ポール・トルトゥリエ

ポール・トルトゥリエ
レジナルド・グレイによる肖像画(1970年代)
基本情報
生誕 (1914-03-21) 1914年3月21日
出身地 フランスの旗 フランス共和国パリ
死没 (1990-12-18) 1990年12月18日(76歳没)
学歴 パリ音楽院
ジャンル クラシック音楽
職業 チェロ奏者、作曲家指揮者
担当楽器 チェロ

ポール・トルトゥリエ(Paul Tortelier, 1914年3月21日 - 1990年12月18日)は、フランスチェロ奏者、作曲家指揮者。チェロ演奏では卓越した技巧、芯の太い音色の上に、真摯で深い精神性を湛えた表現で名高い。作曲家としても、『イスラエル交響曲』やチェロ作品など優れた作品を残した。

略歴[編集]

作品[編集]

  • 組曲ニ短調 - チェロ独奏のための(1944年)
  • 二重協奏曲 - 2台のチェロとオーケストラのための(1950年)
  • 弦楽のための捧げ物(1970年)

録音[編集]

EMIレーベルにバッハ無伴奏チェロ組曲を2回録音、ガブリエル・フォーレチェロソナタ集(ジャン・ユボー、エリック・ハイドシェックと2回録音)、リヒャルト・シュトラウスドン・キホーテ』(ルドルフ・ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデン)などが代表的。

教育者として[編集]

トルトゥリエは教育者としても知られ、ジャクリーヌ・デュ・プレアルト・ノラス、日本人チェリストの倉田澄子らが師事している。

トルトゥリエ・エンドピンエンドピンが途中から折れ曲がっており、チェロ本体が水平の状態に近付く)を考案するなど、奏法についても研究、著書に『現代チェロ奏法 私の演奏法・教授法』(全音楽譜出版社 ISBN 4-11-336010-3)がある。

音楽一家[編集]

トルトゥリエの妻モード・マルタンも優れたチェロ奏者であり、長男ヤン・パスカルはヴァイオリニストを経て指揮者、長女マリア・ド・ラ・パオはピアニスト、次女のロマーナはチェリストである。トルトゥリエは、子供たちと演奏する室内楽を無上の喜びとしていたという。

文献[編集]

  • Marc Vignal, Dictionnaire de la Musique, éditions Larousse.
  • Article Paul Tortelier par Alain Pâris de l'Encyclopédie Universalis.

脚注[編集]