三遊亭あら馬

三遊亭さんゆうてい あら
三遊亭(さんゆうてい) あら馬(ま)
本名 桐野きりの 亜希子あきこ
(旧姓:竹之内たけのうち
別名 薩摩亭さつまてい
生年月日 (1977-05-14) 1977年5月14日(46歳)
出身地 日本の旗 日本鹿児島県
師匠 三遊亭とん馬
名跡 1. 三遊亭あら馬
(2017年 - )
出囃子 ケ・セラセラ
活動期間 2017年 -
活動内容 落語家
配偶者 あり
所属 落語芸術協会
公式サイト 女流落語家 三遊亭あら馬

三遊亭 あら馬(さんゆうてい あらま、1977年5月14日 - )は、日本落語家落語芸術協会所属の二ツ目。元タレント、元俳優、元フリーアナウンサー。本名および旧芸名は桐野 亜希子(きりの あきこ)。鹿児島県出身。

経歴[編集]

鹿児島市天保山町出身。生まれながら先天性胆道閉鎖症を患っており、鹿児島大学病院で胆嚢除去空腸バイパス手術を受けている。その後もしばしば胆管炎を発症し、療養を繰り返している[1]

鹿児島県立武岡台高等学校を経て、鹿児島大学工学部応用化学工学科を卒業[2]。地元・鹿児島でタレントとして活躍する。卒業後コンサル会社に就職したが退社、フリーアナウンサーや俳優として活動しながら「薩摩亭亜ら馬」などの名前で落語を演じる。

2004年劇団スーパーエキセントリックシアター研究生となる[3]

2005年に結婚後芸能活動をいったん引退。夫の転勤についてゆき浜松名古屋と転居、二児の母となる。

父親の遺産で東京に家を建て[4]、夫を名古屋に置いて子供を連れて上京、2011年ごろから落語教室に通う。落語はあくまで天狗連としての活動だったが、落語を演じるお母さんとして人気者になる。

2015年ごろから俳優活動も再開しつつ[3]PTA会長も務める[5][6]

2017年1月、アマチュア時代の落語講師だった三遊亭とん馬に入門し、正式に落語家の道へ。天狗連時代の高座名をほぼそのまま流用し「三遊亭あら馬」と名付けられる。初高座は同年5月23日に新宿末廣亭で「雑俳」を演じる[3]

2019年、杉並区立PTA連合協議会会長を務める。

2021年2月に黄疸値が下がらず、肝移植をしなければ余命半年の宣告を受け、一時は「もう天寿を全うする」と決心して、治療を中断している[1]

5月21日より、二ツ目に昇進[7]

10月11日東京大学医学部附属病院で弟から25%の肝臓の提供を受ける形で生体肝移植手術を受ける。約1か月後に退院し、療養の後高座に復帰している[1][8]

人物[編集]

  • 二女の母(2021年の二ツ目昇進時に高1と中1)[9]
  • 母は鹿児島の自宅で「Cafe &ギャラリー バンブー」を開く画家の竹之内みどり[10]
  • 2021年8月から「落語ガールズ」メンバー。

出演作品[編集]

三遊亭あら馬として

テレビ[編集]

読者モデル[編集]

  • GLOW(宝島社)「かがやき隊」メンバー(2023年1月~)[11]


以下、本名での活動。

女子大生タレント(鹿児島)[編集]

  • 鹿児島テレビ(KTS)ナマイキVOICE出演
  • 鹿児島讀賣テレビ(KYT)「五つ星宣言」パーソナリティ
  • フレンズFMパーソナリティ
  • 月刊鹿児島タウン情報誌読者モデル
  • ミス鹿児島ファイナリスト

フリーアナウンサー[編集]

俳優[編集]

  • 2002年テレビ朝日「火曜サスペンス劇場」OL役
  • 2003年CM「CS日テレ」OL役
  • 2004年劇団スーパーエキセントリックシアター研究生公演「恋の骨折り損」出演
  • 社会人落語家「麹家亜ら馬」「抱きしめ亭亜ら馬」「薩摩亭亜ら馬」として全国で公演。
  • 2013年劇団ふぁんハウス「ありがとう、お父さん」
  • 2014年劇団ふぁんハウス「真夏の夜空へ」
  • 2015年ごった煮〜ず「ままま幕の内デイ」
  • 2015年千年マチコ「喫茶去編」

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c 闘病記 - 三遊亭あら馬オフィシャルサイト
  2. ^ 360日寄席に出る 三遊亭あら馬さん(海童が行くレポート・MBC南日本放送)”. 2018年4月24日閲覧。
  3. ^ a b c 経歴・プロフィール - 三遊亭あら馬オフィシャルサイト
  4. ^ 週刊現代編集部 (2024年4月17日). “「余命半年の宣告を受けた」元女子アナ&女優を経て…39歳で落語界に入門した「ママさん落語家」の壮絶人生”. 講談社. 2024年4月18日閲覧。
  5. ^ 石本真樹; 撮影:土居麻紀子 (2021年9月21日). “2児の母・PTA会長 39歳で悲願の落語家の道へ 三遊亭あら馬”. コクリコ. 講談社. 2021年10月4日閲覧。
  6. ^ 室岡ヨシミコ『アマチュア落語に挑戦する本! アマチュア落語家インタビュー①「ママさん落語家、PTA会長になって大活躍!」』言視舎、2016年6月30日、51-54頁。ISBN 9784865650549 
  7. ^ 二ツ目昇進 三遊亭あら馬”. 落語芸術協会 (2021年5月21日). 2022年10月10日閲覧。
  8. ^ “39歳で落語の世界へ、二つ目昇進前に余命宣告…女性落語家・三遊亭あら馬さん 肝臓移植乗り越え高座に立つ 「もらった人生、無駄にできない」”. 南日本新聞. (2022年4月25日). オリジナルの2022年4月25日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220425155038/https://373news.com/_news/storyid/155202/ 2024年1月20日閲覧。 
  9. ^ 三遊亭あら馬(@3uty_arama) (2021年5月24日). “二ツ目三日目は日曜なので、娘達に強引に母の勇姿を観て貰いました。”. twitter. 2021年5月25日閲覧。
  10. ^ 「Cafe&ギャラリーバンブー」の竹之内みどりさんは鹿児島初の女性落語家の母”. かごじょプレス. 鹿児島もぜプレス. (2020年9月6日). 2023年8月5日閲覧。
  11. ^ GLOW読者チーム「かがやき隊」始動!”. TJAD 宝島社広告局 お役立ち情報サイト. 宝島社. 2023年1月11日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]