ヨシュコ・グヴァルディオール

ヨシュコ・グヴァルディオル
ライプツィヒでのグヴァルディオル (2021年)
名前
ラテン文字 Joško Gvardiol
基本情報
国籍 クロアチアの旗 クロアチア
生年月日 (2002-01-23) 2002年1月23日（22歳）
出身地 ザグレブ
身長 185cm
体重 80kg
選手情報
在籍チーム イングランドの旗 マンチェスター・シティFC
ポジション DF
背番号 24
利き足 左足
ユース
2009-2010 クロアチアの旗 NKトレシュニェヴカ（英語版）
2010-2019 クロアチアの旗 ディナモ・ザグレブ
クラブ1
年 クラブ 出場 (得点)
2019-2020 クロアチアの旗 ディナモ・ザグレブII 4 (0)
2019-2021 クロアチアの旗 ディナモ・ザグレブ 36 (3)
2021-2023 ドイツの旗 RBライプツィヒ 59 (3)
2023- イングランドの旗 マンチェスター・シティFC
代表歴2
2016  クロアチア U-14 3 (1)
2018  クロアチア U-16 3 (0)
2018-2019  クロアチア U-17 8 (1)
2019  クロアチア U-19 5 (0)
2019-2021  クロアチア U-21 6 (1)
2021-  クロアチア 21 (2)
1. 国内リーグ戦に限る。2023年5月27日現在。
2. 2023年3月29日現在。
■テンプレート（■ノート ■解説）■サッカー選手pj

ヨシュコ・グヴァルディオル（クロアチア語: Joško Gvardiol、クロアチア語発音: [jôʃko ɡʋârdioːl];[1][2], 2002年1月23日 - ）は、クロアチア・ザグレブ出身のサッカー選手。プレミアリーグ・マンチェスター・シティFC所属。クロアチア代表。ポジションはDF。

クラブ経歴[編集]

ユース時代[編集]

アマチュアサッカー選手であった父に連れられて、7歳の時にNKトレシュニェヴカ（英語版）でサッカーを始めた。早くから頭角を現し、NKロコモティヴァ・ザグレブとNKディナモ・ザグレブが彼の獲得に興味を示したが、最終的には家族での相談の下、ディナモ・ザグレブに加入した[3]。

当初はセントラル・ミッドフィールダーであったが、ダリボル・ポルドルガチュ監督によってセンターバックにコンバートされた。コンバートされると、マンチェスター・シティFC、リール、ボルシア・ドルトムント、RBライプツィヒ、アヤックス・アムステルダム、インテルナツィオナーレ・ミラノ、ASローマといったヨーロッパ中の強豪クラブが彼に興味を示した[4][5][6][7]。2018-19シーズンにはUEFAユースリーグで主力として活躍[8][9]、トップチームのネナード・ビェリツァ監督も2019年夏のプレシーズンではトップチームに招集した。7月2日の親善試合で初得点を記録[10]。10月10日にはガーディアン紙のNext Generationでも紹介された[11]。

ディナモ・ザグレブ[編集]

2019年10月18日に行われたプルヴァHNLでマリオ・ガヴラノヴィッチに代わって途中出場し選手初出場[12]。11月2日には2試合目の出場となったが、この試合で早くも得点を記録、アレン・ハリロヴィッチ、マテオ・コヴァチッチ、ニコ・クラニチャール、アンテ・チョリッチ、ティン・イェドヴァイに次いで歴代6位の若さでのリーグ戦得点記録となった[13]。2020年6月25日に5年契約を締結した[14]。7月5日のHNKリエカとのダービーマッチではディナモ・ザグレブの優勝が決まっていたのもあったが、彼はフランコ・アンドリヤーシェヴィッチのシュートを結局オウンゴールにしてしまったのもあり、2-0で敗北、イゴール・ヨビチェビッチ監督の首が飛んでしまった[15][16]。

2020年8月26日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ 2020-21 予選のCFRクルジュ戦ではケヴァン・テオフィール＝カトリーヌの退場を受けて54分にマリオ・ガヴラノヴィッチに代わって途中出場。試合はPK戦に縺れ込んだが、彼がペナルティキックを決めたため、ディナモ・ザグレブは勝利した[17][18][19]。同月末から翌9月上旬にかけては、プレミアリーグに昇格してきたリーズ・ユナイテッドFCが2200万ユーロでオファーを出してきたが[20][21][22]、彼はこのオファーを拒否した[23]。9月16日のUEFAチャンピオンズリーグ2020-21 予選のフェレンツヴァーロシュTC戦では自分のミスからミルト・ウズニの決勝点を許してしまい、ディナモ・ザグレブはUEFAヨーロッパリーグ 2020-21 予選へと回る事になった[24][25]。

同月28日、ブンデスリーガのRBライプツィヒが1600万ユーロ＋出来高の移籍金で2021年夏からの5年契約をオファーし移籍が成立した[26]。この移籍金はクロアチア人の10代としては歴代最高値、クロアチア人ディフェンダーとして見てもデヤン・ロヴレン、ドゥイェ・チャレタ＝ツァルに次いで歴代3位の価格となった[27][26][28]。10月22日、UEFAヨーロッパリーグ 2020-21グループリーグのフェイエノールト戦で出場し、UEFAヨーロッパリーグ初出場を記録した[29]。11月16日には新型コロナウイルスの陽性反応が出たため、しばらく欠場となった[30][31]。

ライプツィヒ[編集]

2020年9月28日、2021年7月からの5年契約でRBライプツィヒへ移籍することが発表された[32]。

マンチェスター・シティ[編集]

2023年8月5日、プレミアリーグのマンチェスター・シティに完全移籍で加入した。移籍金は7700万ポンド（約140億円）とされ、これはディフェンダーとしてはハリー・マグワイアに次ぐ史上2番目の金額である[33]。

代表経歴[編集]

U-14代表からクロアチア代表への選出歴がある。U-21代表には2019年10月に17歳で初招集[34]。11月14日にリトアニアU-21代表戦で初出場を記録した[35]。2020年10月8日のサンマリノU-21代表戦では最後の得点を記録し、10-0の歴代最大点差勝利記録に貢献した[36]。

2021年、EURO2020を戦うメンバーに選出された[37]。2022年11月9日、W杯カタール大会に臨むメンバーの1人に選ばれ[38]、3位決定戦のモロッコ戦で先制ゴールを奪い、チームは3位入賞を果たした。

人物[編集]

姓がペップ・グアルディオラに似ているため、中盤をこなしていたユース時代には「小さなペップ」と呼ばれていた[28]。

個人成績[編集]

クラブ[編集]

2023年5月20日現在
クラブ シーズン リーグ戦 国内カップ 国際大会 その他 合計
ディヴィジョン 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
ディナモ・ザグレブII 2019-20 ドルガHNL 3 0 - - - 3 0
2020-21 1 0 - - - 1 0
クラブ通算 4 0 0 0 0 0 0 0 4 0
ディナモ・ザグレブ 2019-20 プルヴァHNL 11 1 1 0 0 0 - 12 1
2020-21 25 2 2 0 13 1 - 40 3
クラブ通算 36 3 3 0 13 1 0 0 52 4
ライプツィヒ 2021-22 ブンデスリーガ 29 2 5 0 12 0 - 46 2
2022-23 30 1 5 0 6 2 1 0 42 3
クラブ通算 59 3 10 0 18 2 1 0 88 5
キャリア通算 99 6 13 0 31 3 1 0 144 9

代表[編集]

出場大会

2021年 - UEFA U-21欧州選手権2021 (ベスト8)
2021年 - UEFA EURO 2020 (ベスト16)
2022年 - 2022 FIFAワールドカップ (3位)

試合数

2023年3月28日現在
  • 国際Aマッチ 21試合2得点（2021年 - ）


クロアチア代表国際Aマッチ
年出場得点
2021 9 1
2022 10 1
2023 2 0
通算 21 2

得点数

# 開催日 開催地 対戦国 スコア 結果 大会
1 2021年10月8日 キプロスの旗 ラルナカ、AEKアレナ キプロスの旗 キプロス 0-2 0-3 2022 FIFAワールドカップ・予選
2 2022年12月17日 カタールの旗 ライヤーン、ハリーファ国際スタジアム モロッコの旗 モロッコ 1-0 2-1 2022 FIFAワールドカップ

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ “Jȍško” (クロアチア語). Hrvatski jezični portal. 2020年8月29日閲覧。
  2. ^ “gvȁrdijān” (クロアチア語). Hrvatski jezični portal. 2020年8月29日閲覧。
  3. ^ Juranović, Tomislav (2020年9月13日). “Ovo je zlatni dječak od 200 milijuna kuna: ‘Ako do 20. godine ne postane Vatreni, netko mora u zatvor!‘” (クロアチア語). Sportske novosti. 2020年9月13日閲覧。
  4. ^ Olivari, Davorin (2020年8月29日). “Za Dinamovog tinejdžera sprema se ponuda od čak 20 milijuna eura s bonusima! Ruši rekord Kovačića!” (クロアチア語). Sportske novosti. 2020年8月29日閲覧。
  5. ^ “Bayern: Guardiola? Nein, Gvardiol ist im Visier” (ドイツ語). Kronen Zeitung (2020年5月13日). 2020年8月29日閲覧。
  6. ^ Tironi, Hrvoje (2019年7月4日). “Veliki je fan Virgila van Dijka, a još s 15 godina odbio je Inter!” (クロアチア語). 24sata. 2020年8月30日閲覧。
  7. ^ J. B. (2019年11月15日). “Talijani: Roma ove zime kupuje mladog stopera Dinama” (クロアチア語). Index.hr. 2020年8月31日閲覧。
  8. ^ D. L. (2019年3月12日). “Tko su mladi dinamovci na čelu s vratarom koji rasturaju u Europi” (クロアチア語). Index.hr. 2020年8月29日閲覧。
  9. ^ Dasović, Tomislav (2019年4月3日). “Dinamo vodio 2:0 pa ispao na penale, Chelsea spasio hrvatski vratar” (クロアチア語). Večernji list. 2020年8月29日閲覧。
  10. ^ S. Š. (2019年7月2日). “Dinamo polako hvata zalet, Gavranović i Gvardiol za sigurnu pobjedu protiv Austrije” (クロアチア語). Tportal.hr. 2020年8月29日閲覧。
  11. ^ Christenson, Marcus; Powell, Jim; Blight, Garry (2019年10月10日). “Next Generation 2019: 60 of the best young talents in world football” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. https://www.theguardian.com/football/ng-interactive/2019/oct/10/next-generation-2019-60-of-the-best-young-talents-in-world-football 2020年8月29日閲覧。 
  12. ^ Ničota, Tomo (2019年11月2日). “TINEJDŽER (17) ZABIO ZA DINAMO I OTIŠAO KUĆI TRAMVAJEM! 'Suigrače sam čuo kako viču 'catering', pravilo je da ih častim!” (クロアチア語). Sportske novosti. 2020年8月29日閲覧。
  13. ^ Tironi, Hrvoje (2019年11月2日). “Srušio Inter pa tramvajem išao kući: Vikali su mu 'catering'...” (クロアチア語). 24sata. 2020年8月29日閲覧。
  14. ^ “Joško Gvardiol potpisao novi ugovor” (クロアチア語). GNK Dinamo (2020年6月25日). 2020年8月29日閲覧。
  15. ^ Jurišić, Predrag (2020年7月5日). “Video: Pogledajte kako je Rijeka ‘slomila‘ Dinamo 2-0 i opet izborila šansu za Ligu prvaka!” (クロアチア語). Sportske novosti. 2020年8月29日閲覧。
  16. ^ “Igor Jovićević dobio otkaz u Dinamu!” (クロアチア語). Gol.hr (2020年7月6日). 2020年8月29日閲覧。
  17. ^ “Dinamo prošao u 3. pretkolo Lige prvaka nakon drame penala protiv Cluja” (クロアチア語). Index.hr (2020年8月26日). 2020年8月29日閲覧。
  18. ^ “Dinamov klinac junak penala: Gdje nam je kraj? Idemo do kraja jer mi smo Dinamo” (クロアチア語). Index.hr (2020年8月26日). 2020年8月29日閲覧。
  19. ^ Ničota, Tomo (2020年8月27日). “Ako ga Dinamo proda, to bi bio veliki autogol! Mamićev novi prvotimac sinoć je od fakina postao mangup” (クロアチア語). Sportske novosti. 2020年8月31日閲覧。
  20. ^ “Leeds United told to pay up to £31m for Udinese midfielder Rodrigo De Paul” (英語). The Guardian. (2020年8月30日). ISSN 0261-3077. https://www.theguardian.com/football/2020/aug/30/leeds-united-told-to-pay-up-to-31m-for-udinese-midfielder-rodrigo-de-paul 2020年9月11日閲覧。 
  21. ^ Smyth, Graham (2020年9月2日). “Leeds United mulling defender decision - Joško Gvardiol and Swansea's Ben Cabango among Victor Orta's potential targets”. Yorkshire Evening Post. 2020年9月11日閲覧。
  22. ^ “Leeds za Gvardiola nudi 22 milijuna eura. Može postati najskuplji dinamovac ikad” (クロアチア語). Index.hr (2020年9月8日). 2020年9月11日閲覧。
  23. ^ Ničota, Tomo (2020年9月11日). “Ovo već dugo nismo vidjeli: ‘Luđak‘ nudi milijune Dinamovom biseru, on ne želi otići!” (クロアチア語). Sportske novosti. 2020年9月11日閲覧。
  24. ^ “VIDEO: Pogledajte grešku dinamovca od 20 milijuna eura i sudbonosni bijeg bivšeg hit-igrača Lokomotive” (クロアチア語). Sportske novosti (2020年9月16日). 2020年9月16日閲覧。
  25. ^ Mršnik, Patrik (2020年9月16日). “Bivši Lokos presudio Dinamu! Modri se ispromašivali, ostali bez Lige prvaka i direktnog euro-plasmana” (クロアチア語). Sportske novosti. 2020年9月16日閲覧。
  26. ^ a b “Gvardiol potpisao za RB Leipzig! Iz Dinama škrti na riječima, evo kako su ga predstavili u Njemačkoj” (クロアチア語). Sportske novosti (2020年9月28日). 2020年11月28日閲覧。
  27. ^ Dobrinić, Damir (2020年9月30日). “Pogledajte u kakvo je društvo ušao Dinamov dragulj! Ostvari li se sve, mogao bi koštati više od Ronalda” (クロアチア語). Sportske novosti. 2020年9月30日閲覧。
  28. ^ a b “Josko Gvardiol: Who is RB Leipzig's teenage centre-back sensation?”. BUNDESLIGA. 2020年11月28日閲覧。
  29. ^ A. M. (2020年10月22日). “Dinamo uzeo bod protiv Feyenoorda na startu Europske lige” (クロアチア語). Hrvatska radiotelevizija. 2020年10月22日閲覧。
  30. ^ “SEDAM MLADIH VATRENIH POZITIVNO NA KORONAVIRUS UOČI KLJUČNE UTAKMICE: Bišćan hitno pozvao još petoricu igrača” (クロアチア語). Net.hr (2020年11月16日). 2020年11月18日閲覧。
  31. ^ Olivari, Davorin (2020年11月18日). “Udarac za Dinamo uoči okršaja protiv Osijeka: Mamić u obračun protiv Bjelice bez supervažnog dvojca” (クロアチア語). Sportske novosti. 2020年9月18日閲覧。
  32. ^ “RB LEIPZIG VERPFLICHTET JOŠKO GVARDIOL AB JULI 2021”. dierotenbullen.com (2020年9月28日). 2021年7月1日閲覧。
  33. ^ “マンCがグヴァルディオール獲得を正式発表！ 移籍金はDF史上2番目に高額な約140億円に”. サッカーキング (2023年8月5日). 2023年8月6日閲覧。
  34. ^ V. R. (2019年10月28日). “Bišćan objavio popis kandidata za dvije važne utakmice pa morao odgovarati na pitanja koja nije očekivao” (クロアチア語). Tportal.hr. 2020年9月21日閲覧。
  35. ^ Olivari, Davorin (2019年11月14日). “HRVATSKA UZ DOSTA MUKE DO VAŽNE POBJEDE PROTIV SKROMNOG SUPARNIKA Bišćanovi džokeri s klupe odigrali ključnu ulogu kod odlučujućeg trenutka susreta” (クロアチア語). Sportske novosti. 2020年9月21日閲覧。
  36. ^ Olivari, Davorin (2020年10月8日). “Video: Mladi Vatreni u Kranjčevićevoj brojali do deset! Strašan gol Majera, Ivanušec zabio hat-trick” (クロアチア語). Sportske novosti. 2020年10月8日閲覧。
  37. ^ “クロアチア代表、EURO2020のメンバーを発表！…モドリッチやロヴレンら26名”. サッカーキング (2021年5月18日). 2021年6月10日閲覧。
  38. ^ “26-PLAYER LIST HEAD COACH DALIĆ PRESENTS 2022 FIFA WORLD CUP SQUAD!”. HNS (2022年11月9日). 2022年11月10日閲覧。

外部リンク[編集]

マンチェスター・シティFC - 2023-2024
スタッフ
選手
GK
DF
MF
FW
関連項目
 
クロアチア代表 - 出場大会
クロアチア代表 - UEFA EURO 2020
クロアチアの旗
U-21クロアチア代表 - UEFA U-21欧州選手権2021
クロアチアの旗
クロアチア代表 - 2022 FIFAワールドカップ 第3位
クロアチアの旗
「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=ヨシュコ・グヴァルディオール&oldid=97783377」から取得