メリット勲章

メリット勲章
Order of Merit
英連邦王国君主による栄典
種別 騎士団勲章
赤と青
標語 For Merit
創設者 エドワード7世
資格 君主の意思
対象 軍功、文化の振興、公共の福祉に貢献した英連邦王国のすべての市民および外国人
主権者 チャールズ3世
歴史・統計
創立 1902年6月26日
人数 定数24名(外国人受章者は定数外)
階位
上位席 バス勲章グランド・クロス章
下位席 聖マイケル・聖ジョージ勲章グランド・クロス章
略綬

メリット勲章(メリットくんしょう、英語: Order of Merit)は、イギリスおよびイギリス連邦の騎士団勲章(Order)で、イギリスの君主によって授けられる。軍事での功績または科学芸術文学等の文化の振興、もしくは公共の福祉へ貢献があった人物に贈られる。叙勲が功績のみで評価され定員が24名と少数であることから、この勲章は大変な名誉と考えられ、現存する勲章の中で最高の栄誉とも言われている[要出典]

概要[編集]

1902年、エドワード7世の時代にプロイセン王国プール・ル・メリット勲章に倣って制定された。当時のプール・ル・メリット勲章には軍事部門の“戦功章”(Militärklasse)と芸術・文化部門の“科学芸術章”(Wissenschaften und Künste)があったが、メリット勲章はバッジのデザインに違いがあるが同じ章とされる。そして、部門としては「公共の福祉への貢献」が加わり、政治家も対象となっている。

形式はプール・ル・メリット勲章や日本の文化勲章と同様に、中綬章の体裁を取った単一等級の勲章である。バッジは金色の王冠と赤い十字で飾られている。軍事功労者には中央に交差した剣2振りの模様を入れた記章を用意し、他の功労者と区別される。リボン(綬)の色は赤と青であり、着用の際は、男性はこの綬に通して首から下げ、女性は蝶結びの綬を左肩に付ける。

授与基準[編集]

軍人用のメリット勲章を着けた山縣有朋
ドロシー・ホジキンの女性文民用メリット勲章(王立協会に展示)
軍功メリット勲章を着けライフガーズ正装のマウントバッテン伯爵

序列はバス勲章ナイト・グランドクロスと聖マイケル・聖ジョージ勲章ナイト・グランドクロスの間に位置するが[注釈 1]、授与基準を比べるとガーター勲章シッスル勲章は身分、バス勲章は地位や役職である点に対し、この勲章は個人の功績が基準とされている。そのため、他の叙勲と比べて王族の受章者が少ない。また、授与の決定権が君主に属しており内閣の助言を必要としない事も、他の多くの勲章と異なる点である。そして、聖マイケル・聖ジョージ勲章以下のナイト・グランドクロス章やナイト・コマンダー章より上位にありながらナイト爵に叙されないため、英連邦王国において爵位を認めない国の中には、これを最高勲章とする場合もある。

上記のように、イギリスの勲章は種類により授与基準や対象がそれぞれ異なるため、フランスレジオンドヌール勲章のように下位の章から順に勲位が上がっていくのではなく、どの種類や等級の勲章を受けるか、個人の経歴によって異なる。従って、種類が異なれば序列の低い勲章を後から受章することも珍しくなく、例えば、一方で後述するマウントバッテン伯爵はバス勲章ナイト・グランドクロスより後にこの勲章を受章している。他方、軍人以外はメリット勲章を受けてもバス勲章(軍人・官僚)はほとんど受けられず、聖マイケル・聖ジョージ勲章(外交官・行政官)やロイヤル・ヴィクトリア勲章(王族・王室関係の公職)と重なることもない。

コンパニオンズ・オブ・オーナー勲章[編集]

一方の文化部門と公共福祉部門(政治家)の功労者にとって、軍事部門のないコンパニオンズ・オブ・オーナー勲章がメリット勲章の直接下位に位置付けられる。大英帝国勲章ナイト・グランドクロスとバス勲章ナイト・コマンダーの間に位置し、授与基準は軍功を除くとメリット勲章に近く定員は65名と多い。そのため、文化部門の功労者のほとんどは、コンパニオンズ・オブ・オーナー勲章を受章したのちにメリット勲章を受けている。

それに対して公共福祉部門では、首相が退任すると慣例としてメリット勲章を贈られ、首相経験者がガーター勲章を受章するために必要な勲位[注釈 2]と考えられていた。首相を除く閣僚経験者には、コンパニオンズ・オブ・オーナー勲章を授与する。退任した首相にもこの章を授ける場合があるが、これまで退職時にコンパニオンズ・オブ・オーナー勲章を贈られた首相は、その辞職の経緯が円満なものではなかった場合が多いため、それらのこととの関係も推測されている[独自研究?]。退職時にこの章を叙勲されメリット勲章は授からなかった者に、最近ならジョン・メージャーの例がある。エリザベス2世女王の反対を押し切って王室ヨット「ブリタニア英語版」を売却したから女王の恨みを買ったとされ、女王に決定権があるメリット勲章は望めないとの憶測が流れた。メージャーにはメリット勲章の叙勲はなく、ガーター勲章を授与された。

受章者[編集]

受章者はメリット騎士団へ加えられるが、定員は軍事・文化・公共福祉の全部門合わせて、国王と24人に限られている。但し、外国人へは定数外として授与される。軍事部門では海軍元帥ルイス・マウントバッテン伯爵の叙勲が最後であり、現在の騎士団員は全員、文化部門または公共福祉部門から選ばれた。

この勲章は制定時より女性にも開放されており、1907年フローレンス・ナイチンゲールが女性としては初めて受章した。日本人としては東郷平八郎山縣有朋が受章している[要出典]

この勲章を受けてもナイト爵には列せられないので、受章者に“Sir”や“Dame”の敬称は付かないが、名前の後にOMポスト・ノミナル・レターズが付される。

番号 国籍 氏名(職業等) 叙勲日 歿日 会員種別 備考
1 イギリス領インド帝国の旗 / イギリスの旗 フレデリック・ロバーツ英語版(初代ロバーツ伯、陸軍軍人) 1902年6月26日 1914年11月14日
2 イギリスの旗 ガーネット・ヴォルズリー英語版(初代ヴォルズリー子爵、陸軍軍人) 1902年6月26日 1913年3月25日
3 イギリスの旗 ホレイショ・ハーバート・キッチナー(初代キッチナー伯、陸軍軍人) 1902年6月26日 1916年6月5日
4 イギリスの旗 ジョン・ウィリアム・ストラット(第3代レイリー男爵、物理学者 1902年6月26日 1919年6月30日
5 イギリスの旗 ウィリアム・トムソン(初代ケルビン男爵、物理学者) 1902年6月26日 1907年12月17日
6 イギリスの旗 ジョゼフ・リスター(初代リスター男爵、外科医 1902年6月26日 1912年2月10日
7 イギリスの旗 ヘンリー・ケッペル英語版海軍軍人) 1902年6月26日 1904年1月17日
8 イギリスの旗 ジョン・モーリー英語版(初代モーリー・オブ・ブラックバーン子爵、政治家) 1902年6月26日 1923年9月23日
9 イギリスの旗 ウイリアム・エドワード・ハートポール・レッキー英語版歴史学者 1902年6月26日 1903年10月22日
10 イギリスの旗 エドワード・ホバート・シーモア英語版(海軍軍人) 1902年6月26日 1929年3月2日
11 イギリスの旗 ウィリアム・ハギンズ天文学者 1902年6月26日 1910年5月12日
12 イギリスの旗 ジョージ・フレデリック・ワッツ画家 1902年6月26日 1904年7月1日
13 イギリスの旗 ジョージ・スチュアート・ホワイト英語版(陸軍軍人) 1905年6月30日 1912年6月24日
14 イギリスの旗 ジョン・アーバスノット・フィッシャー(海軍軍人) 1905年6月30日 1920年7月10日
15 イギリスの旗 リチャード・クレーヴァーハウス・ジェッブ英語版古典学者) 1905年6月30日 1905年12月9日
16 オランダの旗 / イギリスの旗 ローレンス・アルマ=タデマ(画家) 1905年6月30日 1912年6月25日
17 イギリスの旗 ジョージ・メレディス(小説家) 1905年6月30日 1909年5月18日
18 イギリスの旗 ウィリアム・ホルマン・ハント(画家) 1905年6月30日 1910年9月7日
19 日本の旗 山縣有朋日本首相陸軍軍人)[1] 1906年2月21日 1922年2月1日 名誉メンバー [疑問点]
20 日本の旗 大山巌(日本の陸軍軍人)[1] 1906年2月21日 1916年12月10日 名誉メンバー [疑問点]
21 日本の旗 東郷平八郎(日本の海軍軍人)[1] 1906年2月21日 1934年5月30日 名誉メンバー [疑問点]
22 イギリスの旗 エブリン・ベアリング(初代クローマー伯、エジプト総督 1906年6月29日 1917年1月29日
23 イギリスの旗 ジェームズ・ブライス(初代ブライス子爵、法律家、政治家) 1907年2月11日 1922年1月22日
24 イギリスの旗 ジョーゼフ・ドールトン・フッカー(植物学者) 1907年6月30日 1911年12月10日
25 / イギリスの旗 フローレンス・ナイチンゲール(看護師) 1907年5月12日 1910年8月13日
26 イギリスの旗 ヘンリー・ジャクソン英語版(古典学者) 1908年6月26日 1921年9月25日
27 イギリスの旗 アルフレッド・ラッセル・ウォレス(博物学者) 1908年6月26日 1913年11月7日
28 イギリスの旗 ウィリアム・クルックス(化学者、物理学者) 1910年7月8日 1919年4月4日
29 イギリスの旗 トーマス・ハーディ(詩人、作家) 1910年7月8日 1928年1月11日
30 イギリスの旗 ジョージ・オットー・トレヴェリアン英語版(第2代准男爵、歴史家) 1911年6月19日 1928年8月17日
31 イギリスの旗 エドワード・エルガー(作曲家) 1911年6月19日 1934年2月23日
32 イギリスの旗 アーサー・ナイヴェット・ウィルソン英語版(海軍軍人) 1912年3月8日 1921年5月25日
33 イギリスの旗 ジョーゼフ・ジョン・トムソン(物理学者) 1912年3月15日 1940年8月30日
34 イギリスの旗 アーチボルド・ゲイキー(地質学者) 1914年1月1日 1924年11月10日
35 イギリスの旗 ジョン・フレンチ(イーペル伯、陸軍軍人) 1914年12月3日 1925年5月22日
36 イギリスの旗 リチャード・ホールデン英語版(初代ホールデン子爵、政治家) 1915年5月26日 1928年8月19日
37 アメリカ合衆国の旗 / イギリスの旗 ヘンリー・ジェイムズ(作家) 1916年1月1日 1916年2月28日
38 イギリスの旗 ジョン・ジェリコー(初代ジェリコー伯、海軍軍人) 1916年5月31日 1935年11月20日
39 イギリスの旗 アーサー・バルフォア(初代バルフォア伯、首相 1916年6月3日 1930年3月19日
40 フランスの旗 フェルディナン・フォッシュフランス陸軍軍人) 1918年11月29日 1929年3月20日 名誉メンバー
41 イギリスの旗 デビッド・ビーティ(初代ビーティ伯、海軍軍人) 1919年6月3日 1936年3月11日
42 イギリスの旗 ダグラス・ヘイグ(初代ヘイグ伯、陸軍軍人) 1919年6月3日 1928年1月29日
43 フランスの旗 ジョゼフ・ジョフル(フランスの陸軍軍人) 1919年6月26日 1931年1月3日 名誉メンバー
44 イギリスの旗 デビッド・ロイド・ジョージ(初代ドワィフォーのロイド・ジョージ伯、首相) 1919年8月5日 1945年3月26日
45 イギリスの旗 ジェームズ・マシュー・バリー(作家) 1922年1月2日 1937年6月19日
46 イギリスの旗 フランシス・ハーバート・ブラッドリー(哲学者) 1924年6月3日 1924年9月18日
47 イギリスの旗 チャールズ・シェリントン(生理学者) 1924年6月3日 1952年3月4日
48 イギリスの旗 ジェームズ・フレイザー(社会人類学者) 1925年1月1日 1941年5月7日
49 ニュージーランドの旗 / イギリスの旗 アーネスト・ラザフォード(物理学者) 1925年1月1日 1937年10月19日
50 イギリスの旗 チャールズ・アルジャーノン・パーソンズ(技術者) 1927年6月3日 1931年2月11日
51 イギリスの旗 ジョージ・エイブラハム・グリアソン(言語学者) 1928年6月4日 1941年3月9日
52 イギリスの旗 ロバート・ブリッジズ桂冠詩人 1929年6月3日 1930年4月21日
53 イギリスの旗 ジョン・ゴールズワージー(作家) 1929年6月3日 1933年1月31日
54 オーストラリアの旗 / イギリスの旗 サミュエル・アレクサンダー(哲学者) 1930年6月3日 1938年9月13日
55 イギリスの旗 モンタギュウ・ロウズ・ジェイムズ(古文書学者、小説家) 1930年6月3日 1936年6月12日
56 イギリスの旗 G・M・トレヴェリアン(歴史家) 1930年6月3日 1962年7月21日
57 イギリスの旗 チャールズ・マッデン英語版(初代准男爵・海軍軍人) 1931年1月1日 1935年6月5日
58 イギリスの旗 フィリップ・ウィルソン・スティーア(画家) 1931年1月1日 1942年3月18日
59 イギリスの旗 ヘンリー・ブラッグ(物理学者) 1931年6月3日 1942年3月10日
60 イギリスの旗 J・W・マッケイル(著述家) 1935年1月1日 1945年12月13日
61 イギリスの旗 ジョン・メイスフィールド(作家) 1935年6月3日 1967年5月12日
62 イギリスの旗 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(作曲家) 1935年6月3日 1958年8月26日
63 イギリスの旗 フレデリック・ホプキンズ(生理学者) 1935年6月3日 1947年5月16日
64 イギリスの旗 フィリップ・チェトウォード英語版(初代チェトウォード男爵、陸軍軍人) 1936年1月1日 1950年7月6日
65 イギリスの旗 ハーバート・フィッシャー(歴史家、政治家) 1937年2月1日 1940年4月18日
66 イギリスの旗 ロバート・ベイデン=パウエルボーイスカウト連盟総長) 1937年5月11日 1941年1月8日
67 イギリスの旗 アーサー・エディントン(天体物理学者) 1938年6月9日 1944年11月22日
68 イギリスの旗 アルフレッド・チャットフィールド(海軍軍人) 1939年1月2日 1967年11月15日
69 イギリスの旗 ジェームズ・ジーンズ(物理学者、天文学者、数学者) 1939年1月2日 1946年9月16日
70 イギリス領インド帝国の旗 / イギリスの旗 シリル・ニューオール英語版(初代ニューオール男爵、空軍軍人) 1940年10月29日 1963年11月30日
71 オーストラリアの旗 / イギリスの旗 ギルバート・マレー(古典学者) 1941年1月1日 1957年5月20日
72 イギリスの旗 エドウィン・ラッチェンス(建築家) 1942年1月1日 1944年1月1日
73 イギリスの旗 オーガスタス・ジョン(画家) 1942年6月11日 1961年10月31日
74 イギリスの旗 エドガー・エイドリアン電気生理学者 1942年6月11日 1977年8月4日
75 イギリスの旗 ウィリアム・ホールズワース(法学者) 1943年1月1日 1944年1月2日
76 イギリスの旗 ダドリー・パウンド(海軍軍人) 1943年9月3日 1943年10月21日
77 イギリスの旗 シドニー・ウェッブ(初代パスフィールド男爵、政治家) 1944年6月8日 1947年10月13日
78 イギリスの旗 ヘンリー・ハレット・デール(脳科学者) 1944年6月8日 1968年7月23日
79 イギリスの旗 ジャイルズ・ギルバート・スコット(建築家) 1944年6月8日 1960年2月8日
80 イギリスの旗 / アメリカ合衆国の旗 アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド(数学者、哲学者) 1945年1月1日 1947年12月30日
81 アメリカ合衆国の旗 ドワイト・D・アイゼンハワーアメリカ大統領陸軍軍人) 1945年6月12日 1969年3月28日 名誉メンバー
82 イギリスの旗 ウィンストン・チャーチル(首相) 1946年1月1日 1965年1月24日
83 イギリスの旗 チャールズ・ポータル英語版(初代ハンガーフォードのポータル子爵、空軍軍人) 1946年1月1日 1971年4月22日
84 イギリスの旗 アラン・ブルック(初代アランブルック子爵、陸軍軍人) 1946年6月13日 1963年6月17日
85 イギリスの旗 アンドルー・カニンガム(初代ハインドホープのカニンガム子爵、海軍軍人) 1946年6月13日 1963年6月12日
86 イギリスの旗 エドワード・ウッド(初代ハリファックス伯爵、政治家) 1946年6月13日 1959年12月23日
87 南アフリカの旗 ヤン・スマッツ南アフリカ連邦首相) 1947年1月1日 1950年9月11日
88 アメリカ合衆国の旗 ジョン・ワイナント在イギリスアメリカ合衆国大使 1947年1月1日 1947年11月3日 名誉メンバー
89 カナダの旗 ウィリアム・ライアン・マッケンジー・キングカナダ首相 1947年11月17日 1950年7月22日
90 アメリカ合衆国の旗 / イギリスの旗 T・S・エリオット(作家) 1948年1月1日 1965年1月4日
91 イギリスの旗 ロバート・ロビンソン(化学者) 1949年6月9日 1975年2月8日
92 イギリスの旗 バートランド・ラッセル(第3代ラッセル伯、数学者、哲学者) 1949年6月9日 1970年2月2日
93 イギリスの旗 アレクサンダー・カドガン(外務次官) 1951年1月1日 1968年7月9日
94 イギリスの旗 ヒュー・トレンチャード(初代トレンチャード子爵、空軍軍人) 1951年1月1日 1956年2月10日
95 イギリスの旗 ジョージ・エドワード・ムーア(哲学者) 1951年6月7日 1958年10月24日
96 イギリスの旗 クレメント・アトリー(初代アトリー伯、首相) 1951年11月5日 1967年10月8日
97 イギリスの旗 / カナダの旗 ワイルダー・ペンフィールド(神経外科医) 1953年1月1日 1976年4月5日
98 イギリスの旗 ウォルター・デ・ラ・メア(作家) 1953年6月1日 1956年6月22日
99 フランスの旗 アルベルト・シュヴァイツァー(神学者、哲学者、医師) 1955年2月25日 1965年9月4日 名誉メンバー
100 イギリスの旗 マルコム・ヘイリー英語版(初代ヘイリー男爵、イギリス領インド帝国行政官) 1956年5月31日 1969年6月1日
101 イギリスの旗 ジョン・コッククロフト(物理学者) 1957年1月1日 1967年9月18日
102 イギリスの旗 ジョン・アンダーソン英語版(初代ウェヴァレイ子爵、政治家) 1957年12月8日 1958年1月4日
103 オーストラリアの旗 フランク・マクファーレン・バーネット(ウイルス学者) 1958年6月12日 1985年8月31日
104 イギリスの旗 ハーバート・サミュエル(政治家) 1958年11月21日 1963年2月2日
105 イギリスの旗 ハロルド・アレグザンダー(初代チュニスのアレクザンダー伯、陸軍軍人) 1960年4月23日 1969年6月16日
106 イギリスの旗 シリル・ヒンシェルウッド物理化学者 1960年4月23日 1967年10月9日
107 イギリスの旗 グレアム・サザーランド(芸術家) 1960年4月23日 1980年2月17日
108 イギリスの旗 ジェフリー・デ・ハヴィランド英語版(航空技術者) 1962年11月23日 1965年5月21日
109 イギリス領インド帝国の旗 / イギリスの旗 バジル・スペンス(建築家) 1962年11月23日 1976年11月19日
110 オーストラリアの旗 オーウェン・ディクソン英語版(オーストラリアの裁判官 1963年5月29日 1972年7月7日
111 インドの旗 サルヴパッリー・ラーダークリシュナンインド大統領、哲学者) 1963年6月12日 1975年4月17日 名誉メンバー
112 イギリスの旗 ジョージ・ピーボディ・グーチ(歴史家) 1963年8月16日 1968年8月31日
113 イギリスの旗 ヘンリー・ムーア(彫刻家) 1963年8月16日 1986年8月31日
114 イギリスの旗 ベンジャミン・ブリテン(音楽家) 1965年3月23日 1976年12月4日
115 エジプトの旗 / イギリスの旗 ドロシー・ホジキン(化学者) 1965年3月23日 1994年7月29日
116 イギリスの旗 ルイス・マウントバッテン(初代バーマのマウントバッテン伯爵、海軍軍人) 1965年7月15日 1979年8月27日
117 オーストラリアの旗 / イギリスの旗 ハワード・フローリー(フローリー男爵、生理学者) 1965年7月15日 1968年2月21日
118 イギリスの旗 パトリック・ブラケット(ブラケット男爵、物理学者) 1967年11月20日 1974年7月13日
119 イギリスの旗 ウィリアム・ウォルトン(作曲家) 1967年11月20日 1983年3月8日
120 イギリスの旗 ベン・ニコルソン(画家) 1968年4月23日 1982年2月6日
121 南アフリカの旗 / イギリスの旗 ソリー・ズッカーマン(動物学者) 1968年4月23日 1993年4月1日
122 ギリシャの旗 / イギリスの旗 フィリップ (エディンバラ公) 1968年6月10日 2021年4月9日
123 イギリスの旗 E・M・フォースター(作家) 1969年1月1日 1970年6月7日
124 イギリスの旗 マルコム・マクドナルド英語版(政治家) 1969年7月14日 1981年1月11日
125 ジブラルタルの旗 / イギリスの旗 ウイリアム・ペニー(物理学者) 1969年7月14日 1991年3月3日
126 イギリスの旗 G・I・テイラー(数学者、物理学者) 1969年7月14日 1975年6月27日
127 イギリスの旗 C.ヴェロニカ・ウェッジウッド(歴史家) 1969年7月14日 1997年3月9日
128 ニュージーランドの旗 ジョン・ピーグルホール(歴史家) 1970年3月21日 1971年10月10日
129 カナダの旗 レスター・B・ピアソン(カナダ首相) 1971年5月20日 1972年12月27日
130 ラトビアの旗 / イギリスの旗 アイザイア・バーリン(哲学者) 1971年5月20日 1997年11月5日
131 イギリスの旗 ジョージ・ロバート・フリーマン・エドワーズ(航空技術者) 1971年5月20日 2003年3月2日
132 イギリスの旗 アラン・ロイド・ホジキン(生理学者) 1973年4月17日 1998年12月20日
133 イギリスの旗 ポール・ディラック(理論物理学者) 1973年4月17日 1984年10月20日
134 イギリスの旗 ハロルド・マクミラン(初代ストックトン伯爵、首相) 1976年4月2日 1986年12月29日
135 イギリスの旗 クリストファー・ヒントン英語版(バンクサイドのヒントン男爵、核技術者) 1976年4月2日 1983年6月22日
136 イギリスの旗 ケネス・クラーク(作家) 1976年4月2日 1983年5月21日
137 ニュージーランドの旗 / イギリスの旗 ロナルド・セイム(歴史家) 1976年4月2日 1989年9月4日
138 イギリスの旗 アレグザンダー・トッド(生化学者) 1977年10月24日 1997年1月10日
139 イギリスの旗 オリヴァー・フランクス(フランクス男爵、哲学者) 1977年10月24日 1992年10月15日
140 エクアドルの旗 / イギリスの旗 フレデリック・アシュトン(バレエダンサー) 1977年10月24日 1988年10月18日
141 イギリスの旗 J・B・プリーストリー(作家) 1977年10月24日 1984年8月14日
142 イギリスの旗 ローレンス・オリヴィエ(俳優) 1981年2月6日 1989年7月11日
143 ブラジルの旗 / イギリスの旗 ピーター・メダワー(生物学者) 1981年2月6日 1987年10月2日
144 イギリスの旗 レナード・チェシャー(空軍軍人) 1981年2月6日 1992年7月31日
145 イギリスの旗 オーウェン・チャドウィック(歴史神学者) 1983年11月11日 2015年7月17日
146 イギリスの旗 アンドルー・フィールディング・ハクスリー(生物学者) 1983年11月11日 2012年5月30日
147 オーストラリアの旗 シドニー・ノーラン(画家) 1983年11月11日 1992年11月28日
148 イギリスの旗 マイケル・ティペット(作曲家) 1983年11月11日 1998年1月8日
149 アルバニアの旗 / インドの旗 アグネス・ゴンジャ・ボヤジュマザー・テレサ、修道女) 1983年11月18日 1997年9月5日 名誉メンバー
150 イギリスの旗 グレアム・グリーン(小説家) 1986年2月11日 1991年4月3日
151 イギリスの旗 フレデリック・サンガー(生化学者) 1986年2月11日 2013年11月19日
152 イギリスの旗 フランク・ホイットル(技術者) 1986年2月11日 1996年8月9日
153 アメリカ合衆国の旗 / スイスの旗 / イギリスの旗 ユーディ・メニューイン(メニューイン男爵、音楽家) 1987年2月25日 1999年3月12日
154 オーストリアの旗 / イギリスの旗 エルンスト・ゴンブリッチ(美術史家) 1988年2月15日 2001年11月3日
155 オーストリアの旗 / イギリスの旗 マックス・ペルーツ(化学者) 1988年2月15日 2002年2月6日
156 イギリスの旗 シシリー・ソンダース(内科医) 1989年11月30日 2005年7月14日
157 イギリスの旗 ジョージ・ポーター(化学者) 1989年11月30日 2002年8月31日
158 イギリスの旗 マーガレット・サッチャー(サッチャー女男爵、首相) 1990年12月7日 2013年4月8日
159 オーストラリアの旗 ジョーン・サザーランドソプラノ歌手) 1991年11月27日 2010年10月10日
160 イギリスの旗 / アメリカ合衆国の旗 フランシス・クリック(生物学者) 1991年11月27日 2004年7月28日
161 イギリスの旗 ニネット・ド・ヴァロア(バレエダンサー) 1992年11月17日 2001年3月8日
162 イギリスの旗 マイケル・アティヤ(数学者) 1992年11月17日 2019年1月11日
163 イギリスの旗 ロイ・ジェンキンス(ヒルヘッドのジェンキンス男爵、政治家) 1993年12月6日 2003年1月5日
164 イギリスの旗 ルシアン・フロイド(画家) 1993年12月6日 2011年7月20日
165 南アフリカ共和国の旗 ネルソン・マンデラ南アフリカ共和国大統領 1995年3月21日 2013年12月5日 名誉メンバー
166 リトアニアの旗 / イギリスの旗 アーロン・クルーグ(化学者) 1995年10月23日 2018年11月20日
167 イギリスの旗 ジョン・ギールグッド(俳優) 1996年12月9日 2000年5月21日
168 イギリスの旗 アルフレッド・デニング(法律家) 1997年11月25日 1999年3月5日
169 イギリスの旗 ノーマン・フォスター(建築家) 1997年11月25日 現騎士団員 88
170 イギリスの旗 デニス・ルーク(技術者) 1997年11月25日 2008年9月2日
171 イギリスの旗 テッド・ヒューズ桂冠詩人 1998年8月10日 1998年10月28日
172 イギリスの旗 バジル・ヒューム枢機卿 1999年5月25日 1999年6月17日
173 イギリスの旗 ジェームズ・ブラック(薬理学者) 2000年5月9日 2010年3月22日
174 イギリスの旗 アンソニー・カロ(彫刻家) 2000年5月9日 2013年10月23日
175 イギリスの旗 ロジャー・ペンローズ(物理学者) 2000年5月9日 現騎士団員
176 チェコの旗 / イギリスの旗 トム・ストッパード(劇作家) 2000年5月9日 現騎士団員
177 イギリスの旗 チャールズ3世 2002年6月27日 現騎士団員
178 オーストラリアの旗 ロバート・メイ (オックスフォードのメイ男爵、生物学者) 2002年10月28日 2020年4月28日
179 イギリスの旗 ジェイコブ・ロスチャイルド(第4代ロスチャイルド男爵、銀行家) 2002年10月28日 2024年2月26日
180 イギリスの旗 デイヴィッド・アッテンボロー(ドキュメンタリー作家) 2005年6月10日 現騎士団員
181 イギリスの旗 ベティー・ブースロイド庶民院議長) 2005年6月10日 現騎士団員
182 イギリスの旗 マイケル・ハワード (歴史学者) 2005年6月10日 2019年11月30日
183 イギリスの旗 ロビン・イームズ(宗教家) 2007年6月13日 現騎士団員
184 イギリスの旗 ティム・バーナーズ=リー(計算機科学者) 2007年6月13日 現騎士団員
185 イギリスの旗 マーティン・リース(天文学者) 2007年6月13日 現騎士団員
186 カナダの旗 ジャン・クレティエン(カナダ首相) 2009年7月13日 現騎士団員
187 イギリスの旗 ニール・マクレガー(美術史家) 2010年11月4日 現騎士団員
188 イギリスの旗 デイヴィッド・ホックニー(画家) 2012年1月1日 現騎士団員
189 オーストラリアの旗 ジョン・ハワード(オーストラリア首相) 2012年1月1日 現騎士団員
190 イギリスの旗 サイモン・ラトル (指揮者) 2014年1月1日 現騎士団員
191 イギリスの旗 マーチン・リッチフィールド・ウエスト (西洋古典学学者) 2014年1月1日 2015年7月13日
192 イギリスの旗 マグディ・ヤコブ (胸部外科医者) 2014年1月1日 現騎士団員
193 イギリスの旗 アラ・ダルジ (政治家) 2015年12月31日 現騎士団員
194 イギリスの旗 アン・ドーリング (技師) 2015年12月31日 現騎士団員
195 イギリスの旗 ジェームズ・ダイソン (デザイナー) 2015年12月31日 現騎士団員
196 イギリスの旗 デイヴィッド・アジャイ (建築家)[2] 2022年11月11日 現騎士団員
197 イギリスの旗 エリザベス・アニオンウ (看護師)[2] 2022年11月11日 現騎士団員
198 イギリスの旗 フレーラ・ベンジャミン (俳優)[2] 2022年11月11日 現騎士団員
199 イギリスの旗 マーガレット・マクミラン (歴史学者)[2] 2022年11月11日 現騎士団員
200 イギリスの旗 ポール・ナース (遺伝学者)[2][3] 2022年11月11日 現騎士団員
201 イギリスの旗 ヴェンカトラマン・ラマクリシュナン (生物学者)[2] 2022年11月11日 現騎士団員

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ イギリスの騎士団勲章の序列は、ガーター勲章(最高位)→シッスル勲章→バス勲章ナイト・グランドクロス→メリット勲章→聖マイケル・聖ジョージ勲章ナイト・グランドクロス→ロイヤル・ヴィクトリア勲章ナイト・グランドクロス→大英帝国勲章ナイト・グランドクロス→コンパニオンズ・オブ・オーナー勲章→バス勲章ナイト・コマンダー→(以下略)となっている。
  2. ^ ガーター勲章受勲の条件として他の例に、軍人や官僚のバス勲章ナイト・グランドクロス、王族や外国君主のロイヤル・ヴィクトリア剄飾が挙げられる。

出典[編集]

  1. ^ a b c Lord Chamberlain's Office, Saint James's Palace, May 15, 1906 (1906年5月15日). “Central Chancery of of the Orders of Knighthood”. London Gazette (The Gazette). オリジナルの2019年5月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190512043112/https://www.thegazette.co.uk/London/issue/27913/page/3323 2024年2月7日閲覧。 「以上の叙勲は1906年2月21日付」という添え書きあり。
  2. ^ a b c d e f New Appointments to the Order of Merit” (英語). イギリス家政機関@王室著作権(英語) (2022年11月11日). 2024年2月6日閲覧。
  3. ^ Kinder, Anthony J. (2023-06). “Order of Merit for Sir Paul Nurse: correction”. Journal of the British Astronomical Association 133 (3): 195–195. https://wikipedialibrary.idm.oclc.org/login?auth=production&url=https://search.ebscohost.com/login.aspx?direct=true&db=a9h&AN=164538454&site=eds-live&scope=site. 

参考文献[編集]

主な執筆者、編者の順。

  • 小川賢治『イギリスの栄典制度』京都学園大学、1998年-2000年。 文部省科学研究費補助金研究成果報告書、基盤研究(C)。
  • 小川賢治「第2部 外国の栄典制度(イギリス—君主制国家の栄典制度;フランス—レジョンドヌール;ドイツ—国家と栄典制度の関係;アメリカ—軍人のための勲章)」『勲章の社会学』晃洋書房、2009年3月。 ISBN 978-4-7710-2039-9
  • 君塚直隆『女王陛下のブルーリボン-ガーター勲章とイギリス外交』NTT出版、2004年。 ISBN 4-7571-4073-8

関連項目[編集]

外部リンク[編集]