チヌーク

2007年3月、カナダ・カルガリーのチヌーク

チヌークシヌーク、Chinook)は、北米ロッキー山脈の東側に吹きおろしてくるフェーン風。24時間以内に気温が20度以上も上昇し、湿度は10パーセント以下に下がる。急速に山岳部の雪を溶かすので雪食い (Snow-eater) と呼ばれることもある。山脈が何条も走るカナダ・ロッキー山脈の山間部盆地であるオカナガン渓谷は、この風の影響で砂漠気候が発達し、ブドウ栽培に適する。

  • 1943年1月22日サウスダコタ州スピアフィッシュ英語版で急激な温度変化を観測。AM7:30(MST)頃に −4°F (-20℃) だったが、2分後には 45°F (7℃) になっていた。この 49°F (27℃)/2分 の温度上昇は世界記録である。その後AM9:00には 54°F (12℃) だったのが、27分後には 58°F (32℃) 下降して −4°F (−20℃) になっていた。

カナダ・アルバータ州南部でもよく見られ、レスブリッジ近くでは1時間に−19℃から+22℃へ41℃も上昇した記録がある(1962年2月)。

関連項目[編集]