一位一刀彫

高山市にある一位一刀彫の店

一位一刀彫(いちいいっとうほり、Ichii itto Carvings - Yew Wood Carvings)とは、岐阜県飛騨地方で生産される木工品。主な生産地は高山市飛騨市下呂市でも生産されている。飛騨一位一刀彫ともいう。

歴史[編集]

江戸時代(19世紀初期)、飛騨国根付彫刻師である松田亮長が、イチイの木目を活かした根付を製作したことが始まりとされる[1][2]1975年(昭和50年)、通商産業省により、伝統的工芸品に指定される[3]2006年(平成18年)、飛騨一位一刀彫として地域ブランド地域団体商標、商標登録第5006764号)に指定される[4]

特色[編集]

材料にイチイを用い、木目や風合いを活かすため彩色は一切しない[5]赤太(イチイの内側、心材、赤みがかっている)と白太(イチイの外側、辺材、白みがかっている)の対比が美しく[3]、年月と共に木肌や木目の色艶が増すことが魅力である[1]。主な製品に茶道具置物などがある[1]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 高山商工会議所 || 一位一刀彫”. www.takayama-cci.or.jp. 2020年11月2日閲覧。
  2. ^ 飛騨の一位一刀彫”. 高山市公式観光サイト. 2020年11月2日閲覧。
  3. ^ a b 一位一刀彫 | 木工品 | 岐阜県 | 日本伝統文化振興機構(JTCO)”. www.jtco.or.jp. 2020年11月2日閲覧。
  4. ^ 商標登録第5006764号 飛騨一位一刀彫(ひだいちいいっとうぼり) | 経済産業省 特許庁”. www.jpo.go.jp. 2020年11月2日閲覧。
  5. ^ 高山で「一位一刀彫」工房巡り-6カ所公開、スタンプラリーも”. 飛騨経済新聞. 2020年11月2日閲覧。