ジェイミー・ロマック

ジェイミー・ロマック
Jamie Romak
横浜DeNAベイスターズ時代
(2016年3月20日、横浜スタジアムにて)
基本情報
国籍 カナダの旗 カナダ
出身地 オンタリオ州ロンドン
生年月日 (1985-09-30) 1985年9月30日(38歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 一塁手三塁手左翼手
プロ入り 2003年 MLBドラフト4巡目(全体127位)でアトランタ・ブレーブスから指名
初出場 MLB / 2014年5月28日
NPB / 2016年3月25日
KBO / 2017年5月11日
最終出場 MLB / 2015年10月2日
NPB / 2016年9月24日
KBO / 2021年10月17日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム カナダの旗 カナダ
WBC 2017年
獲得メダル
男子 野球
カナダの旗 カナダ
パンアメリカン競技大会
2011 野球
IBAFワールドカップ
2011 野球

ジェームズ・ロバート・ロマックJames Robert Romak1985年9月30日 - )は、カナダ連邦オンタリオ州ロンドン出身の元プロ野球選手内野手)。右投右打。

経歴[編集]

プロ入りとブレーブス傘下時代[編集]

2003年MLBドラフト4巡目(全体127位)でアトランタ・ブレーブスから指名され、プロ入り。この年は傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ブレーブスで19試合に出場し、4打点、打率.176だった。

2004年アパラチアンリーグのルーキー級ダンビル・ブレーブス英語版で48試合に出場し打率.190・5本塁打・22打点・1盗塁を記録した。

2005年はルーキー級ダンビルで34試合に出場し打率.274・7本塁打・27打点・2盗塁を記録した。

2006年はA級ローム・ブレーブス英語版で108試合に出場し打率.247・16本塁打・68打点・3盗塁だった。

パイレーツ傘下時代[編集]

2007年1月19日にマイク・ゴンザレスブレント・リリブリッジとのトレードで、アダム・ラローシュと共にピッツバーグ・パイレーツへ移籍した[1]。A級ヒッコリー・クロウダッズで開幕を迎え、4月30日にA+級リンチバーグ・ヒルキャッツへ昇格。A+級リンチバーグでは85試合に出場し、打率.252・15本塁打・45打点・2盗塁だった。

2008年はA+級リンチバーグで77試合に出場し打率.279・18本塁打・57打点、7月29日にAA級アルトゥーナ・カーブへ昇格、33試合に出場し、打率.208・7本塁打・23打点だった。

2009年はAA級アルトゥーナで64試合に出場したが、打率.175・5本塁打・24打点・1盗塁と結果を残せず、6月26日にA+級リンチバーグへ降格。A+級リンチバーグでは42試合に出場し、打率.213・3本塁打・14打点だった。オフの11月9日にFAとなった[2]

ロイヤルズ傘下時代[編集]

2010年1月16日にカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結んだ[2]。開幕後はA+級ウィルミントン・ブルーロックスで82試合に出場。打率.304・7本塁打・48打点・4盗塁と結果を残し、7月にAA級ノースウエストアーカンソー・ナチュラルズへ昇格。45試合に出場し、打率.278・6本塁打・16打点だった。オフの11月2日にFAとなった[2]

2011年はAA級ノースウエストアーカンソーで124試合に出場し、打率.251・23本塁打・71打点・6盗塁だった。オフの9月16日に第39回IBAFワールドカップグアダラハラパンアメリカン競技大会野球カナダ代表に選出された[3]。ワールドカップでは銅メダル、パンアメリカン競技大会では金メダルを獲得している。11月8日に再契約を結んだ[2]

2012年はAAA級オマハ・ストームチェイサーズで11試合に出場し、打率.147だった。

カージナルス傘下時代[編集]

2012年5月17日に金銭トレードでセントルイス・カージナルスへ移籍[4]。移籍後はAAA級メンフィス・レッドバーズで31試合に出場したが、6月23日にAA級スプリングフィールド・カージナルスへ降格[2]。AA級スプリングフィールドでは64試合に出場し、打率.267・10本塁打・42打点・6盗塁だった。オフの11月2日にFAとなった[2]。11月20日にカージナルスとマイナー契約で再契約した。

2013年はAAA級メンフィスで134試合に出場し、打率.242・22本塁打・74打点・6盗塁だった[2]。オフの11月4日にFAとなった[2]

ドジャース時代[編集]

2013年11月16日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ[5]

2014年はAAA級アルバカーキ・アイソトープスで開幕を迎えた。開幕後は48試合に出場。打率.272・13本塁打・30打点・2盗塁と結果を残し、5月28日にドジャースとメジャー契約を結んだ[6]。同日のシンシナティ・レッズ戦でメジャーデビュー。7回裏2死の場面でクレイトン・カーショウの代打として出場したが、二塁ゴロに終わった[7]。15試合に出場したが、打率.048・3打点と結果を残せず、6月25日にDFA英語版となり[8]、28日にAAA級アルバカーキへ降格した[2]。オフの11月3日にFAとなった[2]

ダイヤモンドバックス時代[編集]

2014年11月22日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ[2]

2015年はAAA級リノ・エーシズで開幕を迎えた。8月9日にメジャー契約を結んだ。11月10日にFAとなった[9]

DeNA時代[編集]

2015年11月13日にNPB横浜DeNAベイスターズがロマックの獲得を発表した[10]。担当スカウトはライル・イェーツで、背番号はアーロム・バルディリスがこの年までに着けていた52サムスン・ライオンズへ移籍したバルディリスの穴を埋めるべく、三塁手としての起用を想定したため、内野手として登録された。

2016年には、春季キャンプ中から内野守備で課題が露呈したため、一軍公式戦では開幕から右翼手としてスタメンに起用された。マイナーリーグ通算で200本塁打を記録したほどの打力を買われての起用であったが、相手投手への対応に苦慮。4月だけで2度にわたって二軍に降格するほどの不振に見舞われたことから、球団では急遽、新外国人野手の獲得に動き、5月にスイッチヒッターエリアン・エレラを獲得することとなる。6月と9月には、代打要員として一軍に復帰したものの、いずれも短期間で二軍に戻された。一軍公式戦には、通算30試合に出場。本塁打を1本も放てず、打率.113(71打数8安打)、2打点と低迷。チームは史上初のクライマックスシリーズ進出したが、ロマック自身はシリーズ前の10月1日に帰国。シリーズ終了後の10月17日には、球団から戦力外通告を受けた[11]。ただし、二軍調整中でもアーリーワーク(早出特打)へ熱心に取り組む姿勢などからファンの人気は高く、Twitter上では「#ロマックがんばれ」というハッシュタグトレンドに入ることもあった[12][13]

パドレス傘下時代[編集]

2016年11月20日にサンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結んだ[14]2017年はシーズン開幕前の2月8日に第4回WBCカナダ代表に選出された[15]1次ラウンドの3試合に出場したが、打率.125(8打数1安打5三振)で本塁打を放てず、代表も2次ラウンド進出を逃した。

シーズンではAAA級エル・パソ・チワワズで迎えた。4月には、打率.372、11本塁打、25打点という好成績で、リーグの月間MVPに選ばれた[16]

SK・SSG時代[編集]

エルパソでの活躍に加えて、DeNA時代の担当スカウトだったライル・イェーツが2017年からKBOリーグSKワイバーンズのコーチに転じたことを背景に、不振により退団したダニー・ワースの代役として、同年5月7日付でSKと契約。登録名は、ロメク(로맥)。レギュラーシーズンでは5月11日の一軍初出場から21試合で2ケタ本塁打に達するなど長打力を発揮したが、7月には一時期二軍に降格していた。同年、レギュラーシーズン開幕後に契約を結んだ外国人選手としてはKBO史上最多の31本塁打(一軍)を記録した。

2018年はSKで43本塁打を記録した。

2019年はファン投票枠でKBOオールスターゲームに選出された。オールスターゲームに参加するのは自身初であり、ホームランダービーでは優勝を飾りファンを沸かせた[17][18]

2020年はチーム内2位の32本塁打、91打点を記録した。オフにSKワイバーンズと再契約を結んだ。また、自身初めて、ティップ・オニール賞を受賞した。

チーム名がSSGランダースに変わった2021年は107試合に出場し、打率.225、20本塁打、52打点の成績で2020年と比べて数値は低下した[19]。2021年10月31日、同年限りでの現役引退が報じられ[20]、11月30日に発表された2022年保留選手名簿から除外され自由契約となった。

現役引退後[編集]

2022年より、地元のカナダ・オンタリオ州ロンドンにある野球選手育成組織「グレート・レイク・カナディアンズ」のプレーヤー・パフォーマンス・ディレクターに就任した[21]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2014 LAD 15 23 21 2 1 1 0 0 2 3 0 0 0 0 2 0 0 8 1 .048 .130 .095 .226
2015 ARI 12 16 15 2 5 2 0 0 7 1 0 0 0 0 1 0 0 6 0 .333 .375 .467 .842
2016 DeNA 30 85 71 7 8 1 0 0 9 2 0 0 0 1 12 0 1 30 2 .113 .247 .127 .374
2017 SK
SSG
102 416 359 58 87 19 0 31 199 64 1 1 0 1 50 2 6 116 6 .242 .344 .554 .898
2018 141 616 528 102 167 19 0 43 315 107 10 5 0 6 72 0 10 123 7 .316 .404 .597 1.001
2019 137 589 504 86 139 28 1 29 256 95 6 3 0 6 73 3 6 117 11 .276 .370 .508 .878
2020 139 586 485 85 137 32 0 32 265 91 4 2 0 4 91 5 6 116 5 .282 .399 .546 .945
2021 107 421 355 52 80 11 0 20 151 55 1 0 0 3 59 4 1 83 9 .225 .340 .426 .765
MLB:2年 27 39 36 4 6 3 0 0 9 4 0 0 0 0 3 0 0 14 1 .167 .231 .250 .481
NPB:1年 30 85 71 7 8 1 0 0 9 2 0 0 0 1 12 0 1 30 2 .113 .247 .127 .374
KBO:5年 626 2628 2231 386 610 109 1 155 1186 409 22 11 0 20 345 11 32 555 38 .273 .376 .532 .907
  • 2021年度シーズン終了時  
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績[編集]



一塁 二塁 三塁 右翼 左翼




























































2014 LAD 1 14 1 0 3 1.000 - 1 0 0 0 0 .--- 3 3 0 0 0 1.000 -
2015 ARI 1 3 0 1 0 .750 - - - 2 0 0 0 0 .---
2016 DeNA 3 14 0 0 1 1.000 - - 19 33 2 1 2 .972 -
2017 SK
SSG
49 323 16 1 29 .997 6 5 2 2 0 .778 15 7 19 4 3 .867 55 80 4 0 2 1.000 -
2018 132 1026 68 8 90 .993 - 12 9 20 3 2 .906 3 2 0 0 0 1.000 -
2019 130 1022 49 3 103 .997 - 10 8 13 1 1 .955 - -
2020 124 947 48 10 111 .990 - 8 3 8 2 0 .846 - 1 0 0 0 0
2021 100 690 41 2 67 .997 - - - -
MLB 2 17 1 1 3 .947 - 1 0 0 0 0 .--- 3 3 0 0 0 1.000 2 0 0 0 0 .---
NPB 3 14 0 0 1 1.000 - - 19 33 2 1 2 .972 -
KBO 535 4008 222 24 400 .994 6 5 2 2 0 .778 45 27 60 10 6 .897 58 82 4 0 2 1.000 1 0 0 0 0
  • 2021年度シーズン終了時

背番号[編集]

  • 35(2014年)
  • 4(2015年)
  • 52(2016年)
  • 27(2017年 - 2021年)

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ “Pirates acquire Adam LaRoche from Atlanta”. Pirates Press Release. MLB.com. (2007年1月19日). http://pittsburgh.pirates.mlb.com/news/press_releases/press_release.jsp?ymd=20070119&content_id=1782437&vkey=pr_pit&fext=.jsp&c_id=pit 2014年5月29日閲覧。 
  2. ^ a b c d e f g h i j k MLB公式プロフィール参照
  3. ^ Baseball Canada Announces Team for Pan Am Games & World Cup Baseball Canada (英語) (2011年9月16日) 2017年7月1日
  4. ^ Ben Nicholson-Smith (2012年5月17日). “Cardinals Acquire Jamie Romak”. MLB Trade Rumors. 2014年5月29日閲覧。
  5. ^ Jeff Todd (2013年11月16日). “Minor Moves: Purcey, Lowe, Moore, Miller, Startup”. MLB Trade Rumors. 2014年5月29日閲覧。
  6. ^ “Dodgers place Carl Crawford on the DL, select contract of Jamie Romak”. Dodgers Press Release. MLB.com. (2014年5月28日). http://m.dodgers.mlb.com/news/article/77228158 2014年5月29日閲覧。 
  7. ^ Scores for 2014-05-28”. ESPN MLB (2014年5月28日). 2014年5月29日閲覧。
  8. ^ “Dodgers select contract of Clint Robinson, designate Jamie Romak for assignment”. Dodgers Press Release. MLB.com. (2014年6月25日). http://m.dodgers.mlb.com/news/article/81594468 2014年8月5日閲覧。 
  9. ^ Transactions | dback.com” (英語). MLB.com (2015年11月10日). 2015年11月11日閲覧。
  10. ^ 選手獲得のお知らせ”. 横浜DeNAベイスターズ (2015年11月13日). 2016年1月27日閲覧。
  11. ^ 2017年度 選手契約について”. 横浜DeNAベイスターズ (2016年10月17日). 2016年10月17日閲覧。
  12. ^ “DeNA 元助っ人ロマックに熱いエール”. 東京スポーツ. (2017年1月25日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/186634 2017年1月25日閲覧。 
  13. ^ DeNA Sportsツイッター2017年2月1日閲覧。
  14. ^ 元DeNAロマック、パドレスとマイナー契約 打率.113、0本塁打で退団”. Full-count (2016年11月20日). 2016年11月20日閲覧。
  15. ^ Canada roster announced for 2017 World Baseball Classic Baseball Canada (英語) (2017年2月8日) 2017年3月16日閲覧
  16. ^ 0発&打率1割台で退団の元DeNAロマック、韓国SKと契約 今季3Aで大活躍”. Full-count (2017年5月7日). 2017年6月22日閲覧。
  17. ^ ロマック(元DeNA)、韓国オールスターでファン投票初選出2019年7月23日閲覧。
  18. ^ 元DeNAロマック、韓国オールスター出場でHR競争V2019年7月23日閲覧
  19. ^ 선수페이지 (타자)>로맥”. KBO. 2021年10月31日閲覧。
  20. ^ “元DeNAロマック引退、韓国で通算155本塁打 韓国メディア伝える”. 日刊スポーツ. (2021年10月31日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/mlb/news/202110310000635_m.html 2021年10月31日閲覧。 
  21. ^ Jamie Romak Announced as Director of Player Performance”. The Great Lake Canadians (2021年12月29日). 2022年1月22日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]