バスキン・ロビンス

バスキン・ロビンス
現地語社名
Baskin-Robbins Inc.
種類
完全子会社
業種 外食産業
設立 1956年 (68年前) (1956)
創業者 バート・バスキン英語版
アーヴィン・ロビンス英語版
本社 マサチューセッツ州キャントン、
拠点数
7,700
事業地域
全世界
主要人物
ナイジェル・トラヴィス(会長CEO
製品 アイスクリーム
売上高 増加 $160,000,000 (2019年)
親会社 インスパイア・ブランズ英語版
ウェブサイト https://www.baskinrobbins.com/en

バスキン・ロビンス英語: Baskin-Robbins Inc.)は、アメリカ合衆国の世界最大級のアイスクリームパーラーチェーンのひとつ。世界40か国に7300以上の店舗を展開している。社名は創業者の名前に由来している。日本での会社名はサーティワンアイスクリーム。「サーティワン」には「31種類のアイスクリームがあるため、1か月毎日違うアイスを楽しんでほしい」という意味が込められているが、実際には32種類もしくは28種類のアイスクリームが置かれている店舗が多い。これは冷蔵庫が四角いので偶数(ケース1区画が4つ入りのため、4×8)の方が経済的であるためである[1]。また、作られているアイスクリームの数は1200種類にのぼるが、世界のどのバスキン・ロビンスの店でも大抵は32種類から選べる。

歴史[編集]

創業者はバート・バスキン英語版アーヴィン・ロビンス英語版の2人。バスキンはロビンスの姉の夫だった。2人ともアイスクリームが好きで、店を持つことを夢見ていた。ロビンスの父はワシントン州タコマでアイスクリームショップを経営しており、ロビンスは店を手伝うのが好きだった。第二次世界大戦中、ロビンスは1942年から1945年にかけて陸軍に入隊、バスキンは海軍に志願しそこでアイスクリームを作っては同僚に配った。戦後2人はロビンスの父親の薦めで別々に店を開くことにした。まず1945年に、ロビンスがカリフォルニア州グレンデールに「Snowbird(スノウバード)」を開業した。そして翌年には、退役したバスキンが同州パサデナに「Burton's(バートンズ)」を開業した。

その後、バスキンとロビンスの両者はカリフォルニア南部で勢力を伸ばし1953年に合体して「Baskin-Robbins(バスキン・ロビンス)」となった。1960年代中盤には全米400店舗を達成、1967年にバスキンとロビンスはバスキン・ロビンスをユナイテッド・フルーツに推定1200万ドルで売却し、1970年代からは順次海外出店が始まった。現在はすべての店舗がフランチャイズである。

創業者(バスキンは1967年、ロビンスは2008年に死去)の手を離れ、様々な親会社の下を転々としたが1973年にイギリスの食品会社J.ライオンズ(後のアライド・ライオンズ→アライド・ドメク)が買収した。1994年にはアライド・ドメク・クイック・サービス・レストラン(後のダンキン・ブランズ英語版)の傘下となる。

2005年に、アライド・ドメクをフランスの酒業メーカーペルノ・リカールが買収した際、ダンキン・ブランズの売却が発表された。ダンキン・ブランズ・グループは、2005年12月に投資ファンドベインキャピタルカーライル・グループおよびトーマス・H・リー・パートナーズ英語版による共同所有となった。

2020年10月31日インスパイア・ブランズ英語版はダンキン・ブランズを113億ドルで買収すると発表した。同年12月15日に買収が完了し、現在はダンキンドーナツおよびミスタードーナツとともにインスパイア・ブランズの傘下となっている。

展開している国や地域[編集]

日本での展開[編集]

B-Rサーティワンアイスクリーム株式会社
B-R 31 ICE CREAM CO.,LTD.
種類 株式会社
機関設計 監査役会設置会社[2]
市場情報
東証スタンダード 2268
1987年12月10日上場
略称 サーティワン、サーティワンアイス
本社所在地 日本の旗 日本
141-0021
東京都品川区上大崎三丁目1番1号
目黒セントラルスクエア
設立 1973年昭和48年)12月19日
業種 食料品
法人番号 8010701008226
事業内容 アイスクリーム専門店のフランチャイズ展開
代表者 ジョン・キム(代表取締役会長兼CEO)
渡辺裕明(代表取締役社長兼COO)
資本金 7億3,528万6千円(2019年12月31日現在)
発行済株式総数 964万4,554株
(2019年12月31日現在)
売上高 193億1,799万3千円
(2019年12月期)
営業利益 5億1,583万6千円
(2019年12月期)
経常利益 7億7,720万7千円
(2019年12月期)
純利益 4億3,927万6千円
(2019年12月期)
純資産 95億5,883万2千円
(2019年12月31日現在)
総資産 182億5,937万9千円
(2019年12月31日現在)
従業員数 221人
(2019年12月31日現在)
決算期 12月31日
会計監査人 PwCあらた有限責任監査法人
主要株主 株式会社不二家 43.31%
ダンキン ブランズ インターナショナル ホールディングス リミテッド 43.31%
(2019年12月31日現在)
関係する人物 尾崎仙次(元社長)
外部リンク https://www.31ice.co.jp/
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日本ではバスキン・ロビンスと不二家合弁会社B-Rサーティワンアイスクリーム株式会社[注 1]: B-R 31 ICE CREAM CO.,LTD.)がチェーン店を展開している。高速道路のサービスエリアにあるような小規模な店舗では31種類以下の品揃えであることもある。また、一部の店舗ではクレープを取り扱っている。

当初は登記上の商号アルファベットを使用できなかったため、商号は「ビー・アールサーティワンアイスクリーム」であったが、2007年に表記を現在のものに改めた。

本国のアメリカと異なり、日本では「サーティワン アイスクリーム」を屋号にしており、「バスキン・ロビンス」と呼ばれることはほとんどないが、看板は本来の名称である「Baskin-Robbins」を強調したもので、それに「サーティワン アイスクリーム」の文字が併記されている。ロゴマークは、旧来は「31」を強調したものだったが、現在では「BR」と「31」を組み合わせたロゴとなっている。2022年4月11日にバスキン・ロビンスはロゴマークを一新したが、日本を含むアメリカ国外では変更されていない。

本国アメリカでは「バスキン・ロビンス」と呼ばれているため、アメリカ人に「サーティワン」といっても通じず、逆に日本人には「バスキン・ロビンス」は通じにくい[注 2]

2021年までに提供されたフレーバーは1,300種に上る[3]

沿革[編集]

ギャラリー[編集]

提供番組[編集]

現在[編集]

過去[編集]

CM出演者[編集]

現在[編集]

アイスクリームケーキ

バラエティパック

過去[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 社名の「B-R」は半角文字で表記されるが、日本の商号は半角文字と全角文字を混在して登記することはできないため、登記上は「B-Rサーティワンアイスクリーム株式会社」と全角で表記される。
  2. ^ 看板に「サーティワンアイスクリーム」と書かれているのは日本だけだが、「サーティワン(31)」の呼称が通じるのは日本と中華民国フィリピンの3ヶ国のみであり、近隣国である中華人民共和国(特別行政区の香港マカオを含む)や韓国ロシアは「サーティワン」ではなく「バスキン・ロビンス」と呼ばれる。なお、台湾とフィリピンへは、日本のB-Rがアメリカの本社との契約によって台湾とフィリピンの民間企業とフランチャイズ契約を結んだことで出店された。

出店[編集]

  1. ^ フジテレビトリビア普及委員会『トリビアの泉〜へぇの本〜 17』講談社、2006年。 
  2. ^ IR情報内 内部統制基本方針 - B-Rサーティワンアイスクリーム株式会社
  3. ^ BCN+R. “サーティーワン初の「フレーバー総選挙」実施中! 期間限定キャンペーン”. BCN+R. 2021年4月6日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]