ジュリア・アルプス山脈

ジュリア・アルプス山脈
ジュリア・アルプス山脈の最高峰・トリグラウ山
所在地 イタリアの旗 イタリアスロベニアの旗 スロベニア
位置 北緯46度20分00秒 東経13度45分00秒 / 北緯46.33333度 東経13.75000度 / 46.33333; 13.75000
最高峰 トリグラウ山(2,864 m
プロジェクト 山
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ジュリア・アルプス山脈(ジュリア・アルプスさんみゃく、英語: Julian Alpsイタリア語: Alpi Giulieスロベニア語: Julijske Alpeフリウリ語: Alps Juliisドイツ語: Julische Alpen)は、アルプス山脈南部石灰岩アルプス英語版の一部を構成する山脈で[1]イタリア北東部からスロベニアにまたがる。最高峰はスロベニアのトリグラウ山(海抜2,864 m)である。

全域は「中央ヨーロッパ高地英語版」という生物地理区内にあり、「バルカン高地」「中央ヨーロッパ森林」「地中海硬葉樹林」などにも近接している。ヒグマオオヤマネコカワウソヤマネコなどが生息している[1]。スロベニアのトリグラウ山および付近のコバリードブレッドボーヒン英語版一帯は2003年にユネスコ生物圏保護区に指定された[2]。また、イタリアのジュリア・アルプス山脈も2019年にユネスコの生物圏保護区に指定された[1]

名称[編集]

古代ローマ時代の紀元前50年、当時ガリア・キサルピナ属州総督であったユリウス・カエサルが、その南麓に都市 Forum Iulii (現在のチヴィダーレ・デル・フリウーリ)を設立したことから、ユリウス(英語形はジュリアス)に因んだ名称が古来使われている。

日本語への転記では、英語表記のジュリアン・アルプス山脈ドイツ語風表記のユリア・アルプス山脈Julische Alpen)、スロベニア語風表記のユリスケ・アルプス山脈Julijske Alpe)も用いられる。

文化[編集]

当山脈についてはスロベニア出身のドイツイタリア登山家ユリウス・クーギー英語版(Julius Kugy)がさまざまな著作を残している[3]

脚注[編集]

  1. ^ a b c Julian Alps Biosphere Reserve, Italy” (英語). UNESCO (2019年6月13日). 2023年3月9日閲覧。
  2. ^ Julian Alps Biosphere Reserve, Slovenia” (英語). UNESCO (2020年2月10日). 2023年3月9日閲覧。
  3. ^ ユリウス・クーギーの足跡をたどる(出典:フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア公式観光サイト)

関連項目[編集]