プリサイスマシーン

プリサイスマシーン
欧字表記 Precise Machine[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 牡[1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1999年3月13日（25歳）[1]
抹消日 2008年6月27日[2]
父 マヤノトップガン[1]
母 ビーサイレント[1]
母の父 サンデーサイレンス[1]
生国 日本の旗 日本（北海道白老郡）[1]
生産者 白老ファーム[1]
馬主 池谷誠一[1]
調教師 山崎尋美（川崎）
→萩原清（美浦）
[1]
競走成績
生涯成績 44戦14勝[1]
獲得賞金 5億0830万2000円[1]
勝ち鞍
GII スワンS 2006年
GIII 中日新聞杯 2003年・2004年
GIII 阪急杯 2007年
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プリサイスマシーン（欧字名:Precise Machine、1999年3月13日 - ）は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍に2003年、2004年の中日新聞杯、2006年のスワンステークス、2007年の阪急杯。

戦績[編集]

  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[3]

当歳時にセレクトセールで800万円で落札され[1][4]、3歳となった2002年2月18日、川崎競馬場の条件戦でデビューし、1着。以降5連勝を達成し、2003年にJRAに移籍[4]。移籍後4戦は勝てなかったが、5月東京競馬場の是政特別で移籍後初勝利を挙げ、1戦を挟んでダートの条件戦で3連勝し、昇級初戦のペルセウスステークス3着を経て京都競馬場のカシオペアステークスで芝適性を見せる勝利を挙げたのち、重賞初挑戦となった中日新聞杯では4番人気に支持され、レースでは先行策から押し切って勝利し、重賞初勝利を挙げた[5]。2004年は初戦の中山記念5着のあとダート戦を転戦し、マーチステークス、群馬記念と連続2着[6][7]。秋に入ってもペルセウスステークス2着、毎日王冠4着を経て初GI出走のマイルチャンピオンシップでも12番人気ながらデュランダルの5着に入り、中日新聞杯では1番人気の支持に応えてメイショウバトラー以下を押さえ、レコードタイムで2連覇を果たした[8]。

2005年はマイラーズカップで7番人気ながら2着[9]、秋のマイルチャンピオンシップ南部杯では4着[10]。2005年はこの2走にとどまった。2006年は初戦の高松宮記念で4着に入り[11]、かきつばた記念で2着[12]。秋にはスワンステークスで14番人気の低評価を覆して1年10か月ぶりの勝利とし、重賞3勝目を挙げた[4]。続くマイルチャンピオンシップでは6着、年末の第1回の阪神カップではフサイチリシャールの2着となった[13]。

2007年、初戦の阪急杯では3番人気に支持され、レースではエイシンドーバーとともに好位から押し上げてゴールまでもつれ込み、そこに外からスズカフェニックスが追い込む展開となったが、写真判定の末エイシンドーバーと1着を分け合い続くハナ差でスズカフェニックスが入る結果となって、1着同着優勝を達成した[14]。続く高松宮記念もスズカフェニックスに続く2番人気で3着[15]。以降、京王杯スプリングカップで9着、スプリンターズステークス7着などと中央では振るわないものの交流競走の北海道スプリントカップ、JBCスプリントおよび兵庫ゴールドトロフィーでは3戦とも2着に入った[16][17][18]。2008年も現役を続けて3走したがいずれも掲示板を外れる成績に終わり、6月27日付でJRA競走馬登録を抹消し、中山競馬場で乗馬となった[2][19]。

競走成績[編集]

以下の内容は、JBISサーチ[3]およびnetkeiba.com[20]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 格 距離（馬場） 頭数 枠番 馬番 オッズ（人気） 着順 タイム
（上り3F）		 着差 騎手 斤量
（kg）		 勝ち馬/（2着馬）
2002.02.18 川崎 3歳ロ ダ1400m（良） 11 4 4 00.0（1人） 1着 1:32.3 (40.3) -1.5 石崎隆之 54 （エフワンボーイ）
0000.05.01 川崎 3歳イ ダ1500m（稍） 11 7 9 00.0（1人） 1着 1:37.0 (40.3) -0.1 石崎隆之 54 （サパースブラボー）
0000.09.08 川崎 3歳ロ ダ1400m（重） 10 4 4 00.0（1人） 1着 1:31.4 (41.6) -0.7 佐藤博紀 54 （ケイアイサミット）
0000.10.23 川崎 3歳イ選抜 ダ1500m（重） 11 7 8 00.0（1人） 1着 1:35.6 (39.9) -0.8 石崎隆之 54 （ニイタカウィン）
0000.10.28 大井 3歳 ダ1590m（重） 12 2 2 00.0（1人） 1着 1:40.3 (39.1) -1.8 石崎隆之 55 （ロイヤルトウマ）
2003.01.18 中山 4歳上1000万下 ダ1800m（良） 16 6 11 07.5（3人） 5着 1:54.9 (38.9) -0.7 後藤浩輝 56 アサカブレイヴリー
0000.02.01 中山 4歳上1000万下 ダ1800m（良） 16 1 2 04.5（1人） 4着 1:55.7 (40.2) -0.2 後藤浩輝 56 ハネダレンジャー
0000.02.22 中山 4歳上1000万下 ダ1800m（稍） 16 8 16 04.1（2人） 2着 1:52.9 (38.3) -0.5 小林俊彦 56 ピットファイター
0000.04.13 阪神 明石特別 1000 芝2000m（良） 10 7 7 03.4（1人） 6着 2:01.1 (35.5) -1.2 武豊 57 ベストタイクーン
0000.05.17 東京 是政特別 1000 ダ2100m（重） 16 6 12 03.7（1人） 1着 2:12.9 (36.9) -0.0 後藤浩輝 57 （オリエンタルシチー）
0000.06.07 東京 麦秋S 1600 ダ1600m（良） 16 4 8 07.5（4人） 6着 1:37.7 (38.5) -0.6 後藤浩輝 57 タケデンジュリアス
0000.06.29 函館 駒場特別 1000 ダ1700m（重） 11 8 10 03.5（2人） 1着 1:45.9 (37.2) -0.0 勝浦正樹 57 （ニシノシシオウ）
0000.08.24 札幌 オーロラ特別 1000 ダ1700m（良） 13 8 13 01.5（1人） 1着 1:44.9 (37.6) -0.8 武豊 57 （ブラックパワー）
0000.09.20 中山 ながつきS 1600 ダ1800m（稍） 10 2 2 03.0（2人） 1着 1:53.8 (38.3) -0.8 後藤浩輝 57 （シロキタゴッドラン）
0000.10.04 中山 ペルセウスS OP ダ1800m（良） 12 7 9 03.4（2人） 3着 1:53.5 (39.5) -0.4 見澤譲治 56 クーリンガー
0000.11.08 京都 カシオペアS OP 芝1800m（良） 13 6 9 06.8（4人） 1着 1:48.3 (33.6) -0.3 安藤勝己 56 ダンツジャッジ
0000.12.13 中京 中日新聞杯 GIII 芝1800m（良） 16 4 7 07.3（4人） 1着 1:47.6 (35.0) -0.1 後藤浩輝 57 （カンファーベスト）
2004.02.29 中山 中山記念 GII 芝1800m（良） 14 6 10 07.4（4人） 5着 1:45.5 (35.3) -0.6 後藤浩輝 57 サクラプレジデント
0000.03.28 中山 マーチS GIII ダ1800m（良） 13 4 4 03.0（1人） 2着 1:53.2 (37.7) -0.2 後藤浩輝 57.5 アンドゥオール
0000.05.05 高崎 群馬記念 GIII ダ1500m（不） 12 6 7 00.0（1人） 2着 1:32.7(00.0) -0.5 後藤浩輝 57 ストロングブラッド
0000.09.18 中山 ペルセウスS OP ダ1800m（良） 10 1 1 02.6（1人） 2着 1:53.4 (37.8) -0.0 後藤浩輝 57.5 カイトヒルウインド
0000.10.10 東京 毎日王冠 GII 芝1800m（稍） 11 2 2 11.4（5人） 4着 1:46.5 (34.４) -0.5 柴田善臣 57 テレグノシス
0000.11.21 京都 マイルCS GI 芝1600m（良） 16 5 10 61.6（12人） 5着 1:33.7 (34.7) -0.7 藤田伸二 57 デュランダル
0000.12.11 中京 中日新聞杯 GIII 芝1800m（良） 16 7 13 02.1（1人） 1着 R 1:46.3 (34.6) -0.1 後藤浩輝 58 （メイショウバトラー）
2005.04.16 阪神 マイラーズC GII 芝1600m（良） 16 4 8 20.6（7人） 2着 1:33.5 (33.9) -0.0 後藤浩輝 57 ローエングリン
0000.10.10 盛岡 マイルCS南部杯 GI ダ1600m（良） 14 3 4 00.0（4人） 4着 1:38.5(00.0) -1.8 後藤浩輝 57 ユートピア
2006.03.26 中京 高松宮記念 GI 芝1200m（良） 18 2 3 20.4（7人） 4着 1:08.3 (34.4) -0.3 岩田康誠 57 オレハマッテルゼ
0000.04.15 阪神 マイラーズC GII 芝1600m（稍） 11 4 4 06.2（3人） 5着 1:36.6 (35.3) -0.4 後藤浩輝 57 ダイワメジャー
0000.05.03 名古屋 かきつばた記念 GIII ダ1400m（良） 11 6 8 01.8（1人） 2着 1:27.2 (36.1) -0.0 岩田康誠 57 ロッキーアピール
0000.07.02 函館 函館スプリントS GIII 芝1200m（良） 13 8 13 05.8（3人） 9着 1:10.0 (35.7) -0.9 岩田康誠 57 ビーナスライン
0000.10.28 京都 スワンS GII 芝1400m（良） 18 6 11 39.4（14人） 1着 1:20.3 (34.1) -0.1 松岡正海 57 （シンボリグラン）
0000.11.19 京都 マイルCS GI 芝1600m（良） 18 2 3 40.7（12人） 6着 1:33.3 (35.5) -0.6 松岡正海 57 ダイワメジャー
0000.12.17 阪神 阪神C GII 芝1400m（良） 17 4 7 09.9（6人） 2着 1:20.7 (35.1) -0.1 安藤勝己 57 フサイチリシャール
2007.02.25 阪神 阪急杯 GIII 芝1400m（良） 16 1 1 05.0（3人） 1着 1:20.5 (34.3) 同着 安藤勝己 58 （エイシンドーバー）
0000.03.25 中京 高松宮記念 GI 芝1200m（重） 18 6 11 04.8（2人） 3着 1:09.3 (35.1) -0.4 安藤勝己 57 スズカフェニックス
0000.05.12 東京 京王杯スプリングC GII 芝1400m（良） 18 5 9 05.7（1人） 9着 1:21.2 (35.7) -1.2 松岡正海 57 エイシンドーバー
0000.06.12 旭川 北海道スプリントC JpnIII ダ1000m（良） 14 2 2 04.1（3人） 2着 1:00.2 (36.7) -0.2 松岡正海 56 アグネスジェダイ
0000.09.30 中山 スプリンターズS GI 芝1200m（不） 16 1 2 15.1（7人） 7着 1:09.8 (36.0) -0.4 安藤勝己 57 アストンマーチャン
0000.10.31 大井 JBCスプリント JpnI ダ1200m（良） 16 5 9 07.1（3人） 2着 1:11.0 (36.6) -0.0 安藤勝己 57 フジノウェーブ
0000.12.16 阪神 阪神C JpnII 芝1400m（良） 18 5 10 12.0（4人） 10着 1:21.0 (35.0) -0.4 秋山真一郎 57 スズカフェニックス
0000.12.26 園田 兵庫ゴールドT JpnIII ダ1400m（稍） 11 8 10 03.6（2人） 2着 1:26.4 (37.8) -0.1 安藤勝己 59 リミットレスビッド
2008.01.13 中山 ガーネットS GIII ダ1200m（良） 16 1 1 09.4（5人） 8着 1:11.2 (37.8) -0.8 横山典弘 59 タイセイアトム
0000.03.02 中山 中山記念 GII 芝1800m（良） 16 1 1 42.7（9人） 8着 1:48.3 (35.7) -1.0 左海誠二 57 カンパニー
0000.03.30 中京 高松宮記念 GI 芝1200m（良） 18 6 12 108.4（17人） 13着 1:08.2 (34.0) -1.1 松岡正海 57 ファイングレイン

血統表[編集]

プリサイスマシーンの血統 （血統表の出典）[§ 1]
父系 ロベルト系
 [§ 2]
父

マヤノトップガン
1992 栗毛
父の父
*ブライアンズタイム
Brian's Time
1985 黒鹿毛 		Roberto Hail to Reason
Bramalea
Kelley's Day Graustark
Golden Trail
父の母
*アルプミープリーズ
Alp Me Please
1981 栗毛 		Blushing Groom Red God
Runaway Bride
Swiss Vaguely Noble
Gala Host
母

ビーサイレント
1992 黒鹿毛 		*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛 		Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
母の母
グローバルダイナ
1980 黒鹿毛 		*ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
グローブターフ *パーソロン
*ロイヤルアグリーメント
母系(F-No.) グローブターフ系(FN:12-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Hail to Reason 4 x 4 = 12.50% [§ 4]
出典
  1. ^ [21]
  2. ^ [22]
  3. ^ [23][21]
  4. ^ [21][22]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “プリサイスマシーン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月17日閲覧。
  2. ^ a b “プリサイスマシーンが引退、乗馬に”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2008年6月27日). 2020年3月17日閲覧。
  3. ^ a b “プリサイスマシーン 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月17日閲覧。
  4. ^ a b c “スワンS、古豪プリサイスマシーン復活”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年10月28日). 2020年3月17日閲覧。
  5. ^ “中日新聞杯、プリサイスマシーンが初重賞”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2003年12月14日). 2020年3月17日閲覧。
  6. ^ “マーチS、アンドゥオール快勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年3月28日). 2020年3月17日閲覧。
  7. ^ “群馬記念、ストロングブラッド快勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年5月5日). 2020年3月17日閲覧。
  8. ^ “中日新聞杯、プリサイスマシーン2連覇”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年12月11日). 2020年3月17日閲覧。
  9. ^ “マイラーズC、ローエングリンが快勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年4月16日). 2020年3月17日閲覧。
  10. ^ “マイルCS南部杯、ユートピアが連覇達成”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年10月10日). 2020年3月17日閲覧。
  11. ^ “マイラーズCの注目馬、プリサイスマシーン”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年4月9日). 2020年3月17日閲覧。
  12. ^ “かきつばた記念、ロッキーアピールが逃げ切る”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年5月3日). 2020年3月17日閲覧。
  13. ^ “阪神C、初代王者はフサイチリシャール”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年12月17日). 2020年3月17日閲覧。
  14. ^ “阪急杯、PマシーンとEドーバーが同着”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年2月25日). 2020年3月17日閲覧。
  15. ^ “高松宮記念、スズカフェニックス初GI制覇”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年3月25日). 2020年3月17日閲覧。
  16. ^ “北海道スプリントC、アグネスジェダイが連覇で重賞6勝目”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年6月12日). 2020年3月17日閲覧。
  17. ^ “JBCスプリント、大井のフジノウェーブが地方馬初V”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年10月31日). 2020年3月17日閲覧。
  18. ^ “兵庫ゴールドT、リミットレスビッドが差し切る”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年12月26日). 2020年3月17日閲覧。
  19. ^ “重賞馬プリサイスマシーン　中山で乗馬に”. スポニチアネックス - ギャンブル. スポーツニッポン (2008年6月28日). 2020年3月17日閲覧。
  20. ^ “プリサイスマシーンの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年3月17日閲覧。
  21. ^ a b c “プリサイスマシーン 血統情報：5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月17日閲覧。
  22. ^ a b c “プリサイスマシーンの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年3月17日閲覧。
  23. ^ 平出貴昭 (2014年9月17日). “『覚えておきたい日本の牝系100』収録の全牝系一覧”. 競馬“血統”人生／平出貴昭. 2020年4月5日閲覧。
  24. ^ “グローバルダイナ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月17日閲覧。

外部リンク[編集]

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