ロサンゼルス市庁舎

ロサンゼルス市庁舎
Spring Streetから見た市庁舎
地図
概要
用途 行政施設
所在地 200 North Spring Street
カリフォルニア州ロサンゼルス市
座標 北緯34度03分13秒 西経118度14分35秒 / 北緯34.0536度 西経118.2430度 / 34.0536; -118.2430座標: 北緯34度03分13秒 西経118度14分35秒 / 北緯34.0536度 西経118.2430度 / 34.0536; -118.2430
着工 1926年
完成 1928年
所有者 ロサンゼルス市
管理運営 ロサンゼルス市
高さ
屋上 138 m (453 ft)
技術的詳細
階数 32
床面積 79,510 m2 (855,800 sq ft)
設計・建設
建築家 Austin, Parkinson and Martin
構造技術者 Nabih Youssef Associates
主要建設者 Bovis Lend Lease
登録日1976年03月24日
登録コード150
脚注
[1][2][3][4]
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ロサンゼルス市庁舎カリフォルニア州ロサンゼルス市の行政の中核を担う施設である。1928年に竣工したこの建物にはロサンゼルス市長の執務室があるほか、ロサンゼルス市議会英語版の議事堂と事務局を有する[5]ダウンタウン・ロサンゼルスシビックセンター英語版地区のMainTempleFirst、およびSpring通りに囲まれたブロックに位置している。

概要[編集]

1931年の市庁舎
ロサンゼルス市警察のバッジ

この建物はJohn ParkinsonJohn C. AustinAlbert C. Martin Sr.の3人によって設計され、1928年に竣工した。竣工式は1928年4月26日に執り行われた。庁舎の建設に用いられたコンクリートカリフォルニア州内の全58の各から採取された砂と全21ヶ所の各カリフォルニア・ミッションから集められた水から作られている[2]

高さは454フィート (138 m)の32階建てで、特徴的なタワーの形状はマウソロス霊廟に基づいており[6]、市庁舎の建設開始直前に完成したロサンゼルス中央図書館en:Los Angeles Public Library、ロサンゼルス公共図書館)の影響を受けている。

市庁舎のイラストは1940年よりロサンゼルス市警察バッジにも描かれている[7]

市庁舎の上層階には展望台があり一般公開されている。 市庁舎の最上部にはチャールズ・リンドバーグにあやかって「リンドバーグ・ビーコン(:en:Lindbergh Beacon)と名付けられたビーコンが設けられている。 1939年頃には、3階の351号室に、カリフォルニアの芸術家たちの絵画作品を展示したギャラリーが設けられていた[8]

1976年、市庁舎はロサンゼルス歴史文化記念物(en:Los Angeles Historic-Cultural Monument)に指定された[9]

1998年から2001年にかけ13億500万ドルを費やして耐震工事が行われた。施工した建設会社はマグニチュード8.2の地震にも耐えうる免震構造を採用している世界一高い建物だとしている[10]

現在の市庁舎[編集]

退職する職員に対する永年勤続表彰式典の準備をしている最中のトム・ブラッドレー・ルーム

ロサンゼルス市長室は300号室にある。市議会は原則として毎週火曜、水曜、金曜日の午前10時より庁舎内のジョン・フェラード会議室で行われるが、毎月第1金曜日のみバンナイズ市英語版庁舎で行われる[11]

庁舎付近には政府、州、郡の施設が集まっており、最寄りの鉄道駅はロサンゼルス郡都市圏交通局レッドラインパープルラインシビックセンター駅である。これは長距離列車アムトラック)や通勤列車メトロリンク)のターミナル駅となるユニオン駅まで連絡している。また、BRT(バス・ラピッド・トランジット)シルバーライン英語版が市庁舎の正面に停車する。

展望室は27階にあり、毎週月曜日から金曜日の午前10時より午後5時まで無料で一般開放されている(要セキュリティチェック・身分証提示)[12]。このフロアは、ドーム状の高い天井を持つ正方形の広間と、それを取り囲む屋外の回廊から構成されている。この広間はかつての市長の名前から「トム・ブラッドレー・ルーム」 (Mayor Tom Bradley Room) と名付けられ、式典などの特別な行事にも用いられている。

ロサンゼルス市は1959年より名古屋市姉妹都市であり、姉妹都市提携25周年に際して贈られた時計塔が庁舎前にあり、2009年の提携50周年に際してはその隣に(品種は関山)の記念植樹を行っている[13]

2018年のシーズン中、メジャーリーグベースボールロサンゼルス・ドジャースはロサンゼルスへの本拠地移転60周年を記念し、市庁舎が描かれたロゴを用いた記念のユニフォームを着用して試合に臨んだ。

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ロサンゼルス市庁舎 - Emporis (英語)
  2. ^ a b ロサンゼルス市庁舎 - Glass Steel and Stone (アーカイブ)
  3. ^ Los Angeles City Hall”. SkyscraperPage.com. Skyscraper Source Media. 2020年5月9日閲覧。
  4. ^ ロサンゼルス市庁舎 - Structurae
  5. ^ The Official Web Site of The City of Los Angeles”. City of Los Angeles (2010年). 2010年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年5月28日閲覧。
  6. ^ Kimberly Truhler (2012年2月13日). “Out & About--the Art Deco Design of Los Angeles City Hall”. GlamAmor. 2013年8月13日閲覧。
  7. ^ LAPD Badge Description”. Los Angeles Police Department (2010年). 2010年6月5日閲覧。
  8. ^ Work Progress Administration (1939). Los Angeles: A Guide to the City and Its Environs. ASIN B00XZS6OG8 
  9. ^ Los Angeles Department of City Planning (September 7, 2007) (.PDF). Historic - Cultural Monuments (HCM) Listing: City Declared Monuments. City of Los Angeles. http://www.cityprojectca.org/ourwork/documents/HCMData090707.pdf 2010年6月5日閲覧。. 
  10. ^ Los Angeles City Hall: Restoring & Protecting a Downtown Icon”. Clark Construction. 2023年7月21日閲覧。
  11. ^ 名古屋・ロサンゼルス友好の絆50年のあゆみ” (PDF). 名古屋市ウェブサイト. p. P.13 (平成22-03). 2020年5月9日閲覧。
  12. ^ 地球の歩き方編集室『地球の歩き方 B 03 ロスアンゼルス 2019〜2020年版』2019年5月1日、P.239頁。ISBN 978-4-478-82329-3 
  13. ^ 名古屋・ロサンゼルス友好の絆50年のあゆみ” (PDF). 名古屋市ウェブサイト. p. P.29 (平成22-03). 2020年5月9日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]