ジム・ジョイス

ジム・ジョイス

ジェームズ・アルフレド・"ジム"・ジョイスJames Alfred "Jim" Joyce III, 1955年10月3日 - )は、アメリカ合衆国オハイオ州トレド出身の野球審判員である。

審判番号は66

経歴[編集]

1977年にボーリング・グリーン州立大学を卒業後、翌1978年にA級ミッドウエストリーグで審判員デビュー。そこから約10年間マイナーリーグで審判員を務め、1987年5月23日にメジャーデビュー。オールスターワールドシリーズでは2015年現在までにともに3度ずつ審判を務めている。塁審としてノーラン・ライアンが5,000奪三振を達成した試合やロビン・ヨーントが3,000本安打を達成した試合を見届けている[1]

幻の完全試合[編集]

2010年6月2日デトロイト・タイガースクリーブランド・インディアンス戦でタイガース先発のアーマンド・ガララーガはジョイスの誤審によって完全試合を逃している。9回裏2死走者無しで27人目の打者ジェイソン・ドナルドが打った一・二塁間へのゴロを一塁手のミゲル・カブレラが捕球してベースカバーのガララーガに送球した。タイミングはアウトであったが一塁塁審のジョイスはセーフと判定し、これにより、ガララーガは完全試合もノーヒットノーランも逃した[2]。その後、1番打者のトレバー・クロウ英語版を三塁ゴロに打ち取り打者28人を内野安打1本に抑え3-0で完封勝利(メジャー昇格4年目で初完投・初完封勝利でもあった)を収めている。試合後、ビデオで確認したジョイスは誤審を認め謝罪、ガララーガは「誰しも完璧(パーフェクト)ではない」とコメントした[3]

脚注[編集]

  1. ^ 「大リーグ主要審判名鑑」『月刊メジャー・リーグ』 2006年5月号 ベースボール・マガジン社 88頁
  2. ^ Missed call ends Galarraga's perfect bid
  3. ^ White, Paul; Livingstone, Seth (2010年6月2日). “Missed call leaves Detroit's Armando Galarraga one out shy of perfect game”. USA Today. 2016年6月5日閲覧。

外部リンク[編集]