ジョリーパスタ

株式会社ジョリーパスタ
Jolly-Pasta CO.,LTD.
本社が入居するJR品川イーストビル
種類 株式会社
市場情報
東証2部 9899
2000年3月1日 - 2019年7月30日
広証 9899
1990年12月12日 - 2000年3月
本社所在地 日本の旗 日本
108-0075
東京都港区港南二丁目18番1号
JR品川イーストビル
設立 1971年9月18日(株式会社サンデーサン)
業種 小売業
法人番号 6010401073811 ウィキデータを編集
事業内容 各種レストランのナショナルチェーンの展開と経営
代表者 堤秀一(代表取締役社長
資本金 29億5808万円
発行済株式総数 16114000株
売上高 179億85百万円(2017年3月期)
営業利益 11億8百万円(2017年3月期)
純利益 11億9500万円(2020年03月31日時点)[1]
純資産 17億0800万円(2020年03月31日時点)[1]
総資産 131億0700万円(2020年03月31日時点)[1]
従業員数 281人(1616人)(2017年3月末現在)
()はパートタイマーを含む。
支店舗数 250店舗(2019年3月末現在)
決算期 3月末日
主要株主 日本レストランホールディングス 100%(2019年9月1日現在)
関係する人物
外部リンク www.jolly-pasta.co.jp
特記事項:2008年に山口県周南市福川南町1-21から現本社へ本店所在地を移転。
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ジョリーパスタ府中店
サンデーサン
ココス船越店
旧来のサンデーサンの標準的な店舗形状

株式会社ジョリーパスタ: Jolly-Pasta CO.,LTD.)は、ファミリーレストランを運営する日本の外食産業チェーン企業ゼンショーグループの企業であり、グループレストラン事業の統括会社である日本レストランホールディングスの完全子会社。本店及び本社事務所はゼンショーグループ各社の本社が入居する東京都港区JR品川イーストビルに所在。

山口県にて「株式会社サンデーサン」として設立、2013年8月1日に商号を「株式会社ジョリーパスタ」に変更している。

概要[編集]

元々は広島県・山口県の自動車ディーラーを中心とした企業グループ「卜部グループ」の代表である卜部博文が「日曜日の憩いとなる店を作りたい」との願いから1971年にグループ傘下のトヨタカローラ山口の子会社として誕生させた外食企業である。旧社名と同名の総合型ファミリーレストラン「サンデーサン」、パスタをメインとしたファミリーレストラン「ジョリーパスタ」をメインに複数の業態で店舗展開を行っていた。

しかし、中食産業の隆盛など外食産業全体の経営環境の変化に伴い、経営状況が悪化。一時は新規出店を中止し不採算店舗の閉店を進めると共に一部既存店の業態転換と並行して、2006年度には固定資産の減損会計処理が適用されることを見据えた財務体質の改善のため、卜部グループによる増資(卜部グループの設立した持株会社「SUNホールディングス」への第三者割当増資)を行う[2]

このような状況の中、2007年に牛丼チェーン店「すき家」等を運営する外食産業大手のゼンショーがサンデーサンに対して株式公開買付け(TOB)を実施[3]。サンデーサン側も経営基盤強化のためとしてこれを受け入れ、TOB成立後にゼンショーグループ入りした。このときにゼンショーは買い付け予定数を制限してTOBを行ったが、創業家の卜部一族は取締役を全員退任している。その後も卜部グループはトヨタカローラ山口を通じて少数株式を保有していたが、2019年8月1日に株式交換によりゼンショーホールディングスの完全子会社となった。

ゼンショーグループ全体においては、主力事業の一つである「サンデーサン」事業が、グループの中核事業の一つでありココスジャパンが展開する「COCO'S」と業態が重なることもあり、グループ内での事業譲渡により総合型ファミリーレストランの店舗ブランドを「COCO'S」に事実上集約、イタリアンファミリーレストラン事業に注力している状況である。なお、2019年9月1日をもってココスジャパン共々、ゼンショーが完全子会社として設立した事業統括会社(中間持株会社)の日本レストランホールディングス傘下となった。

店舗展開[編集]

北海道から沖縄にかけての33都道府県に「ジョリーパスタ」301店舗(2022年3月末現在)を展開する。中国地方発祥のチェーンだが、島根県四国地方の店舗は事業転換時にココスやビッグボーイとなっているため店舗は存在しない。

「ジョリーパスタ」の他に、創業地でもある山口県周南市にてステーキレストラン「ジョリーオックス」を1店舗のみ運営する(この業態は過去に福岡市及び神奈川県横浜市等に数店舗が存在したのみ)。

他に以下の業態の店舗が存在したが、全て閉店またはブランド変更している。

  • サンデーサン - 総合型ファミリーレストラン。ゼンショーグループの「Coco's」「ビッグボーイ」へ業態転換(事業譲渡)。
  • フラカッソ - イタリアンファミリーレストラン。2013年までにゼンショーグループの「COCO'S」「ビッグボーイ」へ業態転換(事業譲渡)。
  • ジーナジーノ / ジーナ - イタリアンレストラン。2007年までに「ジョリーパスタ」店舗にリニューアル。
  • ジョリーピアット - カフェメニューを充実させた「ジョリーパスタ」のリニューアル店舗。2006年3月から展開[4]し「ジョリーパスタ」の3分の1程度をリニューアルする予定としていたが、2007年7月に「ジョリーパスタ」店舗に再リニューアル。
  • 陽介 - 和風ファミリーレストラン。2005年から展開するが、2007年7月に「ジョリーパスタ」店舗にリニューアル。
  • グルメ回転すし勢 - 回転寿司

詳しい店舗一覧は公式サイト参照。

沿革[編集]

メディアへの登場[編集]

サンデーサン時代、東京都内にあった店舗がテレビ番組の収録に使用された。

二子玉川店(世田谷区)はテレビドラマの舞台またはロケ地として使用され、中野店(中野区)はバラエティ番組の企画が行われた。

なお二子玉川店はビッグボーイに、中野店はココスに転換されている。

二子玉川店

中野店

このほか、お願い!ランキングテレビ朝日)では2013年2月5日放送分[8]2013年11月26日放送分[9]で「ジョリーパスタ」が取り上げられ、審査員 川越達也斉藤美穂らによるランキングが発表された。

脚注[編集]

  1. ^ a b c 株式会社ジョリーパスタ 第49期決算公告
  2. ^ 第三者割当による新株式発行および主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)株式会社サンデーサン、2006年2月17日。 オリジナルの2014年1月11日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20140111045221/http://www.jolly-pasta.co.jp/ir/16_060217daisansyawariate.pdf2014年1月11日閲覧 
  3. ^ a b ゼンショー (2007年2月15日). “株式会社サンデーサン株式に対する公開買付けの開始に関するお知らせ” (PDF). 決算プロ. 有報データマイニング株式会社. 2014年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月30日閲覧。
  4. ^ ジョリーパスタのモデルチェンジ店舗オープン』(PDF)(プレスリリース)株式会社サンデーサン、2006年3月30日。 オリジナルの2014年1月11日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20140111045216/http://www.jolly-pasta.co.jp/ir/11_060330piatto.pdf2014年1月11日閲覧 
  5. ^ 公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ” (PDF). ゼンショー (2007年3月16日). 2018年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月30日閲覧。
  6. ^ 株式会社サンデーサン (2013年7月). “社名変更に関するお知らせ” (PDF). 株式会社ジョリーパスタ. 2013年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月27日閲覧。
  7. ^ 株式会社ゼンショーホールディングスによる株式会社ジョリーパスタの完全子会社化に関する株式交換契約締結のお知らせ” (PDF). 株式会社ゼンショーホールディングス (2019年5月14日). 2019年7月13日閲覧。
  8. ^ 美食のプロがガチ判定!美食アカデミー「ジョリーパスタ」編 大人気パスタ専門チェーンの本当に美味しいメニューランキング!”. お願い!ランキング」公式サイト. テレビ朝日. 2014年1月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月13日閲覧。
  9. ^ 美食のプロがガチ判定! 美食アカデミー「ジョリーパスタ」編 人気パスタチェーン店の本当に美味しいメニューランキング”. 「お願い!ランキング」公式サイト. テレビ朝日. 2014年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月13日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]