停車)」の表記(御茶ノ水駅[9]など)がされているものの、総武本線区間では単に「総武線」「総武線(各駅停車)」(西船橋駅[9]など)と表記される例がある[注釈 10]。中央本線区間においても、東京メトロ東西線直通電車や「各駅停車」と案内される中央線の快速電車[注釈 11]と区別するため、単に「総武線」と呼称されることがある[12][注釈 12]。沿線企業による広告においても、「総武線飯田橋駅から徒歩10分」「総武線東中野駅からバスで7分」といった記述[注釈 13]や、乗り換え検索サイトで千葉駅 - 三鷹駅間をすべて総武線として扱う例[13]が見られる[注釈 14]。また、沿線の高架橋などには「中央総武緩行線」と表記される例もある。

歴史[編集]

1923年(大正12年)の関東大震災以前の総武本線は、両国橋駅(現在の両国駅)を起点としており、東京を起点とする鉄道省(国有鉄道)の路線の中では、隅田川東岸にターミナル駅を有している路線だった。しかし、震災以前より多くの利用客が隅田川を渡る東京市電を利用しており、その混雑が顕著だったことから、震災復興の際に同駅より都心へ結ぶ路線を建設し、同時に中央本線に乗り入れる計画を立て、両国駅 - 御茶ノ水駅間の高架路線と御茶ノ水駅 - 中野駅間の線増(複々線化)建設を行い、前者は1932年(昭和7年)7月1日に、後者は1933年(昭和8年)9月15日に完成した。1943年(昭和18年)には中央本線神田駅 - 御茶ノ水駅間にあった万世橋駅を廃止した。

1933年に中央本線と総武本線の相互乗り入れが開始された当初、急行電車(現在の快速)は平日朝夕ラッシュ時のみの運行でこの時間帯に限り御茶ノ水駅 - 中野駅間で総武本線直通の各駅停車が運転された。ただし、戦前は中央本線中野駅発着の列車は総武本線側で両国駅折り返し、総武本線の両国駅以遠発着の列車は中央本線側で飯田橋駅折り返しが基本だった。また、急行電車が運行される時間帯も東京駅 - 中野駅間の各駅停車が運転されていた。平日朝夕ラッシュ時以外は日中閑散時も含め総武本線の列車は御茶ノ水駅折り返しで東京発の列車がすべて中央本線の緩行線を走っていた。戦後、東京都隅田川以東や千葉県からの旅客が激増したことから両国駅折り返しがなくなり、平日ダイヤは1959年(昭和34年)11月9日から、休日ダイヤは1966年(昭和41年)4月28日から、現在と同様に急行電車(現在の快速)の運転時間が早朝・深夜を除く終日に拡大され、総武本線発着の列車の大半が中野駅まで直通するようになった[14]

両国駅 - 御茶ノ水駅の高架線と御茶ノ水駅 - 中野駅の複々線化が以上の経緯で建設されたのに対し、それ以外の線増区間は首都圏5方面通勤輸送改善作戦の一環として中野駅 - 立川駅間で計画された。中央本線側の複々線化事業は1966年(昭和41年)に、営団(現在の東京メトロ)東西線乗り入れと共に中野駅から荻窪駅までの区間が、1969年(昭和44年)に荻窪駅から三鷹駅までの区間が緩行線の新設ということで完成し、中央・総武線電車が三鷹駅までの乗り入れを果たし、現在の三鷹駅 - 千葉駅間の中央・総武線の原形が完成した。その間、1963年(昭和38年)には山手線103系電車の新製投入に伴い、101系電車が中央・総武線に順次転入し1969年(昭和44年)に全車両が101系に統一された。なお、三鷹駅 - 立川駅間の線増は未着手のままとなっている(詳細は中央線快速#複々線化を参照)。

また、複々線化される前の1968年(昭和43年)10月1日のダイヤ改正から中央本線の中野駅始発で成田駅・木更津駅へ毎日1時間に1 - 2本程度、総武線快速電車が走り始めた[15]。この快速は現在の総武快速線とは本質的には異なるものといえるが、停車駅など後の総武快速線に踏襲されている部分もある(詳細は後述)。

1972年(昭和47年)7月15日に東京駅から錦糸町駅までの新設と錦糸町駅から津田沼駅までの複々線化で快速電車を分離し、これまで運行されていた中野駅発着の快速は廃止された。ただし、津田沼駅 - 千葉駅間は複線だったので、各駅停車と快速が共用した。1981年(昭和56年)に津田沼駅から千葉駅までの総武快速線が完成したことで、ほぼ現行の運行形態になっている。1982年(昭和57年)には101系置き換えのため201系電車が投入された。

1990年代末期に当路線を走る103系の車両故障が頻発したため、老朽車両ばかりを走らせているとマスメディアから批判された。この影響から、1998年(平成10年)に209系500番台電車、2000年(平成12年)にE231系電車が導入されると、103系などの旧型電車は短期間で置き換えられた。なお当路線に在籍していた201系や205系はこの時点ではさほど老朽化しておらず、問題になっていた車両ではなかったが、他路線に残っていた103系の置き換えや209系・E231系に統一させることで整備の合理化を図るため、京葉線・青梅線・五日市線などに転出した。

2020年(令和2年)3月13日の終電までは、早朝・深夜帯は中央本線と総武本線の直通運転は行わず、本来の分岐駅である御茶ノ水駅で分離した運行形態となっており、御茶ノ水駅 - 高尾駅間の中央本線区間は中央線快速用の電車の一部がLED表示を黄色にして東京駅発着の各駅停車として運行し、黄色い帯の中央・総武緩行線車両は千葉駅・津田沼駅 - 御茶ノ水駅間の総武本線区間のみを運行していた。同年3月14日のダイヤ改正で、終日にわたり中央本線と総武本線を直通するダイヤに変更された。

2021年(令和3年)1月20日に、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言の発出および国・関係自治体からの要請に伴い、以下の列車を運休した[報道 1]

  • 東行:津田沼駅を1時06分以降に発車する列車を運休。終電が全区間で最大20分程度繰り上げ。
  • 西行:中野駅を0時57分以降に発車する列車を運休。終電が中野駅 - 三鷹駅間で20分程度繰り上げ。平日ダイヤの終電が千葉駅 - 津田沼駅間で14分程度繰り上げ。

沿線概況[編集]

運行形態[編集]

停車駅

本節では、2021年(令和3年)3月13日以降の運行形態を説明する。

電車は、総武本線では千葉駅・幕張駅(平日のみ)・津田沼駅・西船橋駅、中央本線では御茶ノ水駅・中野駅・三鷹駅を始発・終点とする形で運転されている。前述のとおり、三鷹駅・中野駅から御茶ノ水駅・津田沼駅・千葉駅方面を「東行」、千葉駅・津田沼駅・御茶ノ水駅から中野駅・三鷹駅方面を「西行」と呼んで区別している[4]。また、早朝・深夜の総武本線内および中央本線内完結電車についても、総武本線では千葉駅から津田沼駅方面へ行く電車を「西行」、御茶ノ水駅から千葉駅方面へ行く電車を「東行」、中央本線では御茶ノ水駅から三鷹駅方面へ行く電車を「西行」、三鷹駅から御茶ノ水駅方面へ行く電車を「東行」と区別されている(運行ダイヤなどの詳細は後述)。

総武本線区間では、馬喰町駅新日本橋駅東京駅には乗り入れないので、両国駅・浅草橋駅から同方面へは、錦糸町駅まで行きそこから快速電車に[注釈 15]、また、西千葉駅 - 亀戸駅間の快速電車通過駅から同方面へは、途中の快速停車駅での乗り換えが必要となる。

一方、中央本線区間では、中央本線神田駅・東京駅・武蔵境駅以西には乗り入れないので、水道橋駅 - 東中野駅 - 西荻窪駅間の快速電車通過駅から同方面[注釈 16]へは、途中の快速停車駅での乗り換えが必要となる。

中央・総武線(各駅停車)[編集]

御茶ノ水駅を境に中央本線緩行線と総武本線緩行線の直通運転(以下、本節では「中央・総武線」と表記)が実施されている。

朝夕ラッシュ時は約2 - 3分間隔、日中時間帯は約5分間隔で運行されている。ただし、千葉駅 - 津田沼駅間および中野駅 - 三鷹駅間では運行間隔が広がる。なお、中野駅 - 三鷹駅間では平日と土曜・休日で1時間の運行本数が異なり、平日は8本であるが、土曜・休日は12本となる(いずれも地下鉄東西線直通電車4本を含む)。これは土休日の中央線快速電車が高円寺駅・阿佐ケ谷駅・西荻窪駅を通過するためである。なお、平日中野駅 - 三鷹駅間で各駅に停車する中央線快速電車は1時間に9本運転されており、これを合わせると同区間は1時間に17本となる。

平日の日中を中心に、中央・総武線と地下鉄東西線直通電車(三鷹駅発着)は中野駅で乗り継ぐ形になる(主に中央・総武線の中野駅発着が2本連続する時間帯)。また、平日朝夕ラッシュ時には津田沼駅 - 西船橋駅間でも地下鉄東西線直通電車が運転されており、その部分で西船橋駅折り返しが設定されている。中野駅および西船橋駅では、平常ダイヤにおいて2 - 3分程度乗り換え時間が確保されている場合もあるが、遅延した場合でも双方の接続の考慮は基本的にされない。

土休日夜間(新宿駅基準西行19時以降)は1往復を除いて中野駅で折り返す電車はなく、中野駅隣接の中野電車区入庫もしくは三鷹駅発着となる。なお、土休日のこの時間帯における東西線電車の三鷹駅直通は西行・東行の各1本を除きすでに終了している。

御茶ノ水駅では中央線快速系統の電車と対面乗り換えできるものの、双方の接続は行われない場合がある。一方、総武快速線系統の電車とは対面乗り換えができず、分岐駅である錦糸町駅での接続は考慮されない。

かつては、平日朝ラッシュ時を中心に千葉方面から飯田橋駅で折り返す電車もわずかに設定されていた。しかし、現在は市ケ谷寄りに設置されていた引上線が撤去され、折り返し運転が不可能になっている。 その空いたスペースを利用してカーブに掛かっていた飯田橋駅のホームを市ケ谷方にずらす工事が行われたため、現在、折り返し運転が行われていたものを示すものは残っていない。

幕張始発の列車が土休日朝の西行きに1本存在している。また、2020年3月改正より平日夕方に幕張駅折り返しの列車が設定されたが、2022年3月12日改正で廃止された。

2路線以上の相互直通運転が実施されている路線は、ダイヤが乱れた場合に直通運転を中止する事例が多い(本路線と地下鉄東西線、横須賀線と総武快速線、東海道線宇都宮線高崎線、中央線と青梅線埼京線りんかい線川越線など)が、中央・総武線ではまれである。境界となる御茶ノ水駅の折り返し設備が十分ではないためで、隣の水道橋駅に折り返し設備が設置されている[報道 2]。この折り返し設備は御茶ノ水駅 - 中野駅間で中央・総武緩行線が不通になった場合に使われている。また、同様にダイヤが大幅に乱れた場合、幕張駅で運転を打ち切って折り返す場合もある。

早朝・深夜および臨時ダイヤでの運転[編集]

西行の初電に御茶ノ水発三鷹行、朝の東行および深夜の西行に習志野運輸区からの出入庫を兼ねた千葉駅・津田沼駅発着、朝の西行および深夜の東行に中野駅・三鷹駅発着、平日のみ夜間の西行津田沼発西船橋行、東行の終電に三鷹発御茶ノ水行の区間電車が設定されている。これらの電車はすべて中央・総武緩行線専用の車両を用いて運行される。

大規模工事(近年では、新宿駅の跨線橋架け替え工事など)や年末年始終夜運転などで中央本線の急行線の線路が使えなくなる場合は、中央本線区間の緩行線において中央・総武線と中央線各駅停車(東京駅 - 高尾駅・青梅駅)が交互に運転される場合がある。

年末年始の終夜運転では、定期ダイヤでは御茶ノ水行き西行最終で水道橋駅夜間留置となる電車が、臨時東行水道橋始発千葉行きとして、その他中野電車区もしくは武蔵小金井駅北方にある豊田車両センター武蔵小金井派出所入庫の一部電車も併せ千葉駅 - 中野駅 - 武蔵小金井駅間で運用される。一方、中央線快速用の電車により東京駅 - 高尾駅間を運転する中央線各駅停車も、中央・総武線と交互に運転される(中央線西行最終三鷹行きが高尾まで、または東行最終中野行きが東京まで延長運転されるなど)。

2020年3月14日のダイヤ改正において、今後導入が予定されるホームドア設置に伴い、かつて運行されていた早朝・深夜に限った、中央線快速電車が御茶ノ水駅 - 三鷹駅間を緩行線経由で運行[注釈 17]するための東京発の各駅停車の運行[注釈 18]が廃止された。それに伴い、当該時間帯に総武本線千葉駅 - 御茶ノ水駅間のみの折り返し運転を行っていた中央・総武線の電車についても、御茶ノ水駅での折り返しを廃止したうえで、終日を通して千葉駅 - 御茶ノ水駅 - 三鷹駅間の直通運転を実施し[報道 3][報道 4]、中央線三鷹駅より先、武蔵小金井・立川方面への乗り入れも廃止となった[報道 5]

東京メトロ東西線直通電車[編集]

本節の区間表記は、JR線 - 東西線間相互直通電車(その先の東葉高速鉄道東葉高速線直通電車も含む)は、三鷹駅・中野駅→(東西線・東葉高速線)→西船橋駅・津田沼駅の順を用いるが、乗り入れ電車の区間表記は、東西線との接続駅が中央本線側が中野駅のため「西行」を、総武本線側が西船橋駅のため「東行」の区間表記順をそれぞれ用いる。

東京メトロ東西線と相互直通運転を行い、中央本線側が中野駅から三鷹駅まで、総武本線側が西船橋駅から津田沼駅までそれぞれ相互に乗り入れている。中央本線側は早朝と深夜を除く時間帯で半分弱の電車が東西線に直通しているが、総武本線側は平日朝夕のみの乗り入れである。

JR線 - 東西線間相互直通電車は、平日は三鷹駅・東陽町駅妙典駅・西船橋駅発着および中野駅・津田沼駅発着が大半であるが、朝に浦安発三鷹行きがある。なお朝・夕のみであるが、東西線経由三鷹駅・津田沼駅発着という、東西線経由で両線の東西最長乗り入れ区間電車も運行されている。土休日は、三鷹駅・西船橋駅発着のみである。

東西線は東葉高速線とも相互直通運転を行っているが、ATS-Pおよび列車無線対応の関係で、東葉高速鉄道の車両が当線に乗り入れてくることもJR東日本の車両が東葉高速線に乗り入れることもない。その関係で、平日早朝の八千代緑が丘発三鷹行きや朝夕を中心とした時間帯に多数運行される三鷹駅 - 東葉勝田台駅間を直通する電車は、全て東京地下鉄の車両である。ただし、土休日は平日と比較すると三鷹駅・東葉勝田台駅発着電車は激減する。なお、昼間の東葉高速線直通の東西線快速電車は全て中野駅で折り返しているが、朝・夕のみ三鷹駅・ 東葉勝田台駅発着の東西線快速電車(平日のみ東葉勝田台発三鷹行きの通勤快速もあり)が運行される。2017年3月4日のダイヤ改正で、三鷹発八千代緑が丘行きの各駅停車が設定された[注釈 19]が、2021年3月13日現在三鷹発東葉高速線直通電車は全て東葉勝田台行きである。

また、東西線内快速運転の電車(通勤快速、2014年3月15日の改正で廃止された東葉快速も含む)はJR線の高円寺 - 三鷹駅間・西船橋駅 - 津田沼駅間でも「快速」または「通勤快速」の案内となるが、中央本線の急行線や総武快速線の線路への乗り入れではなく、中央・総武緩行線の線路にて運転され、それぞれの乗り入れ区間では各駅に停車する。なお、上記の東西線経由三鷹駅・津田沼駅発着電車の一部は「快速」または「通勤快速」(「通勤快速」は津田沼発のみ)で運行される。

運転区間・頻度[編集]

本節の区間表記および駅名表記順は、「東行」の表記順を用いる。

三鷹駅 - 千葉駅間を直通運転する系統と、途中駅の中野駅・御茶ノ水駅・西船橋駅・津田沼駅・幕張駅が始発・終点となる系統がある。2020年3月14日のダイヤ改正前は、御茶ノ水駅から神田駅停車・東京駅発着や、三鷹駅から武蔵小金井・立川方面に直通する列車も運転されていた。

平日日中の運行パターンと運転本数
種別\駅名 三鷹 中野 津田沼 千葉
中央・総武緩行線 各駅停車 2本
2本  
  3 - 4本
3 - 4本  
東西線直通 4本 →西船橋
土休日日中の運行パターンと運転本数
種別\駅名 三鷹 中野 津田沼 千葉
中央・総武緩行線 各駅停車 4本
4本  
  2本
2本  
東西線直通 4本 →西船橋

優等列車など[編集]

錦糸町駅 - 御茶ノ水駅間を経由して、千葉駅から中央本線へ運行される列車として定期列車の特急「あずさ」・「富士回遊」および新宿駅から総武本線(銚子方面)・成田線内房線外房線方向へ運行される列車として臨時列車の特急新宿さざなみ」・「新宿わかしお」・「あやめ祭り」や快速B.B.BASE」などが設定されている。これらはいずれも千葉駅 - 錦糸町駅間は総武快速線、御茶ノ水駅以西は中央線快速と同じく急行線を走行する(B.B.BASEのみ両国駅発着)。また、かつては同ルートで、中央線・青梅線五日市線に直通する、同じく臨時列車の「ホリデー快速おくたまハイキング号・あきがわハイキング号」も設定されており、これには中央線用201系も使用されていた。総武快速線および錦糸町駅 - 御茶ノ水駅間に中央線快速系統の車両が乗り入れる、数少ない例であった(詳細は各列車の項目を参照)。

なお、特急「成田エクスプレス」は山手貨物線および横須賀線回りのため、同区間を経由しない。ただ、八王子方面から運行されていた特急「ウイング号」は同区間を経由していた。

列車番号と運用[編集]

列車番号は、上2桁(時間帯によっては1桁)が始発駅の発車時間帯(24時制)を表し、下2桁が運用番号となる方式を採用している。運用番号は西行は2桁の奇数の番号である。東行が中央本線基準で上り扱いのため、当該運用番号から1を減じた偶数を用いて列車番号とする。

運用番号が100を超え2桁の数字だけでは表しきれないため、運用番号100未満は末尾に「B」を加えた形、運用番号100以上は下2桁の数字の末尾に「C」を加えた形で表される(01B - 99B、01C - 11C)。2019年までは、このアルファベットはB運用とC運用という異なる運用を表しており、使用される車両が区別されていた(ただし、ダイヤの乱れや車両の検査入場など、運用上の都合でB運用割当車両によるC運用や、C運用割当車両によるB運用が発生する場合もあった)。2004年までは、B運用は三鷹電車区あるいは中野電車区所属車両(主に201系電車205系電車)、C運用は習志野電車区所属車両(主に103系電車及び209系電車E231系電車)が割り当てられていた。国鉄時代からの車両が引退し、さらに2003年12月には全車両が三鷹電車区に移籍したため、2004年のダイヤ改正からB運用が6扉車両を連結するE231系電車、C運用が6扉車を持たない209系電車という割り当てに変更された。この区別の意味合いを表す例として、朝ラッシュの最混雑時間帯の西行列車がB運用のみとなっていたことが挙げられる。中央本線区間は混雑率が低いのに対して、総武本線区間では激しく混雑するためである。6扉車両や編成の置き換え等に伴い、2018年3月17日のダイヤ改正よりB運用とC運用の区別が事実上消滅し、2019年3月16日のダイヤ改正より現在の形となった。

東西線直通電車の列車番号末尾のアルファベットは、東西線内で快速運転をする電車(通勤快速を含む)についてはA、東西線内で各駅に停車する電車についてはYを使用する。運用番号は東西線内と共通である。ただし、東西線内での列車番号下2桁は西船橋方面、中野方面ともに運用番号のままですべて奇数である。

かつて早朝・深夜に運転された東京駅発着の中央線各駅停車は、朝 - 夕方ラッシュ時間帯に快速で運用されている車両がそのまま運用されたため、末尾のアルファベットはTまたはHとなり、運用番号も快速で使われるものと共通であった。

女性専用車[編集]

2006年11月20日から、朝ラッシュ時の中野・三鷹方面行き全電車の先頭10号車に女性専用車が設定されている[報道 6]。実施区間は千葉駅 - 御茶ノ水駅間で、中央本線区間と千葉駅方面行きの電車では設定されない。JR東日本では埼京線、中央線快速、常磐線各駅停車に次ぐ4例目である。

津田沼駅 - 西船橋駅間では、東京メトロ東西線直通電車にも女性専用車が設定されている。東西線では当初、中野駅までの全区間で実施していたが、のちに大手町駅までに変更された。

過去の運行列車[編集]

この節の本系統における区間表記は、「東行」の区間表記順を用いる。

成田・木更津直通電車[編集]

1968年(昭和43年)3月28日に総武本線・成田線の千葉駅 - 成田駅間が、同年7月13日に房総東線(現・外房線)・房総西線(現・内房線)千葉駅 - 木更津駅[注釈 20]が電化された[15][16]ことに伴い、朝夕に成田駅・木更津駅発着のカナリアイエロー色の101系電車を使用した直通電車が運行され[17][18]、前者が朝に成田発1本(荻窪行き)と夕方に成田行き1本(中野発)が運行、後者が朝夕に中野駅・木更津駅発着電車が運行された。なお、成田駅方面の直通電車は同年10月1日のダイヤ改正から、朝に成田発2本(荻窪行き→のち三鷹行き)および佐倉発1本(中野行き)と夕方に成田行き3本(いずれも中野発→のち三鷹発)に増発された。ただし、いずれの電車も各駅停車で運行された[17][18]

快速[編集]

同年10月1日のダイヤ改正から、前述と同様の電車を使用した快速電車が中野駅 - 木更津駅間で6往復が運行、翌1969年(昭和44年)10月1日のダイヤ改正から中野駅 - 成田駅間でも快速電車が2往復運行された[19]。この快速電車は、中野駅 - 千葉駅間での停車駅は中野駅 - 御茶ノ水駅間の各駅と秋葉原駅・両国駅・新小岩駅・市川駅・船橋駅・津田沼駅・千葉駅で[15][16][20]、千葉駅以降の停車駅は、成田駅直通電車は四街道駅佐倉駅に停車、木更津駅直通電車は2往復が五井駅のみで、4往復が各駅に停車した[17][21][22][23]。最盛期には日中を中心に13往復が運行され、1972年(昭和47年)7月15日の総武快速線開業の前日まで運行された[15][16][21]。快速電車の秋葉原駅 - 千葉駅間の所要時間は最速40分(平均43 - 46分)で、同区間の各駅停車の所要時間50 - 54分に比べて8 - 10分の短縮を実現した[17][21]が、待避駅不足や快速通過駅での前後の電車との間隔が10分以上開くことなどが災いして利用客には不評だった[16][17][注釈 21]

夏季の臨時運行[編集]

かつて房総各線で行われていた夏季の臨時ダイヤでは、各駅停車用の101系電車も充当された実績があり、一例として、1969年(昭和44年)7月11日の房総東線千倉駅までの電化延伸に伴って運行された臨時快速「さざなみ」[24][25]、総武快速線開業と同時に外房線・内房線も全線電化された1972年(昭和47年)7月15日以降の夏ダイヤでは、両国駅 - 館山駅間に快速「青い海」が運行された[24]。また、夏季ダイヤ期間中は臨時列車として外房線・内房線にも乗り入れ、外房線は勝浦駅、内房線は館山駅・千倉駅まで乗り入れた[24][25]。翌1973年(昭和48年)以降は、113系などの増備が進んだため、101系による夏季の臨時運行はなくなった[24]

使用車両[編集]

すべて電車で、現在使用している車両はすべて片側4扉の10両編成である。

現在の使用車両[編集]

中央・総武線各駅停車[編集]

御茶ノ水駅経由で中央・総武線として運行されている車両。現行車両では主にラインカラーである黄色()の帯を巻いている[注釈 2]。いずれも三鷹車両センター所属。

  • E231系0番台2000年 -
    • 運用当初は5号車に6扉車を連結し、500番台置換え前の2014年時点では47編成が在籍していた。2017年4月20日の東急田園都市線の6扉車運用終了後は国内最後の運用線区となっていたが、2020年3月14日にB80・B82編成が運用離脱し運用を終了した[26]。以降は全車4扉車に組み換えられMT比が6M4Tに変更されたB10・B11・B12・B14・B26・B27編成の6本が在籍している。
  • E231系500番台2014年 - [27]
    • 52編成が在籍する。すべて山手線から転属した編成であり、現在の当線の主力車両である。

東京メトロ東西線乗り入れ車両[編集]

中央・総武緩行線内では中野駅 - 三鷹駅間・津田沼駅 - 西船橋駅間(平日朝夕のみ)で運転されている。保安装置の関係上東葉高速鉄道の車両が乗り入れることはない。

過去の使用車両[編集]

中央・総武線各駅停車[編集]

新性能電車のみ記述

東京メトロ東西線乗り入れ車両[編集]

  • 日本国有鉄道 → 東日本旅客鉄道
  • 帝都高速度交通営団→東京地下鉄
    • 5000系:1966年 - 2007年
    • 8000系1987年 - 1989年
      • 本来は半蔵門線用の車両で、製造時期を前倒ししたうえで05系が導入されるまでの間暫定的に東西線で使用された。紫色の帯のまま、「東西線」と書かれた青地のステッカーをドア上部に貼っていた。運用終了後は半蔵門線に転属した。

データ[編集]

停車場・施設・接続路線
  • 地下鉄(地上区間・東西線を除く)・都電・一部地下路線は
    経路を省略し、接続駅で記号または〈 〉内に略称を表記
  • キロ程の上段は千葉駅から、下段は東京駅からの営業キロ

STR
外房線
STR STR
京成千葉線
STRq
KRZu KRZu
千葉都市モノレール
STR+r
STR3 STR
総武本線
STR
京成千葉駅
STR2 STRc3
0.0
39.2
JB 39 千葉駅
STRl ABZg+r
STRc1 STR+4
総武本線緩行線
STR LSTR
総武快速線
STR BHF
1.4
37.8
JB 38 西千葉駅
BST STR
黒砂信号場
LSTR
3.3
35.9
JB 37 稲毛駅
STR BHF STRc2 STR3
6.0
33.2
JB 36 新検見川駅
STR BHF STR+1 STRc4
7.6
31.6
JB 35 幕張駅
STR STR HST
京成幕張駅
STR
9.6
29.6
JB 34 幕張本郷駅
BST STR STR
幕張車両センター
KRZo KRZo KRZo STR+r
京成:本線
STR STR STRl ABZg+r
京成:千葉線
STR STR HST
京成津田沼駅
KRZu KRZu STRq ABZgr
新京成新京成線
LSTR
12.5
26.7
JB 33 津田沼駅
STR ABZgl KDSTeq LSTR
習志野運輸区
STR BHF STRc2 STR3
14.2
25.0
JB 32 東船橋駅
STR STR STR+1 STRc4
京成船橋駅
16.0
23.2
JB 31 船橋駅
STRr STR STR STR
東武野田線
KRZu KRZu STRr
京成:本線
KRZt KRZt tSTR+r
東葉高速線
STR STR tSTRe
STR KRWgl KRWg+r
KRZu KRZu KRZu
武蔵野線京葉線
STR
18.6
20.6
JB 30 西船橋駅
STR STR STRl STRq
東京地下鉄東西線
STR BHF LSTR
20.2
19.0
JB 29 下総中山駅
STR BHF
21.8
17.4
JB 28 本八幡駅
23.8
15.4
JB 27 市川駅
hKRZWae+GRZq hKRZWae+GRZq
江戸川
STR STR
千葉県東京都
STR BHF
26.4
12.8
JB 26 小岩駅
hKRZWae hKRZWae
中川放水路橋梁 新中川 117.2 m
ABZ+lr ABZgr STR
新金貨物線
BST STR STR
新小岩信号場駅
STR
29.2
10.0
JB 25 新小岩駅
hKRZWae hKRZWae hKRZWae
中川荒川
STR STR BHF
31.0
8.2
JB 24 平井駅
STRl+r KRZu KRZu STR+r
東武:亀戸線
STR
32.9
6.3
JB 23 亀戸駅 都電
STR STR STRl
越中島支線(貨物線)
34.4
4.8
JB 22 錦糸町駅 都電
STRc2
KRWg+r
STR+1 STR+c4 STR
tSTRa
35.8
 
JB 21 両国駅 都電
tSTRl tSTRq KRZt
総武快速線
hKRZWae
隅田川橋梁 隅田川 172 m
BHF
36.7
 
JB 20 浅草橋駅 都電
STRq KRZo
東北上越北陸新幹線
STRq KRZo
東北本線列車線(上野東京ライン
KRZo
京浜東北線
KRZo
山手線
37.8
 
JB 19 秋葉原駅 都電
KRWgl+l KRWgr+r
岩本町駅
hSTRae
松住町架道橋 72 m
STR STR+l
中央線
hKRZWae STR
神田川橋梁 神田川 56.0 m
STR STR
総武本線区間
XBHF-R
38.7
2.6
JB 18 御茶ノ水駅 都電
KRWgl+l KRWgr+r
新御茶ノ水駅
STR STR
中央本線区間
BHF STR
39.5
3.4
JB 17 水道橋駅 都電
STR eABZg+l exKBSTeq LSTR
飯田町駅 -1999
tSTR+l tSTRq KRZt KRZt
tSTRr
東京地下鉄東西線
LSTR
40.4
4.3
JB 16 飯田橋駅 都電
BHF STR
41.9
5.8
JB 15 市ケ谷駅 都電
STR2
中央急行線(中央線快速
STR+1u
中央本線緩行線
42.7
6.6
JB 14 四ツ谷駅 都電
KRZu KRZu
東京地下鉄丸ノ内線
TUNNEL1 TUNNEL1
御所トンネル
STR BHF
44.0
7.9
JB 13 信濃町駅 都電
STR BHF
44.7
8.6
JB 12 千駄ケ谷駅
STR STR
国立競技場駅
STR+l KRZo KRZo STRq
山手貨物線
埼京線湘南新宿ライン
STR STR STR STR+l
山手線
STRc2 STR3+c2 STR3
45.7
9.6
JB 11 代々木駅
STR+1 STR+1+c4
KRZo STRr+l
小田急小田原線
STR STR STR STR STR tSTR+l
京王京王線
46.4
10.3
JB 10 新宿駅 都電
KHSTa STR STR STR STR
西武新宿駅
STRr STR STR2u STR3 STR
西武新宿線
STRq STRr STR+1 STR+4u STR
山手貨物線
STRq STRr STR STR
山手線
STR BHF
47.8
11.7
JB 09 大久保駅
STR BHF
48.9
12.8
JB 08 東中野駅
LSTR STR STR
東京地下鉄東西線
tSTRl tSTRq KRZt
50.8
14.7
JB 07 中野駅
STR ABZg+l KDSTeq
中野電車区
52.5
16.1
JB 06 高円寺駅
53.4
17.3
JB 05 阿佐ケ谷駅
54.8
18.7
JB 04 荻窪駅 都電
56.7
20.6
JB 03 西荻窪駅
STR STR STR+l
京王:井の頭線
58.6
22.5
JB 02 吉祥寺駅
60.2
24.1
JB 01 三鷹駅
ABZg+l ABZgr
STR KDSTe
三鷹車両センター
STR
中央線(複線区間)

路線データ[編集]

千葉駅 - 三鷹駅間の緩行線のもの。

千葉駅 - 浅草橋駅間が千葉支社、秋葉原駅 - 西荻窪駅間が首都圏本部、吉祥寺駅 - 三鷹駅間が八王子支社の管轄であり、浅草橋駅 - 秋葉原駅間および西荻窪駅 - 吉祥寺駅間に支社境界がある。

混雑率の推移[編集]

2019年度の最混雑区間(錦糸町 → 両国間)の混雑率は194 %である[30]

総武本線区間における混雑率は、1963年度で315 %(最混雑列車で365 %)、1968年度で307 %を記録するなど極めて深刻なものであった。1969年に当路線のバイパス路線として営団地下鉄東西線(現:東京メトロ東西線)が全線開業し、1972年に総武快速線が一部開業した後は230 %を下回った。その後も輸送人員の増加は止まらず、1977年度以降は再度混雑率が240 %を越え、1980年代は260 %を越えることが度々あった。1992年度をピークに輸送人員が減少傾向に転じ、広幅車両を導入した直後の2000年度に混雑率が220 %を下回った。その後も輸送人員の減少により混雑は徐々に緩和され、2013年度に混雑率が200 %を下回った。2014年度以降は、最混雑区間の混雑率はバイパスである東西線を下回っている。なお、東西線の他にも、市川 - 千葉間では京成本線京成千葉線が、本八幡以西では都営新宿線が競合しているが、当路線や東西線に旅客が集中する傾向にある。

2019年度時点でも総武本線区間のラッシュ時は激しい混雑に見舞われる状態であり、混雑率は全国の鉄道路線でも東京メトロ東西線、横須賀線に次いで高いものの、混雑率は年々減少傾向である。

その一方で、中央線区間においては快速電車に利用が集中する傾向にあり、混雑率が低い。国土交通省の調査による2010年度の最混雑区間のピーク時混雑率は、中央線快速の194 %に対し中央線各駅停車は90 %(代々木駅 → 千駄ケ谷駅間)となっており、首都圏の通勤路線の中ではラッシュ時の乗車率が唯一100 %未満である[31]

年度 最混雑区間輸送実績[32][33][34][35] 特記事項
錦糸町 → 両国間 代々木 → 千駄ケ谷間
運転本数:本 輸送力:人 輸送量:人 混雑率:% 運転本数:本 輸送力:人 輸送量:人 混雑率:%
1955年(昭和30年) 18 17,360 49,710 286 14 13,720 33,400 243 総武線区間の最混雑区間は平井→亀戸間
1963年(昭和38年) 26 29,120 91,800 315 24 26,880 46,880 174
1964年(昭和39年) 24 33,600 95,780 285 22 29,400 51,210 174
1965年(昭和40年) 24 33,600 96,890 288 22 29,400 52,440 178
1968年(昭和43年) 24 33,600 103,240 307 22 29,120 44,258 152 1969年3月29日、営団地下鉄東西線が西船橋まで延伸開業
1969年(昭和44年) 24 33,600 85,780 255 22 28,000 49,260 179
1970年(昭和45年) 24 33,600 86,320 257 21 28,280 54,650 193
1971年(昭和46年) 24 33,600 89,900 268 21 28,280 54,600 193
1972年(昭和47年) 20 28,000 62,500 223 22 30,800 54,300 176 1972年7月15日、総武快速線運行開始
1973年(昭和48年) 20 28,000 63,350 226
1974年(昭和49年) 20 28,000 63,500 227
1975年(昭和50年) 20 28,000 64,800 231 181
1976年(昭和51年) 20 28,000 66,700 238
1977年(昭和52年) 20 28,000 67,200 240
1978年(昭和53年) 20 28,000 69,500 248
1979年(昭和54年) 20 28,000 71,590 256
1980年(昭和55年) 20 28,000 73,740 263
1981年(昭和56年) 22 30,800 75,300 244
1982年(昭和57年) 22 30,800 77,240 251
1983年(昭和58年) 22 30,800 78,660 255
1984年(昭和59年) 22 30,800 80,290 261
1985年(昭和60年) 22 30,800 83,060 270 186
1986年(昭和61年) 24 33,600 82,320 245
1987年(昭和62年) 24 33,600 83,060 247
1988年(昭和63年) 24 33,600 84,300 251 1989年3月19日、都営地下鉄新宿線が本八幡まで延伸開業
1989年(平成元年) 24 33,600 82,230 245 23 32,200 32,700 102 1990年3月10日、京葉線が全線開業
1990年(平成02年) 24 33,600 82,970 247 23 32,200
1991年(平成03年) 24 33,600 87,300 260 23 32,200
1992年(平成04年) 24 33,600 87,500 260 23 32,200 104 総武線区間の最混雑区間を錦糸町→両国間に変更
1993年(平成05年) 25 35,000 86,800 248 23 32,200 102
1994年(平成06年) 25 35,000 86,150 246 23 32,200 100
1995年(平成07年) 25 35,000 84,710 242 23 32,200 99
1996年(平成08年) 26 36,400 84,660 233 23 32,200 32,190 100
1997年(平成09年) 26 36,400 84,860 233 23 32,200 99
1998年(平成10年) 26 36,400 84,000 231 23 32,200 31,300 97
1999年(平成11年) 26 37,040 83,840 226 23 32,200 31,220 97 広幅車両導入年度
2000年(平成12年) 26 37,840 81,440 215 23 33,320 31,520 95
2001年(平成13年) 26 38,480 81,420 212 23 91 全列車が広幅車両となる
2002年(平成14年) 26 38,480 81,300 211 23 34,040 30,790 90 2003年3月19日、営団地下鉄半蔵門線が押上まで延伸開業
2003年(平成15年) 26 38,480 81,160 211 23 34,040 30,510 90
2004年(平成16年) 26 38,480 80,884 210 23 34,040 89
2005年(平成17年) 26 38,480 79,590 207 23 34,040 89
2006年(平成18年) 26 38,480 79,420 206 23 34,040 30,470 90
2007年(平成19年) 26 38,480 79,450 206 23 34,040 31,070 91
2008年(平成20年) 26 38,480 78,600 204 23 34,040 31,020 91
2009年(平成21年) 26 38,480 78,060 203 23 34,040 30,810 91
2010年(平成22年) 26 38,480 78,004 203 23 34,040 30,760 90
2011年(平成23年) 26 38,480 77,376 201 23 34,040 30,690 90
2012年(平成24年) 26 38,480 77,140 200 23 34,040 30,780 90
2013年(平成25年) 26 38,480 76,760 199 23 34,040 31,130 91
2014年(平成26年) 26 38,480 76,730 199 23 34,040 31,130 91
2015年(平成27年) 26 38,480 76,760 199 23 34,040 31,570 93
2016年(平成28年) 26 38,480 76,370 198 23 34,040 31,740 93
2017年(平成29年) 26 38,480 75,990 197 23 34,040 33,180 97
2018年(平成30年) 26 38,480 75,230 196 23 34,040 32,240 95
2019年(令和元年) 26 38,480 74,820 194 23 34,040 33,790 99
2020年(令和02年) 26 38,480 42,870 111 23 34,040 20,570 60
2021年(令和03年) 26 38,480 43,280 112 23 34,040 20,930 61
2022年(令和04年) 25 37,000 46,860 127 19 28,120 22,830 81

駅一覧[編集]

  • 特定都区市内制度適用範囲の駅 : 東京山手線内=東京都区内
  • 停車駅
    • 各駅停車は全電車すべての駅に停車
      • 津田沼駅 - 西船橋駅間(平日朝夕のみ)、中野駅 - 三鷹駅間では東京メトロ東西線からの直通運転がある
    • 快速線との停車駅対応表は「横須賀・総武快速線」「中央線快速」の記事を参照
    • 錦糸町駅 - 御茶ノ水駅間を走行する特急・通勤ライナーの停車駅は各列車記事を参照
  • 接続路線欄 : 東日本旅客鉄道の路線名は運転系統上の名称(正式な路線名とは異なる)。駅名が異なる場合は⇒印で駅名を記す。
  • 中央線快速列車との重複区間の三鷹駅 - 御茶ノ水駅間及び総武線快速列車との重複区間の錦糸町駅 - 千葉駅間は、それぞれ線路別複々線となっている(御茶ノ水駅構内を除く)。
正式路線名 駅番号 駅名 駅間営業キロ 累計
営業キロ
接続路線 所在地
総武本線 JB 39 千葉駅 - 千葉
から

0.0
東京
から

39.2
東日本旅客鉄道:内房線外房線JO 総武線(快速)総武本線成東銚子方面〉(JO 28)・ JO 成田線
千葉都市モノレールCM 1号線CM 2号線 (CM03)
京成電鉄KS 千葉線京成千葉駅 (KS59)
千葉県 千葉市 中央区
JB 38 西千葉駅 1.4 1.4 37.8  
JB 37 稲毛駅 1.9 3.3 35.9 東日本旅客鉄道:JO 総武線(快速)(JO 27) 稲毛区
JB 36 新検見川駅 2.7 6.0 33.2 花見川区
JB 35 幕張駅 1.6 7.6 31.6
JB 34 幕張本郷駅 2.0 9.6 29.6 京成電鉄:KS 千葉線 ⇒京成幕張本郷駅 (KS52)
JB 33 津田沼駅 2.9 12.5 26.7 東日本旅客鉄道:JO 総武線(快速)(JO 26)
新京成電鉄SL 新京成線新津田沼駅 (SL23)
習志野市
[* 1] 
JB 32 東船橋駅 1.7 14.2 25.0   船橋市
JB 31 船橋駅 1.8 16.0 23.2 東日本旅客鉄道:JO 総武線(快速)(JO 25)
東武鉄道TD 野田線(東武アーバンパークライン)(TD-35)
京成電鉄:KS 本線京成船橋駅 (KS22)
JB 30 西船橋駅 2.6 18.6 20.6 東日本旅客鉄道:JM 武蔵野線 (JM 10)・京葉線
東京地下鉄T 東西線 (T-23)〈津田沼方面と直通運転(平日朝夕のみ)〉
東葉高速鉄道T 東葉高速線 (TR01)
JB 29 下総中山駅 1.6 20.2 19.0
JB 28 本八幡駅 1.6 21.8 17.4 都営地下鉄S 新宿線 (S-21) 市川市
JB 27 市川駅 2.0 23.8 15.4 東日本旅客鉄道:JO 総武線(快速)(JO 24)
JB 26 小岩駅 2.6 26.4 12.8   東京都 江戸川区
JB 25 新小岩駅 2.8 29.2 10.0 東日本旅客鉄道:JO 総武線(快速)(JO 23) 葛飾区
JB 24 平井駅 1.8 31.0 8.2   江戸川区
JB 23 亀戸駅 1.9 32.9 6.3 東武鉄道:TS 亀戸線 (TS-44) 江東区
JB 22 錦糸町駅 1.5 34.4 4.8 東日本旅客鉄道:JO 総武線(快速)〈馬喰町新日本橋東京方面〉(JO 22)
東京地下鉄:Z 半蔵門線 (Z-13)
墨田区
総武本線支線 錦糸町
から

0.0
JB 21 両国駅 1.5 35.9 1.5 都営地下鉄:E 大江戸線 (E-12)
JB 20 浅草橋駅