ホルヘ・ポランコ

この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓（父方の姓）はパチェコ、第二姓（母方の姓）はポランコです。
ホルヘ・ポランコ
Jorge Polanco
シアトル・マリナーズ #7
ミネソタ・ツインズ時代
(2017年5月22日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サン・ペドロ・デ・マコリス州サンペドロ・デ・マコリス
生年月日 (1993-07-05) 1993年7月5日（30歳）
身長
体重		 5' 11" ＝約180.3 cm
208 lb ＝約94.3 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 遊撃手、二塁手
プロ入り 2009年 アマチュアFA
初出場 2014年6月26日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
この表について

ホルヘ・ルイス・パチェコ・ポランコ（Jorge Luis Pacheco Polanco, 1993年7月5日 - ）は、ドミニカ共和国サン・ペドロ・デ・マコリス州サンペドロ・デ・マコリス出身のプロ野球選手（内野手）。右投両打。MLBのシアトル・マリナーズ所属。

経歴[編集]

プロ入りとツインズ時代[編集]

2009年、17歳になったばかりの7月6日にミネソタ・ツインズと契約してプロ入り。

2010年に傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ツインズでプロデビューし、18試合に出場した。7月からルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ツインズでプレー。34試合に出場して打率.223、1本塁打、12打点、2盗塁を記録した。

2011年はルーキー級ガルフ・コーストリーグでプレーし、51試合に出場して打率.250、1本塁打、16打点、6盗塁を記録した。

2012年はアパラチアンリーグのルーキー級エリザベストン・ツインズ（英語版）でプレーし、51試合に出場して打率.318、5本塁打、27打点、6盗塁を記録した。

2013年はA級シーダーラピッズ・カーネルズでプレーし、115試合に出場して打率.308、5本塁打、78打点、4盗塁を記録した。オフの11月20日にツインズとメジャーリーグ契約を結び[1]、40人枠入りした。

2014年はA+級フォートマイヤーズ・ミラクルで開幕を迎え、72試合に出場。打率.289、5本塁打、35打点を記録した。6月26日にメジャーへ初昇格し[2]、同日のロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム戦で弱冠20歳でメジャーデビュー。9回裏に代打として出場し、四球だった[3]。6月27日のテキサス・レンジャーズ戦で、9回表にホアキム・ソリアからメジャー初安打となる2点三塁打を放った[4]。主に代打として4試合に出場し、打率は.400だったが、トレバー・プルーフとエドゥアルド・ヌニェスが故障から復帰したため、6月30日にA+級フォートマイヤーズへ降格した[5]。メジャーでは5試合だけの出場だったが、記録した2安打はいずれも長打（二塁打と三塁打）だった。

2015年もメジャーでは4試合の出場に留まった。

2016年はエドゥアルド・エスコバーの控えとして遊撃手で起用される機会が大幅に増え、69試合に出場。打撃面では打率.282。4本塁打、27打点、4盗塁という成績を残した。

2017年6月、祖父が亡くなったことによって「死別リスト」に登録され、7試合に欠場した[6]。この年は133試合に出場して打率.256、13本塁打、74打点、13盗塁を記録した。

2018年3月18日に禁止薬物のスタノゾロールが検出されて薬物規定違反で80試合の出場停止となった[7]。出場停止明けの7月からほぼ全試合となる77試合に出場し、打率.288・6本塁打・42打点・OPS.773を記録した。

2019年2月15日、ツインズと5年2575万ドルで契約延長した。オプションとして2024年はポランコ側、2025年は球団側が選択権を持つ。球団からは同時に外野手のマックス・ケプラーとの5年の契約延長も発表された[8]。4月5日の敵地でのフィラデルフィア・フィリーズ戦でサイクル安打を達成した。ツインズではフランチャイズ史上15度目。1961年に本拠地をミネソタに移してからは11度目となった。また、この日ポランコは5打数5安打1打点を記録。1試合5安打はポランコ自身のキャリアでも最多で、サイクルヒットとともに5安打を記録したのは1929年のジョー・クローニン以来、フランチャイズ史上2度目の快挙となった[9]。この年は153試合に出場し、打率.295・22本塁打・79打点・OPS.841などの自己最高の成績で、MVP投票では19位だった[10]。オフの11月に右足首の関節鏡視下手術を受けた[11]。

2020年は新型コロナウイルスの影響による60試合の短縮シーズンで、55試合に出場し、打率.258・4本塁打・19打点・OPS.658など、自身最低水準の成績に終わった。オフの10月に再度右足首の手術を受けた[12]。

2021年はFAでアンドレルトン・シモンズが加入したことにより二塁手としての出場が多くなった。

マリナーズ時代[編集]

2024年1月29日にアンソニー・デスクラファニー、ジャスティン・トーパ、ゲイブリエル・ゴンザレス、ダレン・ボウエン、金銭とのトレードで、シアトル・マリナーズへ移籍した[13]。

人物[編集]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

年

度		 球

団		 試

合		 打

席		 打

数		 得

点		 安

打		 二
塁
打		 三
塁
打		 本
塁
打		 塁

打		 打

点		 盗

塁		 盗
塁
死		 犠

打		 犠

飛		 四

球		 敬

遠		 死

球		 三

振		 併
殺
打		 打

率		 出
塁
率		 長
打
率		 O
P
S
2014 MIN 5 8 6 2 2 1 1 0 5 3 0 0 0 0 2 0 0 2 0 .333 .500 .833 1.333
2015 4 12 10 1 3 0 0 0 3 1 1 0 0 0 2 0 0 1 0 .300 .417 .300 .717
2016 69 270 245 24 69 15 4 4 104 27 4 3 2 3 17 0 3 46 3 .282 .332 .424 .757
2017 133 544 488 60 125 30 3 13 200 74 13 5 7 6 41 1 2 78 7 .256 .313 .410 .723
2018 77 333 302 38 87 18 3 6 129 42 7 7 3 1 25 0 2 62 5 .288 .345 .427 .773
2019 153 704 631 107 186 40 7 22 306 79 4 3 2 7 60 2 4 116 11 .295 .356 .485 .841
2020 55 226 209 22 54 8 0 4 74 19 4 2 2 1 13 0 1 35 7 .258 .304 .354 .658
2021 152 644 588 97 158 35 2 33 296 98 11 6 0 6 45 0 5 118 4 .269 .323 .503 .826
2022 104 445 375 54 88 16 0 16 152 56 3 3 0 4 64 1 2 95 4 .235 .346 .405 .751
2023 80 343 302 38 77 18 0 14 137 48 4 0 0 3 36 0 2 88 2 .255 .335 .454 .789
MLB：10年 832 3529 3156 443 849 181 20 112 1406 447 51 29 16 31 305 4 21 641 43 .269 .334 .446 .780
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]

年
度		 球
団		 二塁（2B） 三塁（3B） 遊撃（SS）
試

合		 刺

殺		 補

殺		 失

策		 併

殺		 守
備
率		 試

合		 刺

殺		 補

殺		 失

策		 併

殺		 守
備
率		 試

合		 刺

殺		 補

殺		 失

策		 併

殺		 守
備
率
2014 MIN - - 4 3 6 0 3 1.000
2015 - - 4 3 12 2 2 .822
2016 5 9 14 1 3 .958 9 2 17 3 2 .864 47 50 128 11 26 .942
2017 - - 130 154 335 18 70 .964
2018 - - 76 90 172 13 42 .953
2019 - - 142 141 343 22 57 .957
2020 - - 53 49 117 2 17 .988
2021 120 164 294 12 70 .974 - 39 24 67 5 11 .948
2022 97 167 215 8 55 .979 - 6 1 8 0 0 1.000
2023 58 70 134 5 22 .976 15 3 23 1 1 .963 -
MLB 280 410 657 26 150 .976 24 5 40 4 3 .918 501 515 1188 73 228 .959
  • 2023年度シーズン終了時

記録[編集]

背番号[編集]

  • 11（2014年 - 2023年）
  • 7（2024年 - ）

脚注[編集]

  1. ^ “Twins add four players to Major League roster”. MLB.com Twins Press Release (2013年11月20日). 2014年7月17日閲覧。
  2. ^ “Twins recall infielder Jorge Polanco”. MLB.com Twins Press Release (2014年6月26日). 2014年7月17日閲覧。
  3. ^ “Scores for Jun 26, 2014”. ESPN MLB (2014年6月26日). 2014年7月17日閲覧。
  4. ^ “Scores for Jun 27, 2014”. ESPN MLB (2014年6月27日). 2014年7月17日閲覧。
  5. ^ “Twins reinstate Plouffe from dl, return Nunez from rehab and reinstate from dl”. MLB.com Twins Press Release (2014年6月30日). 2014年7月17日閲覧。
  6. ^ “Twins reinstate Jorge Polanco from bereavement list” (2017年6月13日). 2021年5月22日閲覧。
  7. ^ Daniel Kramer (2018年3月18日). “Polanco suspended 80 games for PEDs” (英語). MLB.com. 2018年3月19日閲覧。
  8. ^ “ツインズ、生え抜きの主力ケプラーらと契約延長”. 日刊スポーツ (2019年2月16日). 2021年5月22日閲覧。
  9. ^ “ツインズ、ポランコが今季MLB初サイクル安打 快挙達成&5安打はフランチャイズ史上2人目”. ベースボールチャンネル(BaseBall Channel). 2019年6月18日閲覧。
  10. ^ “2019 Awards Voting”. Baseball-Reference.com. 2021年5月22日閲覧。
  11. ^ “ポランコが手術、春季キャンプまでに回復の見込み”. 日刊スポーツ (2019年11月29日). 2021年5月22日閲覧。
  12. ^ “Jorge Polanco has second right ankle surgery” (英語). MLB.com (2020年10月13日). 2021年5月22日閲覧。
  13. ^ “Twins acquire Anthony DeSclafani and Justin Topa from Seattle in exchange for Jorge Polanco” (英語). MLB.com. 2024年1月31日閲覧。
  14. ^ Twins Players Weekend nicknames explained MLB.com （英語） (2017年8月24日) 2017年8月30日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

投手
捕手
内野手
外野手
監督・コーチ
公式サイト（英語）より　40人ロースター　監督・コーチ一覧　2024年4月17日更新
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