丘修三

丘 修三(おか しゅうぞう、1941年4月5日 - )は、日本の児童文学作家日本児童文学者協会元理事長。本名・渋江 孝夫(しぶえ たかお)。ペンネームは「(この世の中、どこかが)おかしいぞ」をもじったものである。

来歴・人物[編集]

熊本県生まれ。東京学芸大学教育学部および東京教育大学教育学部卒業。障害児教育を専攻。卒業後の1955年から1982年頃に腎臓病を患い退職するまで、養護学校で教諭として勤務した。退職後、治療生活の最中に偶々読んだ灰谷健次郎の『兎の眼』に触発され、創作活動を始める。当初は本名名義で執筆したが、『ぼくのお姉さん』の執筆に当たり現在の名義に変更した。

1987年『ぼくのお姉さん』で日本児童文学者協会新人賞坪田譲治文学賞新美南吉文学賞、1993年『少年の日々』で小学館文学賞、2001年『口で歩く』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞。

「子どもの本・九条の会」代表団員を務めている[1]

著書[編集]

  • ケンと健一 渋江孝夫 晩成書房 1983.8
  • ぼくのお姉さん 偕成社 1986.12 のち文庫
  • 風に吹かれて 偕成社 1988.12
  • きえたライオン 新学社・全家研 1989.4
  • 月夜にきえた少年 偕成社 1989.11
  • アオバナ追跡ごっこ 小峰書店 1989.11 (赤い鳥文庫)
  • ぼくらの竹やぶ2億円事件 偕成社 1990.3
  • もう、なかない 教育画劇 1990.12
  • みんなでこっそり食べようよ 偕成社 1991.2
  • がんばれ!金子くん 佼成出版社 1991.2
  • 黒い小屋のひみつ 岩崎書店 1991.3
  • 夕日の三・三・七びょうし 草土文化 1991.4
  • 夏の記憶 汐文社 1992.2
  • おかえり春子 子ども書房 1992.4
  • ショート・ストーリーズ 文渓堂 1992.4
  • 少年の日々 偕成社 1992.6
  • あんちゃんが行く 岩崎書店 1992.12
  • ごめんねモモ子 佼成出版社 1993.6
なくなよモモ子 佼成出版社 1995.2
がんばれモモ子 佼成出版社 1996.3
  • ワンピース戦争 童心社 1993.7
  • にくいゴリラをやっつけろ 汐文社 1994.10
  • よか、よか、プーすけ 汐文社 1995.2
  • 神々の住む深い森の中で フレーベル館 1995.3
  • ほいくえんのいちにち 佼成出版社 1995.10
  • 福の神になった少年 仙台四郎の物語 佼成出版社 1997.1
  • 紅鯉 岩崎書店 1997.4
  • 海をかえして! 童心社 1997.8
  • ぼくのじんせい シゲルの場合 ポプラ社 1997.12
  • だいだいだいだいだいっきらーい 佼成出版社 1998.9
  • 星はスバル 汐文社 1998.11
  • チエと和男 国土社 1998.11
  • 口で歩く 小峰書店 2000.10
  • お父さんのハト 汐文社 2000.12
  • けやきの森の物語 小峰書店 2002.11
  • たんぽぽ 小峰書店 2003.12
  • いちねんせいのいちにち 佼成出版社 2004.3
  • ようちえんのいちにち 佼成出版社 2005.1
  • みつばち くもん出版 2005.9
  • ウソがいっぱい くもん出版 2006.4
  • 車いすのカーくん、海にもぐる 障害者ダイビングの世界 佼成出版社 2006.6
  • いちねんせいのがっこうたんけん 佼成出版社 2008.3
  • のんきな父さん 小峰書店 2008.11
  • いちねんせいのはる・なつ・あき・ふゆ 佼成出版社 2009.2
  • ようちえんのはる・なつ・あき・ふゆ 佼成出版社 2010.2
  • ブンタとタロキチ 文研出版、2010

脚注[編集]

  1. ^ 子どもの本・九条の会

外部リンク[編集]