セベロクリリスク

座標: 北緯50度41分00秒 東経156度07分00秒 / 北緯50.683333度 東経156.116667度 / 50.683333; 156.116667

セベロクリリスク町の紋章
上空から見たセベロクリリスク

セベロクリリスクロシア語Се́веро-Кури́льск)は、千島列島北部のパラムシル島にある都市。セヴェロクリリスクと表記されることもある。ロシア連邦サハリン州に属する。日本統治時代(1875年1945年)の柏原(かしわばら)にあたる。

日本統治時代の詳細については、「柏原」の項目を参照すること。

また近年気象通報の通報地点になっている。

概要[編集]

セベロクリリスクは、千島列島北部のパラムシル島の北東部にある町で、北クリル管区の行政上の中心地である。北緯50度40分 東経156度07分 / 北緯50.667度 東経156.117度 / 50.667; 156.117に位置している。町の人口は、2439人 (2023年人口調査)[1]

1875年から1945年までは日本が統治しており、町は「柏原」という名前であった。1945年ソ連が占領し、1947年には、サハリン州に編入された。

1952年11月4日に発生したカムチャツカ地震では、地震後に町を襲った津波によって2,336名もの死者が出ると共に、通信施設などに甚大な被害を受けた。

1994年北海道根室市と提携を結び、姉妹都市となった。

アクセス[編集]

ペトロパブロフスク・カムチャツキーから「ギパニス」という船でアクセスできる他、ヴィチャジアエロロシア語版によりヘリコミューターが運営されている。また、旧日本軍の飛行場跡を利用した飛行場が建設されており、ユジノサハリンスク空港からDHC-6等の機材を用いた直行便の計画もある[2]

気候[編集]

夏は冷涼で20度を超えることも稀だが、冬は高緯度の割に暖かく、-10℃を下回ることは多くないが、は多い。ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候亜寒帯気候)(Dfc)に属す。

セベロクリリスク(1991~2020)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 6.0
(42.8)
6.0
(42.8)
9.2
(48.6)
14.6
(58.3)
19.7
(67.5)
24.3
(75.7)
26.5
(79.7)
25.1
(77.2)
23.1
(73.6)
17.8
(64)
12.2
(54)
7.9
(46.2)
26.5
(79.7)
平均最高気温 °C°F −1.8
(28.8)
−2.4
(27.7)
−0.8
(30.6)
1.9
(35.4)
5.7
(42.3)
10.6
(51.1)
13.5
(56.3)
15.2
(59.4)
13.8
(56.8)
8.9
(48)
3.4
(38.1)
−0.5
(31.1)
5.6
(42.1)
日平均気温 °C°F −3.7
(25.3)
−4.4
(24.1)
−3.0
(26.6)
−0.3
(31.5)
2.9
(37.2)
6.9
(44.4)
10.0
(50)
11.7
(53.1)
10.6
(51.1)
6.3
(43.3)
1.3
(34.3)
−2.4
(27.7)
3.0
(37.4)
平均最低気温 °C°F −5.6
(21.9)
−6.4
(20.5)
−5
(23)
−2.1
(28.2)
0.8
(33.4)
4.2
(39.6)
7.5
(45.5)
9.1
(48.4)
7.8
(46)
3.8
(38.8)
−0.8
(30.6)
−4.5
(23.9)
0.7
(33.3)
最低気温記録 °C°F −22
(−8)
−18.9
(−2)
−17.6
(0.3)
−10.7
(12.7)
−6
(21)
−1.9
(28.6)
1.6
(34.9)
2.0
(35.6)
−1
(30)
−4
(25)
−12.2
(10)
−16.1
(3)
−22
(−8)
降水量 mm (inch) 125.5
(4.941)
136.5
(5.374)
151.8
(5.976)
116.1
(4.571)
113.1
(4.453)
143.0
(5.63)
160.4
(6.315)
162.8
(6.409)
182.8
(7.197)
246.4
(9.701)
252.6
(9.945)
185.1
(7.287)
1,976.1
(77.799)
平均降雨日数 0 0 0 2 10 17 18 21 22 20 4 1 115
平均降雪日数 29 27 28 19 5 0 0 0 0 1 17 26 152
湿度 75 77 77 79 82 85 89 87 80 76 74 74 79.6
[要出典]

セベロクリリスク港[編集]

日本統治時代から漁業の基地であり、現在も港湾施設の一部には日本時代の防波堤などが残る。老朽化した埠頭の改良工事は1990年代以降から課題となっており、ロシア連邦の開発プロジェクトにも取り上げられるが、2009年現在も完成には至っていない。

港は漁船の基地となっている。1980年代まではサケ・マスの捕獲、捕鯨の基地として、1990年代以降はクジラに代わってズワイガニを捕獲する船の基地となっている。

脚注[編集]

セベロクリリスクのメインストリート
  1. ^ 1989年の人口調査では、5,180人であった。
  2. ^ https://sakhalin.info/skurilsk/163758
ロシアの旗 サハリン州の市町 サハリン州の旗
州都: ユジノ=サハリンスク

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