フジ子・ヘミング

フジコ・ヘミング
出生名 ゲオルギー・ヘミング・イングリット・フジコ
Georgii-Hemming Ingrid Fuzjko
学歴 東京藝術大学卒業
ベルリン国立音楽学校卒業
ジャンル クラシック
職業 ピアニスト
担当楽器 ピアノ
活動期間 1950年 -
レーベル ダギーレーベル
公式サイト フジコ・ヘミング オフィシャルサイト
レオニード・クロイツァー
パウル・バドゥラ=スコダ

フジコ・ヘミング(本名:ゲオルギー=ヘミング・イングリッド・フジコ(Georgii-Hemming Ingrid Fuzjko[1]12月5日 - )は、日本ヨーロッパアメリカで活躍するピアニストである。

父親はスウェーデン人画家・建築家のヨスタ・ゲオルギー・ヘミングスウェーデン語版(1986年死去[2])。母親は日本人ピアニストの大月投網子(1903年 - 1995年)[3][4][5]。俳優の大月ウルフは弟[6]。歌手の橋本潮は従姪にあたる。

経歴[編集]

幼少時代[編集]

ヴァイマル共和政下のドイツ、ベルリンで生まれる。スウェーデン国籍(長らく無国籍の状態が続いた)[7]。5歳で日本に移住した[8]が、父は日本に馴染めず、家族3人を残し一人スウェーデンに帰国してしまう[9]。以来、母と弟と共に東京渋谷穏田で暮らし[10]、5歳から母:投網子の手ほどきでピアノを始める[11]。また10歳から、父の友人であり、ドイツで母がピアノを師事したロシア生まれのドイツ系ピアニストレオニード・クロイツァーに師事する。以後、藝大在学時を含め、長年の間クロイツァーの薫陶を受ける。

学生時代[編集]

青山学院緑岡尋常小学校(現:青山学院初等部)3年生の時にNHKラジオに生出演 [10]し、天才少女と騒がれる。小学校を卒業[12]

1945年2月、家族と共に岡山県総社市日羽に疎開する[13][14]。同年4月、岡山県の高等女学校に入学し、そのまま学徒動員される。

終戦後、青山学院高等女学部(現:青山学院中等部)に転校。青山高女5年修了で、新制:青山学院高等部3年に進級する。高等部在学中、17歳で、デビューコンサートを果たす。高等部を卒業[15]

東京藝術大学音楽学部在学中の1953年には新人音楽家の登竜門である第22回NHK毎日コンクール(現日本音楽コンクール)に入選をはたし、翌年には第2位に入賞[16]、さらに文化放送音楽賞など多数の賞を受賞した。藝大卒業後、本格的な音楽活動に入り、日本フィルハーモニー交響楽団など多数のオーケストラと共演。かねてよりピアノ留学を望んでいたが、パスポート申請時に無国籍であったことが発覚する。

その後、留学の機会をうかがいつつピアニストとして音楽活動を行っていたが、1961年に、駐日ドイツ大使の助力により、赤十字に認定された難民として国立ベルリン音楽大学(現:ベルリン芸術大学)へ留学を果たした。卒業後、ヨーロッパに残って各地で音楽活動を行うも、生活面では母からのわずかな仕送りと奨学金で何とか凌いでいたという、大変貧しく苦しい状況が長らく続いた。フジコは「この地球上に私の居場所はどこにもない...天国に行けば私の居場所はきっとある。」と自身に言い聞かせていたと話している。

ヨーロッパでのピアニスト時代[編集]

その間、ウィーンでは後見人でもあったパウル・バドゥラ=スコダに師事した。また、作曲家・指揮者のブルーノ・マデルナに才能を認められ、彼のソリストとして契約した。しかしリサイタル直前に風邪をこじらせ(貧しさで、真冬の部屋に暖房をつけることができなかったためとしている)、聴力を失うというアクシデントに見舞われ、やっとの思いで掴んだ大きなチャンスを逃すという憂き目を見た。

既に16歳の頃、中耳炎の悪化により右耳の聴力を失っていたが、この時に左耳の聴力も失ってしまい、演奏家としてのキャリアを一時中断しなければならなくなった。失意の中、ストックホルムに移住する。治療の傍ら、音楽学校の教師の資格を得て、以後はピアノ教師をしながら欧州各地でコンサート活動を続ける。現在、左耳は40%回復している。

日本への帰国後[編集]

母の死後、1995年に日本へ帰国し、母校東京藝術大学の旧:奏楽堂などでコンサート活動を行う。

1999年2月11日NHKのドキュメント番組『ETV特集』「フジコ〜あるピアニストの軌跡〜」が放映されて大きな反響を呼び、フジコブームが起こった。その後、発売されたデビューCD『奇蹟のカンパネラ』は、発売後3ヶ月で30万枚のセールスを記録し、日本のクラシック界では異例の大ヒットとなった。第14回日本ゴールドディスク大賞の「クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー」他各賞を受賞した。

やがて、1999年10月15日東京オペラシティコンサートホールでの復活リサイタルを皮切りに、本格的な音楽活動を再開し、国内外で活躍することとなる。2001年6月7日には、ニューヨーク カーネギー・ホールでのリサイタルを披露する。現在、ソロ活動に加え、海外の有名オーケストラ、室内楽奏者との共演と活躍は続く。

2003年10月17日に、フジテレビ系で波瀾万丈の半生がテレビドラマ化された。スペシャルドラマ『フジ子・ヘミングの軌跡』はフジ子役を菅野美穂が演じて、20.1%の高視聴率を記録した。

2013年に自身のCDレーベル「ダギーレーベル」を発足。アルバム第1作「フジコヘミング スペインカメラータ21オーケストラ」を国内外でリリース。Catalunya(CatMusica/CatalunyaRadio)でリスナーの支持により1位に選ばれた。

毎年、世界各地でコンサートを行っているが、2019年3月8日にはパリの有名コンサートホール「Salle Gaveau」でリサイタルを開く。

2021年12月、ポートレート写真や折々に描いた絵画が元になった郵便切手が発売された[17]

人物[編集]

趣味・特技[編集]

絵画裁縫水泳などで、バレエ映画の鑑賞も好んでいる。絵に関しては画家であった父の影響もあり幼少時から得意としており、現在までに書き溜めた絵は本やCDのジャケットで使われている。個展を開くこともある(2001年2月5日 - 2001年2月24日「幻の素描展」より)。

嗜好[編集]

菜食主義者[1]。食物の中で特に好むのはジャガイモであるとされる[18]

家族[編集]

曽祖父は戦前動物病院の院長だった[8]

母方の祖父母は岡山県出身[14]。母は大阪中津生まれ[2]東京音楽学校 (旧制)卒業後にベルリンに留学して父と出会う[5]。ピアノ講師をしていた[2]

を愛する[1]。東京の自宅では複数の保護猫と暮らす[6][8]

エピソード[編集]

  • 東京育ちであるが、母の影響で言葉の端々に関西弁が出ることがある。
  • クリスチャン。母は仏教だったが、幼い頃から母に言われて日曜日に近くのカトリック教会に通う。司祭の歌声に惹かれて受洗[10]
  • 岡山県総社市へ疎開していた女学生の頃に、ピアノを練習できる環境が整っていなかった。近所の総社市立日美小学校(現:昭和小学校)[19]にはピアノが置いてあったため、小学生が帰った放課後、一人学校に行っては練習を繰り返していた。ピアノは現在も小学校の体育館で使われている[20]ドキュメンタリー映画製作の一環で、2022年5月20日には77年ぶりに小学校を訪れ演奏会を開いた[21]
  • さんま・玉緒のお年玉あんたの夢をかなえたろかスペシャル』(2020年1月13日放送)で、フジコが弾く『ラ・カンパネラ』に出会った一般男性(徳永義昭さん)の妹からの依頼で、「兄の弾くピアノを聴いてほしい」という夢に応えた[22]。番組をきっかけに、2021年4月16日には北九州[23]、2022年4月28日には徳永義昭さんの地元・佐賀県で行われたフジコのコンサートのフロントアクトで徳永義昭さんが演奏[24][25]
  • 20歳から愛煙家だったが、89歳でタバコを止めた[26]

語録[編集]

  • 「私はミスタッチが多い。直そうとは思わない。批判する方が愚かしい」
  • 「ぶっ壊れそうな鐘があったっていいじゃない、機械じゃないんだから」(『ラ・カンパネラ』について)
  • 「私の人生にとって一番大切なことは、小さな命に対する愛情や行為を最優先させること。自分より困っている誰かを助けたり、野良一匹でも救うために人は命を授かっているのよ。」
  • 「一つ一つの音に色をつけるように弾いている」
  • 大好きなピアニストに、「サンソン・フランソワ」と答えている[27]
  • (「あなたにとってピアノとは?」と訊かれて)「猫達を食わせていくための道具ね」
  • 「それでも私は、永遠に、永遠に生きて永遠に、弾くことは出来るわよ」

ディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

  • 奇蹟のカンパネラ (1999年8月25日、2005年12月16日)[28]
  • 永久(とわ)への響き/Echoes of Eternity (2000年4月5日)[29]
  • 憂愁のノクターン(2000年8月3日)[30]
  • リスト:ピアノ協奏曲 第1番 (2001年4月4日)[31]
  • カーネギー・ホール・ライヴ フジ子・ヘミング 2001 (2001年10月24日)[32]
  • フジ子・ヘミング トロイメライ (2003年1月1日)[33]
  • フジ子・ヘミングの奇蹟 〜リスト&ショパン名曲集 (2003年2月5日)[34]
  • トロイカ (2003年5月21日)[35]
  • 雨だれ (2003年11月26日)[36]
  • 心の詩〜想い出メロディ (2003年12月25日)[37]
  • こころの軌跡 (2004年3月17日)[38]
  • ショパン・リサイタル(2004年8月21日)[39]
  • エリーゼ(2004年11月21日)[40]
  • カンタービレ(2005年3月18日)[41]
  • ラ・カンパネラ1973 (2005年8月24日)[42]
  • ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番《皇帝》(2005年12月24日)[43]
  • イングリット・フジコ・ヘミング/ピアノ名曲集 (2006年9月20日)[44]
  • イングリット・フジコ・ヘミング/ピアノ名曲集〜デラックス・エディション2007 (2007年3月21日)[45]
  • フジコ・イン・パリ 2006〜ウィーンのヴィルトゥオーソたちとの競演〜 (2007年10月31日)[46]
  • 「イングリット・フジコ・ヘミング」10巻組 〈通販限定CD全集〉
  • Fuzjko(日本版:2009年7月22日/全世界版:2009年9月15日)[47]
  • リスト&ショパン コレクション(ディー・アイ・エイ・エイ、2012年5月30日)[48]
  • イングリット・フジコ・ヘミング/スペイン・カメラータ21オーケストラ/トビアス・ゴスマン(2013年3月27日)[49]
  • フジ子・ヘミング/ ピアノ ソロ【会場限定盤】(2014年3月30日)特典DVD付セット[50]
  • フジコ・ヘミング / ソロ ライブ【会場限定盤】(2017年4月10日)[51]
  • フジコ・ヘミング/特典CD【映画前売り券付録】(2017年10月)
  • フジコ・ヘミング/リスト:ピアノ協奏曲 第2番&ソロ (2017年11月10日)[52]
  • フジコ・ヘミング/コンサート セレクション【会場限定盤】(2021年4月10日)[53]
  • フジコ・ヘミング/COLORS All Time Best Album 1973-2021(2021年10月20日)[54]
  • フジコ・ヘミング/魂の響き~フジコ・ヘミングの世界~(2023年2月22日)[55]
  • フジコ・ヘミング/マリオ・コシック「Adagio」(2023年4月14日)[56]

ビデオ・DVD・Blu-ray[編集]

  • DVD/フジコ 〜あるピアニストの軌跡〜(NHKビデオ VHS:1999年10月15日、DVD:2000年4月21日)[57]
  • DVD/フジ子・ヘミングとウイーンの仲間たち/サントリー・ホール・ライブ (2001年9月21日)[58]
  • DVD/響色の舞 〜フジ子・ヘミング絵画の世界(2002年2月21日)[59]
  • DVD/フジ子・ヘミングの軌跡(VHS・DVD:2004年3月17日)[60]キャスト:菅野美穂, 十朱幸代, 野際陽子, 谷原章介, 宇津井健
  • DVD/フジ子・ヘミング、パリからの風-素敵なモンマルトルの部屋、そしてパリで描いた初めての絵本“紙のピアノ物語”(2004年11月26日)[61]
  • DVD/翔け!フジ子・ヘミング 35年目の世界初挑戦 〜奇蹟のピアニスト 独占密着300日!! (2005年3月16日)[62]
  • DVD/フジ子・ヘミング-ピアノコンサートの記録Ⅰ/LIVE IN TOKYO(ウルフプロダクツ)[2011年][63]
  • DVD/FUZJKO HEMMING À L'HÔTEL LAMBERT Paris(ダギーレーベル)[2015年3月] [64]
  • DVD/ソロ・コンサート(BSフジ)[2017年4月] [65]
  • Blu-ray、DVD、iTunes/映画「フジコ・ヘミングの時間」(ユニバーサル) [2018年12月5日] [66] スペシャルCD付セット(Blu-ray&DVDのみ)
  • Blu-ray、DVD、iTunes/ソロコンサート「いと小さきいのちのために〜プレミアム・パーフェクト・バージョン〜」(THE PERMANENT PICTURES) [2019年11月8日] [67]
  • Blu-ray/赤いカンパネラ スペシャル・ソロ・コンサート2023(ソニーミュージック) [2023年10月25日][68]

[編集]

  • Make It Home/テレビアニメ「MONSTER」後期エンディングテーマ

書籍[編集]

  • 『フジ子・ヘミング1 奇蹟のカンパネラ』(ショパン、1999年[1]
  • 『フジ子・ヘミング2 ピアノがあって、猫がいて』 (ショパン、2000年[2]
  • 『フジ子・ヘミング魂のピアニスト』求龍堂(2000年)のち新潮文庫 [3]
  • 『フジ子・ヘミングピアノのある部屋から』求龍堂(2001年)[4]
  • 『フジ子・ヘミング運命の力』阪急コミュニケーションズ(TBSブリタニカ、2001年[5]
  • 『フジ子・ヘミングの「魂のことば」』清流出版(2002年[6]
  • 『紙のピアノの物語』フジ子・ヘミング画 、松永順平原作 講談社(2003年[7]
  • 『フジ子・ヘミング耳の中の記憶』小学館(2004年[8]
  • 『Fujiko Hemming Esprit de Paris』主婦と生活社(2005年[9]
  • 『フジ子・ヘミング 我が心のパリ』阪急コミュニケーションズ(2005年)[10]
  • 『天使への扉』光文社・知恵の森文庫(2005年)[11]
  • 『あなたに届けば to you from Fujiko Hemming』オークラ出版(2005年)[12]
  • 『ほんの少し、勇気をあげる to you from Fujiko Hemming』オークラ出版(2005年)[13]
  • 『イングリット・フジコ・ヘミング私が歩んだ道、パリ』ぴあ(2006年[14]
  • 『パリ・下北沢猫物語』阪急コミュニケーションズ(2007年)[15]
  • 『フジコ・ヘミング画集 青いバラの夢』講談社(2007年[16]
  • 『パリ音楽散歩』朝日新聞出版(2008年)[17]
  • 『青い玉』<フランス語対訳つき>フジコ・ヘミング絵 沓沢小波 文 文化出版局(2009年)[18]
  • 『希望の力 くじけない、あきらめない心』PHP研究所(2010年)[19]
  • 『フジコ・ヘミング運命の言葉』朝日文庫(2012年)[20]
  • 『たどりつく力』 幻冬舎 (2016年)[21]
  • 『青い玉』<英文対訳つき特別版>フジコ・ヘミング絵 沓沢小波 文 文化出版局(2017年)[22]
  • 『フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記』暮しの手帖社(2018年)[23]
  • 『くよくよしない力』フジコ・ヘミング 著 秀和システム(2018年)[24]
  • 『奇跡のピアニスト 人生哲学 やがて鐘は鳴る』フジコ・ヘミング 著 双葉社(2020年)[25]
  • 『COLORS 音に色をつけるように弾く』フジコ・ヘミング 著 ビジネス社(2021年)[26]
  • 『フジコ・ヘミング 永遠の今』フジコ・ヘミング 著 CCCメディアハウス(2022年)[27]
  • 『ねことワルツを』フジコ・ヘミング 絵 石津 ちひろ 文 福音館書店(2022年)[28]
  • 『フジコヘミング絵画集』フジコ・ヘミング著 ConcertDoors(2023年)

テレビ番組出演[編集]

  • ETV特集『フジコ〜あるピアニストの軌跡〜』(1999年2月11日/NHK )
  • スペシャルドラマ『フジ子・ヘミングの軌跡』(2003年10月17日/フジテレビ)フジコ役 菅野美穂
  • 歌うコンセルジュ〜あなたに番組案内「わんにゃん茶館(カフェ)/街道てくてく旅・熊野古道」(2010年6月17日/NHK)
  • 中居正広金曜日のスマたちへ『波乱万丈スペシャル 奇跡のピアニスト フジコ・ヘミング』(2010年10月1日/TBS)
  • モーニングバード・Gウーマン「遅咲きの天才ピアニスト〜 “魂の演奏”と壮絶人生」(2013年3月/テレビ朝日)
  • しゃべくり007×人生が変わる1分間の深イイ話 話題の人気者合体SP(2016年5月30日/日本テレビ)
  • あの日 あのとき あの番組 ~NHKアーカイブス~『奇跡のピアニスト フジコ・ヘミング ~魂の旋律を奏でて』(2018年11月11日/NHK )
  • 関口博の人生の詩Ⅱ(2018年12月15日/BS-TBS )
  • チャリティーコンサート「いと小さきいのちのために 〜WOWOW Special Version」(2019年6月/WOWOW)
  • さんま・玉緒のお年玉あんたの夢をかなえたろかスペシャル2020(2020年1月13日/TBS)
  • ファミリーヒストリー『フジコ・ヘミング~母の執念 魂のピアニスト誕生』(2020年2月24日/NHK )
  • グレーテルのかまど『フジコ・ヘミングのカルトッフェルプッファー』(2020年3月30日/NHK)
  • 無観客コンサート『フジコ・ヘミング 教会ソロ演奏 2020 ~くすしき調べ、とこしえなる響き~』(2020年9月27日/WOWOW)
  • おはよう日本 (NHK)複数回出演
  • 『徹子の部屋』、『徹子の部屋コンサート』(テレビ朝日)複数回出演
  • 『ショパンの面影を探して 〜スペイン・マヨルカ島への旅〜』(2022年12月28日、NHK-BSP)

映画出演[編集]

  • 劇場映画『ざわざわ下北沢』(2000年監督:市川準配給:シネマ下北沢) - 本人役  ※第10回日本映画批評家大賞 作品賞
  • 劇場映画『フジコ・ヘミングの時間』(2018年/監督:小松莊一良/配給:日活)主演:フジコ・ヘミング、大月ウルフ ※(2018)ぴあ映画初日満足度ランキング 第1位 (2019)第22回上海国際映画祭(SIFF) パノラマ部門 正式招待出品 (2020)トロント日本映画際(TJFF)正式招待作品

フジコ・ヘミングを演じた女優[編集]

受賞歴[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c プロフィール”. JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント. 2023年8月9日閲覧。
  2. ^ a b c ファミリーヒストリー「フジコ・ヘミング〜母の執念 魂のピアニスト誕生〜」”. TVでた蔵. ワイヤーアクションdate=2020-02-28. 2023年8月10日閲覧。
  3. ^ 日本放送協会. “フジコ・ヘミングの才能を誰よりも信じ抜いた母の執念 ファミリーヒストリー「フジコ・ヘミング~母の執念 魂のピアニスト誕生~」”. NHK_PR(2020年2月21日). 2020年5月2日閲覧。
  4. ^ フジ子・ヘミング著『永遠の今』162頁には、実家は大阪で『大月インク』という印刷会社を経営していたとある。1930年代にベルリンに留学した。
  5. ^ a b フジコ・ヘミング「一度も褒めてくれなかった母から受け継いだ『前向きに生きる力』」”. 講談社. p. 2 (2023年4月28日). 2023年8月10日閲覧。
  6. ^ a b フジコ・ヘミング「今は20匹の保護猫のためにピアノを弾くの。恋をしている瞬間が一番幸せ」”. 中央公論新社 (2021年2月9日). 2023年8月10日閲覧。
  7. ^ 18歳までに一度も入国した経験がなかったため国籍を抹消されたことによるもの。当時日本は父系血統主義を採っており、日本国籍も取れなかった。後にスウェーデンに就籍する。
  8. ^ a b c インタビュー 人生、おしゃれ、そしてこれから ピアニストとして認められたのは60代後半。でも若いときに成功したかったとは思わない【フジコ・ヘミングさん】”. 講談社 (2023年5月16日). 2023年8月10日閲覧。
  9. ^ フジ子・ヘミング著『永遠の今』160頁には、日本を風刺する漫画を描いたため、特高に目をつけられ、強制送還させられたとある。本国で建築家になって再婚し、娘が二人生まれた。
  10. ^ a b c ピアニスト フジコ・ヘミング氏 米山梅吉を語る ~あの日あの時、そして今~ (2020 秋号 Vol.36)”. 公益財団法人米山梅吉記念館 (2020年9月19日). 2023年8月10日閲覧。
  11. ^ 吉澤ヴィルヘルム『ピアニストガイド』青弓社、印刷所・製本所厚徳所、2006年2月10日、192ページ、ISBN 4-7872-7208-X
  12. ^ フジコ・ヘミング ピアノ コンサートが開催されました”. 青山学院初等部 (2017年12月18日). 2023年8月10日閲覧。
  13. ^ JNN NEWS『NO WAR プロジェクト』フジコ・ヘミングさんが伝えたい「戦争の愚かさ」2023年8月10日 11時41分放送
  14. ^ a b 山陽放送 (2023年7月22日). “【演奏動画あり】“魂のピアニスト” フジコ・ヘミング「うまくいったねとシェレンベルガーがほほ笑んだ」モーツァルト・ピアノ協奏曲第21番 (TBS NEW DIGS)”. TBSテレビ. 2023年8月10日閲覧。
  15. ^ 【高等部新校舎完成記念 第8回 高等部同窓会 大同窓会 開催報告】”. 青山学院校友会 (2014年12月19日). 2023年8月10日閲覧。
  16. ^ 日本音楽コンクール公式HP-https://oncon.mainichi-classic.net/winners/21-30/
  17. ^ 「フジコ・ヘミング オリジナル フレーム切手セット」の販売開始
  18. ^ NHKビデオ『フジコ 〜あるピアニストの軌跡〜』(1999年10月15日)の中で、「一日に一食は何らかの形でジャガイモを取らないと体調が優れない」という旨のことを述べている。
  19. ^ 山陽新聞』2022年5月21日 朝刊30面「フジコ・ヘミングさん総社でピアノと再会」
  20. ^ 学校のようす 音楽鑑賞会”. 総社市立昭和小学校 (2022年5月20日). 2023年8月10日閲覧。
  21. ^ 学び舎のいにしえピアノ(下) 総社市立 昭和小学校”. 山陽新聞社 (2023年3月21日). 2023年8月10日閲覧。
  22. ^ 広瀬すずも涙…52歳からピアノを始めた漁師が、憧れのフジコ・ヘミングの前で演奏!”. ザテレビジョン. KADOKAWA (2020年1月9日). 2023年8月10日閲覧。
  23. ^ 漁師ピアニスト、フジコ・ヘミングさんと念願の共演果たす…「夢が実現」「また演奏してよ」” (2021年4月20日). 2023年8月10日閲覧。
  24. ^ サガテレビ (2022年1月24日). “パチンコばかりの人生が一変…ノリ漁師がピアノを独学でマスター 憧れのフジコ・ヘミングと演奏へ【佐賀発】”. フジテレビ. 2023年8月10日閲覧。
  25. ^ ノリ漁師のピアニスト フジコヘミングさんと共演” (2021年4月20日). 2023年8月10日閲覧。
  26. ^ “89歳にして禁煙のフジコ・ヘミングさん…「演奏には普段の行いが全部出ちゃうから」”. 讀賣新聞. (2022年1月7日). https://www.yomiuri.co.jp/culture/20220106-OYT1T50198 2023年8月10日閲覧。 
  27. ^ 『永遠の今』での、自宅の飾り棚を映した120頁の写真には、写真立てに入ったマリリン・モンロー、その右に、同じくジュリエット・グレコその他、更にその右隣に、サンソン・フランソワの写真が入った写真立てが見られる。
  28. ^ 奇蹟のカンパネラ 第14回 日本ゴールド・ディスク大賞、クラシック・オブ・ザ・イヤー受賞
  29. ^ 永久(とわ)への響き
  30. ^ 憂愁のノクターン第15回 日本ゴールド・ディスク大賞、クラシック・オブ・ザ・イヤー受賞
  31. ^ リスト:ピアノ協奏曲 第1番
  32. ^ カーネギー・ホール・ライヴ フジ子・ヘミング 2001
  33. ^ フジ子・ヘミング トロイメライ
  34. ^ リスト&ショパン名曲集第18回 日本ゴールド・ディスク大賞、クラシック・オブ・ザ・イヤー受賞
  35. ^ トロイカ
  36. ^ 雨だれ
  37. ^ 心の詩〜想い出メロディ
  38. ^ 心の奇跡第19回 日本ゴールド・ディスク大賞、クラシック・オブ・ザ・イヤー受賞
  39. ^ ショパン・リサイタル
  40. ^ エリーゼ
  41. ^ カンタービレ
  42. ^ ラ・カンパネラ1973
  43. ^ 皇帝
  44. ^ ピアノ名曲集
  45. ^ ピアノ名曲集〜デラックス・エディション2007
  46. ^ フジコ・イン・パリ 2006
  47. ^ Fuzjko
  48. ^ リスト&ショパン コレクション
  49. ^ イングリット・フジコ・ヘミング/スペイン・カメラータ21オーケストラ/トビアス・ゴスマン
  50. ^ ピアノ ソロ【会場限定盤DVD付】
  51. ^ ソロ ライブ【会場限定盤】
  52. ^ リスト:ピアノ協奏曲 第2番
  53. ^ コンサート セレクション【会場限定盤】”. 2021年4月10日閲覧。
  54. ^ COLORS All Time Best Album 1973-2021
  55. ^ 魂の響き~フジコ・ヘミングの世界~”. 2023年2月22日閲覧。
  56. ^ フジコ・ヘミング マリオ・コシック「Adagio」”. 2023年4月14日閲覧。
  57. ^ フジコ 〜あるピアニストの軌跡〜
  58. ^ フジ子・ヘミングとウイーンの仲間たち
  59. ^ 響色の舞 〜フジ子・ヘミング絵画の世界
  60. ^ フジ子・ヘミングの軌跡
  61. ^ フジ子・ヘミング、パリからの風
  62. ^ 翔け!フジ子・ヘミング 35年目の世界初挑戦
  63. ^ フジ子・ヘミング-ピアノコンサートの記録Ⅰ
  64. ^ FUZJKO HEMMING Á L'HÔTEL LAMBERT Paris
  65. ^ フジコ・ヘミング ソロ・コンサート
  66. ^ フジコ・ヘミングの時間
  67. ^ 『いと小さきいのちのために 〜プレミアム・パーフェクト・バージョン〜』”. 2019年11月8日閲覧。
  68. ^ 赤いカンパネラ スペシャル・ソロ・コンサート2023”. フジコ・ヘミング公式サイト. 2023年10月25日閲覧。

関連項目[編集]

  • 美輪明宏 (日本のシャンソン歌手、俳優、演出家)
  • ペギー葉山 - 青山学院の後輩。学生時代にフジコが音楽室でピアノを弾くのを見に行ったり、後年、その演奏会を実際に鑑賞しに行ったりして親交を交わしている。
  • ジュリエット・グレコ - フジコの好きだったシャンソン歌手。飛行機で偶然隣の席になったことがある[1]
  • 原田芳雄 - 「フジコさん、煙草やめたらダメだよ。かっこいいから」とフジコに言った[2]
  1. ^ 『永遠の今』89頁
  2. ^ 『永遠の今』127頁

外部リンク[編集]