ドウェイン・マーフィー

ドウェイン・マーフィー
*Dwayne Murphy*
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	カリフォルニア州マーセド郡
生年月日	1955年3月18日（69歳）
身長; 体重	6' 1" ＝約185.4 cm; 185 lb ＝約83.9 kg
選手情報
投球・打席	右投左打
ポジション	外野手
プロ入り	1973年 MLBドラフト15巡目
初出場	MLB / 1978年4月8日; NPB / 1990年4月7日
最終出場	MLB / 1989年10月1日; NPB / 1990年5月24日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	選手歴
	アンテロープバレー高等学校; オークランド・アスレチックス (1978 - 1987); デトロイト・タイガース (1988); フィラデルフィア・フィリーズ (1989); ヤクルトスワローズ (1990);
	コーチ歴
	アリゾナ・ダイヤモンドバックス (1998 - 2003); トロント・ブルージェイズ (2008 - 2013);
	この表について

ドウェイン・キース・マーフィー（Dwayne Keith Murphy , 1955年 3月18日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の元プロ野球選手（外野手）。

ベースギター奏者でもあり、M.C.ハマーのファーストアルバムのリリースに際しては資金を提供した。

来歴・人物[編集]

1973年のMLBドラフト15巡目でオークランド・アスレチックスに指名され契約。1978年4月8日にメジャーデビュー。持ち前の好守と一発長打の打撃で1979年にはレギュラーとなり、1980年にゴールドグラブ賞を受賞。以後、1985年まで6年連続して同賞を受賞した。主にリッキー・ヘンダーソンの後の2番打者として活躍。打率は1980年の.274が最高であったが、1982年には27本塁打、94打点（自己最高）。1984年には33本塁打（自己最高）、88打点と次第にホームランバッターに成長。1982年にヘンダーソンが当時のメジャー新記録となる119盗塁目を記録した際に、ベースを引き抜いて掲げたが、インタビューの中で、「もしこのベースを半分に割ることができたなら、半分をマーフィーに与えたい」と語ったほど、ヘンダーソンの盗塁をアシストした。

しかし、1986年頃よりホセ・カンセコら若手の台頭や自らの衰えで出場機会が減り、1988年にはデトロイト・タイガース、1989年にはフィラデルフィア・フィリーズと渡り歩く。

1990年に野村克也を新監督に迎えたヤクルトスワローズが、野村の希望した「センターラインの強化」を目的に、前年のセ・リーグ本塁打王ラリー・パリッシュ一塁手を解雇してまで獲得。開幕から5月9日までは4番打者として起用されたが、不振のため5番、さらに6番に降格。5月24日の出場を最後に故障のため欠場し、8月に解雇された。

アスレチックスの地元オークランドでは引退後も長い間有名人であった。1998年から2003年までアリゾナ・ダイヤモンドバックスの打撃コーチを務めた。2008年にトロント・ブルージェイズの一塁コーチに就任し、2010年からは打撃コーチを務め、積極的にフルスイングする打線を作り上げた。その結果、2010年のブルージェイズはチーム出塁率がリーグワースト2位ながらも、両リーグ1位の257本塁打（史上3位）を記録した。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

年度	球団	試合	打席	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	塁打	打点	盗塁	盗塁死	犠打	犠飛	四球	敬遠	死球	三振	併殺打	打率	出塁率	長打率	O P S
1978	OAK	60	62	52	15	10	2	0	0	12	5	0	1	1	2	7	0	0	14	0	.192	.279	.231	.509
1979		121	489	388	57	99	10	4	11	150	40	15	11	13	3	84	6	1	80	10	.255	.387	.387	.773
1980		159	702	573	86	157	18	2	13	218	68	26	15	22	3	102	7	2	96	12	.274	.384	.380	.764
1981		107	477	390	58	98	10	3	15	159	60	10	4	8	4	73	6	2	91	6	.251	.369	.408	.777
1982		151	660	543	84	129	15	1	27	227	94	26	8	12	8	94	2	3	122	8	.238	.349	.418	.767
1983		130	546	471	55	107	17	2	17	179	75	7	5	7	6	62	4	0	105	16	.227	.314	.380	.694
1984		153	647	559	93	143	18	2	33	264	88	4	5	4	7	74	1	3	111	15	.256	.342	.472	.814
1985		152	619	523	77	122	21	3	20	209	59	4	5	5	4	84	3	3	123	14	.233	.340	.400	.740
1986		98	400	329	50	83	11	3	9	127	39	3	1	7	4	56	4	4	80	4	.252	.364	.386	.750
1987		82	284	219	39	51	7	0	8	82	35	4	4	3	4	58	2	0	61	5	.233	.388	.374	.762
1988	DET	49	171	144	14	36	5	0	4	53	19	1	1	2	0	24	2	1	26	0	.250	.361	.368	.729
1989	PHI	98	185	156	20	34	5	0	9	66	27	0	1	0	0	29	2	0	44	2	.218	.341	.423	.764
1990	ヤクルト	34	144	109	19	25	6	0	5	46	22	1	0	0	3	31	3	1	34	3	.229	.396	.422	.818
MLB：12年		1360	5242	4347	648	1069	139	20	166	1746	609	100	61	84	45	747	39	19	953	92	.246	.356	.402	.757
NPB：1年		34	144	109	19	25	6	0	5	46	22	1	0	0	3	31	3	1	34	3	.229	.396	.422	.818

各年度の太字はリーグ最高

表彰[編集]

MLB

ゴールドグラブ賞：6回（1980年 - 1985年）

記録[編集]

NPB

初出場・初先発出場：1990年4月7日、対読売ジャイアンツ1回戦（東京ドーム）、4番・中堅手として先発出場
初打席：同上、1回表に斎藤雅樹から一ゴロ
初安打・初打点：同上、4回表に斎藤雅樹から右翼へ先制適時二塁打
初本塁打：1990年4月10日、対中日ドラゴンズ1回戦（明治神宮野球場）、9回裏に与田剛から逆転サヨナラ3ラン

背番号[編集]

36 （1978年）
21 （1979年 - 1987年、1998年 - 2003年）
40 （1988年）
6 （1989年）
7 （1990年）
41 （2008年 - ）

外部リンク[編集]

選手の通算成績と情報 ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)

表話編歴アメリカンリーグゴールドグラブ賞（外野手）
1950年代	57 ミニー・ミノーソ、アル・ケーライン、ウィリー・メイズ※ 58 ノーム・シーバーン、ジミー・ピアソール、アル・ケーライン 59 ミニー・ミノーソ、アル・ケーライン、ジャッキー・ジェンセン
1960年代	60 ミニー・ミノーソ、ジム・ランディス（英語版）、ロジャー・マリス 61 ジミー・ピアソール、ジム・ランディス（英語版）、アル・ケーライン 62 ミッキー・マントル、ジム・ランディス（英語版）、アル・ケーライン 63 カール・ヤストレムスキー、ジム・ランディス（英語版）、アル・ケーライン 64 ビック・ダバリーヨ（英語版）、ジム・ランディス（英語版）、アル・ケーライン 65 カール・ヤストレムスキー、トム・トレッシュ（英語版）、アル・ケーライン 66 トミー・エイジー、トニー・オリバ、アル・ケーライン 67 カール・ヤストレムスキー、ポール・ブレアー（英語版）、アル・ケーライン 68 カール・ヤストレムスキー、レジー・スミス、ミッキー・スタンリー 69 カール・ヤストレムスキー、ポール・ブレアー（英語版）、ミッキー・スタンリー
1970年代	70 ケン・ベリー（英語版）、ポール・ブレアー（英語版）、ミッキー・スタンリー 71 カール・ヤストレムスキー、ポール・ブレアー（英語版）、エイモス・オーティス 72 ケン・ベリー（英語版）、ポール・ブレアー（英語版）、ボビー・マーサー（英語版） 73 ミッキー・スタンリー、ポール・ブレアー（英語版）、エイモス・オーティス 74 ジョー・ルディ、ポール・ブレアー（英語版）、エイモス・オーティス 75 ジョー・ルディ、ポール・ブレアー（英語版）、フレッド・リン 76 ジョー・ルディ、リック・マニング（英語版）、ドワイト・エバンス 77 カール・ヤストレムスキー、フアン・ベニケス（英語版）、アル・コーウェンズ（英語版） 78 ドワイト・エバンス、リック・ミラー（英語版）、フレッド・リン 79 ドワイト・エバンス、シクスト・レスカーノ、フレッド・リン
1980年代	80 ウィリー・ウィルソン、ドウェイン・マーフィー、フレッド・リン 81 ドワイト・エバンス、ドウェイン・マーフィー、リッキー・ヘンダーソン 82 ドワイト・エバンス、ドウェイン・マーフィー、デーブ・ウィンフィールド 83 ドワイト・エバンス、ドウェイン・マーフィー、デーブ・ウィンフィールド 84 ドワイト・エバンス、ドウェイン・マーフィー、デーブ・ウィンフィールド 85 ドワイト・エバンス、ドウェイン・マーフィー、デーブ・ウィンフィールド、ゲイリー・ペティス 86 ジェシー・バーフィールド、カービー・パケット、ゲイリー・ペティス 87 ジェシー・バーフィールド、カービー・パケット、デーブ・ウィンフィールド 88 デボン・ホワイト、カービー・パケット、ゲイリー・ペティス 89 デボン・ホワイト、カービー・パケット、ゲイリー・ペティス
1990年代	90 エリス・バークス、ケン・グリフィー・ジュニア、ゲイリー・ペティス 91 デボン・ホワイト、ケン・グリフィー・ジュニア、カービー・パケット 92 デボン・ホワイト、ケン・グリフィー・ジュニア、カービー・パケット 93 デボン・ホワイト、ケン・グリフィー・ジュニア、ケニー・ロフトン 94 デボン・ホワイト、ケン・グリフィー・ジュニア、ケニー・ロフトン 95 デボン・ホワイト、ケン・グリフィー・ジュニア、ケニー・ロフトン 96 ジェイ・ビューナー、ケン・グリフィー・ジュニア、ケニー・ロフトン 97 バーニー・ウィリアムス、ケン・グリフィー・ジュニア、ジム・エドモンズ 98 バーニー・ウィリアムス、ケン・グリフィー・ジュニア、ジム・エドモンズ 99 バーニー・ウィリアムス、ケン・グリフィー・ジュニア、ショーン・グリーン
2000年代	00 バーニー・ウィリアムス、ジャーメイン・ダイ、ダリン・アースタッド 01 イチロー、トリー・ハンター、マイク・キャメロン 02 イチロー、トリー・ハンター、ダリン・アースタッド 03 イチロー、トリー・ハンター、マイク・キャメロン 04 イチロー、トリー・ハンター、バーノン・ウェルズ 05 イチロー、トリー・ハンター、バーノン・ウェルズ 06 イチロー、トリー・ハンター、バーノン・ウェルズ 07 イチロー、トリー・ハンター、グレイディ・サイズモア 08 イチロー、トリー・ハンター、グレイディ・サイズモア 09 イチロー、トリー・ハンター、アダム・ジョーンズ
2010年代	10 イチロー、カール・クロフォード、フランクリン・グティエレス 11 アレックス・ゴードン、ジャコビー・エルズベリー、ニック・マーケイキス 12 アレックス・ゴードン、アダム・ジョーンズ、ジョシュ・レディック 13 アレックス・ゴードン、アダム・ジョーンズ、シェーン・ビクトリーノ 14 アレックス・ゴードン、アダム・ジョーンズ、ニック・マーケイキス 15 ヨエニス・セスペデス、ケビン・キアマイアー、コール・カルフーン 16 ブレット・ガードナー、ケビン・キアマイアー、ムーキー・ベッツ 17 アレックス・ゴードン、バイロン・バクストン、ムーキー・ベッツ 18 アレックス・ゴードン、ジャッキー・ブラッドリー・ジュニア、ムーキー・ベッツ 19 アレックス・ゴードン、ケビン・キアマイアー、ムーキー・ベッツ
2020年代	20 ジョーイ・ギャロ、アレックス・ゴードン、ルイス・ロベルト 21 アンドリュー・ベニンテンディ、マイケル・A・テイラー、ジョーイ・ギャロ 22 スティーブン・クワン、マイルズ・ストロー、カイル・タッカー 23 スティーブン・クワン、ケビン・キアマイアー、アドリス・ガルシア
※1957年のみ、両リーグ合同で選出。メイズはナショナルリーグ所属選手。投手捕手一塁手二塁手三塁手遊撃手