ロビンソン・チリノス

ロビンソン・チリノス
Robinson Chirinos
ニューヨーク・メッツでの現役時代
(2020年9月26日)
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 ファルコン州プント・フィホ英語版
生年月日 (1984-06-05) 1984年6月5日(40歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2000年 アマチュアFA
初出場 2011年7月18日
最終出場 2022年10月5日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ベネズエラの旗 ベネズエラ
WBC 2017年2023年

ロビンソン・デビッド・チリノス・ゴンサレスRobinson David Chirinos Gonzalez, 1984年6月5日 - )は、ベネズエラファルコン州プント・フィホ英語版出身の元プロ野球選手捕手)。右投右打。愛称はペロ・ブチェPelo Buche[1]

経歴

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プロ入りとカブス傘下時代

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2000年7月2日にシカゴ・カブスと契約[2]

2010年に初めてAAA級アイオワ・カブスへ昇格し、シーズン終了後にはカブスの40人枠に加えられた[2]。オフはベネズエラのウィンターリーグであるリーガ・ベネソラーナ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル(LVBP)のナベガンテス・デル・マガリャーネスでプレーした[3]

レイズ時代

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2011年1月8日、マット・ガーザを中心とした大型トレードによって、サム・ファルドブランドン・ガイヤークリス・アーチャー李學周と共にタンパベイ・レイズに移籍した[4]

同年7月18日にメジャー初昇格を果たし[5]、8月3日のトロント・ブルージェイズ戦でカルロス・ビヤヌエバからメジャー初本塁打を放った[6]。8月18日、ジョン・ジェイソの復帰によってAAA級ダーラム・ブルズへ降格となった[7]

タンパベイ・レイズ時代
(2013年2月24日)

レンジャーズ時代

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2013年4月8日にトレードで、テキサス・レンジャーズへ移籍した[8][9]

2014年2月26日にレンジャーズと1年契約に合意した[10]。この年は控え捕手としてスタートしたが、レギュラー格のジオバニー・ソトJ.P.アレンシビアらが、故障や不振によって相次いで脱落した為、チリノスに正捕手の座が巡ってきた[11]。最終的には93試合に出場し、打率.239、13本塁打、40打点だった。守備面では、ダルビッシュ有とは相性があまり良くなかったものの、盗塁阻止力、ボールブロッキング、リード面等、多方面で実力を発揮した[11]

2015年も、チームの捕手では1番手として起用され、78試合に出場。打撃では、打率が多少低下したが、四球と出塁率が上昇した。

2016年5月15日に起きたブルージェイズ戦での乱闘[12]に関わったとして、17日にMLBから罰金処分が科せられたことが発表された[13]。6月30日のニューヨーク・ヤンキース戦ではサヨナラ捕逸を記録してしまった[14]。レギュラーシーズンではジョナサン・ルクロイの加入もあったが、57試合に出場。打撃面では打率.224、9本塁打、20打点という成績を記録、キャリアハイの長打率.483もマークした。守備面では54試合でマスクを被り、1失策守備率.997という成績を残した。オフはベネズエラのウィンターリーグでプレーした。

テキサス・レンジャーズ時代
(2017年7月19日)

2017年はシーズン開幕前の2月8日に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ベネズエラ代表に選出された[15]

2018年6月13日のロサンゼルス・ドジャース戦で、ドジャースのマット・ケンプが本塁突入時に激しいタックルをしたことをきっかけに乱闘を起こし、退場処分を受けた。6月15日にMLBより1試合出場停止と罰金の処分を受けた[16]。この年は自己最多となる18本塁打を放った。オフの11月2日にFAとなった[17]。前後するが、10月29日には2018日米野球のMLB選抜に選出された[18]。この大会時は前述の通りFAで所属球団がなかったが、レンジャーズのユニフォームで出場している。

アストロズ時代

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ヒューストン・アストロズ時代
(2019年6月1日)

2018年12月6日にヒューストン・アストロズと1年450万ドルの契約を結んだ[19]

2019年オフの10月31日にFAとなった[20]

レンジャーズ復帰

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2020年1月15日に古巣レンジャーズと1年575万ドル(2021年は球団側に行使権)と契約を結んだ[21]

メッツ時代

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2020年8月31日に後日発表選手とのトレードでニューヨーク・メッツに移籍した[22]。オフの10月28日に球団が延長オプションの放棄を発表したため、FAとなった[23]

ヤンキース傘下時代

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2021年2月16日にヤンキースとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[24]。3月27日に自由契約となった[25]が、29日に再びマイナー契約を結んだ[26]。シーズン開幕後は傘下のAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースでプレーしていた。7月4日に自由契約となった[27]

カブス時代

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2021年7月5日にカブスとメジャー契約を結んだ[28]。オフの11月3日にFAとなった[29]

オリオールズ時代

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2022年3月14日にボルチモア・オリオールズと90万ドルの単年契約を結んだ[30]。オフの11月6日にFAとなった[31]。オフは6年ぶりにベネズエラウィンターリーグ(LVBP)のナベガンテス・デル・マガリャーネスでプレーした[32]

2023年5月3日に自身のSNS上で現役引退を発表した[33][34]

引退後

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2023年9月15日にベースボール・ユナイテッドの共同オーナーとして参入した[35]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2011 TB 20 60 55 4 12 2 0 1 17 7 0 0 0 0 5 0 0 13 0 .218 .283 .309 .592
2013 TEX 13 30 28 3 5 3 0 0 8 0 0 0 0 0 2 0 0 6 1 .179 .233 .286 .519
2014 93 338 306 36 73 15 0 13 127 40 0 1 4 4 17 1 7 71 4 .239 .290 .415 .705
2015 78 273 233 33 54 16 1 10 102 34 0 0 5 2 28 0 5 62 4 .232 .325 .438 .762
2016 57 170 147 21 33 11 0 9 71 20 0 1 1 2 15 0 5 44 4 .224 .314 .483 .797
2017 88 309 263 46 67 13 1 17 133 38 1 0 1 1 34 0 10 79 5 .255 .360 .506 .866
2018 113 426 360 48 80 15 1 18 151 65 2 0 0 2 45 0 19 140 7 .222 .338 .419 .757
2019 HOU 114 437 366 57 87 22 1 17 162 58 1 2 2 5 51 1 13 125 11 .238 .347 .443 .790
2020 TEX 14 49 32 3 5 1 0 0 6 2 0 0 0 1 5 0 1 12 3 .119 .224 .143 .367
NYM 12 33 42 1 7 2 0 1 12 5 0 0 0 0 1 0 0 9 2 .219 .242 .375 .617
'20計 26 82 74 4 12 3 0 1 18 7 0 0 0 1 6 0 1 21 5 .162 .232 .243 .475
2021 CHC 45 112 97 13 22 5 1 5 44 15 0 0 1 0 9 0 5 36 2 .227 .324 .454 .778
2022 BAL 67 220 195 10 35 9 0 4 56 22 1 0 1 1 19 0 4 67 4 .179 .265 .287 .552
MLB:11年 714 2457 2124 275 480 114 5 95 889 306 5 4 15 18 231 2 69 664 47 .226 .319 .419 .738

WBCでの打撃成績

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2017 ベネズエラ 6 16 14 1 3 0 0 0 3 2 0 0 0 0 1 0 1 5 0 .214 .313 .214
2023 1 1 1 0 1 1 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1.000 1.000 2.000

年度別守備成績

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捕手(C) 一塁(1B) 二塁(2B) 三塁(3B)
























































2011 TB 19 115 8 0 1 1.000 0 21 2 .087 1 2 1 0 1 1.000 - -
2013 TEX 3 22 0 0 0 1.000 0 0 0 .--- 4 23 4 1 2 .964 - 3 0 1 0 0 1.000
2014 91 585 45 4 7 .994 5 44 29 .397 - - -
2015 78 474 31 6 2 .988 4 29 12 .293 - - -
2016 54 287 23 1 2 .997 3 22 8 .267 - - -
2017 85 559 24 6 2 .990 4 46 15 .246 - - -
2018 108 719 31 3 4 .996 5 53 6 .102 - - -
2019 HOU 112 1078 51 6 5 .995 4 45 12 .211 - - -
2020 TEX 13 117 4 0 0 1.000 2 7 2 .222 - - -
NYM 12 93 2 0 0 1.000 0 5 0 .000 - - -
'20計 25 210 6 0 0 1.000 2 12 2 .143 - - -
2021 CHC 27 188 7 1 2 .995 4 20 4 .167 - 2 0 0 0 0 -
2022 BAL 66 459 21 3 2 .994 3 22 10 .313 - - -
MLB 668 4696 247 30 27 .994 34 314 100 .242 5 25 5 1 3 .968 2 0 0 0 0 3 0 1 0 0 1.000

背番号

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  • 38(2011年)
  • 61(2013年 - 2018年、2020年 - 同年途中)
  • 28(2019年)
  • 26(2020年途中 - 同年終了)
  • 29(2021年)
  • 23(2022年)

代表歴

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脚注

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  1. ^ Explaining Rangers Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年8月31日閲覧
  2. ^ a b Cubs select Catcher Robinson Chirinos from Double-A Tennessee. cubs.com(英語). 2011年9月30日閲覧
  3. ^ Magallanes contará con Robinson Chirinos desde el principio. DAT Televisión(スペイン語). 2011年9月30日閲覧
  4. ^ Bruce Levine (January 7, 2011). “Source: Cubs agree to Garza deal”. ESPN. January 7, 2011閲覧。
  5. ^ Rays promote 3 from Triple-A Durham. USATODAY.com(英語). 2011年9月30日閲覧
  6. ^ Toronto Blue Jays vs. Tampa Bay Rays - Box Score - August 03, 2011. ESPN.com(英語). 2011年9月30日閲覧
  7. ^ Topkin, Marc(2011-08-18). Tampa Bay Rays bring back John Jaso, demote Robinson Chirinos. tampabay.com(英語). 2011年9月30日閲覧
  8. ^ Texas acquires catcher Chirinos from Rays
  9. ^ Rays trade catcher Chirinos to Rangers
  10. ^ Texas Rangers agree to terms with twelve players on one-year contracts”. MLB.com Rangers Press Release (February 26, 2014). February 27, 2014閲覧。
  11. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、251頁頁。ISBN 978-4-331-51921-9 
  12. ^ Fracas tarnishes Rangers' win over Jays MLB.com (英語) (2016年5月15日) 2016年5月27日閲覧
  13. ^ Discipline for Blue Jays-Rangers incidents announced MLB.com Press Release (英語) (2016年5月17日) 2016年5月27日閲覧
  14. ^ June 30, 2016 Texas Rangers at New York Yankees Play by Play and Box Score” (英語). Baseball-Reference.com (2016年6月30日). 2017年1月28日閲覧。
  15. ^ Miggy, Altuve lead loaded Venezuela offense MLB.com (英語) (2017年2月8日) 2017年3月4日閲覧
  16. ^ ケンプとチリーノスが1試合出場停止、13日に乱闘を引き起こす激しい口論”. サンケイスポーツ (2018年6月16日). 2018年6月16日閲覧。
  17. ^ MLB公式プロフィール参照。2019年2月23日閲覧。
  18. ^ 2018日米野球 MLBオールスターチーム コーチ・出場予定選手発表 侍ジャパン公式サイト (2018年10月29日) 2019年2月23日閲覧
  19. ^ Brian McTaggart (2018年12月6日). “Astros finalize 1-year deal with catcher Chirinos” (英語). MLB.com. 2019年2月23日閲覧。
  20. ^ 160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (October 31, 2019). March 13, 2022閲覧。
  21. ^ T.R. Sullivan (2020年1月15日). “Rangers officially sign Frazier, Chirinos” (英語). MLB.com. 2020年1月17日閲覧。
  22. ^ Mets add Miguel Castro, Todd Frazier, Robinson Chirinos in flurry of deals prior to MLB trade deadline” (英語). CBSSports.com. 2020年9月1日閲覧。
  23. ^ Mets To Decline Options On Ramos, Frazier, Chirinos” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年10月29日閲覧。
  24. ^ Yankees To Sign Robinson Chirinos To Minors Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月17日閲覧。
  25. ^ Jay Bruce To Make Yankees' Opening Day Roster” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年3月28日閲覧。
  26. ^ Yankees Release Jhoulys Chacin; Dietrich, Chirinos Re-Sign” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月5日閲覧。
  27. ^ Yankees Release Robinson Chirinos, Nick Goody” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月5日閲覧。
  28. ^ Cubs Sign Robinson Chirinos To Major League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月5日閲覧。
  29. ^ 160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 3, 2021). November 5, 2021閲覧。
  30. ^ Robinson Chirinos free agent signing”. www.mlb.com. 2022年3月15日閲覧。
  31. ^ 131 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 6, 2022). November 14, 2022閲覧。
  32. ^ LVBP: Robinson Chirinos anuncia su retiro”. Séptima Entrada (2023年1月17日). 2023年5月5日閲覧。(スペイン語)
  33. ^ Darragh McDonald (2023年5月3日). “Robinson Chirinos Announces Retirement”. MLB Trade Rumors. 2023年5月5日閲覧。
  34. ^ robinson28chの2023年5月3日のツイート2023年5月5日閲覧。
  35. ^ EIGHT-TIME MLB ALL-STAR AND WORLD SERIES CHAMPION ROBINSON CANO LEADS LATEST GROUP OF FORMER MLB ALL-STARS INVESTING IN BASEBALL UNITED” (英語). Baseball United (September 15, 2023). September 28, 2023閲覧。

関連項目

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外部リンク

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