ハンサー・アルベルト

ハンサー・アルベルト
Hanser Alberto
シカゴ・ホワイトソックス #26
ボルチモア・オリオールズ時代
(2019年6月26日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 ドゥアルテ州サン・フランシスコ・デ・マコリス
生年月日 (1992-10-17) 1992年10月17日(31歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手三塁手遊撃手
プロ入り 2009年 アマチュアFA
初出場 2015年5月29日
年俸 $1,300,000(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ハンサー・ジョエル・アルベルト・ペーニャHanser Joel Alberto Peña, 1992年10月17日 - )は、 ドミニカ共和国ドゥアルテ州サン・フランシスコ・デ・マコリス出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。MLBシカゴ・ホワイトソックス所属。愛称は、父が母国のラジオ番組でホストをしていることからレイディオRadio[2]

経歴[編集]

プロ入りとレンジャーズ時代[編集]

2009年テキサス・レンジャーズと契約してプロ入り。翌2010年に傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・レンジャーズでプロデビュー。この年は50試合に出場して打率.358、24打点、16盗塁を記録した。

2011年にアメリカ本土に渡り、A-級スポケーン・インディアンス英語版でプレー。この年は53試合に出場して打率.267、16打点、7盗塁を記録した。

2012年はA級ヒッコリー・クロウダッズとA+級マートルビーチ・ペリカンズでプレーし、2球団合計で128試合に出場し、打率.299、8本塁打、72打点、24盗塁を記録した。

2013年はA+級マートルビーチとAA級フリスコ・ラフライダーズでプレーし、2球団合計で129試合に出場して打率.223、4本塁打、47打点、16盗塁を記録した。

2014年もA+級マートルビーチとAA級フリスコでプレーし、2球団合計で120試合に出場して打率.273、7本塁打、56打点、16盗塁を記録した。また、この年はローリングス社選定のマイナーリーグのゴールドグラブ賞を受賞した[3]。オフの11月20日に40人枠入りした。

テキサス・レンジャーズ時代
(2015年7月1日)

2015年はAAA級ラウンドロック・エクスプレスで開幕を迎え、5月28日にメジャー初昇格を果たした。翌29日のボストン・レッドソックス戦にて9番・遊撃手で先発出場してメジャーデビュー。3打数1安打1打点を記録した。レギュラーシーズンでは41試合でプレーし、打率.222、4打点、1盗塁という成績を残した。守備面では二塁手として24試合、遊撃手として8試合、三塁手として7試合出場した。遊撃手と三塁手では無失策でこなした。

2016年も前年と同じ役割をこなし、35試合に出場した。打撃面では打率.143、5打点、1盗塁にとどまった。

2017年は右肩の故障のためメジャーでの出場は無く、マイナー(AA級フリスコとAAA級ラウンドロック)でも僅か5試合の出場にとどまった。オフの12月1日にノンテンダーFAとなった[4]が、14日にマイナー契約を結んで再契約し、2018年スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[5]

2018年の開幕はAAA級ラウンドロックで迎え、5月15日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[6]

オリオールズ時代[編集]

2018年11月2日にウェイバー公示ニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[7]2019年1月11日にヤンキースがザック・ブリットンと再契約したことに伴い、DFAとなった[8]。同日中にウェイバー公示を経てボルチモア・オリオールズへ移籍した[9]。2月19日にジョシュ・オーシックの加入に伴い、DFAとなった[10]。2月22日にウェイバー公示を経てサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍した[11]。3月1日にウェイバー公示を経て再びオリオールズへ移籍した[12]

2019年4月7日にオリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズで行われたニューヨーク・ヤンキース戦で9回にリリーフで登板した、なお試合は3-15で敗北した。3-13のスコアから、死球を与え、本塁打を打たれ、2四球を与えたがその後は抑えた[13]。8月30日にカウフマン・スタジアムで行われたカンザスシティ・ロイヤルズ戦で自身初の1試合5安打を達成し試合にも14-2で勝利し、オリオールズは3週連続(レナート・ヌニェスアンソニー・サンタンダー)で達成したことになる[14]。以前の例は1936年7月でフィラデルフィア・アスレチックスでのウォーリー・モーゼス英語版フランキー・ヘイズ英語版ルー・フィニー英語版以来一月以内の達成は例に無かった[15]。シーズンでは、打率.305、出塁率.329、長打率.422、12本塁打、51打点と打撃面でキャリア最高を記録した。三振率は9.1%とMLBで最も低く、1三振ごとの打数は10.5と最も多く、バント安打は9とアメリカンリーグで最も多かった[16]。ストライクゾーン外のスイング率は47.6%とアメリカンリーグで最も高く、痛打率は24.6%とMLBで最も低かった[17]

2020年オフの12月2日にノンテンダーFAとなった[18]

ロイヤルズ時代[編集]

2021年1月31日にカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結んだ[19]。3月29日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[20]。この年は103試合に出場して打率.270、2本塁打、20打点、3盗塁を記録した。オフの10月29日にFAとなった[21]

ドジャース時代[編集]

2022年3月23日にロサンゼルス・ドジャースと160万ドルの単年契約を結んだ[22]。2023年は200万ドルのチームオプションとなり、バイアウトの際は25万ドルが支払われる[22]

2022年は73試合に出場した。また、投手として10試合に登板し、MLBにおける野手のシーズン最多登板記録を更新した[23]。オフにチームオプションを破棄され、FAとなった[24]

ホワイトソックス時代[編集]

2023年1月11日にシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結んだ[25]。3月30日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[26]

プレースタイル[編集]

守備が売りの遊撃手であり、二塁と三塁もこなす[27]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2015 TEX 41 104 99 12 22 2 1 0 26 4 1 0 3 0 2 0 0 17 2 .222 .238 .263 .500
2016 35 58 56 2 8 1 0 0 9 5 1 0 2 0 0 0 0 17 1 .143 .143 .161 .304
2018 13 30 27 0 5 2 0 0 7 0 0 1 1 0 2 0 0 4 0 .185 .241 .259 .501
2019 BAL 139 550 524 62 160 21 2 12 221 51 4 4 3 3 16 1 4 50 9 .305 .329 .422 .751
2020 54 231 219 35 62 15 0 3 86 22 3 0 2 2 5 0 3 30 6 .283 .306 .393 .698
2021 KC 103 255 241 25 65 20 3 2 97 24 3 1 4 2 4 0 4 26 1 .270 .291 .402 .693
2022 LAD 73 159 156 13 38 9 2 2 57 15 0 1 0 0 3 0 0 25 7 .244 .258 .365 .623
MLB:7年 458 1387 1322 149 360 70 8 19 503 121 12 7 15 7 32 1 11 169 26 .272 .294 .380 .674
  • 2022年度シーズン終了時

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2019 BAL 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 7 1.0 1 1 2 0 1 0 0 0 2 2 18.00 3.00
2021 KC 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 1 0.1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 0.00
2022 LAD 10 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 47 11.0 10 2 3 0 1 1 0 0 5 5 4.09 1.18
MLB:3年 12 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 55 12.1 11 3 5 0 2 1 0 0 7 7 5.11 1.30
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]

内野守備


一塁(1B) 二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)
















































2015 TEX - 24 40 73 2 14 .983 8 4 13 0 3 1.000 7 2 3 0 0 1.000
2016 4 13 1 0 2 1.000 6 8 9 1 2 .944 9 13 33 0 10 1.000 11 1 14 0 1 1.000
2018 4 6 8 0 3 1.000 3 0 2 0 0 1.000 5 7 10 1 3 .944
2019 BAL - 90 119 169 3 59 .990 66 54 115 7 14 .960 -
2020 - 52 84 107 2 24 .990 5 4 11 0 2 1.000 -
2021 KC - 31 25 35 3 10 .952 49 32 53 4 8 .955 17 15 39 0 7 1.000
2022 LAD 3 7 1 0 1 1.000 37 32 54 3 14 .966 20 17 23 0 3 1.000 5 4 4 0 2 1.000
MLB 7 20 2 0 3 1.000 244 314 455 14 126 .982 161 110 221 11 28 .968 44 43 99 1 25 .993
外野守備


左翼(LF) 右翼(RF)
























2019 BAL 3 2 0 0 0 1.000 1 4 0 0 0 1.000
2022 LAD - 1 0 0 0 0 ----
MLB 3 2 0 0 0 1.000 2 4 0 0 0 1.000
投手守備


投手(P)












2019 BAL 1 0 0 0 0 ----
2021 KC 1 0 0 0 0 ----
2022 LAD 10 2 0 0 0 1.000
MLB 12 2 0 0 0 1.000
  • 2022年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号[編集]

  • 68(2015年)
  • 2(2016年、2018年)
  • 57(2019年 - 2020年)
  • 49(2021年)
  • 17(2022年)
  • 26(2023年 - )

脚注[編集]

  1. ^ Hanser Alberto Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年4月11日閲覧。
  2. ^ 「テキサス・レンジャーズ」『2016MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 45頁
  3. ^ Hanser Alberto named Rawlings Gold Glove winner” (英語). Frisco-online.com (2014年10月1日). 2015年10月5日閲覧。
  4. ^ MLB公式プロフィール参照。2017年12月5日閲覧。
  5. ^ Jeff Todd (2017年12月14日). “Rangers Agree To Minors Deals With Hanser Alberto, Kevin Jepsen” (英語). MLB Trade Rumors. 2018年1月2日閲覧。
  6. ^ T.R. Sullivan (2018年5月15日). “Beltre returns to DL with strained hamstring” (英語). MLB.com. 2018年5月19日閲覧。
  7. ^ Steve Adams (2018年11月2日). “Yankees Claim Hanser Alberto From Rangers” (英語). MLB Trade Rumors. 2018年11月2日閲覧。
  8. ^ Bryan Hoch (2019年1月11日). “Britton: Yanks 'could win year-in and year-out'” (英語). MLB.com. 2019年1月13日閲覧。
  9. ^ Joe Trezza (2019年1月11日). “O's avoid arbitration with Bundy, Givens, Villar” (英語). MLB.com. 2019年1月13日閲覧。
  10. ^ Joe Trezza (2019年2月19日). “Mountcastle tries 1B as O's preach versatility” (英語). MLB.com. 2019年2月21日閲覧。
  11. ^ Steve Adams (2019年2月22日). “Giants Claim Hanser Alberto, Designate Jake Barrett For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年2月28日閲覧。
  12. ^ Glenn Sattell (2019年3月1日). “Orioles announce new 2019 broadcast team” (英語). MLB.com. 2019年3月21日閲覧。
  13. ^ Kubatko, Roch. "Homers hurt Orioles again in 15–3 loss," Mid-Atlantic Sports Network (MASN), Sunday, April 7, 2019. Retrieved August 31, 2019
  14. ^ Falkoff, Robert. "Means enjoys homecoming victory over Royals," MLB.com, Saturday, August 31, 2019. Retrieved August 31, 2019
  15. ^ STATS LLC's tweet confirming the achievement on Friday, August 30, 2019. Retrieved August 31, 2019
  16. ^ Major League Leaderboards » 2019 » Batters » Advanced Statistics | FanGraphs Baseball”. Fangraphs.com (2019年1月1日). 2019年10月6日閲覧。
  17. ^ Major League Leaderboards » 2019 » Batters » Batted Ball Statistics | FanGraphs Baseball”. Fangraphs.com (2019年1月1日). 2019年10月7日閲覧。
  18. ^ Joe Trezza (2020年12月2日). “Alberto non-tendered in flurry of O's moves” (英語). MLB.com. 2020年12月20日閲覧。
  19. ^ Royals Sign Hanser Alberto To Minor League Contract” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月1日閲覧。
  20. ^ Royals Select Hanser Alberto” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年3月30日閲覧。
  21. ^ Anthony Franco (2021年10月29日). “Royals Outright Hanser Alberto, Scott Blewett” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年2月27日閲覧。
  22. ^ a b Press release: Dodgers sign Hanser Alberto ”. www.mlb.com. 2022年3月23日閲覧。
  23. ^ Moreno, Matthew (2022年9月3日). “Dodgers News: Hanser Alberto Broke MLB Record With 7th Pitching Appearance” (英語). Dodger Blue. 2023年4月4日閲覧。
  24. ^ Williams, Blake (2022年11月9日). “Dodgers Decline Option On Jimmy Nelson For 2023 Season” (英語). Dodger Blue. 2022年11月9日閲覧。
  25. ^ White Sox, Hanser Alberto Agree To Minor League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2023年4月4日閲覧。
  26. ^ White Sox's Hanser Alberto: Added to roster”. www.cbssports.com. 2023年4月4日閲覧。
  27. ^ 「2015プレーオフ選手名鑑 テキサス・レンジャーズ」『月刊スラッガー』2015年11月号 日本スポーツ企画出版社 37頁

関連項目[編集]

外部リンク[編集]